津過元正「淫乱熟母亜矢子」
- 2017/08/24
- 11:06

さて、今日からけっこうレアな作品のご紹介になります。
東京三世社より2004年に発売された津過元正先生の単行本「淫乱熟母 亜矢子」です。
津過元正先生は単行本も複数出ていますが、地味な東京三世社の発行が多いからかちょっとマイナーですね…独特の作風で好きだったのですが。
津過先生は今も作品を電子書籍でも出されておらず、新刊が最後に出たのももう随分前です。
東京三世社の単行本は作者のあとがきがない事が多く、これもありません。
また出版社の東京三世社は何年も前に倒産しました。
が、今もまだ出版社のHPが残ってますね…奇しくも倒産した2010年の最後の新刊情報が掲載されているのが悲しい。
何年もしない内に閉鎖すると思うので、興味がある方は今のうちにチェックですね(いないか)。
この「淫乱熟母 亜矢子」は義母もの、しかも婿入りした先の嫁の実母なんですね。
ですのでこのブログで扱うにはややイレギュラーな存在なのですが、津過先生の独特の作風と相まって
この作品は一度じっくりとその魅力をご紹介したいと思いますので、これから数日間掛けさせて頂きます。
結婚し、母子家庭だった妻の家に婿入りする事になった男。
子供はまだおらず、しばしば夫婦生活を行っているが、ある時から義母が覗いているのではないかと疑念が生じて‥。
見て頂くと分かると思いますが、いかにも劇画っぽいベタな設定であるのに対して、タッチが綺麗だし展開が丁寧に描いてますね。
劇画の持っている良さ(匂いたつような濃いエロス)を見やすいタッチで、しかも古臭くない描き方をしている、というのが私の津過先生の作品への印象です。
造語でいうと新約劇画、というんですかね。
言い換えると読みやすくて、ダサくない劇画。
こういう路線のエロ漫画、もっと見たかったんですが安易な萌えエロに業界全体が流れてしまった気がします。
今読むと2004年に発売された単行本の作品としてもちょっと古臭い描写や演出がありますが、劇画のようにダサくない、という微妙な線を守っている印象です。
ほら、官能劇画って題名の付け方もダジャレとかで、物語展開や設定も高齢者が書いているのかと思うような時代錯誤なもので、演出や描写もダサくてまともに読んでられないって印象が強いのですね、正直言って。
こんな口調の人間どこにいるんだよ、とか、こんな古い服着た若者今どきいるかよとか…本当にこれ、つい最近描かれた作品なの?って聞きたくなるような…。
そういうのに比べれば津過先生は古典的でありながら現代風に無理のない設定に換骨奪胎しており、しかも丁寧でじっくりと掘り下げてくのがいいんです。
でもこんなんでも若い子は古臭く感じて読んでられないって思うんですかね…もしかして。
けれど、これは正真正銘になかなかの作品ですよ。
ちょっと懐かしくて、すごくエロい。
これぞエロ漫画だ!!みたいな。




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