「淫乳聖母」よりその7 櫻雷定「逢魔ヶ刻」
- 2017/09/28
- 11:10

さて、七日目となる2000年に一水社より発売された「淫乳聖母」のご紹介に参ります。
本日は櫻雷定先生の「逢魔ヶ刻」。
この平均レベルの高い単行本の中でも白眉ですね。
両親の夫婦生活を覗き見て、「夜の母」の美しさを認識する息子。
朝に見せる冴えない母親の顔との対比にギャップを覚えていた息子は母親に夜の顔を見せてもらいたいと願って…と。
タッチもあって、やけに雰囲気のある作品ですね。
Hシーンが始まってからやや単調で、親子のやり取りも(母親に猿ぐつわを噛ませてしまう事もあって)物足りないのですが、雰囲気やタッチはシリアス路線でリアリティあってかなり好みです。
とりわけ母親の肉体のくたびれ具合が絶妙だと思いませんか?
中年女らしいむっちりちょい垂れた肉付きとエロさと綺麗さがかろうじて両立させているように感じます。
よくたとえとして出す例なんですが、サイト「少年と熟女」で公開されていた「Lovers」に出てくる母親の肉体のリアリティっていうのはこんな雰囲気なのかなぁと思うんですね。
いや、お見事。
たまに熟女らしい裸体を描写する時やたらムチムチさせたり胸や尻をでかくするだけの工夫のない漫画家さんがよく見受けられますが、こういうリアルな「くたびれ具合」がいい。
絵の線がクッキリしてない事もあって、それがかえって良い効果を生んでいますね。
尻が真ん丸じゃなくて、ちょっと四角ばってるように見える角度があるのもリアルさがあって良い。
手首とか足首とかやけに細くてちょっと不格好になりつつあるのも中年らしくていい。
何を力説しているんだ、と思うかも知れませんが、「リアルに崩れかけた裸体」の追求は母子相姦にとって、「普通の母親」らしい女性イメージの想起にとって、とても重要な事なんですよ。
これについては一度じっくりご説明したいので、また別の機会に譲ろうと思います。
櫻雷定先生は単行本は出ておらず、電子書籍化もしておらず、当ブログからリンクしている「成年コミックデータベース」にも項目が存在してません。
ネットで検索してみたら、少年マガジンの昔の漫画「ゲットバッカーズ」の登場人物「雷帝」が先に引っかかる始末でした。
ようやく漫画家としての櫻雷定先生の作品がヒットしたと思ったら、このブログの過去記事だったりして、見つかりません。
(ちなみに以前ご紹介した作品「ママの胸でお鳴き!」の紹介記事)
いやぁ…この雰囲気の作品、もっともっと書いて欲しかったですね…。
こういう微妙なタッチを描けるのはセンスとしか言いようがないと思います。
きっとご本人は読んでないと思うけれど、同人でもいいからまた描いてくれないですかね。
買いますから。
絶対買いますから。





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