松任知基「総統の肉人形」より「EYES ON ME」 その4
- 2017/10/03
- 11:12

今日も2007年に松文館より発売された松任知基先生の単行本「総統の肉人形」より「EYES ON ME」のご紹介。
本編としては最後の後編となります。
すれ違い続けた母子はようやく結ばれました。
関係を持っても親子としてそれなりに上手くやっていけそうに見えたのもつかの間、元夫から電話がかかってきて…。
ここまでが前回。
後編はけっこう人によって好みが別れる部分だと思います。
結局元夫と会う事にしたのも結局は彼女自身が未練を強く残しているのも理由の大きな部分だし、見つめられれば意識してしまうし、迫られれば受け入れてしまうのも私としてはこの母親らしさがあっていいと思うんですね。
昨日も言いましたが、彼女にとって初めての男だった元夫に捨てられた事は決して消えない過去な訳です。
離婚してから彼女は色んな男と関係を持つようになりましたが、それは過去からの逃避であり、ある種の当てつけのようなものでもあったわけです。
そんな彼女を馬鹿だなぁ、と思う気持ちと共に人間味があっていいと思うんですけれどね。
ただただ忘れられなかった、っていうのは彼女の生き方として理解出来るんです。
けど、私がこの後編をやや蛇足だと思った理由として、結局男はいったい何のために元嫁と息子に会ったんだって事なんですよね。
母子の側からすればどうしようもなく過去を吹っ切れない母とそれでも見捨てない息子の関係性が深まるエピソードと読み取れます。
しかし、ちょっと遊び人っぽい元旦那は元嫁に何の用があったのか…息子に見せつける意図は何だったのか。
この後、母子を後にして自ら引きさがるくらいだったら何で抱いたのか。
エロ漫画的必要性に応じて描かれたって印象が残るんですね。
後、こんなのを見せつけられても変わらない息子の愛の深さとか理解力は凄いですね。
普通なら修羅場ですし、刃傷沙汰にでもなりそうなとこですね。
悟りでも開いてるんでしょうか…。
これでこの「EYES ON ME」の本編は終わり。
次回は番外編です。
色々ありながらも幸せな結末を迎える母子のその後を描かれます。
お楽しみに。






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