松任知基「総統の肉人形」より「EYES ON ME」 その３

今日も２００７年に松文館より発売された松任知基先生の単行本「総統の肉人形」より「EYES　ON　ME」のご紹介。
昨日の続きになります。

二人だけで暮らしてきたにも関わらず、心がずっとすれ違っていた親子は遂に繋がります。
翌朝の描写があるのもいいんですが、ちょっと二人の余韻が薄いですかね。
母親に余裕が足りないし、また息子側にもあっさりしすぎな薄い気がします。
あっさり風味もいいんですが、もうちょっと余韻とか深い心情とか描いてればいいのに、ともったいない気も。
好みの差だと思うんですが…。
親子の間に甘い雰囲気があるのはいいですね。
そして、終盤に向けてかつて自分たちを捨てた夫からの電話が来た所で中編が終わります。
…といっても、あんまり引っ張るほど後編に重要な展開がある訳でないんですが。
前編、中編と中身がしっかりある事を思うと、後編は正直蛇足に近いかもしれません。
といっても、ばっさりカットすると「何だよ！」って事にもなってしまうんで、明日ご紹介いたします。

あ、言い忘れてましたが、この「EYES　ON　ME」はDMMで配信されてます。
単話配信で割高なので、中古で単行本を狙った方が安くつくかもしれませんけどね。

全然関係ないけど、ついこないだテレビで久しぶりにやったとんねるずの石橋の保毛尾田保毛男が叩かれてるのを見ました。
本当に時代は変わったんだなぁとつくづく思います。
ちょっと前まであんなのを見てみんな爆笑してたじゃないかよって思うんですがね。
あれでいちいち傷つけられたとか無神経だとかヒステリックな世の中になってしまったんですね。
笑う犬でやってたウッチャンのオカマキャラやホモキャラも今ではダメなんでしょうか。
厳密にいえばそれ以外のオネエタレントもキャラとして起用してる訳だから保毛尾田保毛男と大差ない気がするんですけれど。
あぁ～あ…。