1.
ヨアンは、飛行機を乗り継ぎ、地元の東ヨーロッパから成田へ到着するとその足で今回依頼をしてきた神父の森園の家へ向かった。
今回は森園から特別の依頼で来日したが、未だにヨアンにはその依頼内容が信じられなっかたので直接 森園からその真意を確認するまでは余計な先入観を捨てようと決めていた。
何故、自分なのか?
どのような結果を求めているのか?
西洋医学への依頼を何故しなかったのか?
幾つも疑問が湧き上がるが、何にも増して 一番問いただしたい最大の疑問は
何故、今 悪魔払いが必要なのか?
その依頼内容に思いを馳せると物理的な寒さだけでなく、人が本能的に感じる恐怖感からヨアンはコートの前を掻き抱くようにした。
1998年1月下旬、世紀末が近づきつつある今、気のせいか人々はいつもより足早に歩き忙しない。
そんな殺伐とした雰囲気の中、陰鬱な気分でヨアンは東京に向けて歩みを速めた。
2.
森園の自宅に到着したのは、夕方5時を廻っていた。
曇天模様の空からは、みぞれまじりの雨が車や人々の雑音を減衰させており、日本最大の盛り場である新宿から程近い
森園の兼 教会でも奇妙な静謐さが辺りを満たしていた。
チャイムを押すと、程なく森園が顔を覗かせた。
「あぁ、これはヨアン神父、ようこそおいでくださいました。お元気ですか?」
「ええ、森園神父も元気そうでなによりです」
60を過ぎている森園だが、淀みなく英語で挨拶をすませていた。
「迎えに行くことができなくてすみません。 何か問題はありませんでしたか?」
「ありがとう森園さん、すこし時差ボケ気味ですが問題ありません。それよりも、今回 久しぶりに貴方と会うのに、かなり特殊な依頼内容で 私はとても戸惑っています。」
「そうでしょうね、まぁこんな所では何ですから上がってください」
森園がそう勧めると、二人は小ぶりな教会内に入った。
ヨアンは自らが信じている神の前に、跪き祈りを捧げると 森園とともに
聖堂の横手にある控え室に座った。
「さて、どこから話せばよいか・・・」
ヨアンは焦ることなく、静かに森園が話すのを待った。
「ヨアン神父、あなたは日本には既に数回訪れているはずですが、特に最近の日本をどう感じますか?」
依頼の内容ではなく、最初に自分に質問が来たことに戸惑いつつも ヨアンは真摯に考えて森園に答えた。
「そうですね、最初に訪れた時、日本人はとても誠実でモラルの高い人々だと感じましたが、訪れる度に、人々の心がささくれ立ち いつもイライラして なかに追い詰められているように感じますね」
「そうですか、やはりあなたは人々の心が良く見えていらっしゃいます。今 日本は、倫理感が大きく欠如しています。
それは 私たちの教義から一歩離れて見ても一般的な社会のモラルが崩れ始めています。 嘆かわしいことです」
「残念ですね。でも これは日本だけでなく、先進国と呼ばれる国のほとんどが同じだと思います。」
「ええ、それは判ります。ただ今回来ていただいたのは・・・」
そいうと、森園は少しの間 逡巡していた。様子を見ていたヨアンが先に口を開いた
「おそらく、日本にいる私たちの教徒の誰かが、私たちの教義に抵触する・・・いや、私たちが忌諱する存在を森園さん達は確認されたということですね。しかし、それと今 話されている日本のモラル低下について私には 何が関係しているのかが分かりません」
ヨアンは丁寧に、しかし率直な疑問を呈していた。
「そうですね。・・ちょっとこれをご覧ください」
森園は一本のビデオテープを机の引き出しから取りだした。
「これは・・・」
ヨアンにも明らかにそれがAVであると分かるパッケージであった。それは45歳前後と見られる裸の女性と若い男性が絡みついていた。
漢字までは読めないヨアンに、躊躇を振り払って森園は説明した。
「これは見てのとおり、アダルトビデオです。内容はインセスト。近親相姦です。最近の日本は、この手のビデオや本が急激に増えております。そしてあらゆるメディアが倫理の枠を取り払い。欲望のなすがままに商品を提供し
それを”良し”とする風潮が広まっています。・・・それだけならば、私も日本の行く末を憂慮するだけなのですが・・・」
「何か、気になるものでも?」
「ええ、・・そうですね、これを実際に見ていただくのが一番てっとり早いですね」
そういうと、森園はビデオをセットしながら説明を続けた。
「このビデオは、去年発売されました。まだ当時は、近親相姦を題材としたビデオが現在のように市場に広がっておらず、かなりマイナーな扱いでしたが このビデオがきっかけで 市場での位置を確立したと業者の中では、言われているようです。内容は、母と子がテーマになったものでして 残念なことに出演者が私たちの信者で、本当の親子だったのです。」
「・・おぉ、・・・それは 残念なことです」
ヨアンは嘆息し、胸元に飾ってある崇拝する神をモチーフにしたネックレスを握り締めた。
ビデオのカウンターが50分程度のところで、森園がビデオの早送りを止めた
「ここからです」
男女が和合している股間がいきなりクローズアップされた画面がモニターに映し出されていた。激しい抽送を繰り返しているのが、モザイク越しにもよく分かる画面であった。 そして、まさに男性が絶頂を迎えようとしている瞬間であった。
「あぁ、いい、でそうだよ。お、お母さん でそうだ」
「だめっ、それだけはお願い 止めてぇ お願い うぅっ くぅう、はぁあ てっ てつお お願いやめて。」
「んっん、お母さんの中にだしていい? もう出そうだ あぁあ」
「いっ いやぁぁぁ あぁあ 止めて ね、お願い 抜いて、あっあっ お願い いやぁ でも、きもちいいあぁ」
「いくよ、母さん。 ・・うぅ、もう出る。 うぅんんっ」
「いやぁぁ あぁお母さんもいくぅぅうううう あぁぁっぁぁ」
少しずつズームアウトして ベッドの上の二人の全体が映ると、母親の両足が痙攣するかのように振るえ、
男性が体を激しく痙攣させていた。
「ここです」
少しは、日本語が理解できるヨアンにはショッキングな映像であり半ば呆然としていた。 対象的に 既に何度か見ていた森園は冷静に言葉を掛け、ビデオを止めた。
ビデオの中では、ベッドの後ろ側に白いサイドテーブルと大きな鏡があり、
そのテーブルの上に女神を模した石膏の像が置かれていた。
少し気を取り戻し、 暫くその画面を見据えたヨアンは
「私たちの信者が、教義を大きく逸脱する行為をしていたというのは判りますが、あなたが私に依頼をした理由は、まだ良く分かりません。何があるのですか?」
ヨアンは正直に判らない事を伝えると、森園は特に気にする風でもなく、説明を始めた。
「とても、分かりにくいと思います。 おそらく、指摘されなければ難しいでしょう。ここを見てください」
森園は画面左側の鏡に映る石膏像を指で示した。一見すると他の物との判別がしにくかった。
それはサイドテーブルの手前に 少し横を向いて置かれた女神の像が鏡の中に映っているのだが
本来見えるべきその形が、 その鏡の中では明らかに違っていたのである。
「おおぉぉ、神よ・・・・・」
鏡の中に見える像が何の形をしているかが、ヨアンに理解できると急激に辺りが寒くなったかのように身震いが止まらなくなっていた。その問題の鏡の中には 女神像の股間にあたる辺りから、
体のバランスを欠いて異様に大きく起立した陽根が映っており、さらには本来背中が見える
場所には、蝙蝠の翼が折り畳まれているような形が見て取れた。
「これは、何か撮影上のトリックではないのですか?」
「お気持ち判ります。残念ながらこのビデオを作製した会社は既に無くなっており、技術的な面で裏づけが取れているわけではありません。しかし、この手のアダルトビデオにそのような手の込んだ仕掛けをするとは考えにくいのです。 それに このビデオは異変の一部であり、現在のこの親子の状況を実際にご覧になってみれば より事態が深刻であることがヨアン神父にも お分かりいただけると思います。」
「しかし、悪魔は、・・・その邪悪なものの最大の姦計とは、“本当は悪魔など邪悪な存在はいないんだ” と、人々に信じさせることです、そうして偶像や明らかにフィクションと判る怪しげな話が流布する事で、彼らの存在が巧妙に隠されているのです。そういうものに紛れ込みながら彼らは人々の心を狂わせます。神から与えられた人間という か弱き存在を脅かすのです。」
「よく判ります。恐らくその姦計が上手く浸透しているがゆえに、これだけ社会の秩序が緩み犯罪が横行し、ごく普通の人々が過剰な悦楽を求め、節度をなくしていったのでしょう。このビデオは、ある意味 私たちの拝する神の力により あのような形で、その存在を知らせたのではないかと考えています。」
「・・・・確かに、そうかも知れません。いずれにせよ実際彼らに会わないことにはなんとも言えません。」
「そうですね、今日はまずお休みになって明日、その親子に会いに行きましょう」
「判りました。 しかし、私は映画の「エクソシスト」のような悪魔祓いができるわけではありません。 ただ、その人のことを思い祈り続けるだけなのです。私自身も非力な人間でしかないのです。それを判ってください。」
「わかります。私たちも あの映画のような恐ろしい状況になるとは思っていません。また、あの映画もまた実話を元にしたとはいえ、フィクションの部類です。
しかし私たちも彼らを助けたいという気持ちに偽りはありません。 そして貴方の祈りが多くの人を、その心を救罪するのも確かなのです。どうぞ、救いを求める信徒に祈りの言葉を掛けてください。」
その夜、旅の疲れが残るヨアンへ食事と風呂を勧めたあとにヨアンを寝室に案内した。 森園は自室に戻る廊下の窓に何気なく目をやると、外に広がる闇だわに言い知れぬ邪悪な気配を感じ、思わず首に下げているお守りりを握り締めていた。
3
翌日、朝から穏やかな日差しが降り注ぎ、冬の寒さを少し和らげていた。
ヨアンと森園は先方の都合にも合わせ 夕方になってから東京の郊外にある その親子の家に向かった。
その親子は典型的な建売のマンションの13階に住んでおり、少し手狭なエレベーターにヨアン達二人は乗り込んだ。
エレベーターの中でヨアンは自分の感情が次第に昂ぶることを押さえることが出来きず無意識に首に下げたお守りを
握り締めていた。 エレベーターを出て、西側に面した廊下を少し歩くとある一軒の家のドアの前に着いた、
別段気負う風でも無く森園がインターホンを鳴らした。
「はい」
「森園です。ヨアン神父をお連れしました」
「はい」
程なく、ドアが開くと、中から実直そうな20代後半の男性がでてきた。
「はじめまして、ヨアン神父 。中里 優一です。 あなたのお話は良く聞いています。あなたにお会いできて光栄です。今、私と緒方・・・えー、緒方は今日はいませんが、我々二人でここの親子を普段の生活で問題が起きないように交代でサポートしています。」
手短にヨアンも自己紹介をすると3人共 中に入った。
リビングに入ると一人の女性がソファに座っていた。ヨアン達3人をみとめると、腰をあげ丁寧にお辞儀をした。
「金井 正子さんです。」
中里が紹介すると、できる限り皆と目を合わせないようにしながら、正子が再びお辞儀をした。40後半くらいであろうか、小柄な体つきで 肩に届くくらいに揃えられた髪と服装から清楚な感じを受けた。
ヨアンたちが向かいのソファにつくと、中里が切り出した
「今回、ヨアン神父をお呼びしたのは 正子さんの息子さん、哲夫さんの精神状態が著しく失調しており、医者も手を上げている状況です。更には現代科学や自然摂理では推し量れないような奇妙な現象が続き、既に複数の人が精神的及び物理的に被害を被っています。正直 今は頼れるものが何もないのです。そこでぜひ、ヨアン神父のお力添えをいただきたく・・・・・」
「焦らないでください。今は私に何が出来るかは判りません。まずは、哲夫さんの状況を教えてください。」
「そうですね わかりました。
現在 哲夫さんは24歳です、仕事には就いておらず 2年前に大学を卒業してアルバイトをしていました。そのアルバイトの仲間と四国に旅行へ行って以来、精神的に不安定な状況が続いています。最近良く聴く言葉で言えば、統合失調症という括りに入るのでしょう。本来であれば、措置入院という事になるほど深刻なのですが、私たちの信者に精神科医もおり、彼らのサポートも受けています。その症状の奇異さと我々の強い要望により現在は自宅にて様子を見ている状況です。正子さんの旦那さん、哲夫さんのお父さんですが 5年前に別れているので 今回の問題も正子さんが一人
悩まれていたのです。
で、症状というか、その言動ですが普段は何とも無いのですが何かの拍子に年上の女性を見ていると突然、周りにいる年上の女性が全て彼の母親である正子さんに見えるらしいのです。そして。。。。」
少し言いにくそうにして、チラリと正子を見やり、
「彼は、そういう年上の女性を見境なく“お母さん”と呼び更には卑猥な言葉を投げかけ自分との性交渉を持つように詰め寄ったり、女性の体に触ったりと・・
今までは何とか大事に至らず迷惑を掛けてしまった女性達にも因果を含ませ何とか事なきを得ています。正直なところ今まで立件されずに済んだのも奇跡に近いです」
「彼はそのことを記憶しているのですか?」
「恐らく、覚えているものと思います。ただ 其の事に触れると状態が不安定になり暴れることもままありまして。 今は問題が起こらないように 外出を制限しています。まぁ、ある意味、軟禁状態に近いです。・・・・」
ヨアンの瞳には悲しさが宿っていた。
中里は 説明を続けた
「あとは、不可思議な現象も頻発しております。その不可思議な現象自体は、気味が悪いですが 実質的な被害はありません。たとえば、バッテリーが切れているのに携帯が鳴り 表示される番号が 09066666666だったり、それに出てみると 女性の声で何かをしゃべっているのです。最初は理解できませんでしたが何度か続いたのでそれを録音して調べると どうやら古代ヘブライ語に近いようなものらしいのです。
録音した内容を語学研究者に翻訳してもらうと、その内容は 『あまねく混乱の中、穢れたる体から 我は生れ落ち人間の狂気を糧に 我は増殖し 腐敗に満ち溢れる闇だわの世界が間も無く訪れ 我は一際濃き血潮にまみれ 歓喜を迎える。』と これに類似するようなセンテンスを繰り返していました。 更に言葉の声質はなぜか 正子さんの声質と似ており、分析結果もほぼ本人のものと一致しました。
当然ながら、それを録音していた時は正子さんは我々と一緒に存在していましたので、正子さんが喋ったという事は
有り得ないのです。」
話しを聞くそばから、ヨアンは部屋の空気に何かの気配が混じっているような感覚に鳥肌が浮いていた。
「昨日、森園さんから見せていただいたビデオは・・・」
「・・あれは、うちの信者のひとりが数ヶ月前に見つけたのですが、哲夫さんと業者がグルになって、殆ど強姦のような状況で撮影されたものらしいです。
正子さんも、あの後、何度も自殺を考えたりしたそうです。しかし、血を分けた息子を放り出して
楽になるわけにはいかない、と思い至ったようです。また 私たちがビデオを発見し問い掛けをした時期が比較的早かったのである程度の対処ができました。そうして 正子さん達の力になれればと思い、今のような状況が続いています。」
「そうですか」
ヨアンはそう云うと、深いため息をついた。そして俯いている正子に向き直ると
「今、あなたはとてもつらい状況だと思います。私は出来る限り貴方たち親子を救うことができるよう協力したいのです、この先も苦痛が待ち受けているかもしれませんが一緒に立ち向かっていくようにしましょう。・・・
どんなときでも、私たちはあなたの味方です。
・・・・
無理強いはしませんが 四国に行った後からこれまでの哲夫さんの振る舞いなど教えて頂けますか? 出来れば、哲夫さんの状況を正確に把握したいのです。」
中里が通訳して正子に伝えた。
頬を紅潮させて正子はしばらく俯いていたが何かを振り切るように、しかし誰とも目を合わせずに語ろうとしていた。
その様子を見ながらヨアンは周りの空気が一段と冷えミシリと部屋がたわむような感覚に襲われ鼓動が早くなるのを感じていた。
『凶兆だ』頭の隅で それを意識し 自然と自らが崇拝する神のお守りを握り締めていた。
「哲夫は。・・・・2年前に大学を卒業しましたが、最近の就職難の影響を大きく受けて、就職浪人ということになり取敢えずアルバイトを始めたんです。
普通に コンビニで深夜勤務をしていました。それなりに仲間もできていて、それ程 就職できなかったことで哲夫が沈み込むという程にはならなかったので少し安心していました。」
正子は今年で49なるのだが、思いのほか良く通る若い声であった。
日本人にありがちな 引っ込み思案な素振りも少なく、普段ヨアンが接する日本人との会話の場合に感じる苛立ちが少なく、耳に心地よい響きを持っているため、いつの間にか正子の話し方に引き込まれ始めていた。
中里が通訳をしているのすら 飛び越えてしまうような気がしていた。
「この頃の哲夫は、仲の良い友達が出来たことが嬉しかったのか明るく深夜の仕事にも拘らず疲れも見せずに頑張っていました。でも、そこで出来た友達の影響なんでしょうか、オーパーツとかいうような現代科学では解明しきれないような不思議な出来事などを集めた本や情報にのめり込んでいたようです。
何でも、日本各地にも色々と不思議な場所があるようで青森の十三湊にピラミッドがあるとか、秋田のストーンサークルですとか四国の剣山など、よく目を輝かせて私にも話して聞かせてくれました。
アルバイトを始めて数ヶ月経つと、哲夫は少しお金が貯まって、気の合う仲間と一緒に旅行に行くといい出し、四国でお遍路さんが廻るコースを逆に廻って、最後に剣山に登ってくると言っていました。
私にはその意味が分かりませんでしたが、楽しそうに話す哲夫を止めることなんて考えもしませんでした。
数日で帰ってくるはずだったのですが、結局連絡も無しで2週間戻ってきませんでした。
私も心配で警察に電話をしようかと思った日に薄汚れた格好の哲夫が戻ってきました。
旅行行程の殆どが野宿だったようで、かなり衰弱していました。ですが、どこか哲夫の目が異様だったことを良く覚えています。」
そのときの事を思い出したのか、正子は軽く身震いをした。
「大丈夫ですか?」
一緒に話を聞いていた中里は、少し青ざめている正子が身震いをするのをみて声を掛けた。
「ええ、大丈夫です」
気遣って声を掛けてくれた中里に向かって、正子は僅かに笑みを浮かべ気丈に話を続けようとしていた。
中里にとっても、詳細は初めて聞く話でありその内容に引き込まれていたが、それとは別に正子の動きや仕草に妙な色気を感じている自分を恥じていた。
小柄な正子は特に着飾っているわけでもなく、白い襟なしのブラウスに明るいクリーム色のカーディガンをはおり
膝丈の茶のスカートであった。 ソファーに座る正子の艶やかなストッキングに覆われた膝頭が行儀良くならんでいた。
非常にこざっぱりとして清潔感のある外見なのに、中里は不思議な気持ちの昂ぶりを覚えていた。
正子が喋りながら、ふとした仕草で足の向きが変わっただけなのに、動かしたその足から太ももにかけての曲線に艶かしさを感じ、ふと 膝に乗せた両手で自らその足を割り開き妖しく自分を誘ってきそうなそんな妄想がさっきからとめど無く中里の意識を刺激していた。
「旅行から戻ってきた哲夫は、殆ど喋ることもなくなり私と目を合わせる事もなくなってしまいました。それでも、またアルバイトに戻ったので暫くは平穏だったのですが、哲夫の部屋には四国から持ち帰ってきた木の像やらが最初のうちは飾られていたのですが、段々とAVや卑猥な雑誌が平然と置かれてきました。主人がいれば相談もできたのでしょうが・・・
で、次第に哲夫の部屋には、ただ単に卑猥というだけでなく・・・どう言えばいいかしら・・道徳的に許されないような物まで持ち込まれるようになってきました。」
正子は、そこで言葉を区切ると大きく息を吸い込み少し涙ぐんだ目を天井に向ける。
ヨアン達は、正子が落ち着くのを少し待っていた。
正子がハンカチを取り出し溢れそうな涙を拭い、少し声を震わせながらも先を続ける。
「それから哲夫は、私がお風呂に入るときに脱いだ下着などを部屋に持ち帰っていました。私が見つけたときにはそれらの下着は全て哲夫によって汚されていました。置いてあったAVや雑誌も、き、・・近親相姦を扱ったものばかりになっていました。」
正子は留めどなく流れる涙を拭い、それでも気丈さを保ち喋り続けた。
「そのころから、哲夫が私をみる目つきもおかしくなってきて、私は恐怖感すら覚えていました。ちょうど、哲夫が四国から帰ってきて半年くらい経った頃でしょうか、これから働くかもしれない会社を見つけたから、一度一緒に見に行って欲しいと言われました。最近の哲夫の行動は、自分の子供ながら怖かったのですがそれでも新しいチャンスを見つけたならば親として出来るだけ協力してあげたいって思い、ついて行ったのです。
新宿と新大久保の間くらいにあった雑居ビルに二人で向かいました。そこに着くまでの間に何度もどんな会社か聞いていたのですが、哲夫は笑って『着けば判るよ』って言うだけで答えてはくれませんでした。」
気が昂ぶるのか、少し間をおき 深呼吸をすると その後の経緯を語りだした。
「そのビルの5Fに上がると、ルナ・アート企画という看板が出ていました。」
正子は哲夫の後に続いてオフィスに入ると中は雑然としており、そこかしこにAVのポスターが飾られていた
今まで 哲夫が詳しいことを伝えなかった事を理解するとともに、激しい嫌悪感が正子の中に生まれてきた。
「哲夫どういう事?あたし帰るわよ」
「ちょ、ちょっと待ってよ。大丈夫ちょっと変な雰囲気だけど問題ないよ」
「何いってんの、こんないやらしくて怪しい会社なんて冗談じゃないわ」
正子は自分の憤りを抑える事ができずに、感情的な言葉を哲夫に向けていた。
「あなたね、こんな会社に就職するのを普通の親が 『はいそうですか』って了解するわけないじゃない。冗談じゃないわよ。 さ、すぐに帰るわよ」
哲夫は思いの他 激しい正子の剣幕に少したじろいでいた。
オフィスの玄関先での騒ぎを聞きつけ中から中年にさし掛かった男が出てきた。
「あの~、何を揉めているか判りませんが、落ち着いて下さい。 それとご用件があればお伝えください」
少しやさぐれた感じのある男だが その外見とは別に丁寧な対応で 正子達の間に入ってきた。
男が哲夫の顔をみると
「ああ、哲夫君かー。今日はこの間の話かい?」
「はい、・・・」
「お母さんに、ちゃんと話ていなかったのかな?」
「え、ええ」
「そっかー、それじゃぁ。お母さんが怒るのも無理ないよ。」
男が正子に向き直ると
「改めまして、ルナ・アート企画の横山と申します。ま玄関先でもなんですのでひとまずはお入り下さい」
そうやって 2人を促し ドアを閉めると 横山は口を開いた。
「ここはご覧のようにAVなど扱っている会社なのでお母さんもさぞビックリされたかと思いますが、実態は社員5人でなんとか切り盛りしているだけの小さな会社です。ようやく最近になって、業績が伸び始めて 我々の新たなスタッフを募集していたところに カメラマンの後輩で 職を探している男の子が居ると聞いたんですよ。で、詳細を聞くとそれが哲夫君でした。まぁ、就職難な時期でもあるし会社としては怪しいかもしれませんがこう見えてもAV産業というのは案外堅調でしてそれなりに給料を出せるのですよ。 カメラマンの紹介ということもありADといえば聞こえは良いですが ぶっちゃけ雑用という形ですが哲夫君を雇う方向でお話をさせてもらっています。 でね、数年後にはノウハウ貯めてもらってプロデュースにも力を貸して欲しいなと考えています。
しかし、こういう商品を扱っているので 逆にちゃんとご両親にも説明させていただく機会を設けた方がお互いに不安を取り除けるからと哲夫君に伝えたところ彼も納得してこうして今日訪れていただいたという訳なのですが、 まぁ哲夫君も言いにくくて何も言わないまま連れて来てしまいお母さんをビックリさせてしまったのでしょう。」
釈然としないが 正子も少しは落ち着きを取り戻してきていた。
「大体の経緯は分かりましたが、でも親として納得した訳ではありませんし、やはり失礼ですけどこういう会社に息子を預けるわけにはいきません。」
「あはは、手厳しいなぁー。お母さんのご心配もごもっともですね。でも我々も決してまともとは言いませんが、仕事というものは元々貴賎がある訳でもなく失礼ですが今の哲夫君の状況で我々レベルの給与を払う会社は中々見つからないのも事実です。否定なさるのも構いませんが、最低限うちの会社の概要くらいは理解して欲しいですねー。
まぁ狭いオフィスですけどちょっとした撮影機材とかもありますし、哲夫君がどんな事をやるのかも説明しやすいので ざっと一緒に見てもらってその上で判断をしても遅くはないでしょう?
お願いしますよ。 ね、どうぞどうぞ」
思いのほか屈託の無い笑みを浮かべながら横山は 正子へ反論を挟むタイミングを入れさせずに、入り口から向かって右側の扉へ二人を促した。
「ここがスタジオ兼、調整室兼、面接室になっています。えへへ 狭いんで 要は何でもここで仕上げているんです。でもちょっとした撮影くらいは直ぐに出来るんですよ」
そういうと扉を開けた。
15畳程度の広さがあり、戸惑いながらも正子が覗いてみると 入り口の周りにはパイプフレームのキャビネットが並び
横山の言葉通り、マイクやカメラが置かれ別の棚にはきちっとラベリングされたテープが整然と並べられていた。
「さぁ、こっちこっち」
そう言って 正子の背中を後押しするように、部屋の奥へと案内した。
「入り口は、ゴチャゴチャしているけど 奥は案外広いでしょ? ここでちょっとした撮影が出来るくらいにしてあるんです。まぁAVといっても殆どがヤラセですから女優さんもいるし、そのギャラによっては予算が絞られるのでね、手前ミソの施設を利用する事で経費の削減も図っているんです。 あとは小道具を如何にリアリティを持たせるかで 作品の印象が結構変わるんですよ。」
横山は説明すること事態を楽しんでいるかのようで、正子が聞きもしないことをとめどなく喋っていた。
その口調もだんだん砕けた感じになってきていた。
「今日も、この後ここで撮影するんですけどね・・そうそう 一口にAVと言っても色んなジャンルがあってね
AVのアイドル系とか、インディーズ、企画物、違法ギリギリのアングラ系とか、SMやレイプ、覗き、まぁお母さんはあまり知らないでしょうが、それこそ一月にリリースされるAVの本数は膨大な数に上ります。
で、我々はというと一応インディーズレーベルでして少々コアな客層をターゲットに置いています。・・・まぁややこしい事なしでいえば、主に近親相姦物をあつかっているんです。タブーと呼ばれる中でも一際世間の倫理から外れたものです。それだからこそ潜在的に近親相姦の世界に触れてみたいとか、興味を持つ人が多いのですよ。今はインターネットが爆発的に増殖している途中で、ネット上では正直に自分の欲望をさらけ出しタブーだったものが段々とオープンになってき始めています。そこでうちの会社もこの波に乗れないものか、もっと興味を惹く作品を作れないかと日々考えているわけです」
正子は、横山が饒舌になればなるほどに不安感が増してきていた。横山の悪意がチラチラと表面化しはじめているようであった。
「も、もう結構です。やはり私は息子がこちらにお世話になることを了承できません。無作法ですがこれ以上お話を聞いていられません。失礼します」
そういって、横山に背を向けると その背に向かって
「あらら、お母さんそんなに怒らないでも ははは、あっ、ほら今来たのがうちの優秀なカメラマンの中川と音声の平井です。 ほら、お前らもボサっとしねぇで挨拶ぐらいしろよ」
正子が引き返すのを見計らったかのように 二人の若者が入ってきて後ろ手にドアを閉め、抑揚の無い声で自分の名前だけを言った。
「もう、いいから帰らせていただきます。すみませんどいて下さい。」
後から入ってきた二人を押しのけようとすると
「奥さん、何いってんすか。これから撮影でしょ」
坊主頭の若者の一人が半ばからかうように言うと 正子もずっと感じていた不信感が一気に噴出し声を荒げた
「何を訳の分からないこと言っているんですか、私は帰るといっているんです。AVの撮影なんてみたくもありません」
「はぁ?見るんじゃねぇよ、やるんだよ」
「・・・」
正子は若者が言った言葉に対して昂ぶりすぎて 何を言ったらよいか分からなくなっていた。
「ほら、いいから奥に入んなよ」
あごで奥を示すと、やんわりとしかし圧倒的な力の差を感じさせるかのように大きな手で正子の肩をおした。
「やめて、触らないで。 もうこんな場所にいる必要など無いんです。脅迫じみたことをするなら、警察呼びます」
正子がバッグから携帯を取り出すと、躊躇なく110番を押そうとした時 坊主頭の手が一閃して正子の手から携帯を叩き落した。
「きゃぁ、何するんですか、返して触らないで、やめて、やめて、やめて」
手を弾かれただけとはいえ、暴力の影が見えた事と逃れる術がどんどん無くなっていく状況に正子は瞬間的にパニック状態になって目くら滅法に手を振り回し大声を上げていた。
「おら、黙れよ」
パッシ!
パニック状態になっている女を嘲るように、平手打ちを放った。
容赦ない平手により正子はビデオが並んでいた棚にぶつかった。その衝撃で手前に積んであったビデオが散乱した。
「おいおい、あんまり手荒な事すんじゃねーよ。大事な商品なんだからよ」
横山がそういうと
「はい、すいませんでした」
おどけた調子で若者がいいヘラヘラと笑っていた。
「さてと、哲夫君のお母さん、もう一つ重要な事を言い忘れていましたが哲夫君ねーうちの会社から既に100万近く 借入れしてるんですよ。うちもねー自転車操業だからすぐにでも返済してもらわないと女優さんへのギャラが支払えないんですよねー。でね、期日は今日なんですけどお金持ってきてくれてますか?」
正子は平手打ちをされた頬を押さえ震えながら信じられないといった面持ちで横山を見た。
「まさか、そんな・・・ そんなの嘘です。哲夫はバイトもやってお金は得ていました。 ね、哲夫嘘でしょ?」
正子が哲夫を振り返ると、哲夫は目を合わせることなく俯いたままであった。
正子はその無言が雄弁に事実を物語っていることを悟った。
「そ、そんなお金持ってきていませんし、うちにはそんな余裕なんかありません。」
「そうですねー、お宅の事情はあるのでしょうけど、うちも慈善事業をやっているわけじゃありませんしね。ほら哲夫君との借用書もちゃんとありますよ。まぁ、出るとこ出ても良いですしね。その時は新タイトル出せなかった分の損害賠償とかきっちり頂きますよ。 でもお母さん今日お金ないんですよねー どうしようかなー本当に困るんだよねー」
横山は思案する素振りをしながら、しかし見え透いた事を言い始めた。
「ねぇ、お母さん うちもね新たな女優さん雇って高いギャラを払って それで売れないんじゃ 洒落にならんのですよ
でね、新鮮味とリアリティを持たせたものを作れば このジャンルの中で驚異的な伸びが期待できるんですよねー。 で、相談なんだけどお母さんがうちの作品に出てもらうことで哲夫君の借金チャラにするっていう事でどうかな?
僕もねー、職業柄色んな女性を見てきているけど、お母さんのそのスタイルと顔立ち清楚なのに妖艶でもある。十分に市場価値があるんですよ。 どうですか?ここは一つデビューしてみるのも手ですけどね 」
ニヤニヤと笑いながら横山はそう言い放った
「冗談じゃありません。何で私がそんな汚らわしい事しなきゃいけないんですか。ふざけないでください。本当にもう警察に訴えますよ」
「あははは、強気ですねー、まだ状況を把握していないのかな・・・・お母さん、あなたに選択の余地はないんですよ
一応ね丁寧に教えているけど要はこれからあんたが如何に抵抗して泣こうが喚こうが、裸にひん剥いてハメ狂うところを撮影されちゃうんですよ。 わかるかい? おい」
横山はそれまでとは違う声色に変わり、目の奥から押さえきれない残忍さが ヌルリと滑り出てきたようであった。
「あ、あなたたち、そんなことして捕まらないとでも思っているんですか」
精一杯震えを抑えながら、正子は言ったが、横山はたじろぐ素振りもなかった。
「そんなん、怖がると思っているのかい? 所詮ここに来た時点でドロ沼にはまっちまったんだよ。あんたが如何に騒いでもビルの外には聞こえないし、上も下も うちの会社がお世話になっている 怖い方たちだからね。潔く諦めたほうが、立ち直りも早いだろ。ふはははは。それに今回はタップリと媚薬も使ってあげるからさ、あんたも今まで経験したことがないような快感を体験できるぜ、ある意味お得だよほんと。ふはははは」
正子は豹変した横山の様子に恐怖感を感じ、後ずさりしはじめた
「そうそう、あと もう一つあんたが経験したことのない未知の世界がこれから起こるんだよ。何だと思う?」
正子はそれに答えずに何とかこの状況を逃れようと考えていた
「今日はね、お母さん。 あんたがお腹を痛めて産んだ可愛い息子のオチンチンがあんたの中へ帰って来るんだよ
ふふふ、分かるかい?実の息子とハメまくる 母子相姦を実演するんだよ。 な、な、あんたまだ経験したこと無いだろ? あんたも新境地を体感できるぜ どう?ふははは」
「はぁ?何を言っているんですが、何で私が実の息子とそんなことを・・、頭オカシイんじゃないんですか ふざけないで!もう、嫌だ!やめて!警察呼んで!やめて やめて」
激しく首を振る正子を目にすると横山の腕がするっと伸びてきて 正子の喉を掴み 顔をまじかに寄せて呟くように言った
「・・・あんたさぁー、いつまでも強気でいられると思ってんじゃねーよ おい、俺はな言ったことはやるんだよ。
実現しねぇと思っているんだろ? ふへへ、俺は本気でやるぜ、お前が言うことを聞かねえとよお前の息子も更に酷い目に合うぜ・・・あの音声をやっている平井ってさ強烈なSなんだよ。お前の息子のペニスに釘を打ったり、カッターで尿道の入り口切り裂くくらい簡単にやっちまうぜ、ふへへ、あいつさー相手が死ぬほど痛みでもがいているのを見て射精すんだぜ。信じられる?よお、俺が理性をもって対応している間ならあの平井を押さえておけるけどな、あまり俺を怒らせないほうが無難だと思うぜ・・・・まぁとは言っても、なかなか素直に返事できる内容でもないからさ、温情措置として形としては息子にレイプされたという事にしてやるよ。その方が最低限の母親の面子が保てるだろ? ふへへへ。 返事も、あんたの行動で判断させてもらうよ。 とにかく嫌だったら走ってドアに向かいな。まぁ逃げれないけどな 其の時から撮影開始だ。あんたを息子に陵辱させたあと、息子主演で平井の虐待ショーだな まぁアングラマーケットでしか金にならねー作品になっちまうけどよ。・・でも、もし家族も大事だし息子に危害を加えて欲しくなければ敢えて返事はしないでいいから そのままこの場に座っていろ。どっちみち 俺たちは撮影準備に入るから好きにしな」
そう突き放すように言い放つと 音声の中川という若者に指示を出し始めた。
その間、正子は震えとまらず 横山がいったようにドアに向かって走り出すなどとても出来そうになかった。
次第に正子の頭の中は空白が占めるようになり始め、何も良い解決策が思い浮かばずへたり込んだままだった。ほどなく、中川がカメラのファインダーを覗き正子達にレンズを向けて調整を始める。向こうから音声の平井がコップにビールのような物を持ってきた。
「これ飲んで」
ぶっきらぼうに言うと有無を言わせず、口元に運んできた。
「早くのみなよ。残すなよ」
半ば強制的に飲まされたものは苦味の強いビールのようであった。
周りでは準備が着々と進んでいる。
何も動く気にならない正子は ボーッとそれを見ていた。その時奥から横山が哲夫に向かって声を掛けてきた。
「おう、哲夫よぉ これが今日の撮影の流れだ 目を通しておけ」
そう言うと、A4数枚の紙を哲夫に投げて寄越した。最初のページに仮題として
『実録:本物母子陵辱 中だし!(業界初)』
正子は それを目に留めた途端、弾けるように声をあげた
「うぅっ お、お願いです。お金は何とか工面します。こんな事だけは止めて下さい。後生です
何とか、あと2時間で何とか用意しますんで お願いです!」
正子は涙を流し 声を嗄らしながら訴えた。
横山は正子に近寄ると
「あんたさー、往生際が悪いね~。もう無理だよ諦めな。選択肢は残されていないんだよ」
そうやって話をする横山をカメラの中川がさも楽しげに正子をファインダーに納めていた。
横山も それを確認すると
「おう、お前ら5分後にはじめっぞ。 哲夫も良いか?その間に俺がお前のお母さんに 撮影の流れを言っておくからよ」
そう言って、ニヤリとすると正子に振り向いてきた
「じゃぁ、大まかな流れを教えておくよ。 まず設定としてあんたと哲夫親子は母子家庭な。で、生活する上でしょうがなく借金を抱えていて。取立てに来た業者に 借金の形として一発やられちゃう。へへ その業者が俺な。
ある程度、今と状況が似ているから下手な演技しないでも済むだろ。へへへ
でさ、母ちゃんが俺にやられているのを息子が覗いて不謹慎にも興奮しちゃうんだよ。で、本来は落ち込んで哀れなお母ちゃんをなぐさめるはずの息子が襲いかかっちゃうって感じね。で、息子にやられながらお母さんもその気になっちゃう。ってのが ストーリー。わかった? まぁ 実質本物の親子って事を売りにするから 芝居っけなんか出さないでも良いけどねー。いかにリアルさを出すかが俺らの役目なんだよ へへ ってことでよろしくー」
正子は呆然自失の状態のまま、その場に座っていると
「配置は良いか?じゃぁ本番 スタート!」
さっき飲まされた飲み物のせいか正子は何が廻りで起こっているのか理解できなくなってきていた。
誰かが正子の前で喋っている。その内容すらも良く分からない。
「プツっ」と正子の中で何かがスイッチを消すように 状況を理解する感覚が途切れた。
誰かが、あたしの前で大きな声で喋っている。
わたしの服を脱がし始めた。
そんなに突き飛ばさなくても良いのに
誰かの顔があたしの前に迫ってきた。
たばこ臭い イヤダ、イヤダ、イヤダ・・
イタイ!また頬を叩かれた。私が何をしたっていうの?
もう、いやだ、こんなこと
ああ、そうか 彼らはあたしを抱きたいのね
イヤダイヤダ、
でも
それで済むなら早くして ・・
もう、どうでもいい、何してもいいから 早く家にかえして
キスしたいなら、どうぞ、だから早く帰してお願い。もう、訳がわかんなくなってきた
唇を吸っている 舌が絡めとられている
知らない人の舌が絡まる 嫌だけど、もういいや、
あっ、胸を触っている
ふっん
あ、意外と気持ちいいかも
誰かの舌が、ブラの上から舐めている
そう、いいわ 上手よ あぁぁぁ
パンティの上からも舐めている いいわ、もっと舐めて
下着をとられた。もう、何するの・・・・イヤ・・・・
まだ舐めている。んんぁ、いい この人上手ね あぁぁぁ
何となく、気持ちが良いかも。・・・もっと気持ちよくしてくれるって言っている。
何か緑色のビンから何か透明の液体をあたしの大事な処に塗っている。
なんだろう、あぁぁぁぁ 不思議な感じ あそこがジンジンしてくる あぁぁっぁぁぁ
何だか自分が止まらない ひぃぃああぁぁ
ああぁぁぁ。あたしをいじって、あぁぁっぁぁメチャクチャにしてあぁぁっぁ
誰かが女の大事な場所の名前を言えと言っている。
簡単じゃない 「おまんこ」よ もっと言ってあげましょうか?
「おまんこ、おまんこ、おまんこ」
あら?何だかおまんこがどんどん熱くなる。あぁ いいかも
気持ちがいい。もっと・・・・もっと
もっと舐めて
あたしのおまんこもっと舐めて
あぁ、今度はなぁに? はぁぁ
あなたのおちんちんを入れようとしているのね
いいわ、一杯入れて頂戴
はぁぁぁぁ、
いいわ、気持ちいい はぁぁ 気が狂いそう あぁぁっぁっぁ
ついて、もっと強く ぁぁぁあもっと もっと激しく あぁぁお願い
私のおまんこをもっと締めてあげるから、誰か知らないあなたを もっと気持ちよくさせてあげる
だから、もっともっと突いて激しくついて
あぁぁあぁ
「おい、何だか変だぞ。突然 色情狂になってるぞ」
あまりの変わりように横山が正子にペニスを挿入しながら、平井に問いかけた。
「薬が効きすぎましたか~?目がいっちゃってますねー。どうします?このまま撮影続けますか?」
「かまわねー。やっちまおう。 でも、予定を変えてすぐに哲夫とやらせちまえ。哲夫に準備させておけ」
「わかりました。」
平井が後ろに控えていた哲夫に声を掛けた。
「哲夫、基本的な段取りは打ち合わせ通りだ。先ずはカラミを先に撮って話の導入部は後付だからな。あとは、出来るだけ『お母さん』って言葉を連発しろよ」
「わかりました。ふふ、これでようやく本当にお母さんを抱けますよ。皆さんのお陰です。」
「しっかしお前もかなり悪い奴だよなー。こんなに大掛かりに騙してさ。横山さんもイケイケで脅かしたからお前のかあちゃん マジで気が触れちゃったかもよ」
「まぁ、そんときはそんときで何とかなるっしょ へへへ」
「へっ、まぁ兎に角 目一杯やってこいや」
哲夫と平井の会話など今の正子に聞こえる訳もなく。正子は横山のペニスを受け秘唇に塗りたくった水溶性コカインのせいで今までに無いほど感じていた。
今回の撮影は哲夫が正子に抱いていた 歪んだ欲望を果たすために横山たちと以前から計画を練って仕組んだものであった。
哲夫は、予め打ち合わせた通りに、横山と母親のカラミを覗き見た息子を演じ、抑えきれぬまま横山が去ったあと
母親に迫り、強姦しようとした。
正子はいまだに正気を取り戻せず、裸のままカーペットの上に座っていた。
いくつか予定通りのセリフを投げかけたが、まともなリアクションが無くしかたなく設定してあったストーリーを無視して哲夫は単純に正子を陵辱しはじめた。
目の焦点が合っていない正子を仰向けに横たえた。
40後半の正子の乳房は流石に張りが失われ仰向けにすると Cカップくらいの大きさの乳房が体の横に逃げていた
しかし、20代のような張りは無くとも、正子の肌はキメが細かい。ほんのりとピンクに色ずく乳首を際立たせるような白い肌であった。その白い素肌の下には薄く程よくついた脂肪が女としての丸みを強調し体全体が柔らかさを湛えていた。
「おかあさん きれいだ」
哲夫が興奮で呟きを漏らした。
そっと乳房を包み込むと 感動を覚えるほどの柔らかさであった。
「あぁぁあ んあぁん」
哲夫は母親の乳房に触れたことの感動で一瞬我を忘れていたが、母親が女として反応した声をあげたのを聞くと再び欲望のスイッチが入り更に両の手で捏ねるように乳房を楽しんだ。
「お母さん、柔らかくて気持ちいいよ、最高だ」
「あぁぁ、いい、もっと もっと私のおっぱい触って あぁぁぁぁ」
あえぐ母親の姿に哲夫のペニスはトランクスの下で気張りきっていた。
相変わらず、母親の目は宙をさまよっていたが、構わず舌をねじ込み 母の歯茎を舐め、喉まで届けとばかりに深く差し込みお互いの舌を絡めあった。
長いディープキスの間、哲夫の手は休み無く母の乳房を揉みしだき 徐々に股間へと移っていった。正子はもとより体毛が薄いせいか 伸ばした右手の先には 僅かばかりの陰毛が生えているだけであった。その薄い茂みに触れると正子は待っていましたとばかりに 腰をゆすり自ら膝を割り開いた。
実の母親との甘美なキスは哲夫を飽きさせることはなかった。それと同時に右手の中指が別の意思を持ったがごとく淫烈をなぞり、クリトリスを発見すると、円を描くように指を廻し始める。正子は口を離した哲夫の頭を掻き抱くと声をあげた。
「あぁぁぁっぁぁっぁ、そこいいーっあぁぁ ・・・あっあぁ」
快感に身を浸しきっている正子であるが、抑えた感じの声が哲夫の耳朶をくすぐった。
哲夫が今まで経験した女性は、快感を得たときには はしたなく無闇と大きな声で没頭するケースが多かったが、
正子の反応はその声一つをとっても、今までに無いほど自分にマッチした存在と思えた。
クリトリスへの刺激は中指から親指に移し、中指は膣口へと下ろしていった
先ほど横山との性交でも、かなり感じていたようで既に大量の愛液が滴っており、哲夫の指は容易にその中へと吸いこまれていった。
続いて薬指を重ねていれると、正子の膣壁は指を貪るかのように蠕動していた。
「ううぅぅぁぁぁぁ、いい、あぁぁいい」
しがみ付くようにしながら、入れた指の動きに合わせ腰をくねらせる
すぐに昂ぶりがきたようで、哲夫の頭を抱いていた腕に痙攣が走り、つま先で支えながら腰が宙に浮き始めた
「お母さん気持ちいい?」
「あぁぁぁいい、いい ぁぁぁあぁ、いくぅ はぁ ~ぁぁぁあ、いっ、あぁ、いっ いくっ あぁいくぅ」
そう言い放つと、哲夫が入れた指の間から溢れるように母親の愛液がでてきた。薬の力が働いているとはいえ、初めて自分の母親が淫らによがる姿を目の当たりにして
言い知れぬ充実感と更なる興奮が哲夫を襲い、性器を交えてもいないのに危うく精を漏らしそうになっていた。
哲夫は指を引き抜き 体勢を変えて、母の股間に顔を埋めた。先ほど、逝ったばかりの母親の淫裂は、想像よりもメスの独特な匂いは少なかった。陰唇を割り開くと、まだ奥に残っていた蜜がトロリと流れてくる。哲夫は思わずその雫に舌を伸ばして掬い取っていた。
「はぁぁあん、ぅふぅ」
舌先が過敏になっている陰唇に触れることで、更に正子の蜜液がジワリと滲み出てくるのが 見て取れた。
「美味しいよ、母さん、お母さんのおまんこ美味しい ・・ジュルっジュ、ジュルル・・」
「あぁぁあああぁぁ、いい そこ すごい はぁあぁ いい」
無尽蔵とすら思えるほど溢れ出る快感に正子はより淫らな欲望を求めていた。
「あぁぁあ、お願いあなたの硬いのをあたしにいれてぇ、あぁっぁんん おねがい」
「母さん、母さんには別のもっといいもの入れてあげるよ ふふ 僕のは後でね」
哲夫はそう言うと、すぐそばに置いてあったデイバッグを引き寄せると 中から一見するとコケシのようなものを取り出した。 それは、哲夫が四国を廻っているときに見つけたものである。
剣山の中腹あたりを登っている時、数日前に降った大雨のせいで山肌が崩れ そこに横穴を見つけたので、何気なく中を覗いた時、その奥に中央アジアあたりの文化圏でありそうな模様の箱を見つけた。
どこか禍々しい印象を受ける。
頭の片隅で「余計な物に触るな!」という本能的な警告音が鳴り響いていたが
哲夫は妙な磁力に導かれるようにして その蓋を開けてみた。
中には 奇妙な人の絵が描かれた木製の棒があり 全体に黒味を帯びの大きさが20cm位で、直径は5cm近くありそうなコケシに似た物と 何かの文字が記された綿で出来た布がひとつだけあった。
何やら秘密めいた感じは受けるが、さりとて財宝という感じもしない。 ただあけた瞬間に“ゾクっ”という
気配を感じただけであった。
哲夫には分かる分けもないが、その布に書かれた文字は古代ヘブライ語であり、且つ内容は邪悪なる者を封じる為の言葉であった。
不気味さを感じながらも、持ち帰りたいという気持ちが勝り 東京までもって帰ってきたのである。
その日以降、哲夫は理解できない言葉ではあるが幻聴のような声を聞くようになりはじめていた。
最初はキーンと甲高い音が内耳の奥で鳴り響く、それに伴い一定のリズムを持ったような低い声が ブツブツと直接 哲夫の脳に語りかけるようであった。
次第にその頻度が高くなり、いつしか常時その声が聞こえてくるようになっていた。
哲夫は段々に 集中力を欠き、他のことに囚われるように放心した状態が多くなった。
また哲夫はあらぬ妄想が多くなり、いつしか自分を産み落とした母親の正子にたいして欲望を抱くようにすらなっていた。そして、その確信めいた妄想が今実現しようとしていた。
「おい、哲夫 何だそれ」
横山は 哲夫が取り出したものを見て、本番中にも関わらず 思わず声を掛けてしまっていた。
何故か判らないが、それを見た瞬間鳥肌か立っていた。
「横山さん、今本番中ですよ」
「・・・・・・・」
横山は気圧されたように 黙ってしまった。
それを手にした途端に哲夫の雰囲気が変わっていたのだ。 丁寧な口調ではあるが 声の裏に有無を言わせぬ強さが秘められている。
「今から、もっと興奮できるものお見せできますよ、楽しみにして下さい。」
再び、哲夫が正子に向き直ると
左手で正子の股間から溢れる蜜液を掬いとり、そのコケシのような物に塗りたくった。
横山にはそのときに、ビクンとコケシが脈打つかのように見えた。
哲夫は、その頭部を正子の淫裂にあてがった。
「いやぁぁぁあぁっぁぁ」
それまで、目を瞑って息を静めていた 正子が「カッ」目を見開いた。
カメラマンの中川は 撮影用のカメラのファインダー越しに コケシをあてがわれた正子の股間が 瞬間的に鳥肌が立ち、それまで目立たなかった 血管が浮き出ていくのを確認した。
焦点の合わなかった正子の目が戻り、本能的に怖がっているようである。
体裁も何もない、ただ這いずり回って逃れようとしていた。
「いやぁぁっぁぁぁ」
尋常では無い正子の反応に横山達も声を失っていた。
ただ哲夫だけが逃げようとする正子の太ももを押さえて、更にコケシを押し入れようとしていた
かなりの太さがあるコケシの先端が
ズリュッ と正子の淫裂に嵌り込んだ。
「あぁぁっぁっぁ。あっ、あっあぁっぁ」
「ほら、母さん気持ち良いだろー。こんなに太いのヤツの先端がもう入っちゃったよ へへ」
「あぁぁいやぁあ くぅううぁぁああ」
哲夫はゆっくりとコケシをネジリもっと奥へと突き入れようと微妙に出し入れを繰り返していた。
次第にストロークが大きくなり、抽送される卑猥な音も 染み出す淫液とともに増えてきた。
びちゃっびちゃ
にゅぽっ
徐々に母親の膣の奥へと進み、ついには その殆どが飲み込まれたかのうように入っていた。
「お母さん、ほら全部入ったよ。 いやらしい汁も一杯出ている。 ほら ほら
もっと感じて良いんだよ」
「あぁっぁlっぁぁ、いやぁぁぁ、変になる ぁぁ、ぁつぁぁっ 誰かいるあぁっぁぁあ
何かいるぁうぅあぁぁ なんかあ出る ぅ あ いやぁ
あっ、あぁ」
高く声をあげた そのとき コケシを咥え込んでいる淫烈から蜜液が迸りでてきた。
正子の体がコケシを飲み込んだまま激しく痙攣していた。
更には、震えながら 股間からは チロッっとおしっこが漏れて
正子はそのまま卒倒した。
「・・・お、おい大丈夫か?」
横山は異常な事の成り行きに 思わず声を掛けた。
「ええ、問題ないです。本番はこれからですよ」
哲夫はそう答えると、気を失った母親を仰向けに起こし
股間からコケシを引き抜いた。
正子はビクリと体が反応し 呟き声を上げていた。
「うぅっぅぅ」
ズリュッ コケシの全てが引き抜けると正子はがくりと腰の緊張を解いた。しかし、哲夫は休ませることなく、すべての服を脱ぎ去り、正子の両足を割り開いて間に入り込みいきり立ったペニスでコケシを抜き取ったばかりの実の母親の淫唇にあてがい 押し込む。
にゅりゅっと 哲夫のこわばりはあっけないほど簡単に母親の肉の奥へ吸い込まれていった。
「はぁぁっぁ」
膣肉を圧迫され正子は半覚醒状態で朦朧となりながら、哲夫が夢中で振る腰のリズムに合わせ始めていた。
「ぁぁぁあ、いい ぁあ きもちいいい」
「うっ、お おかあさん すごい あぁああ気持ちいい」
哲夫は初めて母親と交わる事で異様な興奮を覚えていた。
亀頭を埋没させる程度に浅く腰を振れば、肉壷の入り口が絡み付くように収縮し、その快感に思わずペニスを深く突き入れると正子の括約筋が奥へ奥へと吸い上げるような動きで脈動する。ちょうど亀頭の裏スジあたりを弄うような動きをする。たまらず、腰を引くと膣壁が逆立ち抜けようとするペニスにありったけの刺激を送りこんでくるのである。
哲夫は今までに何人かの女性と経験したが、単純に締りが良いとかではなく、まさにペニスとヴァギナの相性でこれ程までに違うものなのかと、心底驚くと同時にその強烈な快感に我を忘れていた。
「あぁ すごいよ お母さん、気持ちいい」
「あぁっぁぁ」
早くも、哲夫は精を出してしまいそうなくらい 興奮していたが、反面 冷静さも合わせ持っており
今の興奮をより高めるために、そして今後も実の母親である正子と関係続けるための策略を実行しはじめた。
今、正子はドラッグの影響もあり、まともな精神状態ではなく 正子自身がリアルに自分の息子とセックスをしているは認識していないのである。
哲夫が思い描いている母子相姦とは 人間として最も重い禁忌を破っているという非常に強い背徳感を抱いてするものであり、先ずはなんとしても、正子に自分の息子ということを意識させたかったのである。
正子の頬を両手で挟み
「母さん、俺だよ、俺、哲夫だよ!判る?」
「・・・」
「母さん言ってごらん 哲夫って ほら、てつおって」
そう云いながら、腰を振りなおかつ意識を戻させる為に哲夫は正子の頬を平手で叩いた
ピシャ!
叩きながら、腰も振るい 正子の溢れ出している粘液が 妖しい音を立てる
グチャ、ズリュっ
また、叩く 連続する
ピシャ!ピシャ !
正子は快感に翻弄されながらも、フラッシュバックするかのように 混濁した意識の狭間に 正気が揺り戻ってきていた。
「あっ、あぁぁあ、いいい・・・・」
「凄い、感じる・・・あぁあぁ、・・・あん イタイ」
「そんなに、叩かないで あぁっぁあぁぁ、」
「もっと突いて、あぁああぁぁいい、 いい いやぁ、イタイって いやだ」
薄く開けていた目には非日常的な照明の中で逞しい感じの男が自分の中に入り、腰を振るっているのが次第に鮮明になりつつあった。
「あっぁぁっぁあ いいい、もっとあああ あなた だれ?」
渦巻く快感の中ではそれに委ねきってしまいたい正子と、徐々に異常な状態に自分がいることを思い出しそうで、正気に戻ろうとする正子が 葛藤していた。
「はぁぁぁぁ、きもちいい ぁぁっぁっぁぁ で、でも あなたは・・・」
「・・・っおだよ、お・・・あさん」
正子の耳の中でハウリングが起こったようで、全てを聞き取れなかった。
「いぁい・・・・・・のなか、きも・・いいいぁっぁっぁっぁぁ」
何かを云っている。伝えようとしていれる。 はぁあぁ
「・・つお、てつ・・・・かあ・んの・・すこだよ」
正子は、はっとした
聞き取れたような気がした。
でも、それを認めたくない
こわい
視界が段々はっきりしてきた
イヤだ、
正子は思わず目を瞑った
いやだ、
悪夢だ、夢であってほしい
どこで、記憶が途切れたのか
いやだ、思い出せそうだ
でも、思い出したくない
あぁぁっぁぁ、そんなに突かないでぇぇえ
き、あぁぁき きもちいい あぁっぁあ
で、あぁ でも
だめぇ
あぁ、だめ
「だめぇ、あぁっぁぁ、いやぁぁっぁぁ」
哲夫は正子の反応が変わったことを感じ再度云った
「お母さん、俺だよ 哲夫だよ ほら、見てよ」
正子は一緒にグラインドしていた腰を止め 腹筋に力が入り両腕が顔を覆った。
「いやぁぁぁっぁ、やだ 云わないで いやぁ」
「だめだよ、お母さん、ほら見なよ ホラほら 今 俺とお母さんHしているんだよ ほら」
そういいながら、哲夫はリズミカルに腰をふった
「あぁぁっ、あっ、あっあっ あっぁぁい、いやぁっぁあああやめてぁえ」
辞めさせたくても、感じてしまっている自分がいた。
両腕が伸びる、相手の動きを止めたいのか 伸ばした腕で抱きしめてしまいたいのか
自分でもわからなかった。
「いや」
そう呟き、正子は思わず目を開けてしまった。顔を上気させ 激しく動く男。間違えようもない自分のお腹を痛めて出てきた 哲夫である。
「いっ・・・・・・・・・・」
言葉にならなかった。
正気に戻らないままだったら どれほど良かったか。もう目を瞑れない。
哲夫の体に視線を移す。すぐに全裸であることが分かる。
私の揺れている乳房の間に 薄い秘毛が見える
その向こうに息子の引き締まったお腹と恥毛が 前後に動いている。
肉体が感じている感覚と視覚で捉えた感覚がマッチしている。
あぁぁっぁぁ 気持ちいい。
でも、声に出したくない正子は歯をくいしばった
「ほら、お母さん 気持ちいいんでしょ、無理しないでいいよ ほら、ホラ」
正子は涙が浮かんできた。
そう 気持ち良いのである。哲夫が腰を突くたびに体の奥から痺れるような快感が襲いかかる
どうしても、歯をいくらくいしばっても 声が漏れてしまう
「んっ、くっんんん、つぁっんん、ぁぁ」
「ほら、いいんだよ声だして」
「んんーんぁぁっぁああああ。はぁあ」
「ほら、よく見て 今 お母さんは息子とセックスしているんだよ ほら、わかるでしょ。お母さんのおまんこに入っているの わかるでしょ ほら」
「あぁぁっぁあ、いやぁっぁ、あぁぁぁいわないでぇっぇぇえあっあぁぁ、てつおいやぁぁ」
「ふへへへ、 わかったみたいだね あぁぁ ほら」
哲夫は挿入を繰り返しながら、仰向けだった正子を裏返し四つんばいにさせた。
「どう、これなら 俺の顔みえないから 楽しめるだろ お母さん」
「いやぁ、いわないで ぁぁっぁぁ はぁ」
「ほら、でも気持ちいいいんだろ お母さん ん? ほら」
正子は必死で首を振り否定をしていた。
「そう、気持ち良くないんだ」
哲夫は あっさりと ペニスを正子の淫裂から 引き抜いた
「あっ、いやぁあダメぇ」
思わず正子は声を出してしまった。
それは快感を得続けたい事を認めてしまったも同じであった。
「ほら、抜かれるのいやなんじゃん ほら」
そう云うと、また、いきなりペニスを突き入れた 右手は正子のクリトリスをいらうように動かしている。
「はぅ、ぅぅぅっぁあぁぁぁっぁぁ、」
「どう?まだイヤ?」
正子は儚い抵抗であると諦めながらも、首を振り否定した。
「まだ、意地張るんだ ほら」
また、いきなり抜かれた。
「あぁぁっぁいやぁ、ぬ、ぬかないで ぁぁっぁ」
正子は自分の体が恨めしかった。貪欲に快感を得ようとする自分のからだが。こともあろうか息子に
倫理観も何もなく、親の立場も無く ただ、自分の身を快感に委ねる事を求めたのであった。
「お願い、いれてぇあぁあぁっぁ」
「ふへへへ、何入れて欲しいの?」
そう云いながら哲夫は亀頭を僅かに潜り込ませる。
「あぁぁあ、お願い入れて」
「お母さん、ちゃんと言ってよ、何が欲しいの?」
「くぅう、あぁぁ、お、おちんちん あぁぁぁおねがい」
「それじゃぁー、だめだよ 誰のおちんちんを誰の何処に入れてほしいのか ちゃんと云わなきゃ」
正子は敗北感に打ちひしがれながら、哲夫が私に何を言わせたいのかを理解した。
正子に言わせることでより、禁忌感を煽りたいのであろう。
そして、何より正子自身もタブーを犯すことに溺れてしまいたいような気持ちに囚われていた。
“そうだ、それでいい”
どこからか 体の奥底から そういう声が聞こえてきた気がした。
「ほら、云ってよ お母さん」
「あぁっぁぁ、て、てつおのおちんちんを、わたしの・・・・・お、おかあさんの おまんこに
入れて欲しいの ぉあぁぁぁっぁっぁ お願い、いれてぇ あぁっぁおねがい」
「いいよ、お母さん いっぱい入れてあげる」
気が狂いそうな程、自分の気持ちと体の反応に矛盾があり正子は涙を流していた。
その涙の意味さえ自分自身で判らなかった。
判然とする中で正子はまた内側から骨を伝うような声を聞いた。
“そうだ それでいい”
4.
正子は露骨な性描写こそしなかったが、淡々と事の発端を語り終えた。
一旦正子は話を区切り、顔を上げるとヨアンが真摯な 慈愛に満ちた眼差しを向けていた。不意に正子は涙が溢れ出てきた。堰を切ったように溢れる涙を止められず 嗚咽が漏れていた。
ヨアンは正子に優しく言葉を掛けた。
「正子さん あなたが精一杯の気持ちで私たちに話してくれたことがとても伝わりました。今日はこれ以上の話しをあなたがするのはあまりにも酷なことですのでゆっくり休んでください。おおよそのキッカケはわかりました。後は明日にでも哲夫さんと合わせてください。 そして私たちがこれから何をしなければならないのか、皆さんと一緒に考えていかなければならないでしょう」
ヨアンはそういうと皆に確認をとるかのごとく目線を動かした。
それぞれが無言で頷き同意を表した。
少し、場が落ち着くと森園が中里に声を掛けた。
「今日はこれから緒方さんと交代ですか?」
「はい、もうすぐ彼が来ます」
「あなたも、無理なさらないでくださいね」
「ありがとうございます。また、明日 哲夫さんと会うときには同席させていただきます」
先に森園とヨアンが帰えって、間も無くすると交代の緒方が訪れ中里 優一は簡単な引継ぎをしたのち家路についた。
道すがら中里は さっき 正子が喋った内容について考えていた。そう、確かにきっかけは彼女の言う通りなのであろう。
しかし 彼女たち親子を泊り込みでサポートするようになってから体験した事実は 先ほどの説明に対してまるっきり異なる状況であったが、それをあの場で言うことは出来ないでいた。
その異変は、中里と緒方が 交替で 哲夫のことを監視下に置くようになって1週間目の夜中であった。
哲夫の向かい側の部屋で仮眠を取っていた中里は 誰か見知らぬ人物に無理やり口を広げられ歯を折られる という得体の知れない悪夢にうなされていた。顔がはっきりとは判らない相手への恐怖感と、実際には無いはずの腐臭と強靭な力を持つ手によって歯をこじられる幻痛で起きた時にはビッシリと汗をかいていた。
2日後、また自分の順番が来て仮眠をとっているとやはり同じ夢に悩まされていた。この時は、中里は夢を見ることによって自分の気が狂うのではという程の恐怖を味わっていた。
前回、見たときと同じシチュエーションで、気がつくと自分の体が固定されており目の前には黒装束の男がおり
無造作に手を伸ばしてきた。 その手は何かの粘液質の物で濡れており、その手が中里の頬を鷲摑みにして強引に口を開けさせた。そのまま頬の外からでも歯が折れるのではないかと思うほど、抗う事もできない圧倒的な力であった。
「あががが」
痛みと恐怖の声がくぐもった。
男はそのまま別の手を伸ばすと開いた口から下前歯に親指と人差し指を掛け、長い爪を歯茎に食い込ませる
歯茎が裂ける感触と爪が深く潜り込む感覚が 直接脳を叩くかのような痛みとして中里を襲った。
頭の隅で、これは夢なのだ早く目を覚ましてこの恐怖と痛みから解放されなければと 逃れたい一身で目まぐるしく思考を巡らせたが、それも叶わず粘着質の手は歯茎を失って支えが緩くなった歯を造作も無く折り、捨てていた。
そのまま、男は掴んだ頬をそのままに 同じ作業を淡々と行い 中里の全ての歯を捨て去っていた。
唾液と流れる血で服が汚れているそして気を失う事もできず 夢の中で失禁していた。男はやにわに 着ていた服の前をはだけた。男が何を意図しているかが分かり中里は夢の中で怖気づき泣いていた。ただ夢が醒めて欲しいと切実に願っていた。
黒衣の中から かなり大きな怒張が出てきた。先ほどよりも酷い腐臭が中里の顔を襲った。
夢の中で目を瞑るが そうしても映像が強引に見えてくるのである。怒張が中里の口を割る 異様に溢れている粘液が喉の奥に流れ込んでくる。ぐずぐずに捲れ上がった歯茎が怒張に触れ激しい痛みを訴える。
血がまざり むせ返るが吐き出す事もできずに 嚥下していた。
”舌を使え”
直接頭に響くような声が聞こえた。 中里はもう判らなかった 言われるがままに舌を動かし 首も前後に振り始めていた。早く終わってくれれば良い夢よ醒めてくれ。不意に口の中のものが更に大きくなっていた。 「ガゴッ」とアゴが外れるような感覚があり 力が入らなくなった。
太いだけでなく長さも伸びている、ちょうど幼児の手ぐらいはあるだろうか
それを押し込まれる。喉の奥にどんどん侵入してくる 苦しかった。
”貴様に我が種を与えてやろう。貴様は今日から我が下僕になるのだ”
先ほどと同じ声が頭に響くと同時に口と喉に咥えているものが脈動しているのがわかる。
男が精を出しているのが判る。しかし考えたくなかった。
すっかり中里の口内で欲望を吐き出すと ズリュっと抜け出る怒張は、それでも尚 大きく反り返っていた。
鈴口の部分には 緑の粘液が付いているのが見え人間ではないと夢の中で冷静に分析している自分がいた。
そして ようやく 意識が開放されるような感じがあり、ようやく目を覚ますことができた。
中里は布団の中で目を見開き 部屋の中を見回した。
寝る前と何も変わらず、静かな部屋であった。
枕元の明かりをつけると すぐさま部屋に置いてある鏡で自分を確認する。良かった。
寝る前と同じスウェットの上下で、あごも歯も元通りだ。ただ失禁だけは事実でぐしょりと濡れていた。
それでも悪夢から開放されたと思えたので ほっと息をつくと 先ほどの匂いが口から漂ってきた。
再び 恐怖と嘔吐感に襲われ 部屋の隅にあった ゴミ箱の中へ 吐いた。涙と鼻水か止まらない
ごみ箱の中には 緑の粘液が 広がっていたのである。
すっかり吐き出し 少し落ち着いたが 背筋に寒さが奔り 中里は慌てて立ち上がると部屋の外へ飛び出した。
外に出た途端に 誰かにぶつかりそうになり 中里はひきつった叫びをあげていた。
「ひぃっ」
ドアの外には正子がいたのである。
淡いピンクのパジャマを着て 何故か 口元に笑みを浮かべ そこで暫く前から待っていたようである。
「・・・・・・・」
動転し何も言えない中里を見据えながら 近づいてきた。動けなかった。
正子は妖艶であった。日中と同様に清楚さ溢れる外観なのに内側から滲み出るような淫蕩な香りが漂う
その香りに触発された中里は つい先ほどまでは恐怖で逃げ帰りたかったのに、今は正子の淫蕩さが恐怖心に勝っていた 。正子は何も言葉を発しない。一歩前に進むと
中里の失禁して濡れているスェットパンツに臆することなく手が掛かる。
するりとトランクスと一緒に下げてしまっていた。その光景を中里もただ呆然と眺めていると
尿にまみれ、縮こまったままのペニスをしゃがんだ正子は躊躇なく口に咥えたのである。ねっとりと絡みつくように舌が動き 正子の左手はいらうように中里の陰嚢を刺激した。
「おっ奥さん、なっ なにを・・・・」
つい先ほど恐怖に打ちのめされたばかりだと言うのに 中里のペニスは一気に膨らみ正子から送り込まれる快感に
腰が震え 廊下に立っているのが精一杯であった。
本来は理性で正子の行動を抑え諭すべき自分の立場であるのに、その圧倒的な快感の本流にあっけなく飲み込まれていったのである。
正子の口から唾液が流れ落ちた、正子の左手はそれを受け止め指に絡めると中里の筋を伝いアナルへと指を滑らせた。
中里は正子が何をしようとしているのか悟り、思わず腰を引いたが 正子の右手は後ろに回されており逃げることができなかった。
「やめて下さい。それは・・・・んんっ」
正子の綺麗な指の一つが 第一関節まで潜り込んできた。
「あぁあああっぁ、お願いです。もう止めてください」
そう云う自分が、弁解がましく建前を喋っているだけのような気がした。、
本当はもっと身を任せてしまいたいのではないのか 混乱していた。
「いいのよ、安心して」
見透かしたように 正子が声をかけてきた。
再び正子は顔を埋めると、顔を前後に動かし始め更には指を奥へと入れる。中里は廊下の壁に両手をつき歯を食いしばり ペニスとアナルからの刺激に耐える。2~3分そうしていただろうか
いつの間にか、指は2本はいっており中里ははしたなく女のあえぎ声のような声を上げ、さらに限界が近づいていた。
「くぅ、で、で」
出るとつぶやこうとしたその時 正子は指を引き抜き口を離した。
「こっちへ来て」
中里は お預けをくらった犬のごとく呆けた顔をして正子に言われるがまま後についていった。
哲夫の部屋にくると鍵がかけてあるはずなのに、正子は普通に開けていた。
正子は中里を哲夫が寝ているベッドのそばにこさせると再度中里の口を舐め取った。唾液に濡れそぼつ舌を中里の口に割りいれてきた。
自在に動く生き物の如く、中里の前歯の裏から上あご、歯と頬肉の間など全てを嘗め尽くすかのような
激しい口で交わってきた。正子は味わい尽くすと 糸ひく口を離し
「ここで 黙って見ていてね」
と言い残し哲夫に向き直った。哲夫はまだ寝ていたが、正子は構わず哲夫のパジャマを下げた。
ポロリと出てきた ペニスを正子はすぐさま咥え込んだ。そして、待ちきれないといった様子で着ていたパジャマを脱ぎ始めた。
小柄な正子の肉体は、流石に若い女性と比すれば 腰まわりの肉がタプンとしていた。しかし、それが魅力を欠く要素かといえばそうではなく きめ細かく白い肌は思わず舌を這わせたくなる。また、正子がいつも清楚に見えるのは いつも身奇麗にしているためであり、こうして中里が後ろから見ていると踵や肘が綺麗な肌色で普段から 身奇麗にしている努力が伺えた。
着飾ることで誤魔化すような、だらしない女では無いのが普段の姿勢から伝わるのである。
その正子が今 音をたてて 自分の息子のペニスをしゃぶっている。
ペチャ、ペチャ、ジュルッ
正子が顔を起すとすっかり怒張した哲夫のペニスが見えた。
正子は 後ろを振り向き ニィっと笑うと やにわに哲夫にまたがった。
「ふふふ。いい?これから私と哲夫が結ばれるのを良く見ておきなさい。あなたが教え説く教義では最も道に背いた実の母と子のセックスよ。 哲夫は私の中に一杯 白いのを出してくれるの。良く見てね。」
「や、や、やめるんだ・・・・・」
「ふふ、無理しなくていいのよ。 私には判るわ あなたは見たくてしょうがないの。」
正子は暫く探るような目つきをしていた。そして 中里の中にお目当てのものを見つけたように笑顔になると
「それにね、本当はあなたも同じ欲望をもっているのも。
あなた・・・・
・・・、あなたのお母様はもう亡くなっていないわね。」
ズバリと事実を指摘されていた
「・・・・」
「でも、あなたは 亡くなったお母様に対して今でも欲望を抱いているの。見えるわ、私には判る」
中里は言葉を失った。
中里の母親である和江は2年前 彼が25のときに、脳梗塞で亡くなっていた。49歳であった。
背丈は正子と同じく小柄だったが、もう少し贅肉がついて お腹が少しポコンと出ていた。
教職をしていた中里の母は少々堅苦しい存在でもあり、眼鏡の奥から見据えられると中里はいつもプレッシャーを感じていた。 それゆえ母親に対して、学生時代までは別段変な欲望を抱くことは無かったのだが
大学を卒業し社会に出た時に、父親が他界し更には昨今の不況の煽りを受け中里が就職した会社が倒産した。
兄弟もおらず、親戚とも疎遠だったため、職も失い自分に残った家族は母親だけであるという妙な孤独感を味わった。
そんなおり何気なく始めたインターネットで辿り着いたのが「近親相姦の母屋」というHPであり
ここは欲望と虚飾にまみれた掲示板への書き込みや怪しい情報が溢れており そうこうするうちに中里自身もはまり込むようになっていた。
中里を一番刺激するのは母子相姦に関するカキコミであり、フィクションかもしれぬ内容だが 逆にイマジネーションは刺激されややもすると自分の環境や母親との状況がダブルようなカキコミがあると
異様な興奮に包まれ、彼女の居なかった 中里は インターネットで知りえた情報を元に 想像を巡らし オナニーで欲望を吐き出す時のネタにしていた。
さらには ネットでの投稿によくあるパターンで、母親が脱いだ下着を盗みイタズラをしたり、風呂やトイレを覗くというような行為を中里自身も模倣し繰り返すようになっていた。
常に理性的で 隙の無い立ち居振る舞いの母親であったが、風呂を覗いた時など その無防備な素振りにギャップを感じ
覗き見る体は色白でなまめくような肌であり、小ぶりの乳房に綺麗な乳首が印象的であった。
少々お腹は出ていたが、逆に体全体が柔らかそうで、もし体を交えることができたなら、その柔らかい体に触るだけでも 昇天するのではないかと思えた。
結局、幾つか下着を盗んでイタズラを繰り返しはしたが、 自分の欲望を打ち明ける事もないまま中里の母親は亡くなってしまっていた。
母親が亡くなって暫くの間は、自分が母子相姦などという背徳の欲望を抱くが故に母親が早逝したのではないかと
自分がなんて罰当たりな妄想を繰り広げていたのかと後悔しきりであった。
中里は自分ひとりとなってしまい、暫くは途方に暮れ 何をする訳でもなく街を徘徊したりしていた。
あるとき 新宿西口方面を虚ろに歩いていると、森園と出会った。
森園は中里の表情から何か気掛かりがあって前に進めない状況である事を喝破していた。
しかし、押し付けがましく 人の未来を諭すような話をするでもなく 自分が宗教者である事を明示したうえで
「何か、言葉にして吐き出してしまいたいことがあれば いつでも来てください」と連絡先だけ教えていた。
中里は何か 気持ちが救われかもしれない、このタイミングも何かの眼に見えぬ力が関係しているかもと
予感めいたものを感じて 数日後に森園のところへ訪れていた。
しばらくは、ただ 漠然と過ごす日々が続いたが ふとしたことがキッカケで事務的な部分での手伝いや
ちょっとしたイベントの手伝いなどを繰り返すうちに すっかり教義も自分に取り入れていた。
そんな あるとき、とある家族のサポートをして欲しいという依頼を受けた。
それが正子達であり状況を聞いたときには 心底驚いたのである。そして あまり前後を考えるまでもなくその協力依頼を受けていた。自分が果たせぬ欲望を 実現した母子を目の前にできるのである。
当初かなり興奮し閉ざされた自分の欲望の蓋が開いたのを意識し、平静を保つ事に苦労をしていた。
図星を指摘され 何も言えずにいると 正子が哲夫に跨った腰をゆっくりと降ろしながら言葉を続ける。
「はぁぁっぁ、ほら見える?哲夫のがあたしのおまんこに入っているの?んふぅうああ、きもちいい
あぁぁ、 んん、 ・・・・ねぇ あなたも本当は チャンスがあるなら お母様としたいんでしょ? んあぁぁぁ
あぁ・・どうなの?」
これ見よがしに 腰をゆっている正子は 中里へ問い質した。
「・・・・・」
「いいわ、別に答えなくても。あぁぁっぁあ いいいいぃ、はぁはあぁ、 でもあなたの頭のなかで答えてみてね
うぅんんんあぁぁぁ 言葉にしなければ 問題ないでしょ?あぁあっぁっぁ」
「・・・・・・」
中里は 確かに具体的な言葉を発するには 理性が強すぎたが、頭の中では 『したい』という気持ちが渦巻いていた
「あぁっぁっぁ、あんああんあぁぁ ・・・・ああ 判ったわ くっうう、私が叶えてあげる
その代わり、今日からあなたは私の奴隷よ あぁぁっぁぁ 私の云う通りにしていれば 望みは叶えてあげる。
あぁっぁあ、あっいい いいのそこあぁっぁぁ、 はぁはっぁあ、明日の夜には それが分かるわ あぁぁ
これは契約よあぁっぁ、 よく覚えておいてねあぁっぁぁ」
正子は夢中で腰を激しく振りたくる いつのまにか哲夫も目を覚まし下から正子の品の良い乳房を揉んでいた。
「気持ちいいよ おかあさん、あぁ」
「あぁ哲夫ぉ、お母さんも良いわー、あなたのおちんちんがお母さんのおまんこで暴れているのあぁぁっぁ」
「あぁぁお母さんもうすぐ出そうだ ぁぁぁ」
「いいわ、出して お母さんの中にだしてぇぇぇああぁぁ」
「い、いくよ あぁぁいくっ ああ いくっ」
「おかあさんも、あぁぁああ いいい い、いくっぅうう ぁぁぁぁあああ」
正子は哲夫に覆いかぶさるようにして 全身を痙攣させ大量の精子を正子の秘園の奥へ吐き出していた。
中里は あっけに取られるように 正子と哲夫の実の親子での交尾を見詰め、あたかも自分が体験しているかのうような感覚に襲われ、触りもしないのに中里のペニスは 正子たちとほぼ同時に果てていた。
一方、哲夫は正子に精子を吐き出すと中里がそばに居ることなど気にする素振りもなく正子の脇に体を横たえるとそのまま眠りに入り込んでいた。
正子は激しい息遣いが 収まると余韻を味わいながらゆっくりと腰を引き抜いた。
「中里、私のおまんこを綺麗に舐め清めなさい」
全裸で近づいて 正子は 無表情のままそういうと中里を跪かせ、広げた股間で中里の顔を埋めた。
忘我状態の中里は 夢中で正子の淫裂を舐めていた。奥から染み出てくる液体が哲夫の精子であろうが既に関係なかった。
恐怖と快楽にまみれた翌日の朝、正子はいつもと何ら変わることの無い態度で中里と話をし 清楚な印象はそのままであった。昨夜の出来事が全て夢であったかのようである。少々、狐につままれたかのような感覚ではあったが、中里は その後 緒方と交代した。幾つかの雑務をこなし帰宅の準備をしていると 昨夜の正子の言動が気になってきた
「明日の夜に判る」
いったい何が判るのであろうか? 中里は妄想を止められなかった。正子の口ぶりからだと自分が正子達と同様に母子相姦の経験が出来るのであろうか? 実際の母親は亡くなっているのである。それは不可能である。
それならば何か擬似的な母子関係という事か
もしかすると正子自身が母親役として抱けるのかもしれない。昨日 正子の口に咥えてもらったことが脳裏をよぎる
そうに、違いない。昨日は中途半端な状態で終わっているのである。
中里は森園達に後ろめたい気持ちを抱きながらも、欲望が膨れ上がることを止められないでいた。
正子の家で動向を制限しているのは哲夫だけであり、正子自身は何とでも言って外にでられるのだ
中里は自宅に着くと 既に正子に教えてある携帯に電話が掛かってくるのを心待ちにしていた。
暖かい部屋には、この季節には珍しくさっきからハエが飛んでおり、あらぬ期待を抱く中里を嘲笑しているかのようであった。
夜も11-時を過ぎた。あきらめ半分で中里は今日の当番である緒方へ適当な理由をでっちあげて電話で
正子たちの様子を探った。
すると、正子は出かける素振りも見せずに そろそろ就寝するだろうとの事であった。
中里は拍子抜けし、がっかりする反面、少しホッとしていた。
中里は気を取り直し 冷蔵庫の中から ビールを一つとり 一気に飲み干すと風呂に向かった。
疲れた体を湯船に浸し、ゆっくり目を閉じる。
気持ちが落ち着いてくると 風呂から立ち上る湯気の粒子が顔にあたるのが判るような気がする。
揺らぐ湯気の濃淡を肌で感じることができる 中里はそういうシンとした状況を好んでいた。
どこかから侵入したのか、ブンッというハエの羽音が聞こえた。
せっかくの快適な時間を邪魔された気がして チッと舌打ちしたが 目を開けるほどではない
風呂場の照明のところに 対面側の壁に行ったのか ジジジと羽を触れさせる音が響いている。
こっちに来るなよと思いながらまた神経を澄まそうとしたときハエが中里の額に止まった。
思わずイラっとして目を開けると、いつの間にか明かりが消えていた。
何かがおかしいと思うと同時に昨日の悪夢を思い出し 風呂に浸かっているのに 鳥肌が全身を包んだ。
明かりをつけにドアの外に出たいが、洗い場の丁度シャワーの下あたりが気になって動けなかった。
湯気の濃度がそこだけ 濃くなり始めている。
目をそらしたいが 逸らせない、そうしているうちに だんだんと湯気が形をとり始めると思った途端に
どんどんと人の形になっていく。
パッ
シャー
いきなりシャワーが出始めた。人の形を作り始めていた湯気が まるでシャワーで泡を落とすが如く
流れるとそこには風呂場のイスに腰掛けた裸の女性がいた。
「・・・・・」
中里は その姿を見た覚えがあった。
何度もイタズラで覗きの対象とした母である。
髪の毛を洗い終わり シャワーを ”キュッ”と止めると 洗い髪をまとめながら ゆっくりと湯船のほうに
振り向いてきた。
まさしく母であった。
「・・・・か、かあさん?」
和江は にこりと微笑むと中里が聞き馴染み そして久しく聞いていなかった声で答えた。
「優一、ひさしぶりね。元気にしていた?」
「・・な、なんでいるの?」
にわかには信じられないような出来事に 優はうろたえていた。
「そうね、優一が何時も私のことを考えていてくれたからかな ふふふ」
「え、え? ? ちょ、え、・・・・」
「ま、考えてくれていたのは嬉しいけど、その内容がね・・」
和江は そういうと キッと優一を 見据えた。
優一は条件反射のように背筋が伸びた。
「お母さん、知っているのよ。あなたが私の下着をイタズラしたり、お風呂覗いていたの。トイレも覗いていたでしょ」
「ご、ごめん 母さん」
「あなたもいい年なんだから 分かるわよね?、そんなのいけないって事が。ましてや あなたの実の母親よ?」
「うん、ごめんなさい」
優一は 久しぶりに対面した母のその変わらぬ実直ぶりに つい 素直に対応していた。
和江はそのまま暫く 優一を見据えていたが ふと表情を緩めると
「でもね、もう良いんだ。」
「・・・・」
「私は もうこの世のしがらみや世間体に 縛られている人では ないの。」
「・・・・」
優一はこの後何を言うのか 分からずに和江が発する言葉を待った。
「私も人並みに性欲はあったし、お父さんが亡くなってから ずっと我慢していたの。」
母の和江とは いままで性に関する話などしたことも無かったため優一は それだけでビックリしていた。
「さっきも、いったけどあなたがやっていたイタズラは知っていた、だけど あなたに それ以上の隙を見せるのは 決して許されないと考えていたから 出来るだけ私自身も戒めていたの。 本当は あたしに感心を持ってくれるのは女として嬉しかったのも事実。 それが、こうやって私が死んでしまってから、あなたの気持ちをきちんと確認ができて 尚且つ あなたと再び会えた事で 私はもう自分を偽る必要がないんだなって判ったの。 優一の気持ちに応えたいなって思ったから こうして現れる事ができたんだと思う。」
「え?! そ それじゃぁ?」
「そう、あなたに抱かれたいの」
和江は そう云うとまっすぐに優一を見詰めてきた。 優一は嬉しさで体の振るえを止められなかった。
優一は現状況の異常性よりもずっと抱いてきた欲望が叶うという事で思考が停止し浴槽の中から動けずにいると、和江の方から動き出した。
湯船の淵まで来ると ヒザ立ちになって和江は両手を伸ばし優一の頬を挟み顔を近づける洗い立てのシャンプーの香りと共にどこか甘い香りが優一の鼻腔をくすぐり、欲望の穂先に火を灯し始めていた。
両の頬に和江の手を感じることができた。肉体として存在している。
和江の顔が近づいてくる、息遣いも判る。
ぷっくりとした和江の唇が優の唇に軽く触れる。弾力を楽しむかのように和江が唇をついばむ。
もう一度近づいた時には、軽く口を開け舌先が優一の唇をなぞる。
左右に動き、優一の口角に少し舌を差し入れ、その舌で優一の唇を割り広げる。
優一も舌を伸ばすと、舌が生き物のように互いの存在を確認し 絡み 吸い付き喉の奥へと差し入れる。
唾液が混ざり合い、吸いあう。
「んん、っぱっ」
一旦口を離すと互いに見詰め合った。
母親とのキスがこれほどまで快感を呼び起こすのかと 優一は感嘆していた。
「・・・かあさん、本当に夢みたいだ」
「あぁぁぁ、わたしも嬉しいわ」
和江が立ち上がった。 薄くらい浴室の中でも和江の白い肌が良く判った。
ぽっこりと膨らんだお腹に 愛嬌すら感じたし、股間の叢は体と同じく柔らかそうであった。
優一は立ち上がった和江の腰を抱きかかえるようにして 湯船のほうへ導いた。
和江が湯船を跨ぐと叢の奥に会陰が見て取れた。
「あ、優一のHぃ、今 お母さんの大事なところみたわね」
いつもの固い雰囲気が崩れ イタズラっぽくリラックスした感じで軽い口調であった。
「うん、見えちゃった へへ」
「ふふふ、もっと、見たいんでしょぅ?」
「うん、見たい、もっと良く見せて」
「いいわよ、ほら」
そう云うと 足を広げて 浴槽の淵に腰を掛けた
「ほら、見えるでしょ。ここ」
和江は右手を股間に伸ばすとV字にした指で陰裂を割り開いた。
陰唇のヒダはさほど大きくなく、どちらかと言えば体型と似て 少しぷっくりとしていた。
「ああ、かあさん綺麗だ。凄く良く見えるよ」
「ほんと?嬉しい。・・・」
「ここがかあさんのクリトリスだね」
優一は唐突に舌を伸ばして ぞろりと舐め上げた。
「あぁっぁぁ」
女が持つ独特の生臭さも特に気にもならず 舐め尽くすかのような勢いでクチュクチュと浴室に響き渡る音を立てながら 優一は舌を這わせていた。
舌を丸め 膣の奥深くへねじ込み、指は母のクリトリスを弄う。
「あっぁぁあ、すごいわ 優一。ああぁあいいぃ」
和江の腰が激しい快感の波で打ち震えていた。
「あぁぁ、かあさん もうだめだ、我慢できないよ。 かあさんの中に入れたいあぁぁ」
「ん、ぅんふぅ、あぁぁいい、いいわあっぁぁぁ優一のを入れてぇ」
優一は和江の陰唇から 口を離して立ち上がると いきり立つ怒張を母の股間の高さに合わせた
「入れるよかあさん。」
「いいわ、まってたの 優一のが入るのを ずーっと待ってたの あぁっぁあ嬉しいぃい」
陰裂から蜜液が溢れ あてがった優一のペニスは ヌルリと滑り込むように膣奥へと吸い込まれていった。
優一はこれまでに感じたこともない 股間を突き上げるかのような快感を得ていた。
「はぁぁぁっぁぁ」
「うぅぅうあぁあ」
二人の声が浴室にこだまする。
優一は理性もなく、ただ無我夢中で腰を振り続けた。
女性経験も少なかった優一は相手を喜ばすほどの余裕もなく、わずかの2~3分で既に切羽詰っていた。
「あぁっぁぁあ、か、かあさん、も、もう でちゃう あっぁあで、でちゃうあぁっぁ」
「いいわよ、あぁぁ一杯だして かあさんの中に一杯だしてね」
「あぁぁ、すごい、ああぁ気持ちいいあぁ い、いく いくよ」
云うが速いか、優一は 凄まじいまでの快感とともに大量の白濁した精を母親の子宮に向かって放った。
「っんんっんああぁああ、いい あぁぁ」
ビクビクと体が震える。
まさに忘我の境地であった。
優一が目を瞑り荒い息を整えていると、不意に まだ優一のペニスが入っているはずの膣に包まれる感覚が薄れてきていた。
ふっと目を開けると 和江の姿自体が 現れたときと同じように だんだんと形作っていたものが靄のように薄れてきていた。
「か、かあさん!?、」
優一は焦って声を掛けると、消え入りそうな声がきこえてきた
「大丈夫よ、あなたが望めば また直ぐに会えるわ」
「ほ、ほんとうに?かあさん ほんとうにまた会えるの?」
「大丈夫、心配しないでね。ふふ、またかあさんを抱いてね」
最後は聞き取れないほどの声であった。
「かあさん!」
不意に、今まで消えていた照明の明かりが戻ってきていた。
浴槽の湯面には 先ほどしたたかに放った 優一の精液が浮かんでいた。
排水溝には先ほどまで五月蝿く飛んでいたハエが流されかかっていた。
2日後、中里は 再び緒方との交代で正子の家に居た。
その間、母の和江は中里の前に現れることは無かった。
努めて冷静に考えようとしても、強烈な快感を得た母との交合を反芻し再び興奮してしまい
中里は まともな考えに及ばずに 悶々としながら過ごすしかなかった。
そして 一つの解を与えてくれるかもしれない正子の家に行くのを待ち望んでいた。
簡単な引継ぎが終わり緒方が出てゆくと、正子たち親子と中里だけになった。
すぐにでも色々と聞きたいのだが キッカケを掴めずにいる中里を気にする風でもなく哲夫も特に異常な行動を起こすわけでもない、静かに夜は更け 正子は普段通りに生活を営んでいた。
正子が部屋に入ろうとしてそのまま就寝かと思われたとき背中を向けたままの正子が唐突に中里を質した。
「中里。あなたの欲望は達成できましたね。」
「・・・」
「どうなのです、私が云った通りに あなたのお母さんとセックスができたでしょ」
「・・は、はい・・・」
「これは契約です。私はそれを果たした。おまえは自分が置かれている立場を理解していますね」
「は、はい」
「これから先お前は私と哲夫に関して一切の疑問を捨てること。表面上は従順に森園神父の言うことを聞いていなさい。しかし私が出した命令には絶対従うのです。」
「・・・はい。 で、私に何をしろというのですか?」
スッと正子の右腕が伸び 小さな手で中里の顎を鷲摑みにした。
「キサマは疑問を持つなと言ったのだ」
正子の体からは想像もできない程の力で顎を揺さぶられる。
「何度も云わないと判らない程度の頭なのか煩わせるな。今度は本当にその歯全てを折るぞ」
数日前に見た 夢と同じ声が正子の声にかぶさって2重になって聞こえていた。
正子の目が良く出来たCG映像のように黒い瞳が濁った金色に変わり、羊の目のように縦に割れた瞳孔に変貌していた。
中里はようやく今まで腑に落ちなかった部分、欲望に紛れて見失っていたことが判った
そして既に後戻りも、抗う事もできない状況である事を同時に把握していた。
5
科学が発展した社会でも、人類が解明しきれていない事象は思いのほか多く、そこかしこに溢れている。
月面に人類は到達したが、依然として1万mメートルを超える深深度の海底は未知の世界であったり
人類の進化の過程をどうしても 解明できないミッシングリンクであったり
脳科学がいくら発展しても なぜ各人が個別の意識を持ちながら他人と同じ世界感を共有できるのか解明できない。
意識の自己集積は成り立つのか?
人類は未だあらゆる自然科学の入り口に立ったにすぎないのであろう。
それゆえに人々は判らない事には不安を抱き、未成熟な人類同士の争い事や 社会的な秩序の喪失から逃れ
精神的な拠り所を求めるために何かしらの宗教や教えを信じ、すがるのである。
そして、判らない事や不安な事の原因を 自分たちの知識で解き明かせない時、人は洋の東西を問わず
不可解なものは邪悪な存在とみなし 虚像を作りあげるのである。
それは様々な呼び名で忌み嫌われ 逆に畏れから神として扱ってしまうものまである
悪魔・鬼・悪霊・怨霊・エビル・邪神などなど
これら邪悪な存在が実は 一つの世界観しか理解できない人類には知りえない 別次元の存在なのかもしれない。
タブーを犯す事により、理解できない事象に遭遇した時、それは別次元の世界との邂逅ではないのか?
我々人類が単純に理解が出来ないからといってタブーとしてしまうのが良い事なのか?
現時点で人が意識し共有できる世界観は一つであり別の世界観(別次元の世界)には目を瞑るべきなのか?
結局それは誰にもわからない
ただ、今の日本は経済が鈍化しているとは言え、物や食料は溢れ 不平を漏らせども 飢餓で苦しみ 理不尽な紛争で命を落とすことも無く個人の欲望を追求できる余裕がある為、倫理観を失いあらゆるタブーの規制緩和が進み秩序もモラルも失われた。
それにより 現代社会は古い慣習を破ることで新しい世界との邂逅を間近に控え胎動しているかのような状態なのであろう。
禁忌を破る者とは、新しい世界を垣間見る事のできうる者であり、かつ別次元の存在と巡り合うべくした者でもある。
悪戯に犯すことなかれ、覚悟を持ち覗き見るが良い。犯した先に人を待ち受ける運命を、あらゆる邪悪な存在をその未熟な理性と精神を駆使して受止めよ
6.
森園とヨアン達が 初めて正子達と会ったそのあと、帰途についた中里はコンビニで購入した夕食で軽く食事を済ませると5年前に購入した車にのって雑貨品を購入するため隣町にあるホームセンターに向かった。
いつか、また母の和江が現れ 悦楽に浸ることができるかもしれない。
正子との契約の話しを思い出すと恐れが背骨を駆け上がってくるが、それでも また母親と再会できること
その欲望がまさっていた。
そして 再開を果たした時、その時の和江との行為をビデオに残すために記録用のビデオテープを購入しようとしていた。
テープを購入後 時間に余裕があったので 元々車を運転するのが好きな中里は当ても無く環八から第3京浜へ向かった
ループ状になった第3京浜世田谷側の入り口でギアを3rdに固定しスピードに乗せていく
次第に強くなる横Gによって、路面から車体が剥がされそうな感覚が腰のあたりに絡みついてくる。
何気なくバックミラーを覗くと後続車は無かったが、何かハエのような小さな虫が視界に入り少し気になった。
先行車との間隔が詰まってきて追い抜きをかけようと気を集中させようとした時だった。
「そんなに飛ばすと あぶないわよ」
中里は突然助手席から声に驚きハンドル操作が乱れ車体が揺れた。
「ほら、あぶない」
カーブが終わり、多摩川に架かる橋に向けて直線になったところで中里は高鳴る気持ちを抑え改めて助手席を見ると、そこにはグレーのセミタイトのスカートに 白いブラウスとクリーム色の厚手のカーディガンを着た和江がニコリと微笑んでいた。
「ふふふ、ほらね また会えたでしょ」
「か、母さん」
優一は 今すぐに車を路側帯にでも停めて抱きついてしまいたい衝動に駆られた。
「優一も嬉しい?」
「う、うん、嬉しいよ。母さんにまた会えて 感激している」
「そう、あたしも嬉しい。・・・ ねぇこのまま二人でドライブに行きましょう」
「う、うん」
直ぐにでも 体を交えたい。けれども和江の言う事を覆したくも無かった
「母さん、どこに行きたい?」
「うーん、・・・・天国 ふふふ」
「・・・・」
「うふふ、ちょっと悪い冗談だったかな。でも優一と気持ち良い事できるなら何処でも良いの。この車の中でもいいのよ そこが私にとって天国みたいなものなのよ」
和江はそういうと 右手をスッと優の股間へ伸ばしてきた。
「あ、母さん、・・・」
軽くなでるように擦っただけで 優一の既にズボンを突き上げているペニスは爆発しそうであった。
更に和江の手は刺激を強めてくる。丁度 亀頭にあたる部分を手のひらで回し捏ねるようにする
強烈な快感が伝わる。
「危ないから、ちゃんと前見ていてね ふふふ」
和江は優一が運転中であってもイタズラに躊躇することがなかった。
「ほら、もっと良くしてあげるからね。」
そういうと、いとも容易く優一のジーパンのチャックを下げて既にはち切れそうなペニスを取り出した。
「うふふ、美味しそう」
云うが速いか、和江はペニスを咥える。
後ろにアップした髪の毛と茶色のカチューシャが上下に動き始めた。
「うぉ、っっっっす、すごい あぁっきもちいい」
交通量も多く、比較的 高い平均スピードで巡航する車両が多いこの道路でペニスからくる強烈な快感に堪えながら周りとペースを合わせるのは かなり難儀な事であった。
「んんあああ、か、母さん、気持ちいいけどヤバいよ。事故を起したら洒落にならない あぁぁぁ」
しかし、和江は答える代わりに 更に頭を上下するスピードを上げる。
クチュクチュと淫猥な音がエンジン音とロードノイズに負けないくらいに響く。
優一は肛門がすぼむかのような快感を襲われ、和江の唾液と優一の大量に沁み出ているカウパー氏腺液が
ジーパンを濡らしていく。
「あぁっぁああ、ダメだよ 母さん、良いけど やばいってああぁぁっぁあ」
ジュポッ と 和江が口を離す
「じゃぁ、止めておく?」
やめられると、それまで得ていた快感が無くなりペニスが別の生き物の如く更なる快感を求め自然と腰が揺らめいてしまっていた。
「・・・・あぁっ、やっぱり 止めないで」
「うふふ、ほーら やっぱり優一はHなんだから 止めて欲しくないんじゃない」
和江はそう云うと、運転中の優一の唇に吸い付いた。
優一は横向きの和江の顔越しに必死に運転を継続しながら、舌を絡めていた。
次々と大胆に振舞う和江の積極的な行動に驚き、得られる快感により十分な思考が出来ないでいた。
荒い息遣いで和江が唇を離す。
車は次第にスピードを上げ、都筑インターを過ぎようとしていた。
和江が次にとったアクションは、驚きで優一には にわかには信じられなかった。
思いの他、身軽に助手席で中腰になって立ち上がったかと思うと
スカートを捲くり ヒョイと優一に重なってきた。
物理的に成立していない存在だからこその暴挙というか、都合が良い事に本来であれば手足はハンドルなどの障害物が邪魔をするのに、3次元のホログラム映像が現物に分断されても問題いかのようにスルリと通りぬけていた。
しかしそのまま和江が腰を落とすと、優一のペニスは実際に快感を感じるのであった。
ニュルリと和江の膣にペニスが入り込む。
名器を表す比喩として”ミミズ千匹”など良く耳にするが、まさに今優が感じているのがそれであった。
和江の膣を構成する一つ一つのヒダが生き物の如く蠢き腰を動かさなくとも絶頂に達することが出来そうなほど
筆舌にしがたい快感に襲われる。
「あぁぁっぁぁっぁあ、お母さん、す、すごい、ぅんんなあぁきもちいい」
狂気のドライブであった。
停車することもせずに 一番右側の車線を激しくパシングをしながら車速が上がる。
港北インターを過ぎるころには エンジンリミッターが作動するほどであった。優一の目が血走る。
今や、強烈の快感と共に自分で制御できないほど暴走に命の危険を感じていた。
不意に和江が動きを止めると 口を開いた。
「お前の役目は今日で終わりだ。」
「え? え? お、お母さん何を言っているの ぁうんんんあああ」
「貴様には、正子の奴隷となるよりも 我々の世界と行き交う人間を増やすための捨石になってもらうぞ。
丁度、波長の合う人間がそばにいるようだからな ふははははは」
先ほどまでの和江の声とは 異なり悪意に満ちたシャガれた声が和江の口から発せられる。
吐息も異様に生臭い。
和江の顔を凝視すると、パッと顔と体が崩れ次には夥しい数のハエが車内を飛び回っていた。
しかし、いまだに激しい快感を送り込んでくる股間を見ると ビッシリと白いウジが 蠢きながら 優一のペニスに
張り付いていた。
思考が完全に止まる
自分では意識しなまま 声にならないような 叫び声をあげていた
「ぁぁーーーーーーーーーーーーーー」
何が起こった? お母さんは何を言った?
ハッと気がつくと 前には 赤々とテールランプが並んでいる
第3京浜の終点である保土ケ谷料金所に並ぶ車であった。
ここまで、リミッターが作動するほどのスピードで無事故で来れたのも奇跡と云って良かったが
今、この時点で どうフルブレーキをかけても間に合わないのが判るそう思うのと同時に優一の車は 車列に突っ込んでいた。
激しいクラッシュ音が響き フロントグラスが砕け 優一の顔を裂き、エンジンルームが潰れ
エアバッグなど物ともせずに ハンドルが優一の肺をえぐる。 激しい衝突により ひしゃげた車のルーフの部分が優一の頭部を襲う。
優一の意識が暗闇に落ちてしまう その瞬間 しゃがれた笑い声が聞こえていた。
7.
止まっていた 数十台の車を巻き込むような 大規模な事故であった。
奇跡的に車両火災がすぐに発生しなかったため、 中里の後ろを走り 事故を免れた一人の篠崎は驚きながらも、車を停め警察と救急に連絡し 事故車両に駆け寄った。
つい先ほど、異常なスピードで篠崎を抜かした車は見るも無残に潰れている。半開きになった助手席のドアを開けると 車室内には血糊と脳漿が飛び散り、ハンドルとシートに潰されてありえない角度に曲がった中里の体がみえた。
下半身は何故か股間を露出し助手席側に投げ出されたような格好になっている。
その股間には普通のペニスと違い、何か白いものが蠢き更には張りを失っていなかった。
非日常的な状況は容易に人の判断力を奪う。
明らかに絶命している状況にも関わらず篠崎は事の異常さをさして気にもせず 身を乗り入れ 腕の脈を確認しようとした。その時、白いものに覆われたペニスが脈動し 緑の液体を間欠的に噴出した。
ちょうど前のめりになった篠崎の顔にかかる。
「うぇ、なんだよ これ」
おぞましさに寒気が奔った。その時、ひとつ前で潰れていた車のガソリンに引火して、ドン!という衝撃音とともに火柱が上がる。篠崎はその衝撃を受けて、気を失った。
その篠崎を目指すように一匹のハエが寄り、開いていた口腔に潜り込んで行った。
8.
篠崎が目を覚ましたのは 白いカーテンで覆われたベッドの中であった。
瞬間 自分が何処にいるのか判らなかったが、すぐに大規模な事故が起こって 救命措置の協力をしていた事を
思い出した。
まずは自分の体に異常が無いか確認をする、頭部に包帯が巻かれていた しかし 疼く程度で大した痛みは無い、
あとは左足を動かした時 激しい痛みに襲われた。 布団を剥いで確認すると、恐らくアキレス腱のあたりで異常があったのであろう。ギプスでは無いが 足を固定するように添え木のような物をあてがって包帯でグルグル巻きになっている。身に付けていたものは 直ぐそばのカゴに置かれており、 慌てて時計を確認すると先ほどの事故からさほど時間は経過していない。
ベッドの上でゴソゴソやっていると カーテンの外からナースが声を掛けてきた
「あら 篠崎さん気がつきましたか~ バイタルも落ち着いていますし、ひとまず良かったですねー」
まだ、20代前半ぐらいであろうか 少しソバカスは目立つが 溌剌とした愛想の良い看護婦が笑顔で話しかけてきた。
「交通事故の2次被害に遇われたみたいですねー その時の状況を覚えていますか?」
「そうですね。前の車が爆発したところまでは・・・・」
「そうですかー、たぶんその爆発で何かが 篠崎さんの頭に当たったみたいですねー。
左耳の少し上が5cmくらい切れてますし、こぶも出来ているので その衝撃で気を失ったんだと思いますよ。
まずは今夜一晩様子を見て特に異常が出なければ問題ないですね。
あと、篠崎さんの左足は 無理な体勢で助手席側のドアに挟まれたらしく アキレス腱が部分断裂を起しています。
手術の必要はありませんが、暫くの間は自由が利きません。 明日の朝にでも先生と話して頂ければ
もっと詳しい説明はありますが、1ヶ月位は添え板と包帯で固定して松葉杖が必要になると思います。」
この看護婦の明るさも手伝ってか、さほど深刻にならずにいられたが真っ先に心配したのは 仕事の事であった。
「直ぐに仕事に戻れますかね?」
「うーん、先生と相談してもらわないと何とも言えないですけど、2週間くらいは安静にしろって云われると思いますよ~。例えば、入院自体は1週間くらいでも良いのですが、のこり1週間は最低でもご自宅で療養しないと
アキレス腱に負担が掛かり過ぎて 却って治癒が遅れたり 歩き方がおかしくなったりする可能性もありますし 」
「そうですか、何れにしても早く会社に連絡しないとなー」
「ふふふ、そんな 会社よりも、まずは ご家族にも連絡をして 安心してもらう方が良いんじゃないですか?ふふ」
励ますように元気な笑顔を見せて
「ここのフロアのエレベータ前に公衆電話がありますから、それを使ってくださいね。あと明日の朝食は7時に
運ばれます。その後 先生の検診をしてもらって どうするかを決めていきましょう。何かあったら 頭の上にある
ナースコールをしてください。 すぐに来ますから」
救急病院で忙しいのであろう、カーテンを閉めると足早に去っていった。
翌朝、検診の後 昨晩のナースの言ったように 1週間入院をして、のこりは自宅で療養をする事になった。
昨晩の内に 家族へ入院の事とその経緯を連絡していた。
篠崎 徹は今年で32になる 東京から3時間程度の地方都市にある大手電気系メーカーに勤務し 6年前に地元出身の現在の妻と結婚をして4歳になる息子がいる。
今年の夏から東京に一年間だけ勤務を命ぜられたが、既にその地方都市にで家を購入したこともあり
また子供の幼稚園の都合などを考え、家族はそのまま地方都市に住み、篠崎の単身赴任となった。
単身赴任とはいえ、元々 千葉出身のため 実家からも離れていないので、たいして不便さも感じていなかった。
取敢えず自宅療養となっても あまり対応に苦慮せずに済むと算段していた。
昼過ぎ事故の連絡を聞いた 妻の京子と息子が見舞いに訪れ病室に顔を覗かせる。
電話で直接声を聞いているせいもあり、篠崎の様子も別段心配する程でもないと分かると 京子は
「この機会に 仕事も一杯休みをとっちゃいなさいよ」
と 笑顔を見せていた。それも良いかなと考えつつ
「ま、取敢えず しっかり治療するさ」
暫くすると、篠崎 徹の母妙子が訪れた。篠崎も男性としては 比較的小柄だが、久しぶりに会う 母親も55歳とは言え その年代でも 150をきって148というのは かなり小柄な女性の部類なのであろう。
しかし、小さい体躯に反して 情熱的で いつも子供や家族の事を気にかけている そんな雰囲気が伝わるのである。
母が来ると不思議と周囲の雰囲気が和むのが分かる。そういう天性をもった女性であった。
しばらく 妻の京子や息子と談笑していたが退院後の療養の事をどうするかも決めた。
最終的には 妻と息子は自宅に戻り普段通りの生活になり、篠崎自身は赴任先の自宅で療養する。とは言え
仕事に於いて 中堅どころの篠崎も2週間 まるまる業務を止めてしまうと自分のポジションや他のメンバーへ
掛かる迷惑を考慮した結果、少なくとも自宅でPCを用意して対応をするように手はずをとった。
結局、単身赴任で借りているアパートで療養しその間 身の回りの世話を 母の妙子に頼る事になった。
要職にいる篠崎の父親は、自宅に帰る時間や日もまばらであったため妙子も実家を空ける事に躊躇無く
「こんな時ぐらい 母親を頼りにしなさいよ」
と明るく請け負っていた。
9.
退院当日 頃合いを見計らって妙子が病室に迎えにきてくれた。 退院の手続きが終わると 妙子は篠崎のアパートまでタクシーを手配した。 どことなく はしゃいでいる感じの妙子の様子が 徹にとっても微笑ましかった。
徹は、小さい頃から仕事に没頭し毎晩深夜に帰宅する父親を見ており 何とはなし母親が不憫に思えた 一方でいつも明るい母は憧憬の対象でもあった。
そんな徹も高校生にもなると、当然のように同級生の中で気になる女生徒や街中で見かけた女の子に夢中になったりエロ本などを密かに購入したり と一般的な高校生活を歩んでいた。
大学に進学し4回生になったころ、比較的読書が好きな徹は 訪れる本屋も 状況に合わせ変えていた。
学業に関する書籍を集める本屋や 趣味の音楽関連で利用しやすい本屋など・・・
当然のように、エロ系の雑誌など躊躇無く購入できる本屋も行動範囲に入れていた。
この頃、文庫本サイズで所謂エロ小説を取り扱ったイタリアノベルが徐々に出回り始めていた。
当時、徹も何気なく「母親」という題名の本を手に取り パラパラとページを捲り衝撃を受けていた。
直球すぎる題名で 最初は何か分からずにその本を手にしていたのだが
目次を読んだだけで それが母子相姦をテーマにした物と分かりただ拾い読みしただけにも関わらず
不覚にも 徹はペニスが硬直してしまったのである。
普段は全くと云って良いほど エロ本を購入するくらいでは 恥など感じる事は無かったが
この時は、かなり後ろめたい気持ちと共に たいして興味もない本の間に挟むようにして その本を購入した。
鬼塚龍三という作家が書くその小説は 丹念にディティールが描かれ、その母子が背徳の道を辿るさまは、その後、世に氾濫する 同種の本のベースとなったような本であった。
その本を購入した晩に 得体のしれない興奮を覚えて一気に読みきっていた。 極端な話だか 新たな世界を覗きみた感覚を味わった気がする。
当初、その本を使って強烈な興奮を伴ったオナニーをし、精を放出した後には 興奮した度合いと同等の罪悪感を抱いくのが常であり 妙子と顔を合わせ 普通に会話するのも申し訳なく感じる日が何日か続いていた。
大学を卒業後、 大手電気系企業が内定していた徹は直ぐに 企業の製品開発拠点がある地方都市で一人暮らしを始めた。
妙子と離れることに寂しさを感じると同時に、 背徳的行為に対する罪悪感も薄れ 更に近親相姦の世界を彷徨いだした。
地方都市に住むと、何をするにも車が必要であり 徹も直ぐに エントリーカーとして無難な 3ドアハッチバックの
中古車をローンで購入した。
社会人としての生活にも慣れ、余裕ができると 自然と自分の行動範囲が広がる。
あちこちに 定食屋や 楽器屋、 当然のように 大学時代と同様に何軒かの本屋も押さえる。 面白いことに何処の町でも一軒くらいは少々 怪しげな本屋が存在し エロ系の本を調達することができた。
以前、衝撃を受けて購入したイタリアノベルも扱っており鬼塚龍三の著作も徐々に書店に並ぶ数が増えていた。
一人暮らしの気安さからか、徹は 新作が出るたびに買い揃え のめりこんでいくのであった。
夏季休暇や年末年始の休暇には、徹も実家に戻るが 母への妄執は抑え 以前と変わらぬ態度に努めた。
そう、徹は母子相姦の本に のめり込んではいるが 現実では起こりえない事も自覚していたのである。
とは言え、社会は徐々に各種のタブーが瓦解しはじめており 最も背徳的な物の一つである近親相姦に関しても
本屋やビデオ屋に於いても 次第に販売面積を広げ、そういう欲望を持つ人も居ることが 人々に認知され始めつつあり 今まで特殊・異常とされたものが 普通の存在になりつつあった。
その流れに合わせるかのように 徹のアパートの押入れにもビデオや本が増えていったのである。
徹は 自分のそういった性的嗜好をあからさまには出来ないが、他にも同じ欲望を持つ人が沢山いるんだという
歪んだ安心感を持つようになっていた。
徹は母子相姦願望があるとは云え、それを隠して女性関係でも普通に同年代の女性と 付き合う事ができたし、
徹の性的嗜好性を見抜かれることはなかった。
結果 学生時代と社会人になってから 3人の女性と付き合い 4人目で知り合ったのが
現在の妻である 京子であった。
基本的に頭の回転が速くおおらかな性格なため、徹も 余計な気を遣わずリラックスできる相手であった。
その京子と出会ってから体を交えるのが3回目の時、徹のアパートで お互い シャワーを浴びたまま 二人とも裸でベットインし、いきなりガッツくでもなく お互いが横になりながら 気持ちを盛り上げるための助走なような感覚で
互いの性的嗜好の面に関しての話をしていた。
「ねぇねぇ、徹って Hとかに タブーは無いの?」
「ん? そーだねー あんまり無いな~ 。・・ あっ でも スカトロとかは 無理かな~ あははは」
「うふふ、あたしもそれは嫌だな~でも徹の事が大好きだから徹となら何でもできるよん。タブーなんてなーし。うふふふ」
「え、マジ? じゃぁ色々やろうか へへへ。 でも、逆に京子は 何かフェチみたいのないの?」
徹は、京子の胸に手を伸ばし 乳首をもてあそびながら聞くと
「うぅん、え~、別にぃ~ あたしって たぶんノーマルだと思うよ・・・・・あっ でも ちょと ファザコンかな ふふふ」
「へぇ、甘えん坊だったのかな」
「うーん、別にあんまり甘えていた訳じゃないなー。うちのお父さん スっごく厳しかったし、でも
何だか 全て依存したくなっちゃうの。たぶん理想の人かな、小さい頃は 結構本気で結婚したいって思ってたし。ふふ」
徹は他愛の無い会話を楽しんでいたが、ファザコンと聞いて 一瞬ドキンとしていた。
Hを前提にしている会話の中である。
どういうニュアンスなんだろうか?
少々 真意を掴みかねたが そのまま京子に覆いかぶさると深く舌を絡めて体を求めあい始める。
徹の右手が 京子の茂みを探り 敏感な肉芽をいらうと京子は高い声で反応する。
「あぁぁっぁ」
「京子 気持ちいい?」
「うん、んぁぁ いい。そこ気持ちいい」
「もっと、京子がメチャクチャになるようにしてあげる。 ・・・ほら」
「あぁぁぁあ、いいぃぃ あぁん」
徹は 丹念に京子の秘唇を指で攻め、舌でねぶり突き入れる京子が反応し切なそうな声を聞いているときに
ひとつ思いつきが浮かんできた。
京子の股間に挟まれるようにしていた体勢を戻し、京子の唇を何度かついばみながら 徹は切り出してみた。
「そうだ、今日は京子のフェチな面を満足させてあげるね、今日は俺が京子のお父さんになってあげるよ
一杯甘えてごらん」
少し目をトロンとさせていた京子は、少し笑うと
「なーに言ってんのよー 突然」
そうは言っても 無下に否定している分けでもない。徹は段々確信を得てきていた。
「え、別にいいじゃない。俺、京子の事大好きだし何にもタブーなんか無いし京子がもし甘えたい気持ちがあれば
叶えてあげたいんだ」
唇をついばみ 舌を出し入れしながら 徹は 特に気にする必要が無い事を強調していく。
「えー、でもあたしも徹が大好きだから 別にファザコン話なんて気にしないでいいよ」
「いいんだ。俺を好きでいてくれる事は知っているけど、逆に俺が 京子のお父さんになってあげたいんだよ」
「え~、・・あぁん はぁあ」
それ以上、否定する言葉を言わせないように クチャクチャと卑猥な音がするほど 二人の唾液を絡めあう。
「クチュッ クチュっ・・・ふはぁあ ああ京子かわいい」
髪をなで慈しむようにすると 京子も気分が良いのか目を瞑る。
「ほら、そのまま目を瞑っていてごらん。お父さんが優しくしてあげるから」
「・・・・・・・」
「京子 かわいいな。俺の京子。 ・・・・お父さんの京子」
京子は目を瞑ったまま 特に拒否はしていない。
徹は ”イケル”と思い始め もう少し のめり込むように仕向けた。
「ほら、京子。 俺の事 お父さんって呼んでごらん」
胸を揉みしだき 再び 茂みに向かって 手を伸ばす。
「んん、ああぁ」
まだ、目を瞑ったままだ。もう少し 気持ちを開放させたい
「京子、大丈夫 これは俺と京子だけの世界なんだ。誰にも迷惑を掛けるわけではないし思うがままに
楽しんだほうが 俺も嬉しいんだよ。俺の事好きなら 一緒に楽しもうよ」
暗い部屋の中で京子が頷くのがわかる。
右手の中指が京子の陰裂をわり膣の中に潜り込む。
「ほら 京子 お父さんだよ」
声音はいたって穏やかに優しくしてみる。
京子がまた頷いていた。先ほどより強く目を瞑っている。
「京子 きもちいいかい?」
頷く。
「ここ?」
そう言って 中に潜り込んだ指を振るわせると。 声をもらし始める
「あっ、っぅうああ」
「お父さんの指が気持ちいいかい?」
京子が何度も頷く。徹も だんだん 乗ってくる。
「お父さんの かわいい京子 愛しているよ」
「ぁあぁぁぁ、うれしいぃぃ ぁぁっぁ」
「京子、ああぁあ京子、 京子のおまんこが 凄い濡れてきたよ」
「あっ、いいあぁぁきもち いいああぁぁ」
「ほら、京子 の大事なところを誰がいじっているの?言ってごらん」
京子は 首を横に振る。 もう一押しか 更に指を増やし蜜壷をかき回す。
「ほら、ちゃんと言わなきゃ 抜いちゃうよ」
京子は首を横に振ると
「ああっぁぁっぁぁ、いやあ いや ぬかないで あっぁぁ」
「じゃぁ、ちゃんと言ってごらん。 これは誰の指?」
「あぁぁ・・・・と、徹。」
「ちがうでしょ。 だぁーれ?」
更にこねくりまわす今までに無いくらい蜜液が溢れ シーツに染み込み始めていた。
「あぁっぁぁ、お おとうさんんぁあぁぁ」
「誰?ほら 京子 もう一度言ってごらん」
「あぁっぁあ お父さん、お父さんです あぁっぁぁ良いぃぃい あぁ 気持ちいい」
強く目を瞑る京子の表情が どこか吹っ切れたような感じがあった。
「ぁぁっぁ可愛いね、京子 お父さんの 京子」
徹 自身もまだ挿入もしていないのに擬似的な父娘相姦状態のプレーに異様な興奮を覚えていた。
「あぁっぁぁお父さん、あぁぁ いいいい」
「京子のおまんこから 涎がたれているよ いやらしい子だ 京子は お父さんにいじられてこんなに喜ぶなんて」
「あぁっぁ、いいい だっ だって あぁお父さんが好きだから こんなに感じちゃうのあぁっぁ」
「お父さんで感じちゃうなんて、はしたない子だ。本当はお父さんに もっと違う事して欲しいんだろう?」
京子が うなずく。
「ちゃんと言葉で云ってごらんなさい」
「あぁぁっぁ お、お願い、お父さん。 ・・・・お父さんのが欲しいのぅぅうくぅう」
「よし、じゃぁ京子の欲しいものをあげるよ」
徹は 指を引き抜き 横たわる京子の足を割り開き 体が合わさるように気張りきった怒張を
蜜液が溢れかえる膣口にあてがった。
「ほら、京子。これからお父さんが京子の中に入るからね。 もう引き返せないんだよ いいね」
京子は 目を瞑ったまま何度かうなずく。徹もこれまでにない興奮の中、ペニスを埋没させていった。
「あぁっぁぁお、お父さんあぁっぁ、いいぃぃあぁぁっぁ」
「くぅっあぁ、京子、・・あぁぁきょうこ お父さんも気持ちいいよ あぁぁっぁきょうこぁ」
擬似的とは言え、禁断の行為を演じる事でこれほどまでにセックスで得られる快感の大きさに
京子も徹も ある種の感動を得ていた。
快感の波は 敢えて親子であることを意識すればするほど 高まり上り詰めていく。
京子は徹のペニスを迎え入れたまま絶頂に達し、俗に言う潮吹きが起こり徹の股間や シーツが激しく濡れていた。
徹もほぼ同時にオルガスムスに達ししたたかに精を放っていた。
部屋には暫くの間二人の激しい息遣いだけが残っている。
「はぁ、はぁ あああ、ふぅ」
体の興奮が収まるとやがて少し照れくさそうに京子が目を開けひとつ呼気をはくと
鼻先がくっ付いているような状態で 徹を見詰める
「ふぅー ふふふ、徹 すごかった。・・恥ずかしいけど こんなに感じたの初めて」
「ははは、俺も、凄く気持ちよかった。京子が感じまくっているのが判ったから 俺も影響されちゃった
このシチュエーションは すっごい刺激的だよねー」
そう気楽な感じで言う事で、京子がプレイを受け入れやすくさらには自分の隠された欲望も打ち明けられるような気がした。
「ふふふ、徹がお父さんになって 本当にいけない事しているような気がしたけど、それ以上に 内側から
どんどんHな気持ちが湧き上がって 止められないの。・・なんか、弾けちゃったって感じ ふふ」
見詰めあい、軽いキスを交わしながら ピロートクが続く。
「これから京子は もっと欲望に正直になっていいからね 俺たち二人の間では 何をやってもいいんだから。 ね。」
「うん」
少しはにかんだ様子で頷き、徹の二の腕に顔を埋める
「ねぇ、でもあたしだけでなく 徹ももっとしたい事を言っていいからね。あたしだって徹がどんな事言っても 受け止めてあげられるし 何を聞いても引いたりしないから安心してね」
「うん、ありがとう」
「で、徹はどんなHな事考えているのかな~ふふふ。 ほら ちゃんと言ってね」
「うーん、いざ言うとなると 結構恥ずかしいなー」
「だーめ、ちゃんと言って SMとか?ソフトなのなら あたしも興味あるな~ ふふふ ほら いっちゃえ いっちゃえ ふふふ」
「うん、SMも興味あるけど、実は俺も京子と同じなんだ。」
「ん? ・・・・あっ そういうこと。へぇ 徹もそうなんだー。じゃぁ徹の場合はお母さん?」
「う、うん」
徹はついに 自分の欲望をばらした。
「なーんだ、仲間じゃん ふふふ。 あっ もしかして 本当にしちゃったとか?」
「してない してない。できるわけ無いよ。」
「そっかー、でもしたいんでしょ? うふふ」
「・・う、うん・・・・」
「いいよー気にしないで、お母さんと実際に出来てないからこうしてあたしは徹と出会えたんだし その気持ちはあたしが受け止めてあげられる。これからはあたしが徹のお母さんにもなってあげるね。 ふふふ」
「ありがとう 嬉しいよ」
「お互いの需要と供給のバランスが取れたカップルってとこね ふふふ ほら じゃぁ今から徹のお母さんになってあげる」
そういうと京子は 慈愛に満ちた表情に変わり 見事にみだらな母親を演じ始めた。
元々 京子は頭の回転が速いため 擬似の母子という設定に於いて 徹が母親にどういう振る舞いをして欲しいのかを直ぐに察知して それを体現してくれるのである。
徹は ついさっき したたかに精を放ったばかりだというのに 擬似母子関係のシチュエーションにより
先ほどよりも更に 強烈な興奮が徹を襲い セックスでこれほどの充実感を感じるものかと 内心舌を巻いていた。
その日以降 徹と京子は交互に父親役や母親役を演じ 更に彩を添えるかのように ソフトなSMをやったりして
精神的にも肉体的にも深く呼応し合っていた。
そして 自然とお互いの欲望の本懐として、この先 実の父や母と行為が可能であった場合の約束をしていた。
「徹。・・・もし あなたが本当のお母さんと結ばれるチャンスがあったら ちょっと妬けるけど応援してあげるね。徹がずーっと好きだった人と結ばれるのなら あたしも何だか嬉しいし。 ・・・・その代わり もしあたしとお父さんがそうなっても許してくれる?」
「うん、もちろんだよ。 でも そうなっても絶対にお互い隠さないって約束しようね」
「うん」
その後の徹は 京子の欲望を実現させたいと 強く思うようになっていた
京子と擬似プレーをする度に、京子に実の父親と交わるよう焚きつけていた。当初のうちは、冷静な状態では 流石に躊躇をしているが、徹が擬似父親役をやりソフトなSMプレーをやるような場合、激しく京子を突き上げながら京子が絶頂へと逝きそうな時を見計らい
「京子は、近いうちに本当のお父さんとHしなさい」
とSの姿を借りて 激しく腰を突きながら命令すると
「・・・あぁ はい・・あぁぁ」
と次第に返事をするようになってきていた。
半年もすると より具体的に返事をするようになっていた。
「京子は、俺と何を約束したか、言葉に出すんだ」
徹は自分にS的な素質があるのかな と思いつつ 次第に京子が染まるのが楽しかったし
この後に続く京子のセリフが現実味を帯びそうな事に、強い興奮を覚えていた。
「あっ、あぁあ、 は、はい、きょ、京子はいつか 本当のお父さんとHします ぁっぁぁぁ」
京子自身も 段々と言葉を出すことによって 自分のタガが外れていくのを感じていたが そこには後ろめたさよりも
どろりとした快感が潜んでいる事を知り、自分の淫乱な本性を意識せずにはいられなかった。
最近では、徹と擬似プレーを前提にしていなくとも 絶頂を迎える時に 自然と
「お父さん」と云ってしまう自分に驚いていた。
付き合って1年が経つ頃、京子と徹はお互いの実家に連れていき 両親に紹介をしていた。
京子の両親は、二人の閨の秘め事など露ともしらず、至極真っ当な男性として徹を受け入れ 京子との付き合いを喜んでくれた。 その後は結婚を前提とした付き合いで公認の同棲状態となっていた。
そして互いの両親を見知った事で 擬似プレーにもよりリアリティをもったものに変わり 深化していった。
そんな ある日 京子の母親が脳梗塞を煩い50歳で早逝した。慌しく葬儀が執り行われ 京子も暫く悲嘆にくれた日々が続いた。そして京子よりも 京子の父親のほうが普段の生活で 見るからに活気が無くなってしまい、はたから見ていても気の毒なほどであり 京子も心配し始めていた。
「徹、あたし1ヶ月くらい実家に戻って生活するね。このままじゃお父さんが心配だし」
何とか 父親を元気付けたい その気持ちから 京子は暫く実家に戻ることを徹に告げた。
「うん、そうしてあげな。俺のほうは心配ないし」
言葉を交わした時 徹は 敢えて口にしていないが、見詰める京子の目の奥にある種の覚悟があることを悟った。
「徹、1ヶ月したら ちゃんと戻ってくるからね、その後で式の事決めましょうね。 でもあたしが居ないからって浮気しちゃダメよ ふふふ・・・・
それとね ・・・・・あたしのことを応援してね」
「うん・・・・何があっても応援するよ。安心していっておいで」
翌日から京子は実家に戻ったが 最初の週は ほぼ毎日の連絡があったが
2週目以降 3日に一回程度になってきた。
一ヶ月が丁度過ぎようとしたころに 電話で 戻ってくるという連絡が入った。
「もう、お父さんも大丈夫。しっかり元気になったわ」
「そう、良かったね 安心したよ」
「明日には、そっちに戻るわね。」
「うん、楽しみに待っているよ」
翌日、徹が仕事から戻ると アパートに灯かりが点っていた。
京子が戻ってきておりドアを開けると 暖かなシチューの匂いが徹を包んだ。
台所の流しの前で 何かの作業をしていた京子が手を止め
「おかえり、徹。 ふふふ 久ぶりだね」
「京子こそ おかえり」
久しぶりに口付けを交わす。徹は一気に情欲に火がつきそうであったが
「先に食事をしてからね。あせらないで」
京子は淫蕩な笑みを浮かべ徹の上着をハンガーにかける。
食事も終わり、ひと心地つきシャワーを浴びて二人がベッドに入ると
徹は 抑えきれないように京子に抱きついた。
「あん、せっかちね~」
「そりゃ、ずっと我慢してたんだ しょうがないだろ」
「ふふふ、待っててくれてありがとう。うれしい」
「うん。 あっそうだ。」
徹はそういうと ベッド脇からゴソゴソ紙袋を取り出す。
「じゃじゃーん」
徹が取り出したのは オモチャの手錠とバイブやシリンダー、蝋燭などであり、それを見て 京子は思わず声を上げて笑ってしまった
「あははははは、いや~らしい徹! いつの間にかこんなの買ってきて ・・・やる気満々ね^^」
「いいじゃない、もう京子は今夜一晩中 俺の奴隷なんだからね 覚悟しな」
京子も少し目がとろんとなり
「いいわ、あたしを好きにして。あたしは凄い悪い女になったから めちゃめちゃにしてね」
「うん」
もう一度 互いの唾液を啜るような激しいディープキスを交わすと それがまるで合図かのように徹は手際よく京子の両腕を後ろに回すと手錠をかけ長時間の旅行などに使うアイマスクで目隠をする。舌先を京子の首筋に這わせ体に巻いたバスタオルをはだけると 湯上りで火照った肌がしっとりと微かに甘い匂いを放つような空気をまとっている。
若くて弾けるような肌の上に 舌先を 触れるか触れないか位で移動させ 両の乳首を口に含み舌先で回す。
京子も普段より 気持ちが昂っているのか 徹のひとつ一つの愛撫に体が敏感に反応する。
「あぁぁぁ、徹、うぅ すごい あぁいいかんじ」
「京子、いつもに増して感じているね。 なんでかな~ 俺と会わない間にも 誰かと楽しんでいたんじゃないの?」
「あぁっぁぁ・・・」
「浮気したんじゃない?」
京子は首を横に振る
「本当かな?怪しいな ふふふ」
言いながら徹は指を京子の秘唇に這わせる。余計な前技など不要なほど そこは蜜液が溢れていた。
「やっぱり怪しいな、ここに俺以外の誰かのを咥え込んだんだろう? ん?正直に言ってみな」
2本の指を膣口に潜り込ませながら 親指でクリトリスを刺激すると 京子はたまらず声を上げていた
「あぁぁっぁあ、す、すごいぃぃ」
「ほら、もっと良くしてやるから、言ってみな、ほらっ」
クチャクチャと淫らな音が響くとそれに呼応するように京子の理性が失われていった。
徹は脇に置いていたバイブを素早く取り出して スキンをかぶせると
ニュルッと京子の膣口に潜りこませた。
「んんっっあぁぁぁ」
京子は細く高い声を上げながら仰け反るように反応をする
「ほら、ちゃんと言わないと お仕置きだよ。他の誰かとHしただろ ん?」
「あぁぁっぁあいい、くぅぅぅっぅ」
否定も肯定もしない京子を観察していると、実家に戻る前に京子が覚悟を決めて出て行った事を。そしてその目的を達成したのだと感じられた。
それを羞恥的に責められながら告白したいのが伝わってくるのである。
「OK, 奴隷の京子が 俺に逆らうなら もっと責めてやる」
そういうと、京子の後ろ手に繋げている手錠を掴み体を起こすと
「京子、おまえのイヤラシイおまんこに挟まったものを 落とさずに 歩くんだ」
「あぁぁっぁ、いやぁぁ、ど、どこにいくの?」
ビシャ!
徹は いきなり京子の白いお尻を平手で叩いた。
「あっぁっぁあ いたいですぁぁっぁ」
「俺への質問はゆるさない。 言うとおりにしなさい」
「ぁぁあ、はい。」
徹は 左手で乳首をつまむと 右手に責め道具を持ちながら部屋を出るとバスルームへと向かった。徹のアパートはユニットバスでトイレとバスタブがひとつになったタイプであり、アイマスクをした京子が 躓かないように注意しながら バスタブの中へ誘導した。バスタブの淵に手を付きお尻を出すように指示をすると、そのままの格好で待たせて徹は中型のシリンダーにグリセリンを入れローションを手に取り、突き出たお尻に垂らしていく。
蠢くバイブの上に 薄茶色の菊門がローションでテカテカと光った。 徹は菊門に中指の第一関節を潜り込ませる
「あィいいいいやあぁっぁぁ」
中指で壁一枚むこうで蠢くバイブを感じる事ができた。ゆっくりと捏ねると 京子は今にも膝が崩れそうである。
「お仕置きはこれからだよ」
いきなり指を引き抜くと用意していたシリンダーの嘴口を入れ中の溶液を押し入れる
「いやぁっぁぁ、何かはいってくる~ぅぅぅああぁっぁ」
300ccの全てが入ると徹は シリンダーを脇の台に置いた。
「俺が良いと言うまで我慢するんだ。いいね」
「あっぁっぁああ、いやぁぁっぁ お腹がゴロゴロするぅうう」
徹は そんな京子に構わず秘肉に入ったバイブも引き抜くときばりきった怒張を秘肉に突きいれた。
「ほら、俺とおまんこで繋がっている時に うんちをもらしたらダメだからね」
そういうと、苦しむ京子を見るのを楽しむように激しくピストン運動をし始めた。
「あっあっあっあぁっぁっぁっぁあ、だめぇぇぇあぁぁぁ、お願い 漏れちゃうあぁっぁ
やめてぇぇっぇ」
「ふっ、ふっ、ふっ あぁぁ 京子のおまんこが良くしまって あぁっぁ凄い気持ち良いよ」
便意を必死に堪えるせいか、8の字型の括約筋が肛門を締める事で膣も普段以上によく締まっていた。次第に京子の便意も強烈な波の如く襲ってくる。
「あぁぁぁ、だめ、だめ、あぁっぁだめぇ、あっあっ だ、だめ~ もれる あぁあぁぁもれちゃう
お願い、と、トイレにいかせてぇぇっぇ」
「まだ、だめだよ。さっきの質問にちゃんと答えたら トイレに行かせてあげる。
ぁぁ、ほら、京子は誰とおまんこしたんだい?あぁぁほら、ちゃんと答えなさい」
「・・・・・あぁっぁあ、おねがい もう もれちゃいそうあぁっぁ」
「ちゃんと言いなさい。 ほら、言うかい?」
そういうと、更に深く突きいれ激しく腰をぶつけるように動かした。
「あぁぁぁぁ、いぃぃ、あぁ い、 いいます あぁっぁいいますぅ。
お、おとうさんと・・・・あっぁぁっぁぁ」
「ん?あぁぁ、だれ?ちゃんと大きな声でいいなさい、ほら」
無慈悲に腰を突き入れる。
「あぁぁぁおねがい、もうほんとうにでちゃうあぁっぁ」
「いいよ、もらしても良いから、ちゃんともう一度言いなさい」
「あっぁぁ、本当のお父さんとしましたあっぁぁ、あぁぁで、でちゃうあぁ」
「あぁぁっぁ、すごいしまるあっぁぁあ、ほら、もう一回お父さんと何をやったか言いなさいあぁ」
徹も、強烈な興奮に包まれていた。例えこのまま京子が本当に薬液と一緒に便をもらしたとしても構わないと思っていた。
その前に京子の体を起こし徹と向き合う形になり挿入しなおすと、自分も絶頂に向かって最後のスパートをかけていた。
「あぁっぁ、お父さんとあぁおまんこをしましたぁぁぁ」
「うううぁぁぁ、京子はついにやったんだね あぁっぁすごいあぁ おとうさんとおまんこした 変態だあぁっぁ」
「あぁはい、変態ですぅぅぁあぁっぁ、おねがい もう ほとうにでそうぁぁぁだめ、だめ、だめあぁぁぁ
でちゃう、でちゃうでちゃうあっぁぁっぁぁ」
「あぁっぁ、俺もいくよ京子の中であぁぁイクあぁっぁいくぅぅ」
プシュッと勢いのある茶褐色の液体が京子のアナルから吹き出てバスタブに当たった。
アイマスクをしたままの京子の唇をむさぼりながらお互いが激しく痙攣し絶頂に達していた。
「ああぁっぁっぁっぁぁ」
「おあぁっぁおっぁぁ」
少し落ち着き、京子から唇を離すと京子は荒い肩で息をつきまだ薬液をだしきっていないため、間歇的にビシャっと音を立てる度に抱きついてきた。
「ほら、まだ出てくるよ」
「いやぁあぁ恥ずかしいぃぃあぁ 」
「ふふ、M女でお父さんともHをした恥知らずな変態女」
「いやぁぁ、・・・・だって、徹が応援してくれるって言ったんだもんあぁぁ」
「うん、そうだね。 ふふふ、ねぇ京子。お父さんとHしてどうだった?」
「・・・」
「気持ちよかった?」
「・・・うん。」
「実家に戻ってからの状況を ちゃんと教えて。別に怒らないからさ」
「うん、」
徹は京子の唇や乳首をついばみながら話を聞いた。
「ぁぁ、実家に戻って一週間目くらいに、お父さんが 落ち込んでいる様子を見て可哀そうだから 『一緒に呑もう』って誘ったの。 かなり2人で呑んでいろんな思い出話とか、あたしが小さい時の話をしたりしたの。で、私は昔っからお父さんの事が大好きだったことを云ったわ。お嫁さんになりたいって思っていたとかね。
で、『例えあたしがお嫁にいっても お父さんが大事だし 今でも凄い好きだよ』って
そう言ったら、お父さん凄い嬉しそうな顔してたの。それ見たらあたしも嬉しく思わず抱きついてキスしちゃった。
お父さん、ビックリしちゃって ふふふ。
『こんな事ダメだよ』って怒られちゃったけど、『別にキスくらいいいじゃん』ってもう一度しちゃったの。
その後は もっと二人で飲みまくったわ。お父さんも記憶を無くすくらいね
それで、そのあとお父さんがダウンしたら重かったけど頑張って布団まで連れていって寝かせたのね、洋服も下着も全部脱がせて。あぁぁ」
京子を舐ながら徹も話を聞き 興奮がゆり戻していた。
「あぁぁ、でね、そのままお父さんとHしちゃおうと思ったけど 酔ったせいもあって 全然おちんちんが立たないし
あたしも 睡魔がひどかったから あたしも全部脱いでお父さんと一緒の布団で寝たの。
ふふふふ、朝起きたときのお父さんの狼狽ぶりったらなかったわ ふふふ。あんまり狼狽しているから、『お父さんとこうなっても あたしは幸せ』って言って 何か言われる前にまたキスしたの。
で『お父さんとなら、またしたいな』っていいながらキスを続けたら 段々 興奮したのかな
『お父さんも京子の事が大好きで愛している』って言って抱いてくれたの。 あぁぁぁ」
「はじめてお父さんのが入ってきたときはどうだった?」
「・・うん、徹とHするのとは また違うみたい。凄いイケナイ事しているっていう感覚が余計に興奮させてくれるみたいだし、それでいながら お父さんになら 全てを委ねきってしまうことが出来るの。・・・
別に徹とのHが嫌とか そういう意味ではないのよ。ただ 異次元の感覚といえばいいかな?ニュルって入って来た時には もう泣いちゃった。・・・」
「うん、なんとなく判る気がする。 もし俺がお母さんとやったら 似たような感じじゃないかな」
「たぶんね・・・ で、その日以降 ほとんど毎日に近いくらい お父さんとHしちゃった。徹。 ・・・・あたしね。
徹の事も大好きだけど たぶん、これから先も お父さんと離れられないと思うの。」
「いいよ。いいんだよ京子。 お父さんと離れる必要性なんか無いんだ。 でもその代わりちゃんと報告してね」
「ほんとう? 嬉しい ・・・ありがとう。 徹も これらも一緒にもっと変態なHしようね。
それにあたしも 徹とお母さんの事 応援するからね」
「うん」
ゆり戻してきた興奮の波に任せ、まだ汚物が残るバスタブの中で二人は絡みあい深夜に及び精を出しつくしていた。
10.
タクシーがアパートに着くと 徹は妙子に付き添われるような感じで部屋に向かった。
「母さん ここだよ」
鍵を取り出しドアを開けると、数日間留守だった事を示すように空気が淀んでいる。
遮光カーテンを閉め切っていたため部屋は暗く、部屋に入ろうとする 妙子の横を一匹のハエが横切っていった
「なんだか、こもっているわねー。電気のスイッチはどこかしら?」
そう言って妙子は 玄関脇のスイッチを探していると
「あら?やだ 何か付いたわよ」
そういいながら探り当てた スイッチを押すと明かりが点った。
明かりの下で妙子が指先を確認すると 粘着質の緑の液体が付着していた。
「いやーねー、何かしらこれ。徹は掃除しているの? もうー ティッシュちょうだい」
「テーブルの上にあるよ」
その言葉に従い 妙子が部屋に上がり ティッシュで手を拭うのを見ていた。
少々安っぽいフローリング貼りの ダイニングを歩く妙子はクリーム色のふんわりとしたハイネックにヒザが少し隠れるくらいのプリーツが細かく入ったグレーのスカートで、綺麗な素肌感のあるストッキングに包まれた足がすべるように移動していた。
徹は妙子の綺麗な踵や細かい所に気配りが行き届いている妙子の姿にうっとりとしながらも、そんな徹の気持ちがバレないように注意しながら 自分も部屋に入ってカーテンを開け、窓も開け放った。
新鮮な空気と共に夕方のどこか儚い西日が部屋に差込むと妙子は徹の部屋をざっと見渡した。
「あら、案外 小奇麗にしているわね。それに アパートの作りもしっかりしている感じだし、徹 一人が住むにはもったいないわねー」
「あはは、良いんだよ基本的に会社からの家賃負担があるし、たまに京子達も泊まりに来るからね厳しい思いをして単身赴任をするんだからね。これくらいのレベルじゃないと割りに合わないんだ。」
「そういうもんなのかねー、こんなにいい感じの部屋で徹と一緒だとなんとなく新婚気分になれそうね うふふふ」
妙子はタクシーで徹の部屋に向かう途中くらいから 自分の子供とはいえ大人の男となった徹と二人っきりで寝泊りする事に対して 少し意識してしまっている自分に気づいていた。
それに狼狽し、わざと冗談めかして話をすることでそんな気分を追い払おうとしていた。
「あはは、母さんとなら嬉しいかも でも式を挙げていないから 同棲だね あははは」
徹は内心ドキッとしながらも話のレベルを推し量りながら、後でどうとでも言い訳できる返事で、尚且つ母の発言を否定しないような感じの返事を即座にしていた。徹の中で期待が徐々に膨らみはじめていた。
「まっ、そんなことよりも 取敢えず お母さん 色々と必要な物を買ってきちゃうから 近所のスーパーの場所を教えて
あと、徹は安静にしてなきゃダメなんだから 横になって待っていなさいね」
妙子はそういうと冷蔵庫の中身を確認したり戸棚を開けたりしていた。
「こうやって見ると、ほーんと男の一人住まいだねー。何にもないじゃない。あぁ調味料は最低限あるみたいだね。
・・・・ 徹。今夜何か食べたいものあるかい?」
「うーん、何でも良いよ」
「いやだねー、それじゃぁ父さんと一緒じゃない もー」
セリフは字面上困った感じだが案外妙子の声音はこの状況を楽しんでいる感じであった。
「じゃぁ、お母さんが適当に買ってきて作るから文句言わないでね」
「うん、判ったよ。で、買い物なら ここから5分くらい歩けばスーパーがあって・・・・・」
徹は手近にあった 紙にスーパーまでの略図を書き教えながら、母さんと二人っきりの生活は楽しいんだろうなーと夢想をはじめこの状況を楽しんでいた。
「じゃぁ、行ってくるから 横になって待っていなさいね」
「うん、気をつけてね」
徹は 家の中では松葉杖がつけないので、妙子に支えてもらいながらベッドに辿りつくと仰向けになった。
ドアが閉まり、妙子の足音が遠ざかるとこれからの一週間をどう過ごそうか想像を巡らせていた。
実の母と念願の行為をするのにこれほどの好機は無いであろう。
どう云えば良いか、色々と考えていたら自然とウトウトとし始めていた。その時
『扉は開いた。母を好きにするが良い』
直接 頭の奥深くから声というかイメージが聞こえてきた。ハッと思わず目を覚ましたが、当然ながら誰かがそばに居るわけでもなく、気のせいかな?と、そのまま徹は気に留めずまたウトウトと眠りについていた。
私は買い物をしている間も気持ちがはやるのを抑えられませんでした。
徹の事故の連絡を受けた瞬間は「ドキン」と激しい動悸が起こるほどビックリしたけれど、よく聞けば別段問題なさそうな事に安堵し、ほっとすると今まで抑えていた気持ちが沸き起こってくるのが感じられました。
私が苦しい思いをして産んだ徹。
小さい頃から、愛嬌のある子供で近所の誰からも可愛がってもらった自慢の息子です。
仕事に掛かりっきりで家庭を顧みない旦那が居ない時でも私を癒し寂しさを紛らわしてくれるかけがえの無い存在だったのです。
年を重ね 徹も高校くらいになると男らしさが漂い、ふと何気なく学校に行くときなどその後ろ姿に大人の男の匂いを感じてドキっとする時もあり
「自分の息子に恋煩いしたみたい ふふふ」
とひとり呟いたりして 自嘲気味に笑ったりしていました。
私は案外友人も多く普段の生活は楽しく暮らしていたのですが
40後半くらいから夫が仕事で忙しく私の事をまったく構う事がなくなり、女として寂しさを感じてはいました。
そんな状況下で徹が時々私を見つめているを感じることがあり最初は旦那に構われていないせいで意識しすぎたのかなと思っていたのです。
その後も何度か徹が見つめる事はありました。でもそこには不快感はなく逆に嬉しくさえ思えました。
「あたしと徹は 昔みたいに ちゃんと気持ちが繋がっているんだ」
そう思えたのです。
徹が大学を卒業すると同時に就職先の地方都市に一人暮らしを始めた時、私はは息子を失ってしまったかのような寂しさを感じていました。
夫が仕事で居ない間、一人で家にいる寂しさを紛らわすために私は 習い事を始めたり出来るだけ外に出ていたのですが そうそう寂しさを癒しきれるものではありませんでした。
徹が長期連休で帰ってくる時など 嬉しくて仕方がありませんでしたし、逆に帰る時の寂しさもひとしおでした。
徹が帰った その日の夜布団に横になりながらついさっき徹が帰途につくとき玄関で私の前に立つ姿を思い出すと
ついつぶやきが洩れてしまいます。
「徹。どんどん あなた大人になって・・・・お母さんさびしいな・・」
ニコニコと私に笑顔を振りまきながら帰る姿を思い出すと
「バカ。人の気もしらないで。・・・」
何だか恋人に対するセリフのようで 私は一人で顔を赤く染めていました。
「・・・ふふふ あたしもバカみたい」
そう自嘲気味に笑って 頭を切り替えようと意識をすると 却って いつのまにか徹の仕草などを反芻しちゃいます。
目をつぶれば すぐに徹のひとつひとつの動きを思い出せちゃいます。休みに入って何時までも寝ている徹を起こしに行くと思いがけないあどけなさを残した寝顔を見れたり、私が作った料理を嬉しそうに頬ばり見事に皿の料理が片付くのなんか 単純な事だけど男らしさを感じます。
そんな日はいつもより寂しさは一層つのり、私は自らの秘唇に指を伸ばしてしまいました。
いけないと思いつつ 男らしくなった徹を想像してしまう自分が情けなくも哀れで誰にも言えない背徳感と異様な興奮を覚えながら、必死に声を忍ばせながら快感の淵に沈んでいきました。
その後も、自分で慰める時には息子である徹と体を重ねてしまう背徳の関係を夢想する事が多くなっていったのです。
そんな ある晩、徹から電話がありました。
「あ、母さん? 今度の日曜日さー そっちに行くね。」
「あら、ほんとー いいわよ。 でも 改まっちゃって 何かあったの?」
「うん、 あのさー その時 紹介したい娘がいるんだ。もう1年付き合っている娘でさ。一応結婚を前提に考えているから、そろそろ母さん達にも紹介したいなって思ってね。」
私はドキリとしました。
いずれは親から独立するのは当たり前と理性で判ってはいるものの私の中で嫉妬心と喪失感が急速に膨らんでくるのです。
「そう、突然ねー。でも そういう事なら承知したわ。 二人でくるのね? 楽しみだわ~」
私は上滑りする気持ちを無理やり抑えながら出来るだけ明るく振舞いました。
その後、電話で何を話したのかよく覚えては居ません。
徹が京子さんを連れてきた後、話はスムースに進みました。素直な感じのいい子だったので 親としてはとても安心できました。けれど 私の感情は京子さんがとてもいい子な分 、徹の精神的な面も全て取られてしまったような気がして つい涙ぐんでしまいました。
あれよと云う間に結婚式が行われ、翌年には 妙子さんは私の孫も産んでくれたのです。私にとっても嬉しい事です。
赤ちゃんが産まれた事を聞いて私と主人はすぐに産院にいきました。
赤ちゃんを抱っこする京子さんを見ると徹の愛情を京子さん一人の体で一人占めしているように幸せそうで正直羨ましかったです。その時、更に私は はしたない想像までしてしまいました。
『あぁ京子さんは どんな風に徹に愛してもらっているのかしら。毎日のように体も心も愛してもらって・・・』
一旦そんな風に想像を巡らすと私の子宮の奥が疼くのがわかります。
しばらくすると赤ちゃんが保育器のずらっと並んだ場所に戻っていきました。私は 保育室のガラスの淵で徹と京子さんの赤ちゃんを見ているとはしたない想像をまたしていました。
『この子は、徹の白いのを一杯子宮の奥に 入れてもらって 出来た子なのね。・・・あぁっ 羨ましい。』
私は 京子さんに赤ちゃんが出来たことによって 更に徹を失った感じにより、今まで淫らな背徳的な妄想だったのが 切実に徹を取り戻したい徹に目一杯愛して欲しい。たとえ人の道理に反しても、世間や親類縁者と決別しても構わない いつまでも徹のことを愛して待ち続けたい。というように気持ちが変質していきました。
京子さんの部屋に戻ると私は帰りの支度をしながら云いました。
「京子さん ほーんと赤ちゃんかわいいわね~、あたしも見ていたら欲しくなっちゃった ふふ」
京子さんは素直に ”それ程赤ちゃんが可愛い”と言う風に受け取っていたみたいですけど
私の本心は そうです。できることなら本気で徹の赤ちゃんが欲しいと(年齢的にもう無理ですが)
私の子宮の奥に沢山たくさん徹の白いのを注いで欲しいそう思っていたのです。
私はスーパーに行く道すがらその時の事を思い出していました。そして、今回の事故の事。私は このとき徹を取り戻すのは この一週間しかないと 確信めいたものをもっていました。
徹は何を食べたいのかしら。
徹が好きなのはお刺身だったわよね。この盛り合わせが美味しいそうね。近所のスーパーに買い物に来ただけなのに 私は ウキウキした気持ちで食材を眺めていました。
私ったら かなり気持ちが高揚しているな。
買い物を終えてスーパーの袋を抱えながら徹が待つアパートへ戻ります。 徹が事故に巻き込まれたと聞いた時のショックとは裏腹に、看病の名を借りてはいるが 徹が結婚をした時の喪失感を取り戻せるという期待に溢れていたのです。
この時すでにあたしも母親として常道を逸していたのでしょう。
アパートに戻ると徹は 静かに身を横たえているみたいです。
「ただいまー」
玄関で声を掛けると奥から母の帰宅に気がついた徹が返事をしてくれます。
「お帰り。スーパーの場所すぐに判ったでしょ?」
「そうね、案外近いし 品揃えも良いわね。徹の好きなお刺身とか買ってきたわよ。 一杯食べてね」
「うん、ありがと。でも こうやって寝たまま母さんの作る美味しい物ばかりだと 太りそうだな ははは」
「いいじゃない、それに別に今でも太っていないし たった一週間なんだから 大丈夫よ。」
何の変哲もない会話だけど気持ちがざわめきます。
手を洗ってから食材を冷蔵庫にしまい一息つくとお茶を淹れました。
「はい、お茶どうぞ」
手軽に持ち運びの出来る小さなテーブルをベッドのそばに置き徹と私のお茶を載せました。
徹が身を起こし ベッドに腰かけるような格好になるのを手伝い、そのまま並ぶような格好で座りました。
「めまいとか 気分が悪いとかない? 大丈夫?」
「うん、足を動かすと まだ少し痛いけど あとは全然大丈夫。」
痛々しく添木と包帯が巻いてある足を見ると、やはり事故の連絡があった時を思い出してしまいます。
「もう、本当に心配したんだからね。 いつまで経っても親に心配ばかりかけて もう」
「うん、ごめんね お母さん。 怪我人とか出来るだけ助けてあげたいって夢中になってたんだ」
徹は昔から 人に優しく誰かの助けになる事ならば率先して行動をする子でした。それが誇らしい反面、余計に そういう気持ちを持って立派に育った息子が他人の無謀な運転で引き起こした事故で失われてしまうような状況というのは耐え難いです。
あらためて隣に座る息子の顔を見るとほっと安堵すると共に涙があふれてきました。
「か、母さん。大丈夫? ほら俺の怪我なんて どうって事ないんだからさ ね、ね?」
私が 事故を思い出して涙を流したことで徹は少し焦っていたみたいです。
「もう、お願い、無茶な事はやめてね。徹だって家族もいるんだし、あたしももう徹を失いたくないの。お母さんには 徹が一番大事なんだからね。」
「大丈夫だよ母さん。もう無茶しないよ。 それに 僕を失った事なんてないでしょ 大丈夫。」
そう聞いたら私は自分でもよく判らないけど気持ちが高ぶり自分でも驚くような事を喋っていたのです。
「徹は京子さんに取られちゃったでしょ。もうあんな寂しい気持ちは嫌なの 徹とこれ以上離れたくないの」
一方で家族の事を考えろと言いつつ自分本位で矛盾すする事も平気で言い放っているのに・・・
勝手ですね。でも 正直な気持ちなのです。
徹も母親の思わぬ心情の吐露にビックリはしたようですが思いのほか嬉しそうな顔をしてくれました。
「大丈夫、もうお母さんのそばを離れないよ。僕もお母さんが一番大事なんだ。 ね、安心してお母さん」
「ありがとう。母さん嬉しい。 あたしは いくら徹が京子さんと結婚したからって 一番大事なのはあなたなのよ。 わかってね。」
私はは自分の中のタガが外れそうだったのですが一呼吸置くと何とか気を取り直してたちあがれました。
「さ、徹の好きなお刺身勝ってきたから 食事の準備をしちゃうね。 横になって待っててね」
「うん」
ある意味 親子で交わす会話としては相応しくないかもしれないけど、わたしは抑えていた本音が少し出せてどこかスッキリとした気持ちと、徹と気持ちが通じている事を感じられて、今までとは違う世界に一歩 踏み入れてしまったような感覚を感じていたのです。
そして体の奥のほうで燻っていた 徹に対する歪んだ欲情がムクリと湧き上がってきているのが判りました。
夕食が出来ると徹はベッドでは無く、一緒にテーブルで食べると言い張るので足を着かせないように気をつけて移動させました。食事は気に入ってくれたみたい。旺盛な食欲であっという間に平らげるのを見ると何だか気持ちいいものです。その後、食休みを兼ねて二人でテレビを見ながらマッタリとした時間を過ごしていました。 こういうなんでも無いひと時が かけがえの無い時間なんだなって思います。
「さてと、お風呂は まだ難しいから 体拭いちゃいましょうか」
「ん、ああ 悪いね 母さん」
「いいのよ 別に その為に 母さん来たんだから。ほらベッドに座ってなさい。」
洗面器にお湯を張り、タオルと一緒に持っていき、サイドテーブルに置きました。ベッドに座る徹のパジャマを脱がすと 私もベッドに乗り 固く絞った タオルで背中から拭き始めました。
「あらー、徹の背中も大きくなったわね。看護婦さんに介護の説明聞いていた時は、何だか 小さい頃みたいに
体を拭くのなんて簡単よっておもってたけどねー。
こんな背中も大きくなっちゃて。 ふふふ 案外、男らしくて 逞しいわね。」
「そりゃ、もう一児のパパだもん。やっぱり父親の背中は大きくなくちゃね」
「あーら、そんなこと言っても、母親には何時までも心配は掛けてるくせに。」
「うへ、それ云われると返す言葉がないや へへへ」
背中を拭き終わると 両腕や首筋・足を拭きました。私は首筋を見ているとしがみ付きたくなりましたが 何とか抑えました。
どこまでやるべきかな?って私も少し 推し量っていたら微妙に徹も緊張していたらしく
「かあさんありがとう。あとは自分で出来るから いいよ」
「そう? じゃぁタオルをもう一回綺麗にしておいてあげるね」
私はタオルを洗面器ですすぎ 絞って徹に渡しました。そうやって、何か作業をしていないと 私は自分の欲望に流されそうでした。タオルを渡すと
「じゃぁ 全部拭き終わったら 教えてね」
そう云って 一旦部屋の外へ出ました。本当は体の隅々まで やってあげるべきなのかなって思いはしたのですが・・・
「母さん、終わったよ」
部屋の外でまっていると 声が掛かりました。
「さっぱりした?」
「うん」
「そう、よかった。たぶん明日はお風呂に入れるから 頭の傷に注意して髪の毛洗ってあげるわね。
ほら、パジャマを着て もうお休みなさい。お母さんもお風呂に入って 直ぐに寝るからね。」
「うん」
「お布団は そこの押入れの使っていいの? ・・ そう じゃこのテーブルをどけて 隣で寝るわね。
じゃ徹は 寝ていなさい おやすみ」
「うん、おやすみ」
私は電気を消してタオルや洗面器を持って出るとお風呂に向かいました。取り立てて、淫靡な作業や会話をしている訳では無いのに、私は徹の体を直接触れたことで体の芯が火照りショーツの中がジットリと潤い始めていました。
徹は大人の男に成長していました。子供だった時の華奢な印象がなくなり若さと合わせて体にはいい具合で肉がついており、無精髭も男臭さを感じさせます。私ははしたない母親です。そんな徹を見て妄想の中で体を交えた事が頭をよぎります。そのまま肌を合わせてしまいたかった。首筋や背中に舌を這わせたかった。
背中越しに 徹の唇に吸い付きたかった。
でもまだ私は理性が勝っておりました。 そんなはしたない母親の姿を晒したくなくそそくさと部屋を出てきたのです。
熱めのシャワーで体の隅々を流しました。私の淫液でぬれたアソコも綺麗に流します。お風呂を出てから 私も持参したパジャマを着て髪の毛を乾かしそれを後ろで束ねます。 乳液を顔に塗って最低限の手入れを終えるとドキドキした気持ちで徹の寝ている部屋に行きました。1週間とはいえ徹が病院で過ごした横になってばかりの生活は寝入るのも早くなるようで徹は既に寝息をたてていました。
私は掛け布団をきちんと直してあげて大きめのガーゼがついた頭の傷ついた部分をそっと撫でました。
私は徹が起きないように囁くような小さな声で
「よかった。これくらいの傷で。本当に心配したんだから」
涙が溢れそうになります。
たまらなく愛おしいのです。そっとガーゼの上からキスをしました。
「もう、お母さん 徹のこと離さないわよ」
今度は徹のおでこにキスしました。
また、私はささやきます。
「お母さんは徹のこと とっても愛しているのよ」
ほっぺたにキスしました。
「お母さんは 誰よりも徹の事を愛しているわ」
私は 徹の唇にキスしました。
「ごめんね、徹。あたし徹の母親なのに何をやっているんだろう。ああっぁ」
そう 囁くと私はまた徹の唇にキスをしました。何だか自分が抑えられません。
「こんなお母さんで ごめんね 徹。でも 愛しているわ あぁぁ愛している」
もう一度キスしました
「僕もお母さんが大好きだよ。一番愛している」
徹が起きちゃいました。 当たり前ですよね。
どこかで起きてしまっても構わないって思っていましたが、やはり羞恥心でカーッと体中が熱くなりました。
「ごめんね。徹。 ・・・・お母さん変なことしちゃって。・・・・何だかあなたの寝顔を見ていたら堪らなかったの・・・
あなたが大事なのあぁぁぁ ごめんね 徹 お母さんにこんな事云われても困っちゃうわよね」
部屋の中は暗く顔もはっきりわからないのですが それでも徹の顔に向くことができません。
何だか学生時代に好きな人へ告白をしているような 恥ずかしさと一途な気持ちが 混在します。
「ううん、お母さん 何も困らないよ。 僕もお母さんが大好きだ 愛している。」
私は涙が出そうでした。女として最高に嬉しい言葉です。
それも主婦ともなると旦那から 『愛している』だなんて聞くことはまずありません。
どんなに毎日の生活でやつれた いかにもおばさん然としている方でも本当はこの言葉が大好きなのです。
現実の生活で言われることなんて諦めきっているから、女性らしさや艶やかさがなくなるのです。
だからこそ、他愛のないメロドラマが好きなのです。心にも潤いが欲しいのです。
「あぁぁ 嬉しいわ 徹 ありがとう」
徹が愛おしくて そっと髪の毛を掻き揚げてあげます。言葉を継ぎ足そうかと思った瞬間 私は涙が溢れました。
頬を伝って徹の襟元に涙がおちました。スッと下から徹の両手が伸びて私の顔を包んで親指で涙を拭ってくれました。
そんな何気ない大人の振る舞いが私の心も鷲摑みにします。
「お母さん、僕は小さい頃から お母さんが大好きだったんだ。 大きくなってからだって
お母さんの事が ・・・・ 一人の・・・・母親としてだけでなく 一人の女性として好きだった。」
私の頬を挟む徹の大きな手が 更に 私の顎のラインから耳の周りを優しく包んでくれます。
「小さな時は お母さんと結婚するって思っていたけど、大人になって それが叶わぬ夢だと分かって
しょうがなく他の女の子と付き合っても 僕の気持ちの奥底には いつもお母さんが居たんだ。お母さんは僕にとって いつでも最高の女性なんだ 」
「ありがとう。徹。 私もあなたが生まれた時から この世で一番あなたを愛しているわ。その気持ちは誰にも負けない。 京子さんよりも愛している」
部屋の暗さに目が慣れ、私は徹のまっすぐな瞳を見入っていました。
「お母さん。・・・・・もう一度キスして・・・」
一番好きな男性に頬を優しく挟まれ私はうっとりとしていました。
徹の両ヒジが曲がり 私の顔を近づけます。それは愛し合う二人の自然の振る舞いでしかありませんでした。
ヒジの動きに合わせ 私は顔をさげ徹の唇に重ねました。最初はついばむように何度も。二人の口が少しずつ開いて 私は徹の下唇を挟むようにキスをしました。何度か唇ではさんでいると 徹の舌がチロリと出てきて私の唇を舐めます。
私は今度 その舌を唇で挟みむと徹の舌はスルリと引っ込んだかと思うと また出てきます。
つい私も舌をだして追いかけます。
二人の舌が絡まると クチュ クチュと音を立てて 吸いあいました。この湿った粘着音が、私には徹との関係が親子から男と女に変わる 本格的なスイッチのように感じました。私ももう既に私の中に眠っていた本能に 突き動かされていました。
クチュ クチュ
チュパっ
「・・・お母さんと愛してる あぁっぁ クチュ」
「あぁっぁぁ あたしも あぁ徹 愛してるわ あああ 徹ぅ ああ クチュ ニュルっ」
徹がさらに私のことを引き寄せました。
徹の舌が 私の奥歯を舐めます。上あごの裏側を舌が這い回ります。
至福の時間が二人を包んでいました。飽きることなく互いの舌を吸い 唾液を吸いあう。
クチュ チュバ クチュ
クチュ
5分近くもそうしていたででしょうか。私は徹に覆いかぶさるように 唇を貪っていると
やがて 徹の右手がパジャマの上から 私の胸元に移動してきます。
ビクッとはしましたけれど 私は、徹の手の上に自らの手を重ねていました。徹がゆっくりと感触を楽しむように揉んできます。
「あぁ、母さん柔らかい。最高に素敵だよ」
私は徹の言葉に、嬉しさで一杯です。
「あぁぁ、徹。嬉しい・・ あぁっぁ 徹 とおる 嬉しい あぁぁとおる・・・
とおる ぅぅあぁあ でもこんなことして京子さんに悪いわ あぁっぁぁ」
徹が首筋に唇を這わせながら 私にとって驚ろく言葉を口にしました。
「京子のことなら大丈夫。京子は 俺と母さんがこうなる事を応援してさえくれているんだよ」
「え?!どういうこと あぁんん」
徹は話をしながらも 絶え間なくキスの雨を私の首筋に耳に胸元にと降り注いでくれます。
「僕が京子と付き合っている時に 京子と俺は、お互いの欲望を包み隠さずに話したことがあるんだ。あぁクチュ 」
徹が再び舌を絡めてくる。あぁ 頭がとろけちゃいそう
「クチュ チュパッ。・・・それで二人とも同じような欲望を持っていた事がわかってね。 俺はお母さんを女性として愛していること。同じように京子はお父さんを愛していたんだ。で、それならば 叶わぬ夢かもしれないけど もしお互い 一番好きな人と愛し合える時には 応援しようって決めていたんだ。実際に京子は5年も前に京子の願望を達成しているんだよ」
徹の手がパジャマの上着をたくし上げ、手を胸元に忍ばせて私のブラジャーの上から包み込みます。
「あっ、そ、それって あぁっぁ」
「そう、京子は お父さんとセックスまでしたんだ。 それに 今でも月に何度か実家に戻って 京子はお父さんとしているんだよ」
「え、そんなの・・・あなたは 徹は平気なの?」
私は ビックリして素に戻りそうになりましたが また徹の舌が入ってきます
クチュ
「くちゅ・・あぁ うん、言ったろ 僕はお母さんが一番好きなんだ。それを京子も知っているんだ。で、京子も僕も欲望には正直になろうって。 だから大丈夫なんだよ」
私は、話を聞いて気持ちがすっと軽くなるようでした。 夫にも構ってもらえず
一人からだを持て余している自分が惨めだったのがようやく救われる気がしたのです。私は徹の頭を抱きしめました。
「私も徹の事が好き 愛しているわ。 私も前から徹とこうしたかったの いけない母親よね・・・
でも、徹 ・・・・・お願いお母さんの事 愛して。 お願い 京子さんより いっぱいお母さんを抱いて」
二人を止めるものがなくなっていました。見詰め合い 舌を絡ませます。
流石に結婚をしているだけあって徹は戸惑いもなく、私のパジャマの上着を最後まで脱がし ブラも外してしまいました。
「あぁあ、お母さん、すごい綺麗だよ。」
「いやぁぁぁ、 恥ずかしい。あたしは もう若くないの たるんでいるから そんなに見ないで。」
「そんなことないよ。こんなに肌が綺麗で こんなに柔らかいなんて あぁぁ本当に 綺麗だ」
確かに 50代ともなると肌は張りを失いそれほど大きくはありませんが四つん這いで覆いかぶさる格好だと私の乳房は少し垂れ気味になります。でも それを補って余りあるくらいに キメ細かい白い肌と 品良く形の整った乳首は私の自慢でもあります。 何より徹が気に入ってくれたようで嬉しいです。
徹は舌先でピンクの乳首を掬い、上唇と挟むように吸い上げます微妙な振動が私の官能を揺らしてきます
「うっ、うーん・・ぁぁぁああぁぁ」
堪りません。普段 私自身で慰めるのとは訳が違う。 感じます。
はしたない程に感じます。
私は あまり大きな声を出さないようにするのが精一杯でした。 でもそれさえも今にも忘れてよがり狂いそう。
「あぁぁっぁ と、徹 と、とおるぅううあぁ」
「はぁはぁ、お母さんのおっぱい美味しいあっぁあ たまらない」
徹の右手がパジャマのズボンの方に降りてきます。これから得られる快感と常に付きまとう背徳感に震えながらも 動く指先に疼く正直な私の体。
あっ
徹の右手は下から私のパジャマズボンをずり降ろし太ももを擦りながら 私のショーツに到達しています。
「あぁっぁ 徹、そこっあぁぁあ そこ」
私はついつい自分から徹の右手を秘所に導いていました。女性の体に慣れている徹は 私の淫裂を探り当て 布越しにクリトリスを弄います。
「あぁっぁ、お母さんのここ 触っているんだね あぁ柔らかい」
「あぁぁいいわ あん ぁぁぁ」
もう私も興奮して息苦しいくらいです。徹は丹念に、私のあそこを刺激してくれます。
私は あそこから淫液が溢れるのがわかります。 それも自分で驚くほどに
「あぁぁっぁ 気持ちいいああっぁ なんか一杯でちゃう あああぁ」
「お母さん 凄いよ。パンティもびっちゃびちゃだよ あぁぁ お母さんいやらしいね」
「あっぁ そうよ、お母さんいやらしいの。ああぁっぁ 徹と一緒になれるかと思うと とっても感じちゃうの ぁぁ」
徹が ショーツの股布の部分を横にずらして指が直接触ってきます。
「あっ ひーーあぁっぁ そこ! あっぁぁ そこ気持ちいいああああ」
「とおる あぁぁぁ とおる いいわ あぁ、もっと触って はぁはぁ もっとメチャクチャにしてぇああっぁ」
私は自からショーツを足から脱ぎました。徹が 優しくクリトリスを親指で転がしてくれます。
快感に耐えながら私は徹のパジャマの上着を脱がしました。
足は包帯が邪魔だったのでパジャマのズボンは穿いていませんでしたので。トランクス一枚っきりです。
トランクスの下には気張りきった徹のペニスが布を盛り上げているのがわかります。
私は堪らなく愛おしくなり。体を反転させ急いでトランクスを脱がそうとしましたが少し無理な体勢だったのか足を痛がります。私は諦めて トランクスの窓(?)から徹のペニスを出しました。
「あぁぁ とおるのおちんちん。 あぁ すてき こんなに硬くて 立派になって あぁあ」
私は何の躊躇もなく徹のペニスを頬張りました。もう私は欲望に忠実ないやらしいメスでした。
舌でなめ上げたり 喉の置くまでくわえ込みます。
「うぅぅぅ お母さん あぁすごい 気持ちいいよ 」
徹の 嬉しそうな言葉を聴くと堪りません。無心に顔を振りたくりました。
「あぁ、お おかあさん、僕もお母さんの舐めたい。あぁ そのまま僕の顔をまたいで あぁ」
「はぁはぁ あぁっぁ こんないやらしいお母さんのこと 徹が舐めてくれるの?あぁぁ お母さん嬉しい 」
私は恥ずかしげもなく徹の顔をまたぎました。徹は目の前に迫った母親の肉襞を指先でなぞり舌を突き出してきました。クリトリスを刺激してきます。
「あっあぁぁぁぁぅぅっぅんん、ぁっ はぁっあぁ 徹 母さんおかしくなっちゃう あっぁ」
ぴちゃぴちゃと 卑猥な音をたてます。 時に溢れる 私の淫液を啜ってくれます。
私も 徹が与えてくれる快感に あわせるように オチンチンを舐めしゃぶります。母子でシックスナイン。
なんて卑猥な構図でしょう。私の涎が おちんちんを伝います。徹の怒張を目一杯くわえ込むと亀頭のツルンとした部分が扁桃腺の間に挟まる感じがわかります。
「お母さん、もう堪んないよ。我慢できない。 ねぇ お母さんの中に入れていい?」
「あっぁぁ いいわ。お母さんが入れてあげる。 徹のおちんちんをお母さんの中に一杯入れてあげる」
そういって、私は体を起こすと 徹の腰の上を跨ぎました。
「いい?徹。 これからお母さんと一つになるのよ。あぁっぁぁ」
「うん、お母さんと出来るんだね ぁぁ 嬉しい」
「そうよ、お母さんとセックスするのよ。あぁぁぁお母さんも嬉しいわ。」
徹のオチンチンを握り 腰をゆっくりと下ろしました。
にゅぷっ
ああぁ 入って来ました。
膣壁を押し広げるなんとも言えない圧迫感思わず声が上がります
「あぁっぁぁぁ、はぁはぁはぁ」
もっと奥深くへ
ズリュっ
あぁぁっぁ おちんちんの先端が 私の子宮口に当るのが判ります。
「っふぅぅぅあぁっぁあ」
おちんちんの根元までもう少しだけあります。
ぐにゅっ
私は一気に 腰を落としました。
膣の直径よりも少し狭い子宮口を押し広げようとするのが判ります
ああぁ もう気が狂いそうです。
「いいいいっっあっはぁぁ 入ったわ あぁっぁ 徹のおちんちんがお母さんの中にはいったわあぁ」
「お母さん、ぅぅっぅ気持ちいい あぁぁ 凄いよ あぁあ」
徹が腰を振ると私の子宮を押し上げ子宮の口を広げますその度に電流が流れたかのような快感が奔ります。
「あぁぁっぁ とおるぅぅあぁ いいい すごいぃぃっぃ あーーーっ、 お お母さんね 徹が産まれた時からこうなるのを ずっと待っていたのかもしれないわ。あぁぁいけない母親ね あぁあ 」
私は自分の息子とセックスをしてはしたなく感じる淫乱な女です。
でも、 徹を好きだという感情と想像以上の押し寄せてくる快感に翻弄され自分を止める事が出来ませんでした。
「お母さんっん んぁっぁ すごいぃぃっぃ はぁぁはっはぁあ」
「あっ、とおる お母さん もうダメ あっぁぁ いいいあ ダメあぁ 」
「おかあさん いっちゃいそう?ぁあ 僕ももういきそうだ ぁっぁいいいああ」
「あっ い いい いく あぁぁいくああ お願い 徹も一緒にいこ あぁ いこうあぁぁあ」
「うん 一緒だよ いいいあああ いくよ あぁあ」
「あぁぁぁあ いいいあいいいあいいぁぁっぁぁぁ」
私も感じまくり愛液が一杯垂れ徹のトランクスをビショビショにしています。そして徹が射精に向けて凄まじい勢いで私を突き捲るのです ついに頂を迎えたときに私の子宮口を突き広げるようにして そのまま射精するのが判りました。
オチンチンがビクビクと脈打ち徹が吐き出した白い精液が私の子宮の中に入るのが実感できました。
私も徹もまるで痙攣を起こしたかのようになりその快感の度合いがわかります。
私はそのままぐったりと徹に覆いかぶさりました。息子のおちんちんが 今私の膣の中にあること。
息子が母親である私の子宮に向かって精を放ってくれたこと
私は それが心の底から嬉しかったのです。私はようやく息子を自分の下に取り戻したのです。
それがどんなに背徳的な行為であろうと社会的に許されない事であろうと誰にも理解されないかも知れませんが 私はいまこの時をこれまでに無いほどに幸せを感じていたのです。
11.
俺は 蛭間 次郎。まだ23になったばかりだが自分の運命を呪っていた。
外見的には髪の毛を染めたりカラーコンタクトを使用するだけで印象が変わり世間の好奇心に満ちた視線から逃れることが出来るのでさほど苦労は無かったが、問題は 余計に備わった能力により、誰も理解できない苦労を背負い込んでしまったという事である。
俺はかなり辺鄙な土地で外の人との交流を殆ど持たない地域に因果をもって産まれた。その小さな村社会は 基本的に血族ばかりで成り立っており近親婚も多かった。かく言う俺も 母親と兄との間に産まれた子である。
村の中でも一際 濃い血の交わりによるもののせいか現在の医学や科学では因果関係がはっきりしてはいないが体の色素が欠乏している。そうアルビノである。髪の毛、目や肌から色素が抜け落ちていた。
それ以外に俺の母や父兼兄と同様に血と血の交わりをもった人間を見抜く力と、血と血が交わる事で繋がってしまう別世界に住む異形の物を見抜く力が備わっていた。小さな頃から特殊な村社会のせいか特に気にはしていなかったしあまり恐怖感も持たなかったが、高校生として村の外に出るようになってから自分の特異点を意識するようになってきたのである。しかし、それらの事にも増して 最もコンプレックスに感じていた事がある
俺は排泄器官としての陰茎を持つだけでどうやら精巣が機能していないらしく単に陰嚢がぶら下がっているだけであった。
まぁ、一応 俺は男なんだろうなでも少々ホルモンも異常があるようだ。
だが、如何なる女の裸を見ようが俺のペニスが勃起することもなく一般的な若者であれば異性に恋心を抱き
惹かれあい情熱をぶつけ合うのであろうが、俺はいつも異性に対してとことん冷めていた。
それをクールと受け取るバカ女もいて付きまとわれ心底煩わしかった。他にも調べれば一般人とは異なる身体的特徴があるのかもしれなかったが、バカバカしい医者のモルモットになるつもりは毛頭無い。取敢えず普通の生活をする分には問題がないのだ。で俺は 昔から生まれ育ったこのせせこましい村から早く出たくてしょうがなかった。
高校卒業を機に、俺は東京へ出てきた。
元々、学業に関しては女にうつつを抜かすような雑念が無い分、集中することができ思いのほか 順調に東京の大学へと入学が出来た。当然俺は東京に出てきて勉強に勤しんでいた。自分でいうのも何だが優秀だ。それにしても他の学生は遊び呆けていた。あれじゃぁ学費がもったいない。
それとは別に 俺の故郷とは比較にならないほど雑多な空間に圧倒されたがそれ以上に病んだ街である事に衝撃を受けた。誰もが他者の振る舞いを殆んど気に留めない出来るだけ関わりを避けるのである。まぁそれは一面俺にとっても楽な事ではあるが。で、病んでいるのが如実に判るのは渋谷や新宿辺りを一日ぶらりとしていると異形な物がひっついている奴を見つける事ができるのである。それも年々増えている。
あと俺の母と父の関係と同類の人間もどんどん増えている。そうして見つけた人の何割かはニュースを賑わすような悲しい最後を辿っているのである。
それに今日は 東京の郊外をブラブラしている時に とびっきりの奴を見つけた。45歳くらいの人だろうか 少し青白い顔色の女性には今まで見たことも無いような毒々しいというか強烈な力を持っていそうな奴を背負っていた。
映画や漫画にでも出てきそうな 悪魔はコイツをモチーフにしたのかな?
何よりも怖かったのはコイツと目が合ってしまったことだ。
ゾっとした。
もうこの辺には近づかない方が良さそうだ。
12.
ヨアンは 自分にどれだけ出来るか 不安を感じていた
正子達の状況を確認した、その矢先に彼らをサポートしていた中里が車で事故を起こし死亡した。
森園の話しでは普段から慎重で無茶な事はしないのに事故状況がかなり酷いためまだ信じられないと言っていた。
それは事実なのだろう。だがそれ以上にヨアンには正子達との関わりが影響しているように思えてしかたが無かった。
中里の葬儀が済み 一息ついたヨアン達は、正子と哲夫に対して教義に示されている段取りに従い「悪魔祓い」の準備を始めていた。
正子のマンションのリビングルームに祭壇を設けその下に哲夫を横たえるためのベッドを置いた。
暴れるとイケないので拘束できるように手足を締め付けるバンドも準備する。
祭壇には 信奉する神の像と蜀台を置く。
中里と一緒に正子達をサポートしていた緒方が哲夫をベッドに導き横たえさせる。昼過ぎから準備を始めたのにやはり手間取ってしまった。もう日は没していた。外には 冬の日本には珍しく霧が漂っている。
ヨアンは幾分かの緊張を伴いながらも準備が終わると静かに言葉を発した。
「これから、哲夫さんのために祈りを始めます。今まで観察した状況や 森園さん達が奇怪な現象を体験した話を統合すれば 残念ながら哲夫さんには 邪悪な物が取り付いていると判断されます。
これから 3日3晩 神の力をお借りして邪悪な存在を打消せるよう祈りを捧げます。その際 皆さんのお力もお借りします。 是非哲夫さんが邪悪なる物から開放されるよう強く祈ってください。」
そう云うと哲夫の足側から祭壇を見つめヨアンは神を模ったペンダントに口づけしたのち幾つかの経文を唱え始めた。
炊かれた香木が静かに部屋に満ち聖水を哲夫に振りかけ悪しき物へ去る事を命じる。
単調にその繰り返しをするのみであったが、別段 変化は見られなかった。
映画のような霊障が起こるわけでもなくそこに集まっていた人もどこか ホッとした感覚を持っていた。
外気が冷え込むのか ミシリ と時々軋む音がしていた。
ヨアンは懸命に祈っていた。既に数時間に及んでいたのでそれぞれの疲れが見え初めてきた。
その時、異変は ちょっとした失敗から起こった。
ヨアンがベッドの周りを移動しながら祈りを捧げ退去を命じ聖水をかける時、疲れた自分を奮い立たせるように大きく手を振ると聖水は勢い余って 数滴 正子の顔にかかった。
「きゃぁ」
正子が悲鳴をあげ顔を抑える。隣に居た森園は、人には何の影響も無いただの水と同じであるのに大げさなと内心思いつつ
「大丈夫ですか?」
と声をかける
「は、はい 大丈夫です。少し疲れたもので」
ヨアンのそばで何気なくその様子を眺めていた緒方が不意に震える声を上げた
「ヨ、ヨアン神父 あそこを・・・」
祈りの途中で邪魔が入ったことに不快な感覚を持ちながらもヨアンは緒方の尋常ではない様子に指差す方を見つめた。
そこには鏡があり丁度森園と正子が映りこんでおり、その正子の背には 一見すると蝙蝠の羽のように黒ずんで爛れたような皮が折りたたまれていた。
ヨアンはハッとして振りかえるとそこには普段と変わらぬ正子がいたが、ヨアンは無我夢中で手にしていた聖水を正子にむかって振りかけた。その突然の振る舞いに驚いた正子の顔に多量の聖水がかかる。
ジュゥゥ
リビング内に有機溶剤にも似た異臭が立ち込め同時に正子の口からとても人間の声帯から発することができない
まるで長い舌がもつれたような唸り声が発せられた
「ヴゥルルアウアウラルウアウウウア」
正子の顔は聖水がかかったところが爛れ内側から黒褐色のジュクジュクした汁状の物が染み出し
瞳が反転すると鈍い金色の瞳に変わり口と鼻から多量な涎と粘液を出し始めていた。
その急激な変貌に驚く森園を突き飛ばすとヨアンに向かって立ち上がり正子の声と低い擦過音が混じる声で笑いはじた。
ウヴ、ヴぅハハハ、ハハハハハ プシュゥウウウ
「ようやく気がついたか ゲぅハハ 貴様ら人間がいくら手を尽くした所で その男も治りはしないぞ 元々 そ奴が持っていた欲望を開花させただけでしかないからな。
貴様ら人間の理性などたかが知れているのだから 諦めるが良い ブヘハハハハ」
涎を垂れ流し ヨアンを威嚇するような仕草をする。
部屋の中あちこちで乾いた木が音を鳴らすようなパキッという音が響き、壁に掛けてある時計や絵が ガタガタと揺れ動く。突き飛ばされた森園が倒れながら正子とヨアンを見つめていると不意に部屋全体がみしりとたわみ
その場に満ちてきた磁場で物体が歪んでいるかのようであった。
森園は歪みにより平衡感覚も崩れ突然激しい嘔吐感に襲われ突っ伏したまま苦悶に耐えていた。
ヨアンも すぐにでもこの場から逃げ出したい程の恐怖感を感じていた。
正直 正子達を守るためというよりは自分自身を守るため必死に経文を唱えていた。
変形した正子から目を逸らしたかったが、邪悪なものがどう動くか判らないので いやおう無しに見つめてしまう
正子はヨアンを見つめながらゆっくりとした動作で哲夫の方へ移動していた。
緒方は正子が自分に注意を向けていない事に気がつくと徐々に後退し摺り足でドアに向かった。
まだ正子はヨアンに向いたままだ。
よし 正子の背中側に上手く回り込めた。
ドアノブに手を伸ばそうとしたとき正子は体をヨアンに向けたまま首がグルリ180度まわり
鈍い金色の瞳に見据えられた。
ブゥウラガァッァァァ
不自然に捩れた声帯で唸り声をあげると いきなり直接緒方の脳に喋りかけてきた
「キサマハ、シネ」
緒方は その言葉で動けなくなっていた
「キサマノ キオクにのこっているのと オナジ シニカタ ヲ サセテヤル」
そう頭に響いた直後正子がまた唸ると緒方は抗いようの無いほど 強力なな力に引っ張られて窓の方に動いていた。
「アヒィィイイイイイ い、 いやだ ああ いやだ ああああ たすけてくれ ヒィイイイイイイ」
窓のところにくるとまるで窓の存在を無視するが如く、緒方をそのまま外に連れ出そうとしているように
緒方が窓に押し付けられていた。
ピシッ
非常に強い力で押し付けられているのか 窓ガラスにくっついている緒方の顔の周りにヒビがはいる
「ヒャァァッァァ」
緒方は必死で窓枠につかまる
「アギャッァァ」
ビシッッ!
窓ガラスが割れたサッシのアルミ枠を掴み外に連れ出そうとする力に対して緒方が必死に抵抗をする。
しかし無残にも残っているガラスは緒方の体を引き裂いていた
「ギャァッァァ た、あぁたすけて! たすけてくれ えぁっぁ」
既に上半身が外に出てしまっている。
緒方の見開く目が 階下を捉えた マンション裏手の駐車場と階段がある。
緒方は恐怖に抗う中 ぶちっ という 鈍い肉を断つような音が聞こえた
体がふっと軽くなり宙に放り出されたのを悟った。
13階の高さ
緒方は 「助からないな」と落ちながら迫り来る地面を思いのほか冷静に見ていた
そして意識の片隅で映画の「エクソシスト」で神父が飛び降るシーンがあったなと思い出していた。
あぁ、確か カラス神父も階段に落ちて死んだんだっけ
グシャッ
緒方が最後に聞いた音である。
ヨアンと森園は緒方が落ちるまで身動きすらできなかった。
緒方がおちると正子は再び 哲夫に向かって歩いてゆく
ベッドに上がるとグレーのフレアスカートをたなびかせ横たわる哲夫の顔を跨いだ
ヨアン達をみると黒褐色の粘液を顔にへばりつけながら ニヤリとわらい長い舌を垂らしながら喋り始めた。
「お前たちも 見るがよい 本当の血の交わりを見せてやる」
「・・・・・」
ヨアンは緒方の死のショックから冷めないまま経文だけをブツブツと繰り返していた。
そんなヨアンの仕草を笑うと正子の開いた足の間から水が滴り落ちて哲夫の顔に降り注がれていった。
ビシャ、ジャー
正子は哲夫を跨いだまま 下着も脱がずにオシッコをしているのである。
「フハハッハ、見ろヨアン。こいつは 旨そうに母親の小便を飲んでいるぞ フアハハハハ」
それに応えるかのように哲夫は上から降りかかってくるオシッコを喉をならして呑んでいた。
「はぁぁ か 母さん 美味しいあぁぁ」
正子は出きってしまうとおもむろにスカートの中へ手を差し込みショーツを脱いで哲夫の顔の上に腰を落とした。
スカートの中に隠れるようになったまま 哲夫は 押し付けられた母の女陰を貪るように舐めていた。
すると正子の顔つきに変化が出てきた。 瞳の色が元に戻り 長く飛び出た下が元に戻ると
褐色の粘液が付着しているものの 元の正子のようになっていた。
「あぁぁぁぁ、いいいあぁぁっぁあ、哲夫 お母さんきもちいいあぁぁ もっとおかあさんのおまんこ舐めてあぁぁ」
「きもちいい? 母さん。じゃぁもっと気持ちよくさせてあげる」
「あぁっぁぁ うれしい 哲夫 あっぁぁ」
哲夫がスカートの下でモゴモゴと動いていた
「ヒッ、・・・ああぁぁあ そんなとこまで舐めるなんて ああぁっぁ 母さんおかしくなっちゃうあぁぁ」
「ぴちゃ ピチャ あぁぁぁ美味しいよ母さん 母さんはお尻の穴も美味しいアぁあ ぴちゃ」
哲夫は舌を目一杯伸ばし 正子の肛門のすぼまりに突き入れていた。
正子は腰をグラインドさせながらも哲夫の下半身へ目線を移すと正子自身が何も触っていないのに視線の動きに合わせるかのように哲夫がはいているパジャマとパンツが足首へと脱がされていった。
「あぁっぁあ 哲夫。 哲夫のオチンチン美味しそうあぁぁぁ」
そういうと正子は哲夫の股間に顔を埋め怒張を咥え込む。二人の股間からピチャピチャと舌を動かす卑猥な音が聞こえる。 森園は機械的に経文を唱えるヨアンとは対照的にその現実離れした光景に目を奪われていた。更には自分のペニスがこの光景に反応しそうであることに狼狽していた。
狼狽している森園を見透かすように哲夫のペニスを咥えたままの正子が目線を森園に向けた。
森園の頭に声が響く
「キサマ モ ヨクボウ ニ シタガエ・・・・」
不意に何かが森園の頭の中を駆け巡っているかのような感覚に襲われる
「フハハハ・・ キサマも人には云えない欲望があるではないか・・・2人・・いや3人か
それも一人は案外最近だ。それも10歳とはなキサマのような老いぼれデモ幼女相手であれば 股間が起き上がるのか フハハハハ。よし趣向を凝らして キサマの欲望を露呈させてやるぞ ふはははは」
森園は正子から目を逸らせないまま 自分の趣向を見抜かれた事に驚愕していた。
と ふいに眩暈を覚える。
ズームイン・ズームアウトを繰り返すようにリビングの光景が幻惑されている自分がどこにいるのか段々判らなくなってきた。
気持ち悪い 助けてくれ
・・・
・・・
どれほど経ったのだろうか
ここはどこだ? 見覚えがある
・・・・
あぁ そうか
自分で取ったホテルの部屋だ
そういえば、ようやく5万のお小遣いで納得した アイちゃんがいないな
どこにいった?
森園は顔を巡らす
ああ、いたいた やっぱり怖いのかな ふふふ 安心させてあげないと ふふふ
「アイちゃん 怖がらないでも良いからね やさしくしてあげるから」
目一杯 温かみのある声で 接してあげなきゃ ふふ
ヨアンは 二人の行為を見ていた森園が再び床に突っ伏したのを目にして経文を唱えるのを止めた。
が、ほんの数秒で森園はまたムクリと顔をあげ不思議そうに辺りを見回している
心配そうなヨアンの顔を見つけると森園は満面に笑顔を浮かべると優しい声音でしゃべった。
「アイちゃん 怖がらないでも良いからね やさしくしてあげるから」
そういうと体を起こしヨアンに近づいてきた。
明らかに様子がおかしかった。 視線はヨアンを見ているようで その実 別なものを見ているようであった
「森園さん 大丈夫ですか!」
「だいじょうぶ そんなに痛くしないから 」
話が噛み合わない
森園が今まで見せたこともないような卑猥な笑みを湛えヨアンに近づいてくる
それでなくとも 正子達の尋常では無い状態に加え森園も様子がおかしくなっておりヨアンは一人になる事を恐れた。
「お願いです。もとに戻ってください」
「アイちゃん。 もうお小遣いもあげたんだから 元には戻れないんだよ」
森園は 少し怒った顔になりそういうと思いのほか強い力でヨアンの手を取った
ヨアンは抵抗しようとしたが何故か全く体に力が入らなかった。
まずい・・・
森園に肩をおされるとあっけなく床にうつ伏せに倒れてしまっていた。
このさき何をされるのか悪魔的なことを予感でき全身に虫唾が走り鳥肌がたっていた。
「森園さん お願いです やめてください やめてください」
力の入らないヨアンは懇願した。
「ふふ、大丈夫 アイちゃん いたいのは最初だけだよ」
そういうと ほぼ無抵抗に近いヨアンは見る間に服を脱がされていた。
抵抗する術もなくヨアンは屈辱に震えていた。
森園はすっかり全裸になったアイちゃんの股間に顔を埋めまだ小さな少女の綻びに舌を這わせた
丹念に舐めあげる時間を掛けて舐めあげる。
アイちゃんの体が小刻みに震えているのが判る
「アイちゃんはどこもかしこも 美味しいねー。だいじょうぶ、気持ちよくしてあげるからね」
森園は唾液を大量に塗りつけると両足を広げ体を密着させた
「いいかい、息を吐いて力を抜くんだよ。いっぱい舐めてあげたからそんなに 痛くないからね」
どっちにしろ この子は痛がるんだ
それならば早く入れて楽しんだほうが 良いにきまっている。森園はそう考えるとすっかり気張りきった怒張を硬くすぼまる穴に押し込んだ。
こんなにも自分のペニスが力が漲っているのは久しぶりであり、これならば 自分の思うがままに少女の体を味わえる
その喜びに 笑みが自然と漏れ おもいっきり腰を打ち据えた。
ヨアンは 屈辱に我を忘れ母国語で罵っていたが森園に届いてはいないようであった。
味わった事のない異物感と痛みに体がこわばる。
森園が遠慮なくペニスを抽送してくる出し入れするたびに強烈な痛みが走る
肛門にピシッと痛みが走りぬけると同時にヌルヌルした感触が広がっていった。
「あらら、初めてだと血がでるのはしょうがないんだ でも だんだん良くなるよ」
そういうと森園は更に調子に乗って腰の動きを早める
もう止めて欲しかった。
森園が正気に戻ることを心底願っていた。
森園の絶頂が近づいたのか急速に腰を打ち付けるリズムが早くなり 息遣いが荒くなっていた
「あっあぁっぁー アイちゃん いくよ」
そういうと森園はしたたかに精を放っち ヨアンに被さるように そのまま気を失った。
ヨアンは、気を失ってしまいたいのは自分のほうだと思ったが痛みと屈辱は意識をよりはっきりとさせていた。
重く伸し掛かる 森園をどけてしまいたいと思った時ようやく手を動かせる事に気がついた。
ヨアンは突き飛ばすように森園を横にどけるとズルリと血と白濁した液の絡みついた ペニスがヨアンの体内から
引きづり出され森園は口を開けて気を失ったままゴロリと横になっていた。
白痴のような表情で気を失っている森園を見ると 暴力的な衝動がヨアンの腹の底から湧き上がる。
「コノオトコ ヲ コロス ガ ヨイ」
不意に頭に声が響く。
ハッとして正子達を振り向くといつの間にか正子は全裸になり哲夫の股間に跨り腰を激しく振りながら
ヨアンを見据えていた。すると正子が口を開き喋り始めた。
「キサマの恥辱にまみれたプライドのためにも その思いを晴らすがよい」
腰を動かしならが ニヤリと笑う正子の瞳が 鈍い金色に変化していた。
ヨアンはまるで何かに憑かれたように立ち上がり森園を見下ろす。
「さぁ、今なら何も遮る者もなく キサマの怒りをそやつに振り下ろす事ができる。・・・ためらうな」
ヨアンは近くにある香を炊くための重い金属で出来た香炉を掴むと 森園の頭にめがけ振り上げた時
香炉の熱で手が焦がされた。
「くぅっ」
熱さに苦痛をもらしたと同時に正気に戻れた。
ヨアンは救われた気持ちがした。
「お前のような邪悪な存在に騙されはしない。」
香炉を元に戻すと再び正子にたち向かった。
「私はいつでも 神と共にいる。私には神の加護がある」
「ふははは、くだらない キサマの神はいったい何を助けた? 私と哲夫を救えるのか? キサマの云う神は キサマの矮小なプライドでさえ 救えないではないか、ふははは 」
ヨアンはそれに答えようとはせず必死に目を瞑り再び経文を唱え始めた。
「そうか、それならば これから何が起ころうともキサマの信じる神に頼るが良い。」
そういうと 正子は腰の動きを止めてベッドから降りヨアンに近づいていった。
「どれほど、キサマには そのしようもない神への信念があるのか 試してみるのも面白かろう」
正子は目を瞑り経文を唱え続けるヨアンの後ろに回るとしゃがみこんだ。
「さっきは、ここで森園のペニスを咥え込んだのか ふはははは」
嘲笑交じりに云うと 正子は舌を伸ばし まだ出血が止まっていないヨアンのアナルを舐め始めた。
ピチャ ピチャ
ヨアンは予想もしない正子の行動にたじろいでいた。 裂傷を負っている部分に痛みが走ると同時に 正子の舌が強烈な快感を送り込んでくる。必死に経文を唱えようとするが途切れ途切れになる。
正子は舐め続けながら手を前に回すとヨアンのペニスをしごき始めた。
ヨアンは殆ど唱えることが出来なくなり 必死に目を瞑り胸にぶら下がるペンダントを握りしめていたが
たちまちペニスは反応し力強く上を向き 自分が快感の奔流に流されているのを自覚していた。
ふとペニスを握っていた手が離れる。僅かな安堵と裏腹にもっと続けて欲しいと思う自分を意識できたが気持ちを振り切るために目を硬く瞑り、再び経文を唱える。
正子が前に回ってきたようだ。
正子は左手をヨアンの肩に置いてバランスを取りながら 右足を上げてヨアンに絡みつけ更には右手でヨアンのペニスを握ると 正子自身の股間に誘導し始めた。
目を瞑っていても 正子が何をしようとしているかわ判ったが止める事もできずにいた
ヨアンのペニスが正子の秘唇に入り込む その時
正子がヨアンの耳元で囁いた。
「ヨアン。ママの中に入って来て」
ヨアンに衝撃が奔った。
正子はヨアンの母国語を喋っていた。それもヨアンが聞き馴染んだ母親と同じ声で
思わず、目を見開くと自分に絡みつき既にヨアンのペニスを自らのヴァギナに入れて淫蕩な笑みを浮かべる
母の顔が間近にあった。
「ノォォォォォ!!!!、ノー、マム、ノォォォォ!!!」
「どうしたのヨアン、ママにもっと あぁっぁもっと 深くきて あぁぁ来て 」
ゴキッ
ヨアンは自分の心が折れる音を聞いたような気がした。
ヨアンの母はそのままヨアンをあびせ倒すと ヨアンのペニスを更に深く飲み込み 腰をグラインドさせる。
ペニスは母の胎内で 更に硬度がまし快感を貪りはじめているがヨアンは呆けたように目の焦点が合わずにつぶやき声だけをあげていた。
ヨアンの母は 耳元で声をかけている
「ヨアン、お母さんの中、気持ちいい? あぁっぁっぁ お前のおちんちんがお母さんのおまんこにはいっているよ
あぁぁぁっぁ お前の白いのを一杯頂戴 あぁぁ お母さんとやっているんだよ
はぁぁっぁっぁ、・・・・・・
あぁぁっぁあ いいぁぁあ いい
・・・・
ヨアン・・・・
ヨアン・・・・・」
次第に声の調子が変わってくる
「ヨアン・・・
キサマは自分の母親と交わった畜生だ ふはっははは
子種をキサマの母親の胎内に注ぎ込むがよい。
キサマの神は何も助けなかったのだ ふはははははは
それを良く覚えておくのだな
・・・
ヨアン
あぁぁっぁ、お母さんの中に来て あぁぁ」
ヨアンは呟くだけで 何も考える事ができなくなっていた。
13.
俺は蛭間 次郎
本当は来たくなかったのに 得体の知れない使命感のようなもののせいで
また ここに来てしまった。
これも運命と諦めるしか無いのか 自ら危険に飛び込むような真似をしようとする俺はアホなのか?
俺は激しい自己嫌悪に陥りながらも先日 見かけた恐ろしい奴が居た街に来ていた。
それにしても今日はいつに無く俺は冴えている。
アイツが居る場所をビンビン感じるんだ。こんだけ冴えていれば賭け事でもいけそうだが
そうは問屋が卸さない。
この使命感のような感覚とは 本当 うぜー
さぞや使命感の固まりである ウルトラマンもウザかったろうに
5分程あるくと 結構規模の大きなマンションが見えてきた。300世帯くらいは居そうだ
あそこだな。
うへ、瘴気みたいのが視認できるぜ
まぁ瘴気といっても イメージ的には黒っぽい靄みたいなものだ アニメちっくな表現だな・・
マンションを見上げると エレベーターホールに向かった。
13階につき マンションの外廊下に立つと規則正しく 廊下を照らす照明が並んでいるのが判る。
一つの階だけで 15世帯くらいあるのか ずっと奥まで続いている。
人の気配がしないな 嫌な雰囲気だ
蛭間が意を決して 歩みを進めると いきなり
バシッ!
という壁を震わすような音がして 廊下の一番奥にある照明が切れた。
蛭間がビビリながらもゆっくり歩いていくと
バシッ
バシッ
奥から順番に 照明が切れて闇が蛭間に向かって迫りくるようであった。
全身に鳥肌が立つ
消される明かりとに合わせて悪意が迫って来るようである。
ふと先を見ると 廊下の奥にある ベビーカーが 不意に動いた。 誰も押す人は居ない
「おいおい ホラー映画だな こりゃ」
カラッ
照明が切れるのに合わせるように ゆっくりと こちらに向かってくる
ぞっと して歩くのを止めていた。
ベビーカーは こちらを見定めるかのようにゆっくり向かってくる
冗談じゃないなんでこんな怖い思いしなきゃならん思わず腰が引けて帰ろうかと思った時
それまでゆっくりだったベビーカーがいきなりスピードを上げた。
カラカラカラ
照明も同じ勢いで切れていく
バシッ バシッ バシッ
物凄い勢いで ベビーカーが迫り来る。
「げッ マジかよ」
蛭間は思わず 腰を落として腕でガードをすると 暴風と一緒に ベビーカーがぶつかってきた。
ドガッ!
腕が折れるかと思うような衝撃が襲い、ベビーカーの骨組みが蛭間の腕と頬の一部を裂き そのまま弾むように手すりを乗り越え下に落ちていった。
「堪らねーな こりゃ。」
帰りたかったが それ以上に4軒先の玄関から目が離せなかった。
頬を伝う血を拭う余裕もなく 恐怖感を必死に抑えながらゆっくりと歩を進める。
なんとか 問題の家の前に着くと 無意識に玄関のとってを回した。
「ガチャ・・・」
ドアを開けた瞬間 すえた臭いと共に暖かい風が蛭間の顔を撫で上げる。
照明の点いていないマンションの玄関は思いのほか 暗く 陰鬱な印象を持たせるが
この家は それ以外にも感覚的に歪んでおり、更には正面に見えるドアから瘴気が出ているのがわかる。
冬だというのに何だかハエが多いぞ
意を決っして中に進みドアを開けた。
「ガチャ・・」
「ぁぁぁっぁ、あ、あぁいいいい もっともっとお母さんの中に一杯出してあぁぁあ・・・・
・・・きたね・・・」
中では 痴態が繰り広げられていた。
以前に街角でみた女が俺と同じくらいの男の上に覆いかぶさるよう四つんばいになり
更には50前後の外国人が女のバックから女を貫くように腰を動かしていた。
男たちは 俺が来たことになど 目もくれず 女の体を陵辱し続けている
「あっぁあ、お母さん 凄いよ あぁっぁ」
「オー マム、オゥゥゥゥ xxxxx オゥ アァァア」
外国人が何か言っていたが まぁ英語でもない よく判らん外国語だ。
俺はさっきまで 強烈に恐怖を感じていたのに こんな痴態を見たら妙に落ち着きを取り戻せてしまった。
女は貫かれながら首を傾けこちらをじっと見ている。
俺は女を睨みながら 部屋をグルリと回った。
ベッドの陰で判らなかったが 床に おっさんがひとりで顔をまっかにして 仰向けに横たわりながら
腰を振っている。
おっさんの周りには異常な数のハエが飛び回っており かつ 年甲斐もなくビンビンなちんぽの周りには
なにやら 白いものが蠢いている。
悶えながらも女がじっとこちらを見ていると 不意に何かが頭の中に入ってくるような感覚があった
その不快感に思わず抵抗すると 頭の中で ”バシッ" と電気が奔るかのようにスパークした。
その瞬間 女が目を見開いた。
「はぁはぁ あぁぁ お前は 何だか普通の人間とはちがうねぇ どうりでここに入ってこれた訳だ」
「あぁ あいにくちょっと変わった生い立ちでね。」
「そうかい。で、何しに来たんだい?あぁぁっぁいいああ はぁはぁ」
「わかんねぇ、・・・けど何だかお前とは 相性が悪いみたいだ。 ・・・・
そうだなー。なんというか退治してやりてーって感じかな」
俺はドンドン自分のテンションが上がっていくのが判った。
それに合わせて 今度は体がなんとなく帯電しているようで全身の毛が逆立ってきた。
この自分の変化は ある意味怖いくらだぜ。
女の目がグルリと反転すると鈍い光を湛えた金色の目になっていた。
その目に見据えられた瞬間俺は身動きが取れなくなっていた。
「はぁ はぁ あぁ面白い事を云うねぇ、どうやって私を退治するつもりだい? あっぁぁいいあっぁ」
「わかんねぇ、けど何とかなるんじゃねーかな」
「はぁはぁ あぁぁあ 、それじゃぁ 話にならないね あぁぁぁ」
そういうと 女は自身の下半身に目を向けた。
話をしている間も 腰を振り続ける事に没頭していた男たちが 相次いで 絶頂の声を上げて体を痙攣させていた。
「いぃぃぃいい、お母さんぃ いくぅあぁぁ」
「ォォォマム、ぉぉぉ」
男たちは 精を出しきったのか そのまま 意識を失ったように ベッドに崩れ落ちていった。
ズリュッ
と外国人のちんぽが抜けた
白濁した液が 女の肛門からにじみ出ていた。
女が腰を上げると 今度は女陰に入っていた 下の男のちんぽが抜け落ちた。
「はぁはぁ あぁぁぁっぁ いい あぁっぁ・・・見ていたかい?」
そういって、女はゆるゆると立ち上がった。
「ふふふ、どうせならお前のちんぽで 私を退治してごらんよ」
女はわざと見せつけるように下の男を跨いでいる股間を開くと、妖しく蠢く女陰から糸を引きながら愛液と精子が落ちてきた。
「ほら、お前も一杯出していいんだよ 何もかも忘れさせてあげるわ。 快楽に身を任せてしまなさい ほら」
女が近づいて来た。
くそ 体が動かねぇ
「悪りいが、女に興味なくてね」
「なんだい、ホモかい?」
女は俺の服に手を掛けると 華奢な体からは想像できないような力で 服を引き裂いた
「無理して、我慢しなくていいんだよ」
ジーパンに手を掛けると あっという間に ベルトとボタンを外して パンツも一緒にずり下ろしやがった。
「脱がしたついで、俺の玉を触れば判るが 俺には精巣が無いんだよ。 あとはホルモン異常もあるみたいでな
性的に 興奮できないんだよ」
「あらら、本当だ。玉ないわねぇ」
女は動けない俺のペニスと陰嚢をもてあそんだ。
「じゃぁ まだ 童貞かい かわいそうに」
ムカっときた。
でも俺が何か言う前に女は
「あたしで 試してごらんよ」
そう云うが早いか 俺のを口に咥え始めた。
フッと俺を縛り付けていた力が緩んでいた。
ピチャピチャと俺のペニスを吸いたてているのを上から見る
残念だが 俺のペニスは ヌメッとした触感が在るだけで それを快感と感じることはできなかった。
しかし、全身が帯電しているかのような状態の俺にしゃぶりついている女は
しびれる感じが良いのか、女は夢中になって俺の股間で首を振っていた。
俺は何とかしなきゃという思いで周りを見渡すと 直ぐ手が届く場所に 鏡面仕上げがされた 花瓶があって
その花瓶を覗くと、そこには 通常あるべき状態のものが映っていなかった。
そこには 俺と股間に蹲って顔を振っている 赤褐色の異形の者が 映っているのだ。
俺は何故だか理由も無く直感的にその花瓶の鏡面に手を突っ込んだ。
まるでCGを見ているかのように 俺の手は その花瓶の鏡面の世界に潜り込んだ
凸面の鏡というのは 物を小さく映すので その異形の者も小さかった。
しかし 突っ込んだ俺の手は 実際の手から繋がるそのままのサイズで入っていった。
要は 鏡の世界に映っている 赤褐色の奴にとって巨大な手が出現したことになるのである。
それに気がつかずに 夢中でまだ首をふる そいつの蝙蝠のような羽を 俺は鷲摑みにして 無理やり引っ張った。
「ぐごぁぁぁがぁっぁぁあ」
部屋がビリビリと震えるような絶叫を上げながら 女は 俺の股間から何かにひっぺがされるように
フッ飛び 壁に激突していった。
俺は花瓶から抜いた手に 羽を握り締めていた。
女は部屋じゅうをのたうちまわりながら 絶叫する
「があっぁぁぁあ ゲフッ グァアァァッァァ キサマぁああ」
「ゲフッ 」
「ゲッ オゴゥルルルゲアァア」
女が 緑の粘液質の何かを吐き出していた。
やがて、動きが緩慢になってくる
「ゲフっ」
女はぶるぶると震えて こちらを向くと物凄い目つきで 断末魔にあがきながらしゃべった
「キサマ・・・私だけだと思うなよ。 ・・・キサマ等人間が血の交わりをすることで我々の世界と交わることができる。
そして キサマ等 人間の狂気は我々の糧となる。 糧を求めて我々は 侵食するぞ・・
はぁはぁ
・・・モラルを無くして快楽に没頭するキサマ等には もう回避する術はない。
自ら開いた血の回廊を突き進み 悔やむが良い。 嘆き苦しむが良い。
いずれ、近いうちに キサマ等人間はエゴを抑えきれず 民族同士の戦いをする
その時には存分にキサマ等の生き血を、その狂気を啜らせてもらうぞ・・・はぁはぁ ははは・・・はははははははは」
「・・・・・」
俺には 返す言葉が無かった。
その通りになりそうな予感で俺は暗い気持ちになってしまった。
そうして そいつはゲラゲラ笑いながら フッと気配を絶った。
それと同時に 今まで部屋を押し包んでいた 歪んで澱んでいた空気が 流れ始め
帯電していたかのようにささくれ立った俺の体も 落ち着きだした。
俺の気がふっと緩んだ。
終わったかな。
その時
ベッドの向こう側に転がっていた おっさんが声を上げていた。
「あぁぁあ アイちゃん、いくよ あぁぁいくぅぅうう」
・・・てめぇ、
俺はムカっ腹が立った
おっさんの所に歩み寄ると 恍惚とした表情で 自分の腹の上に白い液を撒き散らしている おっさんの頭を
蹴っ飛ばしてやった。
ボタンが全部引きちぎれた上着と ジーパンを穿きなおして 俺は気を失っている連中を そのままにして
マンションを後にした。
俺は蛭間次郎
まだ童貞だ・・・・
やかましいわい こっちみんな!!
14.
1998年2月
ーーーーーーーー
東京都OX市郊外にある15階建てマンションの13階部屋の窓から 緒方育利さん(32歳)が
転落し 搬送先の病院にて死亡が確認されました。
死因に関しては 自殺及び他殺の両面から捜査が行われています。
緒方さんが死亡したこの日、同部屋では 緒方さんが入会していた新興宗教団体により何らかの儀式的なものが
執り行なわれており 関係各者への事情聴取が行われております。
また、先月 東京と神奈川を結ぶ 第三京浜自動車道で起こった大規模な自動車事故に関しても 同団体が関与している
可能性も考えられ追求がなされる模様です。
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各種メディアは競って この一連の奇異な事件を報じた
数字が稼げれば 何でも良い。 この事件はメディアにとって格好の材料であった。
時に深刻そうなナレーションをつけて ワイドショーで流し
時に 皆目検討違いの知識人・宗教関係者を並べて お笑い芸能人が司会を勤めて利いた風な一般論を述べ 不毛な議論を垂れ流し
あげく一般人に漠然とした不安を押し付ける。
説教臭い そんな番組が終わると
今度は下品な笑いと下らない楽屋ネタに対して わざわざ テロップと笑い声をつけて
徹底的にバカのレベルに合わせ構成された番組を流し 先ほどまで深刻ぶっていたことなどコロリと忘れてしまう。
そうやって世の中に自分で物事を考えないエゴむき出しの人間を どんどん作り出していった。
全ては箱の中の出来事。
自分の身にさえ悪いことが降りかからなければ それでお終い。
人生楽しけりゃ それで良いと社会全体として危機感を持つ事ができなくなってきているのである。
マスコミはこぞって個人主義を取り上げ進歩的と絶賛する。
そんな自己中心主義の人間が増える一方。
マスコミを賑わす 異常な犯罪も後を絶たなくなってきていた。
かくして邪悪なる存在の思惑通りに世の中は進んでいった。
回廊を巡るものが増え続けていった。
15.
昨夜、徹と妙子は 結局 3度交わっていた。
徹がケガで動きにくいとは云え お互いが今まで堪えていたものを 吐き出したかのように 思いをぶつけあった。
ふたりは そのまま裸で眠りについていた。
翌朝、徹が起きると 妙子は既に朝食の支度に取り掛かっていた。
徹がベッドの脇に脱ぎ捨てたパジャマなどゴゾゴソやっていると
「もう起きたの?」
と 今までと変わらぬやさしい笑顔で声を掛けてくる。
「もうすぐ ご飯できるからね ちょっとまっててね」
徹は身を起こすと 足を引きずりながらトイレに向かった。
「大丈夫?手を貸してあげようか?」
「あぁ 大丈夫 だいじょうぶ。少しは 練習しておかないと筋肉が鈍っちゃうからねー」
「そお、でも 無理しないでね」
「うん、ありがとう」
徹はトイレに入ると腰を掛けながら 普通の会話で何気なく 朝をスタート出来たことに安心していた。
一線を越えてしまい、ぎこちない雰囲気が漂うかもしれないと 内心構えていたがそれも杞憂に終わりそうであった。
朝食の席に着くと、妙子は慣れないキッチンと格闘しているようであったが
「ごめんね。直ぐ出来るからね。 ちょっと新聞でも読んでいてね」と笑顔を見せ 渡してくれた。
「ありがとう。 あと お母さんそんなに焦らないでも良いからね」
「うん、そうなんだけどね 普段より寝坊しちゃったから 何だか焦っちゃうわ」
「はは 別にどこに出かける訳でもないんだから大丈夫だよ」
徹はキッチンに立つ妙子の後姿を眺めた。
昨夜の乱れっぷりが嘘のような 普段通りの母であった。
スッピンで後ろに束ねた髪、薄い青の綿のシャツとグレーで膝丈のゆったりしたスカート。
スカートから下は 生足でスリッパを履き つるりとした ふくらはぎが 妙に艶かしい。
徹は昨夜の乱れ方を反芻しながら ボーッとしていた。
「何、ボーっとしているの。出来たわよ」
「ん、あぁ 食べる食べる」
徹は出来上がった料理を食卓に並べるのを手伝った。
「どう? 美味しい?」
「うん、旨い。」
徹は アサリの味噌汁をすすりながら素直に旨いと感じていた。
取り立てて変わった献立ではないが やはり体に馴染んだ味である。
「あのスーパー案外 新鮮なアサリを置いていたから よかったわ」
「うーん、ちょっと高めだけどねー」
「そうかしら。・・・・ふふっ 何だか主婦同士の会話みたい」
「あははは、ほんとうだ でも、一人暮らしだと ある意味主夫だからね~」
食事が終わり お茶を飲んでいる時 ふっと妙子が呟いた。
「何だか、徹とこうしていられるのって 夢みたい」
「えっ、そ、そう?」
突然、話題が変わったことに 徹は躊躇していた。
「ね、徹。 ・・・・・・・お願い。 ・・・・・お母さんにキスして」
妙子は頬を紅潮させながら まっすぐに徹を見詰めていった。
「・・・お母さん。・・・夢にしたくないの。ね、お願い。」
そう云うと妙子はテーブルに座ったまま 意を決したように目を瞑った。
徹は 必死に自分に対して素直になろうとしている母を、 その小柄な体が緊張で 軽く震えているのを見ると堪らなく愛おしいという気持ちが湧き上がってきていた。
徹はゆっくりと立ち上がって 妙子の横に来ると 肩に手を置き 顔を近づけていった。
「母さん・・・」
唇を重ねると、緑茶の香りがした。
ゆっくりと ついばむように 何度も唇を重ねる。
いつしか舌が触れ合いう。
「・・クチュ・・」
妙子は上を向き 喉が垂直になりながら 懸命に舌を伸ばす。
一旦口が離れると徹は その垂直に向いたままの妙子の喉に舌を躍らせた。
柔らかい素肌からほのかに甘みを含んだような香りが鼻をくすぐる。 首筋を何度か往復すると 足を庇いながらしゃがみ 徹の舌は胸元へと降りていく。 妙子は徹の頭をかき抱く
はようやく今生理中だったことを思い出していた。
「あっ 徹だめ ごめんやめて あぁぁ お願いとめて」
急に恥ずかしがる妙子に徹は 手を止めた。
「母さん どうしたの?」
「ごめん 徹。お母さん 昨日突然生理がきちゃって 汚れているの 」
「なんだ、そんなの大丈夫だよ。」
「徹が大丈夫でも お母さんが恥ずかしいわよ」
「お母さんは どこにも汚い場所なんてないし それ程度で気持ちは変わらない。 それ以上にお母さんが まだちゃんと女である事のほうが嬉しいよ。そのままのお母さんを見せて ね、お願い」
そう言うが早いか 再度唇を塞ぎ 下がった右手はスカートを巻くり上げ 太ももを擦りながら 妙子のショーツに到達していた。
「あぁ、もう だめよ あぁぁん」
母親を自分のベッドに押し倒すような格好になって 妙子のショーツの真ん中を中指でいらう。
流石に生理時のショーツだけあって 少々厚手で 殆ど飾り気のない 実用一辺倒のものであったが 逆に生活観に溢れ徹は興奮が加速していくのを感じていた。
妙子の お臍のすぐ下まで覆うショーツのゴムを徹が押し広げ 中に進入していくと 思いのほか 細く柔らかい陰毛の地帯に手が届く
「あぁぁぁお母さんやっぱり恥ずかしいわ」
更に奥に進もうとする徹に 足を閉じて抵抗した
徹は焦ることなく 手は残したまま 再び有無を言わせぬように唇を塞いで 余った左手で乳首を再び攻め始めた。
「あぁぁ、とっ、 徹 ずるいぃあぁ そんなっあっ はぁはぁあっぁあ」
妙子はねっとりと官能を振るわせるディープキスと乳首への攻め立てに 抗う力をいとも容易く奪われて
閉じ合わせた足が スーッと開いていった。
間髪をいれずに 徹の右手が 妙子の体が作る曲線に合わせ手を進める
「はぁぁっあっあっあっぁぁっぁあ」
股間から脳天にかけて 強烈で痺れるような快感が走り抜け 力が抜けると ショーツとお腹の間に余裕が生まれる。
徹は手を動かせば ナプキンがあるであろうと思っていたが ショーツにはくっついていなかった。
もしやと思い 妙子の秘唇に手を伸ばすと 柔らかい襞から紐が出ていた。
「へぇー、お母さん タンポン使っているんだ」
「いやー、いわないで もう はずかしい」
しかし、それ以上の抵抗をしない母に口付けしながら ショーツをお尻の丸みに沿って脱がす。
女性の扱いに 慣れているので 難なく母親の妙子を全裸にしてしまった。
母親の肉襞を指先でなぞり 親指がクリトリスを刺激する
「あっあぁぁぁぁぅぅっぅんん、ぁっ はぁっあぁ 徹 母さんおかしくなっちゃう あっぁ」
妙子は目を瞑り 徹の耳元に吐息をかけるかのような 控えめな声を上げる
「はぁあ、あっ いてて」
徹は体勢を入れ替えようとして つい普通に動こうとしたが 姿勢に無理があり 脹脛辺りに 痛みが奔った
「あぁん、だめよ 徹 無理しないで。何かして欲しい事があれば お母さんなんでもするからね
ほら、ここに横になって ね、 そう、そうして大人しくしていないと 治んないわよ」
妙子は体を起こし、逆に徹を支えながら 横たえさせると
今度は妙子自身が 徹の顔を両手に挟み 目を見つめ
「あぁ徹、おねがい もうこれ以上心配かけないでね お母さん何でもするから ね、お母さんは もうあなただけのもの。・・・・徹も もうあたしのもの」
つぶやき 妙子は積極的に唇を合わせ 舌を絡めてくる。 妙子の両手は徹のスウェットを脱がし始めた
ほどなく二人が全裸になると
徹の 上になった妙子が徹の体にキスをするたびに さらりとした髪の毛が
徹の首筋や胸元をくすぐり、妙子の二つの乳首も 同様に徹の肌をつつっと蠢くのが良く判る。
やがて、妙子は徹の足の間に入り込み 興奮ではち切れんばかりになった徹の 剛直をみつめる
「あぁっぁ、徹 だいすき あぁぁ 徹のおちんちんも美味しそうあぁっぁ ねぇ 徹? お母さん実は淫乱なのかも。
徹となら どんな事でもしたくなっちゃうわ ぁぁぁ ごめんね こんな変態みたいなお母さんで」
そういうと躊躇無く舌を這わせ始めた。
「あぁあ お お母さん 凄いぅぅ、はぁあぁっぁ」
「んんんぅぅぁぁあ おいしい 徹のおちんちんおいしいわ」
そのまま くわえ込むと ジュルッ ジュルッと音を立て始めた。
妙子は自分の変わりように 勢いとは言え 内心驚いていた。 今まで フェラチオなど 旦那であっても
あまり率先してすることは無かったが 徹が相手だと思うと 心の底から 口に入れたかったのである
味わいつくし 舌で ほほ肉の内側で 歯茎で 喉の奥で 感じていたかった。
その思いが行動に表れていた。
徹の怒張を目一杯 くわえ込むと 亀頭のツルンとした部分が扁桃腺の間に挟まる感じがわかる
苦しくてももっと奥に入れたかった。
「うぅぅおおお、すごいお母さん あぁぁ お母さんの喉にあたって あぁっぁ気持ちよすぎるぅっぅ」
ついに実の母親との行為が現実になり異常な興奮と高ぶりを覚えていた徹は このフェラ一つをとっても その強烈な快感から射精を抑えるのに必死であった。
今まで京子と何度も擬似的に行ってきた母子相姦だが 現実の快感は 擬似行為の比ではなかった。
首を持ち上げてみると小柄の母が全裸で 自分の足の間におり、熱心に息子の肉棒をくわえ込んでいる
堪らなかった。
自分も 母親を味わいたかった。
「お母さん 気持ち良いよ。はぁぁ、俺も母さんの見たい 」
妙子は 嬉しかったが 汚れている自分を曝け出すのに ためらいが あった。
「お母さんが生理でも構わないんだ 僕が出てきた処を良く見せて」
妙子はおずおずと 剛直を咥えたまま 体を回転させ 徹の顔を跨いだ 妙子は自分が どんどん大胆になるのが 奇妙に思えたが そのまま
息子の勃起から口を離すことが出来なくなっていた。
まだ、日中である レースのカーテンがしてあるとは言え 日差しは十分に部屋を満たしており
妙子の体は余すところ無く徹の目に晒している。
「あぁぁぁお母さん綺麗だ。」
徹は本心からそう思った。
太腿から臀部にかけて綺麗な肌に挟まる 秘唇と その上にちょこんと存在する薄茶色のアヌスが
息づいていた。
今まで何度も妻の京子にクンニをしてきたが 本心では どこか苦手意識があったが
今目の前に晒されている母親の陰唇は 本心から舐めたい 味わいたいという気持ちにさせられていた。
妙子の太ももを抱えると ゾロリと舐め上げた
しょっぱさはあるものの 徹にとって正に甘露の味わいである。
しかし 邪魔な生理用品の紐が舌に当たったので 徹はそのまま 紐を咥えると ゆっくりと頭を動かし 引き抜いた。
「ビチャっ」
経血を吸ったタンポンがズルリと抜けると 徹のアゴにぶつかった。
「あぁっぁん、嫌な子ねもう 口で引き抜くなんて いやらしい変態みたいよ」
「ふふ、そうかも。 俺 母さんとなら どんなことでも平気だけど 普通に見たら変態かもね
でもお母さんと一緒なら 変態でもいいや ね。」
言いながら 徹は手を伸ばし タンポンをサイドテーブルに置くと 再びクンニを再開しだした。
「ピチャ、ペチャ、ズルッズルル、ピチャ」
タンポンを抜いた膣口から 愛液だけでなく 経血も染み出してくると 鉄の味がするが
構わず 味わい続ける徹のアゴや頬には 経血と愛液が混ざった 半透明の液体が広がっていた。
「ぴちゃ ぴちゃ ・・・・ねぇ お母さん、ここから僕が出てきたの?」
「あぁっぁ、そう そうよ ・・あぁぁぁぁ」
「こんなに いやらしい穴から出てきたんだね」
「そう お母さんのいやらしい おまんこからあなたは産まれたのよ ぁぁ」
徹が丹念に 私の淫裂を舐めながら 言葉を続けていた。
わざと徹が背徳感を煽ろうとしているのが判るし、私の気持ちも同調していた。
「僕が産まれた時、こうやって血がでてたのかな? 痛くて大変だった?」
「そうよ。腰骨が割れそうに痛かったし、先生にあたしの あそこ切られたし大変だったのよ あぁっぁん」
徹が産まれた時を思い出しつつ その場所を舐められていると 不思議と陶酔した感覚に陥ってしまう。
「あぁっぁぁぁ、はぁぁはぁっぁ も、もう だめ、お願い 徹のが欲しいの お願い お母さんに頂戴 ね
お母さん もう我慢できないわあぁっぁ」
妙子はせつない声をあげると 体を起こし 徹の腰にまたがると怒張を股間にあてがった
「あぁぁ、俺も母さんの中に入りたい。 かあさん・・・」
肉襞を王冠部で掻き分けるようにして 秘口にたどりつくと ズリュッと愛液を滲みださせながら 埋没していく。
「ああぁっぁいいぁっぁぁ」
妙子は久しぶりに 肉洞に押し入ってきた剛直からもたらされる快感に震えがはしっていた
腰を全部沈めたら自分は気が狂うのではないかと思えるほどで 怖さすら感じていたが
結局 体は貪欲に徹の体を求め 根元まで飲み込んでいった。
「あぁっぁ母さん、とうとう母さんの中に入ったんだね ぉぉおあああ すごい 嬉しいよ母さん」
「あぁぁ はいったわ 徹のが んんぁあ はぁはぁあああ」
徹のペニスが抽送される度に 愛液が異常なほど分泌され 徹のペニスを伝う
二人の肌が合わさるところで ピチャピチャと音を立てていた
妙子は まさに忘我の境地となり 気が狂わんばかりに徹にしがみつき 唇を啜り 体を密着させていた。
「あぁぁっぁあ いい んんんはぁはぁぁあぁあぁ とおるうぅっぅう」
「あぁっぁおかあさん んんぅぅっ ああ かあさんぁぁっぁ」
母親の肉ひだが 息子の肉棒に絡み
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