タカスギコウ先生「禁断の母穴」、艶々先生「久枝背徳日記」(完全版)
- 2014/08/17
- 15:31
タカスギコウ先生「禁断の母穴」、艶々先生「久枝背徳日記」(完全版 下)の話。
※昔書いた母子相姦作品のレビューだけど、順不同でアップしてきます。
http://www.amazon.co.jp/%E7%A6%81%E6%96%AD%E3%81%AE%E6%AF%8D%E7%A9%B4-%E3%81%AF%E3%81%AF%E3%81%82%E3%81%AA-%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E7%BE%8E%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%AE-%E3%82%B3%E3%82%A6/dp/4894219530/ref=sr_1_19?s=books&ie=UTF8&qid=1408256503&sr=1-19&keywords=%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%AE%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%80%80
まずはタカスギコウ先生「禁断の母穴」、。
独特の肉付きの良いタッチに好印象を抱いていたタカスギ先生ですが、今作においても健在。
ただ顔の描き方がちょっと変化を感じて、好みが分かれるかも(目の付近の皺とか)。私は嫌いではないけれど。
母子相姦ものは四作品。
後述の「ねぇ、ママ」以外は息子の年齢が高め(高校生、大学生位)なのが個人的に嬉しい。
まず「隷母」。
浮気の証拠を息子に見つけられ、辱められる内に息子の命令で息子の友人にまで身体を許すようになってなった母親。「俺も…やってみようかな?」その一言から親子の垣根も崩れて…という展開。
はっきりいって好みではない展開ではないです。
最後は母親もはまっちゃう、っていうのもあれだけど、母親の目つきも最初から最後まで何かフツウでなくて怖い。
続いて「禁断の甘味」。
母子家庭で母と息子二人だけの何気ない暮らしだったが、母親の自慰を息子が見てしまってから意識してしまい…という展開。
息子に迫られ、拒みながらも心の底では母親も望んでいて、というシチュエーションはベタだけどタカスギ先生の画力も相まって良い出来。母親がムチムチで素晴らしい。
そして「ねぇ、ママ」。
弟に授乳している母親を見ている内に自分も飲みたいと言い出して…というありがち展開。
唯一のショタ息子ものだけど、タカスギ先生は子供を描くのがあまり得意でないのかあんまり可愛げがないです。
そして8P短篇の「愛玩牝母」。
短篇という事もあり既に関係を持っている母と息子が寝ている父親のすぐ横で交わったり、台所で交わったりというだけ。
まあ、無くてもいいけど一応単行本に入れてくれてありがとうみたいな。
母子相姦は以上。
それ以外にも友達の母親モノ(相手は少年)とか、黒澤映画に出てくる商売女みたいな口調のタバコ屋のおばちゃんモノ、バイト先の上品そうな人妻モノ、厳しい独身中年女教師モノなど和姦中心の愛ある作品群。今挙げたのはどれも出来が良いと思います。
特に中年女教師モノは好きですね。
タカスギ先生の作品はいつもまずまず良いけど、もうちょっとダークさとか背徳感、深みが欲しいなぁ。
続いて艶々先生の「久枝背徳日記」(完全版 前・後篇)。
母子相姦漫画としてはおそらく史上初のヒット作「たとえば母が」の前に書いていた作品ですね。
ただし最初は家庭教師と生徒の母モノのような形で、肝心の母子相姦篇は同人等で発表されたようです。
その後、その同人部分を一体化して完全版として二冊にまとめられたのがこの作品です。
久枝シリーズは知る人ぞ知る名作ですが、いわゆる母寝取られ作品なので母親ラブな話が好きな人は注意!
そのかわり寝取られ好きにはこの上ないやるせなさに焼け焦がされる事が出来るでしょう。
ではストーリーの紹介。
自分の母親が若い家庭教師と関係を持っている事を知ってしまう息子。
知らなかった母親の女としての一面を知り、それに近づきたいという思いが湧きおこってくるが…(だいたいこの辺までが完全版の上。)。
やがて母親が若い家庭教師との情事をビデオに残している事を知ってしまう息子。
そのビデオを見ながら虚しい自慰に耽る息子だったが、その様子を母親は見てしまい、息子が母親である自分に欲情を覚えていることを知ってしまう。
やがて二人の思いは葛藤と迷走の果てについに想いと躰を交わらせる…。
しかし「たとえば母が」と違うのはここから。
息子に愛情を込めて躰を許しながらも、息子は家庭教師に抱かれている時快楽に完全に溺れている母と息子である自分に抱かれている時の母は明らかに違うという事に気付いてしまう。
そして女として快楽に溺れる母は息子である自分には決して見せてくれないのだというもっと深い諦めに囚われた息子は家庭教師を家に招くことを母に提案する。
ぎこちないながらも三人の時間を過ごした後、その夜母は家庭教師と交わった。
改めて家庭教師と母親の行為を覗き見る息子。
しかし、その時の母はやはり息子である自分とセックスをする時とは決して見せない女(牝といった方がいいかもしれない)の表情だった。
二人の交わりを覗いた息子は長年抱いていた葛藤にケリをつけ、息子は高校進学とともに家を出た。
それから間もなく母もその若い家庭教師のアパートの近くに引っ越した、という。
どうですか。
見事なまでに無残で残酷な母と息子の物語。
「たとえば母が」のアナザーのようであり、それとも少し違うリアリティとファンタジー溢れる母子相姦物語。
だらだらと続いた「たとえば母が」より上下巻に収まっただけに構成がよりよく出来てるなぁと思います。
この結末に悲劇的なものを感じるか、一つの感傷を覚えるかは貴方次第ですけれど。
それはそうと一人暮らしを始めた息子のアフターストーリーを収録しているのも「たとえば母が」みたいです。
読めば読むほど、「たとえば母が」は艶々先生にとって「本当はこうしたかった」という「久枝シリーズ」への思いを再構築したものなんだなぁと思いますね。
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※昔書いた母子相姦作品のレビューだけど、順不同でアップしてきます。
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まずはタカスギコウ先生「禁断の母穴」、。
独特の肉付きの良いタッチに好印象を抱いていたタカスギ先生ですが、今作においても健在。
ただ顔の描き方がちょっと変化を感じて、好みが分かれるかも(目の付近の皺とか)。私は嫌いではないけれど。
母子相姦ものは四作品。
後述の「ねぇ、ママ」以外は息子の年齢が高め(高校生、大学生位)なのが個人的に嬉しい。
まず「隷母」。
浮気の証拠を息子に見つけられ、辱められる内に息子の命令で息子の友人にまで身体を許すようになってなった母親。「俺も…やってみようかな?」その一言から親子の垣根も崩れて…という展開。
はっきりいって好みではない展開ではないです。
最後は母親もはまっちゃう、っていうのもあれだけど、母親の目つきも最初から最後まで何かフツウでなくて怖い。
続いて「禁断の甘味」。
母子家庭で母と息子二人だけの何気ない暮らしだったが、母親の自慰を息子が見てしまってから意識してしまい…という展開。
息子に迫られ、拒みながらも心の底では母親も望んでいて、というシチュエーションはベタだけどタカスギ先生の画力も相まって良い出来。母親がムチムチで素晴らしい。
そして「ねぇ、ママ」。
弟に授乳している母親を見ている内に自分も飲みたいと言い出して…というありがち展開。
唯一のショタ息子ものだけど、タカスギ先生は子供を描くのがあまり得意でないのかあんまり可愛げがないです。
そして8P短篇の「愛玩牝母」。
短篇という事もあり既に関係を持っている母と息子が寝ている父親のすぐ横で交わったり、台所で交わったりというだけ。
まあ、無くてもいいけど一応単行本に入れてくれてありがとうみたいな。
母子相姦は以上。
それ以外にも友達の母親モノ(相手は少年)とか、黒澤映画に出てくる商売女みたいな口調のタバコ屋のおばちゃんモノ、バイト先の上品そうな人妻モノ、厳しい独身中年女教師モノなど和姦中心の愛ある作品群。今挙げたのはどれも出来が良いと思います。
特に中年女教師モノは好きですね。
タカスギ先生の作品はいつもまずまず良いけど、もうちょっとダークさとか背徳感、深みが欲しいなぁ。
続いて艶々先生の「久枝背徳日記」(完全版 前・後篇)。
母子相姦漫画としてはおそらく史上初のヒット作「たとえば母が」の前に書いていた作品ですね。
ただし最初は家庭教師と生徒の母モノのような形で、肝心の母子相姦篇は同人等で発表されたようです。
その後、その同人部分を一体化して完全版として二冊にまとめられたのがこの作品です。
久枝シリーズは知る人ぞ知る名作ですが、いわゆる母寝取られ作品なので母親ラブな話が好きな人は注意!
そのかわり寝取られ好きにはこの上ないやるせなさに焼け焦がされる事が出来るでしょう。
ではストーリーの紹介。
自分の母親が若い家庭教師と関係を持っている事を知ってしまう息子。
知らなかった母親の女としての一面を知り、それに近づきたいという思いが湧きおこってくるが…(だいたいこの辺までが完全版の上。)。
やがて母親が若い家庭教師との情事をビデオに残している事を知ってしまう息子。
そのビデオを見ながら虚しい自慰に耽る息子だったが、その様子を母親は見てしまい、息子が母親である自分に欲情を覚えていることを知ってしまう。
やがて二人の思いは葛藤と迷走の果てについに想いと躰を交わらせる…。
しかし「たとえば母が」と違うのはここから。
息子に愛情を込めて躰を許しながらも、息子は家庭教師に抱かれている時快楽に完全に溺れている母と息子である自分に抱かれている時の母は明らかに違うという事に気付いてしまう。
そして女として快楽に溺れる母は息子である自分には決して見せてくれないのだというもっと深い諦めに囚われた息子は家庭教師を家に招くことを母に提案する。
ぎこちないながらも三人の時間を過ごした後、その夜母は家庭教師と交わった。
改めて家庭教師と母親の行為を覗き見る息子。
しかし、その時の母はやはり息子である自分とセックスをする時とは決して見せない女(牝といった方がいいかもしれない)の表情だった。
二人の交わりを覗いた息子は長年抱いていた葛藤にケリをつけ、息子は高校進学とともに家を出た。
それから間もなく母もその若い家庭教師のアパートの近くに引っ越した、という。
どうですか。
見事なまでに無残で残酷な母と息子の物語。
「たとえば母が」のアナザーのようであり、それとも少し違うリアリティとファンタジー溢れる母子相姦物語。
だらだらと続いた「たとえば母が」より上下巻に収まっただけに構成がよりよく出来てるなぁと思います。
この結末に悲劇的なものを感じるか、一つの感傷を覚えるかは貴方次第ですけれど。
それはそうと一人暮らしを始めた息子のアフターストーリーを収録しているのも「たとえば母が」みたいです。
読めば読むほど、「たとえば母が」は艶々先生にとって「本当はこうしたかった」という「久枝シリーズ」への思いを再構築したものなんだなぁと思いますね。
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