短編「どうしようもない僕」
- 2014/01/03
- 23:48
短編「どうしようもない僕」です。
エロには欠けますが、マザーファッカーの惨めさを真っ向から認めた自虐的な短篇。
母親を欲しがる自分を自嘲するっていうのはマザーファッカーを描くテーマの一つでないかなぁ、と。
宜しければどうぞ。
エロには欠けますが、マザーファッカーの惨めさを真っ向から認めた自虐的な短篇。
母親を欲しがる自分を自嘲するっていうのはマザーファッカーを描くテーマの一つでないかなぁ、と。
宜しければどうぞ。
「どうしようもない僕」
息子と寝る事に同意した母親はどういう思いで受け入れるのだろう?
愛情?
性欲?
それとも…優しさ?
あるいは親の情け?
…。
「母さんが僕を受け入れてくれないなら、僕は死ぬ」
もし、あなたが手段を選ばずに母親と寝る事を心の底から望んだのならこの言葉を口にするといいと思う。
最も最低で、最も惨めで、格好悪い、どうしようもない、救い難い願い。
打ちのめされ、傷ついた男をたとえ何があっても受け入れてくれる母親のお情けの愛を期待したこの上なくみっともない台詞。
昨夜、僕は、それを口にした。
自然界において雄は常に牝を得られるかどうかにその生涯が捧げられる。
どんなに餌をとるのが上手くても、人間や天敵の手を免れたとしても、最終的に牝を得て子孫を残せなければ何も意味がなかったことになってしまう。
もちろん生きていく力に欠けた者は例外なく、淘汰されてしまう。
一方人間の世界は複雑だ。
子供が残せない、と分かっていながら人生を送る者がたくさんいる。
残したくても残せない者もいるし、自分の意思で残さない者もたくさんいる。
自然ではとうに淘汰されてしまうはずの弱い者までどうにか生きていかなれければならない。
僕は劣等生だった。
能力が低く、対人関係もまったく駄目で、何一つ取り柄もなかった。
そんなどうしようもない僕のそばに居てくれたのは、ただ一人、僕の母親だけだった。
自分が何を言い出したかは覚えていない。
最後は母と大声で言い争いになり、最後に言った僕の言葉がその究極の言葉だった。
口にした途端、自分の卑劣さが嫌になったし、その一方でここまで言えば母は拒絶のしようがないとずるいことを自覚していた。
そして、最後には大きな自己嫌悪とともに母にはひたすら申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
母が最後には僕を受け入れてくれたのは昔からそうだった。
中年女の崩れた肉体でも欲しがっている息子を哀れに思ったのかもしれない。
僕が産まれて初めて組み敷く事が出来た女性は、年をとった実の母親だけだった。
それも自分の命を天秤にかけて頼みこんで脅して母親の躰を使わせてもらうのだ。
母がまったく濡れていない事に自分の惨めさを感じない訳にはいかなかったし、それでも欲しがる自分が悲しかった。
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息子と寝る事に同意した母親はどういう思いで受け入れるのだろう?
愛情?
性欲?
それとも…優しさ?
あるいは親の情け?
…。
「母さんが僕を受け入れてくれないなら、僕は死ぬ」
もし、あなたが手段を選ばずに母親と寝る事を心の底から望んだのならこの言葉を口にするといいと思う。
最も最低で、最も惨めで、格好悪い、どうしようもない、救い難い願い。
打ちのめされ、傷ついた男をたとえ何があっても受け入れてくれる母親のお情けの愛を期待したこの上なくみっともない台詞。
昨夜、僕は、それを口にした。
自然界において雄は常に牝を得られるかどうかにその生涯が捧げられる。
どんなに餌をとるのが上手くても、人間や天敵の手を免れたとしても、最終的に牝を得て子孫を残せなければ何も意味がなかったことになってしまう。
もちろん生きていく力に欠けた者は例外なく、淘汰されてしまう。
一方人間の世界は複雑だ。
子供が残せない、と分かっていながら人生を送る者がたくさんいる。
残したくても残せない者もいるし、自分の意思で残さない者もたくさんいる。
自然ではとうに淘汰されてしまうはずの弱い者までどうにか生きていかなれければならない。
僕は劣等生だった。
能力が低く、対人関係もまったく駄目で、何一つ取り柄もなかった。
そんなどうしようもない僕のそばに居てくれたのは、ただ一人、僕の母親だけだった。
自分が何を言い出したかは覚えていない。
最後は母と大声で言い争いになり、最後に言った僕の言葉がその究極の言葉だった。
口にした途端、自分の卑劣さが嫌になったし、その一方でここまで言えば母は拒絶のしようがないとずるいことを自覚していた。
そして、最後には大きな自己嫌悪とともに母にはひたすら申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
母が最後には僕を受け入れてくれたのは昔からそうだった。
中年女の崩れた肉体でも欲しがっている息子を哀れに思ったのかもしれない。
僕が産まれて初めて組み敷く事が出来た女性は、年をとった実の母親だけだった。
それも自分の命を天秤にかけて頼みこんで脅して母親の躰を使わせてもらうのだ。
母がまったく濡れていない事に自分の惨めさを感じない訳にはいかなかったし、それでも欲しがる自分が悲しかった。
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- カテゴリ:母子相姦小説 短編
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