新作3本と年末のご挨拶、リンクの追加。
- 2016/12/31
- 16:53
さて、いよいよ今年も終わりですね。
大晦日といっても昔と違って店も開いてるし、正月からどこでも店はやってるしであまり季節的な雰囲気が無くなった感じがあります。
とっくにお年玉をもらうような年でも無くなってることもありワクワク感さえ…。
とはいえ、紛れもなく今日で2016年は終わり。
今回はかなり短い作品のため、3本まとめて掲載します。
年が明けたら早い段階で翻訳モノと同じように短いのをまとめたモノを掲載します。
それとリンク先にmacshoさんの小説サイトを加えました。
個人的には最も影響を受けたネット上の母子相姦作家の一人で、90年代の終わり際から色々な形でネット上で作品を公開してきたレジェンドの一人です。
短い作品が多いのですが、情景が素晴らしく独特でして、たとえば母子相姦直前・直後のちょっとした描写や女性心理、神秘的な展開が魅力です。
サイト名は昔は「快適な母子相姦」といい、サイト名や形式は断続的に変化しながらも継続的な活動をされてます。
(ちなみに私の思うネット上のレジェンドは三人でして、一人は「近親相姦研究所」の創設者shotさん、「少年と熟女」の創設者celisさん、そして「快適な母子相姦」のmacshoさんです)。
もしよければこちらも是非見てみてください。
母子相姦関係の作品がまとめられた「快姦文庫」の過去作品数は非常に膨大なものです。
今回の短編も久しぶりにmacshoさんの作品的なのを書いてみたいと思い、挑戦してみたものです。
では今年もたくさんのご訪問、コメント、拍手ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
よいお年を。
「陰鬱な月」
6月は一年間で唯一祝日がない月だ。
理由は誰も知らないが、誰からも祝われることのない月に誰からも祝われない関係になったのは二人にとって相応しいものなのかもしれない。
夕暮れ時の薄暗い部屋の天井の木目を眺めたまま、僕は何とか普段と同じように息を整えようとしていた。
すぐ隣には背中を向けたまま壁を見つめる母がいる。
二人とも、何も、着ていない。
言っておくけど、合意の上だった。
僕らからは誰にも何も言い訳は出来ない。
あまりにあっけなく、そっけなく、そそくさとコトは終わった。
ただまだ僕の体にはさっきまでの余熱が残っていて怠さが抜けない。
ぐったりとした様子の母も同じような状態なんだろう。
「…もう四時ね」
「え?」
不意に顔を上げた母は枕もとの時計に目を向けている。
「買い物行かなきゃ」
そういう母の口調はまるで日常に戻りつつあるようで、何だか僕は映画館で場内が明るくなる時のあの感覚を思い出した。
そのまま腕をついて立ち上がると、髪を手で押さえながら衣服を小脇に抱えながら部屋を出て行った。
「何か欲しいものある?」
ドアの向こうから聞こえてきた母の声に僕はただ曖昧に返事するだけだった。
窓の外からは湿気と生ぬるい初夏の空気が入り込んできた。
完
「冬の潮風」
夜も更けてから客室を出て浜辺で母親に会いに行った。
明るいうちに約束していた通り、彼女は防波堤のすぐ手前の低くなった廃墟になった海の家の脇のベンチに腰かけていた。
息子の影が現れたのを目にした母ははっとしたように立ち上がり、駆け寄ってきた息子と一つに重なり合う。
下着だけ身に着けずにいた母を立ったまま貫くと、母は遠慮がちに悦びの声を漏らす。
見たことのない母のそんな様子に息子は驚きと嬉しさでいっぱいになる。
夏と違って閑散とした冬の伊豆の下田、長い砂浜が広がる海水浴場は潮騒が全ての音をかき消してくれる。
冷え切った潮風が吹き続ける事もあって、夜には人影も見当たらない。
ただ重なった二人の影だけが動き続けるだけだ。
海の家の影で何度目かの行為を終えた後、息子は母の肩を抱いてベンチに腰かけていた。
まるで不倫するように息子は母親の髪を撫でつけると、自分より背の高くなった息子の肩に頭をもたれさせる。
静かで暗くて黒い海が目の前には果てしなく広がっている。
何の問題もない家庭だったはずなのに、二人はいつしか互いの想いに気づき、やがて全ては露見した。
母は妊娠し出産し、父は怒り呆れ、そして悲しみを湛えて出て行った。
それからしばらくしてまるで示し合わせたように母親の運転で伊豆までやってくることになった。
乳児を連れた親子が急に泊りに来たことを民宿の主人は少し訝しんだが、そのまま一室が得られた。
ふと立ち上がった二人は疲労を感じた体で防波堤の隙間のコンクリートの階段を昇って行った。
背中には冷たい潮風が吹き付け、震えそうなほどだった。
見上げれば海岸沿いの民宿が建っていて、その2階の一室には二人の子がスヤスヤと眠っているはずだった。
完
「春風は吹かない」
薄暗い病室の窓から外を眺めていた老女は常夜灯の光と子供のころ見た夏祭りの夜店で見た提灯の赤い明かりを重ねて思い出していた。
真っ暗な夜の闇を照らす紅の光が素朴な神社の境内を優しく照らし、ようやく訪れた終戦の平和がもたらしたものが何なのか幼かった日の老女にも何となくわかる気がした。
昭和40年代の終わり際、二人の子を持つ母となった女は二重生活を送っていた。
良き夫を支え、娘と息子を育てる賢母として、そして夫と娘に秘匿した息子と姦通する悪妻として。
最初は若い息子に強引に求められただけのことだったのに、1年もしないうちに女は若い息子との関係を続けていた。
あの頃は息子が帰宅し、それから美大の学生だった娘が帰宅するまでのほんのわずかな時間こそが息子との逢瀬の時だった。
大抵は台所で夕飯の支度をしていると、ガラガラと玄関が開く音がして息子の足音が近づいてくる。
不思議とその音が聞こえてくると本能的なものか女は自分の体が反応するのを自分でわかっていた。
昔の台所らしく狭く暗く底冷えのするあの空間で何度も親子は抱き締めあった。
その時の女には自覚は無かったが、普段家族の食事の支度をする台所で息子とそういう関係を結ぶことに無意識下で背徳感も覚えていたと思う。
求められてもいないのに女は息子の前に屈んで顔を寄せ、息子のモノを口に含んだ事もある。
夫に求められて嫌々した事はあっても自らしたのは息子だけだった。
切なそうで苦し気な息子の喘ぎ声が上から聞こえてくると、女は含み笑いをしながら聞きなれた息子の若い興奮を楽しんだ。
顔を見上げればにきび面をしかめながら頬を赤くして耐えるような表情をしている息子の姿があった。
二人の関係は台所で終始していた。
息子は昂ってくると女を立たせ、彼女の下半身の茂みを求めるように触れてくるため、片足を挙げて導くようにして迎え入れるようにしていた。
「あっ」
いつもと同じ小さく少し驚いたような感嘆の声が二人の口から同時に漏れる。
一つになった親子は壁に架けた時計を見て時間を確かめると、動き始める。
娘が帰ってくるのと夕飯の支度もまだ終えていなかったから、いつも時間に追われるような行為だった。
忙しないはずなのに若い息子によって女は熱く焦がされるほど燃え上がった。
ろくに言葉も交わすこともなく無言のままほんの30分足らずで何度も抱き合い、未熟な息子の苦し気な吐息を聞きながら女自身も絶頂へ登って行った。
その日々は長くは続かず、息子が二十代になる前に自然と関係は終わっていった。
それでも女は台所に立っているときに息子が帰ってくると、あの頃の思い出を何度も懐かしく思い出していた。
全ては昔の話だ。
完
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大晦日といっても昔と違って店も開いてるし、正月からどこでも店はやってるしであまり季節的な雰囲気が無くなった感じがあります。
とっくにお年玉をもらうような年でも無くなってることもありワクワク感さえ…。
とはいえ、紛れもなく今日で2016年は終わり。
今回はかなり短い作品のため、3本まとめて掲載します。
年が明けたら早い段階で翻訳モノと同じように短いのをまとめたモノを掲載します。
それとリンク先にmacshoさんの小説サイトを加えました。
個人的には最も影響を受けたネット上の母子相姦作家の一人で、90年代の終わり際から色々な形でネット上で作品を公開してきたレジェンドの一人です。
短い作品が多いのですが、情景が素晴らしく独特でして、たとえば母子相姦直前・直後のちょっとした描写や女性心理、神秘的な展開が魅力です。
サイト名は昔は「快適な母子相姦」といい、サイト名や形式は断続的に変化しながらも継続的な活動をされてます。
(ちなみに私の思うネット上のレジェンドは三人でして、一人は「近親相姦研究所」の創設者shotさん、「少年と熟女」の創設者celisさん、そして「快適な母子相姦」のmacshoさんです)。
もしよければこちらも是非見てみてください。
母子相姦関係の作品がまとめられた「快姦文庫」の過去作品数は非常に膨大なものです。
今回の短編も久しぶりにmacshoさんの作品的なのを書いてみたいと思い、挑戦してみたものです。
では今年もたくさんのご訪問、コメント、拍手ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
よいお年を。
「陰鬱な月」
6月は一年間で唯一祝日がない月だ。
理由は誰も知らないが、誰からも祝われることのない月に誰からも祝われない関係になったのは二人にとって相応しいものなのかもしれない。
夕暮れ時の薄暗い部屋の天井の木目を眺めたまま、僕は何とか普段と同じように息を整えようとしていた。
すぐ隣には背中を向けたまま壁を見つめる母がいる。
二人とも、何も、着ていない。
言っておくけど、合意の上だった。
僕らからは誰にも何も言い訳は出来ない。
あまりにあっけなく、そっけなく、そそくさとコトは終わった。
ただまだ僕の体にはさっきまでの余熱が残っていて怠さが抜けない。
ぐったりとした様子の母も同じような状態なんだろう。
「…もう四時ね」
「え?」
不意に顔を上げた母は枕もとの時計に目を向けている。
「買い物行かなきゃ」
そういう母の口調はまるで日常に戻りつつあるようで、何だか僕は映画館で場内が明るくなる時のあの感覚を思い出した。
そのまま腕をついて立ち上がると、髪を手で押さえながら衣服を小脇に抱えながら部屋を出て行った。
「何か欲しいものある?」
ドアの向こうから聞こえてきた母の声に僕はただ曖昧に返事するだけだった。
窓の外からは湿気と生ぬるい初夏の空気が入り込んできた。
完
「冬の潮風」
夜も更けてから客室を出て浜辺で母親に会いに行った。
明るいうちに約束していた通り、彼女は防波堤のすぐ手前の低くなった廃墟になった海の家の脇のベンチに腰かけていた。
息子の影が現れたのを目にした母ははっとしたように立ち上がり、駆け寄ってきた息子と一つに重なり合う。
下着だけ身に着けずにいた母を立ったまま貫くと、母は遠慮がちに悦びの声を漏らす。
見たことのない母のそんな様子に息子は驚きと嬉しさでいっぱいになる。
夏と違って閑散とした冬の伊豆の下田、長い砂浜が広がる海水浴場は潮騒が全ての音をかき消してくれる。
冷え切った潮風が吹き続ける事もあって、夜には人影も見当たらない。
ただ重なった二人の影だけが動き続けるだけだ。
海の家の影で何度目かの行為を終えた後、息子は母の肩を抱いてベンチに腰かけていた。
まるで不倫するように息子は母親の髪を撫でつけると、自分より背の高くなった息子の肩に頭をもたれさせる。
静かで暗くて黒い海が目の前には果てしなく広がっている。
何の問題もない家庭だったはずなのに、二人はいつしか互いの想いに気づき、やがて全ては露見した。
母は妊娠し出産し、父は怒り呆れ、そして悲しみを湛えて出て行った。
それからしばらくしてまるで示し合わせたように母親の運転で伊豆までやってくることになった。
乳児を連れた親子が急に泊りに来たことを民宿の主人は少し訝しんだが、そのまま一室が得られた。
ふと立ち上がった二人は疲労を感じた体で防波堤の隙間のコンクリートの階段を昇って行った。
背中には冷たい潮風が吹き付け、震えそうなほどだった。
見上げれば海岸沿いの民宿が建っていて、その2階の一室には二人の子がスヤスヤと眠っているはずだった。
完
「春風は吹かない」
薄暗い病室の窓から外を眺めていた老女は常夜灯の光と子供のころ見た夏祭りの夜店で見た提灯の赤い明かりを重ねて思い出していた。
真っ暗な夜の闇を照らす紅の光が素朴な神社の境内を優しく照らし、ようやく訪れた終戦の平和がもたらしたものが何なのか幼かった日の老女にも何となくわかる気がした。
昭和40年代の終わり際、二人の子を持つ母となった女は二重生活を送っていた。
良き夫を支え、娘と息子を育てる賢母として、そして夫と娘に秘匿した息子と姦通する悪妻として。
最初は若い息子に強引に求められただけのことだったのに、1年もしないうちに女は若い息子との関係を続けていた。
あの頃は息子が帰宅し、それから美大の学生だった娘が帰宅するまでのほんのわずかな時間こそが息子との逢瀬の時だった。
大抵は台所で夕飯の支度をしていると、ガラガラと玄関が開く音がして息子の足音が近づいてくる。
不思議とその音が聞こえてくると本能的なものか女は自分の体が反応するのを自分でわかっていた。
昔の台所らしく狭く暗く底冷えのするあの空間で何度も親子は抱き締めあった。
その時の女には自覚は無かったが、普段家族の食事の支度をする台所で息子とそういう関係を結ぶことに無意識下で背徳感も覚えていたと思う。
求められてもいないのに女は息子の前に屈んで顔を寄せ、息子のモノを口に含んだ事もある。
夫に求められて嫌々した事はあっても自らしたのは息子だけだった。
切なそうで苦し気な息子の喘ぎ声が上から聞こえてくると、女は含み笑いをしながら聞きなれた息子の若い興奮を楽しんだ。
顔を見上げればにきび面をしかめながら頬を赤くして耐えるような表情をしている息子の姿があった。
二人の関係は台所で終始していた。
息子は昂ってくると女を立たせ、彼女の下半身の茂みを求めるように触れてくるため、片足を挙げて導くようにして迎え入れるようにしていた。
「あっ」
いつもと同じ小さく少し驚いたような感嘆の声が二人の口から同時に漏れる。
一つになった親子は壁に架けた時計を見て時間を確かめると、動き始める。
娘が帰ってくるのと夕飯の支度もまだ終えていなかったから、いつも時間に追われるような行為だった。
忙しないはずなのに若い息子によって女は熱く焦がされるほど燃え上がった。
ろくに言葉も交わすこともなく無言のままほんの30分足らずで何度も抱き合い、未熟な息子の苦し気な吐息を聞きながら女自身も絶頂へ登って行った。
その日々は長くは続かず、息子が二十代になる前に自然と関係は終わっていった。
それでも女は台所に立っているときに息子が帰ってくると、あの頃の思い出を何度も懐かしく思い出していた。
全ては昔の話だ。
完
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