里中満智子先生「悲劇の王オイディプス」
- 2014/08/25
- 15:47
里中満智子先生の「悲劇の王オイディプス」の話。
ただしこちらはアダルトコミックではありません。
※昔書いた母子相姦作品のレビューだけど、順不同でアップしてきます。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1-%E6%82%B2%E5%8A%87%E3%81%AE%E7%8E%8B%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%97%E3%82%B9-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%87%8C%E4%B8%AD-%E6%BA%80%E6%99%BA%E5%AD%90/dp/4122043344/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=undefined&sr=1-1&keywords=%E6%82%B2%E5%8A%87%E3%81%AE%E7%8E%8B%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%97%E3%82%B9
里中満智子先生!
まさかこんなブログにその名前が出てくるとは…。
最近ではあまりご存じない方も見えるかもしれませんが、少女マンガ界の大家ですね。
何年か前、麻生総理の時代に国立メディア芸術センター(国立の漫画喫茶なんて揶揄されていたアレですね)が取りざたされていた頃に、メディア上でこの施設の文化的意義を説いて推進していたのを目にしています。
代表作は「天上の虹」「アリエスの乙女たち」等ですが、ぶっちゃけ読んでねぇ。でもそんなの関係ねぇ。
後、ドカベンの「里中」の名前の元ネタになった方でもありますね。
さて、その里中先生の描いた「マンガギリシャ神話シリーズ」の第四弾でもある「悲劇の王オイディプス」。
母子相姦物としては最も基本ともいえるオイディプスとその母イオカステを描いたものです。
オイディプスはエディプスとも呼ばれますが、エディプスコンプレックス等多方面に今も名を残している母親と子供の関係性の中では代名詞のようにいわれる存在ですね。
漫画の物語としてはギリシャ神話のテバイ国の興亡記とでもいうのでしょうか。
結論から言えば母子相姦そのものは描かれていません。
テバイ国の国王となったオイディプスとその母でもあるイオカステが親子と知らずに結婚しますが、結ばれたりいちゃついたりするシーンはだいぶ省略。
描写としては口づけ止まりでエロ的にその目的に叶う事は全くないでしょう。
とはいえ、さすが少女マンガの大家里中先生。
これまでオイディプス王の物語の中では(私が特にオイディプスとその母イオカステばかりに注目してきた事もありますが)脇役的な存在だったオイディプスの父ライオスの生い立ちとその悲劇性、そしてオイディプスの子供達の悲惨な末路に至るまで流れが実に分かりやすい。
巻末に参考文献が記されているのですが、昔の漫画家さん(といっても戦後生まれですけれど…)らしく実に勉強熱心で、30冊以上も書名が並んでいます。
そこから世界観が固まっている中でも里中先生流の解釈なんかもあって、一つの連続した物語としてしっかり昇華しています。
実はオイディプスの生まれる前からいなくなった後も悲劇は続いていて、テバイ国の血と涙の歴史は繰り返されていく、という事がよく分かる。
それと読んでいて描写がいかにもちょっと古い少女漫画だなぁ~と、懐かしくなる事もしばしば。
もし機会があれば一度触れてみてはいかがでしょうか。
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ただしこちらはアダルトコミックではありません。
※昔書いた母子相姦作品のレビューだけど、順不同でアップしてきます。
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里中満智子先生!
まさかこんなブログにその名前が出てくるとは…。
最近ではあまりご存じない方も見えるかもしれませんが、少女マンガ界の大家ですね。
何年か前、麻生総理の時代に国立メディア芸術センター(国立の漫画喫茶なんて揶揄されていたアレですね)が取りざたされていた頃に、メディア上でこの施設の文化的意義を説いて推進していたのを目にしています。
代表作は「天上の虹」「アリエスの乙女たち」等ですが、ぶっちゃけ読んでねぇ。でもそんなの関係ねぇ。
後、ドカベンの「里中」の名前の元ネタになった方でもありますね。
さて、その里中先生の描いた「マンガギリシャ神話シリーズ」の第四弾でもある「悲劇の王オイディプス」。
母子相姦物としては最も基本ともいえるオイディプスとその母イオカステを描いたものです。
オイディプスはエディプスとも呼ばれますが、エディプスコンプレックス等多方面に今も名を残している母親と子供の関係性の中では代名詞のようにいわれる存在ですね。
漫画の物語としてはギリシャ神話のテバイ国の興亡記とでもいうのでしょうか。
結論から言えば母子相姦そのものは描かれていません。
テバイ国の国王となったオイディプスとその母でもあるイオカステが親子と知らずに結婚しますが、結ばれたりいちゃついたりするシーンはだいぶ省略。
描写としては口づけ止まりでエロ的にその目的に叶う事は全くないでしょう。
とはいえ、さすが少女マンガの大家里中先生。
これまでオイディプス王の物語の中では(私が特にオイディプスとその母イオカステばかりに注目してきた事もありますが)脇役的な存在だったオイディプスの父ライオスの生い立ちとその悲劇性、そしてオイディプスの子供達の悲惨な末路に至るまで流れが実に分かりやすい。
巻末に参考文献が記されているのですが、昔の漫画家さん(といっても戦後生まれですけれど…)らしく実に勉強熱心で、30冊以上も書名が並んでいます。
そこから世界観が固まっている中でも里中先生流の解釈なんかもあって、一つの連続した物語としてしっかり昇華しています。
実はオイディプスの生まれる前からいなくなった後も悲劇は続いていて、テバイ国の血と涙の歴史は繰り返されていく、という事がよく分かる。
それと読んでいて描写がいかにもちょっと古い少女漫画だなぁ~と、懐かしくなる事もしばしば。
もし機会があれば一度触れてみてはいかがでしょうか。
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