岡村杜巳「Memories」より「マイ・マザー」
- 2017/08/13
- 11:06

今日はちょっとレアな作品を、と思います。
1995年に富士見出版より発売された岡村杜巳先生の「Memories」より「マイ・マザー」です。
個人的に岡村杜巳先生の作品は読んでいてほっこりする独特の味があって好きなんですよ。
先生は母モノ関係の単行本もこれを含めて4つ(母恋、いけないママMilk、蜜月サプライズ)がありますが、
それ以外も全て持っています。
先生は個人HP等は持ってないようなので現代の動向は窺い知る事は出来ないのですが、新刊を心待ちにしているんですよ。
夫を亡くしてから二人暮らしをしている母子家庭の親子。
騒がしくも仲睦まじい暮らしをしていたものの、ある日息子がガールフレンドと親しくしているのを見た母は嫉妬のあまり‥と。
冒頭のちょっとしたドタバタがあるから親子関係が理解しやすいんですね。
90年代半ばのエロ漫画だけあって、エロ要素はちょっと薄めですけれど、なんていうか雰囲気がいいと思いませんか?
読んで頂くと分かるんですが、義母という表記の割に親子関係の距離が近いですよね?
この作品、実は岡村先生が同人活動する時の名義「劇団げんごろう座」で有料で個別に発売した時は実母設定になってたんです。
多分、これ実母を想定して書いたけど、出版社か編集部の配慮で呼び名だけ義母にすり替えたんじゃないかと思います。
そんな配慮も90年代的だなって思うと共に、この数年後にみやびつづるの「艶母」がヒットする歴史を思うのも味わい深いですね。
ちなみにこの単行本は他にはティーンエイジの百合モノやオネショタ、オバショタ、幼馴染モノとあれこれ入っております。
その中にまさかの母子相姦作品があった事に当時、驚きましたね。
この辺の統一感の無さも昔のアダルトコミックの単行本っぽいかと。
ちなみに巻末の応援コメントにはえのあきら先生と「パッパラ隊」を描いてた松沢夏樹先生が寄せています。
エロ漫画家ならともかく、パッパラ隊はアニメ化もゲーム化もしたメジャー作品でその漫画家の松沢夏樹先生が書いている事に当時ちょっと驚いた記憶がありますね。




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- テーマ:エロマンガ・同人誌
- ジャンル:アダルト
- カテゴリ:母子系作品レビュー
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