短編「帰郷」
- 2018/06/17
- 01:22
短編「帰郷」です。
おそらく彼は小津安二郎監督作品的な昭和初期浪漫的な世界観のものを書きたかったんだと思います。
(他人事)
こう現代に生きる人間が昔の話を書こうとすると白々しくなるのは何でですかね。
正直言って昔から固めの時代小説とか読んでも、時代がかった口調とか生活描写が「どうせ見てもないし知らないくせに」と空々しくて滑稽に思えてもう堪らない気持ちになってしまうのです。
出すのは恥ずかしいのですが、お蔵入りももったいない気がしたので、お出しします。
宜しければどうぞ。
おそらく彼は小津安二郎監督作品的な昭和初期浪漫的な世界観のものを書きたかったんだと思います。
(他人事)
こう現代に生きる人間が昔の話を書こうとすると白々しくなるのは何でですかね。
正直言って昔から固めの時代小説とか読んでも、時代がかった口調とか生活描写が「どうせ見てもないし知らないくせに」と空々しくて滑稽に思えてもう堪らない気持ちになってしまうのです。
出すのは恥ずかしいのですが、お蔵入りももったいない気がしたので、お出しします。
宜しければどうぞ。
「帰郷」
郷里の母より手紙が届いた。
父の七回忌に向けて準備をして欲しい、という。
思えば母に任せきりだった故、止む無く休みの日に向かう事にした。
駅に降り立つと、広場は様変わりしておりバス乗り場が拡張されている。
電話ボックスから実家に掛けて今から帰ると伝え、歩き出した。
晩夏の暑い日の事だった。
汗を拭きながら舗装されていない道路の小石を避けながら、歩いていく。
踏みしめる路面は砂利のゴツゴツした感触が伝わってきて、幼い頃を思い起こされる。
小さい頃はよくこの辺りを走り回ったものだった。
路面の端には夏草が伸びており、その向こうには稲穂の伸びた田んぼが広がっている。
まだ家は遠い。
手土産にと用意した菓子折りが少し恨めしかった。
久しぶりに会った母は薄手の肩掛けを羽織り、見慣れた着物姿をしている。
「忙しいのに悪いわね」
懐かしい化粧水の匂いがした。
実家に帰ってきた、と改めて感じさせられる。
「いいんですよ、お母さん」
そう言って私は持ってきた菓子折りを母親に手渡す。
仕事先で購入した伊勢のものだった。
「わざわざ良かったのに…ありがとうね」
渡した手土産に母は笑顔を見せ、お茶を入れてくれる。
大正生まれの母は父が亡くなってからも気丈さを失ってはいなかった。
私が幼い頃から厳しく躾けられてきたのは海軍だった父の影響だけでなく、この母の影響も多分にあったのだろう。
ただ思えば父が生きていた頃は私にこのような柔らかな表情を見せる事は少なかった。
私が何かするたびに母には眉を顰め、唇を突き出して小言をよく言われたものだ。
それを思えば今の母は随分と伸びやかに世間並みに感情を出すようになった。
母が認める事はないが、父が早死にした事は重しが無くなったようなものではないかと思っている。
寺に仕出し屋に片づけに。
昼過ぎから始めた準備は夜までかかった。
仕出し屋は晩夏の今が忙しい時期で普段頼んでいる店に断られてしまい、三軒目でやっと受けてもらえた。
一通り終えるとようやく一息ついで、久しぶりに親子の夕餉。
薄っすらと化粧をしている母にはかつての憂いを帯びた表情は無く、どことなく女の色気が漂っている。
私にビールの酌をしてくれる母の甲斐甲斐しさに、父が生きていた頃なら許されなかった軽口も飛び出した。
「お母さんもまだ若いですね」
「何を言っているの、こんな年寄りを捕まえて。親をからかっては駄目よ」
言葉ではそう言いながらも満更でもないようで母は口元を手で押さえて笑う。
そのように母と語らったのは初めての事だった。
まるで少し年増の商売女と話しているようだと思った。
そう考えた途端、私の中で火が点いたみたいに母の肩を抱いていた。
たとえ母に拒まれたとしてもこの手は離さない、そんな私の気持ちが映ったかのよう強く。
一瞬はっとしたような表情を見せた母は、しかし拒むような事はせずに私に身を任せるように俯いた。
その従順な態度に私は記憶の中の母との相違に私は今までにない感情を覚えていた。
「親をからかっては駄目よ…」
もう一度母が言葉を吐き出した。
先ほどよりずっとか細く、悩ましい響きに聞こえる。
「からかっていませんよ。お母さん。私は本気です」
「…ならなおさら駄目よ、そんな事…」
肩に回された私の腕に母はそっと掌を重ねてきた。
しかしその掌には押し返すほどの力は全くなく、まるで寄り添わせるように。
半開きになったままの母の唇が力なく揺れている。
何を言い出すか、一寸だけ待つが言葉が紡がれることはない。
「本気ですよ。お母さん…私は」
(嫌なら今、拒んで下さい)
母の目を見てそう訴えると、小さな黒目の母の瞳は迷っているかのように定まらない。
着物の裾から手を入れ、直接腿に触れると温かな体温が伝わってくる。
「駄目、駄目よ…」
小さな声を漏らす母はまるで喘いでいるかのようだった。
小柄な母の体は私の腕の中から逃れる事は無く、また逃れようともしなかった。
腿を何度も擦り続けるうちに少しずつ股の隙間に掌を差し込むように広げていく。
初めは強く膝に力を入れて閉じようとしていたが、徐々にその強張りは失われていった。
母は当世風の下着を身に着けていないため、一度掌が内腿に入り込むとたちまちに股間に触れる事が容易になる。
指先をそこに這いまわさせると、遠慮がちだった潤いが増してくるのが分かる。
戸惑うような母の吐息が熱く荒く、どこか獣じみてくる。
「あなた…駄目よ。もう…」
そういう母の言葉にはかつての凛々しさは失われていた。
「いえ、お母さん。もう諦めて下さい」
そうはっきり言ったその時、母の瞳孔は急激に収縮して涙が眼球に満ちてくる。
哀しみではない。
母は歓喜しているんだ、と分かった。
私を拒めない状況が言い訳をせずに抱かれる事を期待している。
「嬉しいんですね。お母さん」
「…違うわ…違う…」
「なら…」
そう言いながら母の顔に近づくと、母の唇は直前まで何かを呟いている。
塞いでしまうように唇を包み込むと、もうそれ以上母は何も言おうとしなかった。
舌を突き出すように唇をこじ開けると、母もしずしずと舌を絡めてくる。
母の股間を弄り続けると、もじもじとしたように下半身をしきりに組み替えていた。
「お母さん、苦しいんですね」
「…嫌…駄目…」
「楽にしてあげますから。さあ…」
促すほどに母は従順になる。
私にでなく、おそらく自らの性に。
弄り続けた私の手がさらに広げようとすると、母は自ら両足をゆっくりと開かせていく。
広がった着物の裾を広げようと生地を手に取るとそっと私の腕を取って拒んでくる。
「諦めて下さいと言ったでしょう」
もう一度母の耳に唇を押し当てて囁くと、母は私の手の為すがままにされていた。
濡れは広がってきて尻の下の母の着物に染みが広がっていく。
気づけば母の掌はそっと私の服の裾を握りしめており、唇を噛みしめているのが分かる。
「我慢しなくてもいいんですよ」
「だってこんなの…私には…」
「いいんですよ。親子なんだから、気にしなくても」
そこまで言うと、母はそれに答えず、俯いたまま高い声を漏らし始めた。
「触って下さい」
そう言って母の手を取ってそっと私自身に触れさせてみる。
目を見開いた母はまるで初めて見るかのように大きくなったモノに目線を向けた。
母の掌が蠢く事は無かったけれど、もう拒むような様子はない。
「動かしてください」
そこまで言うと、母は一瞬羞恥の表情を浮かべたが遠慮がちに掌で擦るように撫で始めた。
思えば父の性格からしてこんな風に母と睦ぐような事はなかったと思う。
跡継ぎの私を作るための作業として母を選び結婚し、子供を為したんじゃないか、と。
旧家の生まれの母としてもそんな夫婦の在り方は違和感のある事じゃないんだろう。
だとすれば、それは昭和生まれの私からすれば不幸な事と映る。
母の反応からして性を謳歌するような事は遂に無かったのだとすれば納得出来る。
再び母と唇を重ねると、小さく開かれた母の唇から舌が伸ばされてくる。
「覚悟は決まりましたか?お母さん」
意地悪な私の問いに母は逡巡し、責めるような目で見てくる。
「決まってないなら、今決めて下さい」
「………」
そう言って私は母の下半身の中心から指で小さな突起物を摘まみ上げた。
母の反応は一気に激しくなり、私の腕の中から転げ落ちるように上半身を反らせる。
そのまま指先で何度も母の小さな突起物と入り口を往復するように擦り続けると、逃れるように腰を引こうとする。
快感を与えられること自体に慣れてないのだろう。
「駄目、止めて止めて…」
許しを請う様に母は涙声を漏らすが、強く母の腰を抱いて下がらせないようにする。
逃れることの出来ない快楽が自らの体に広がって登っていく感覚なのか、母は両足を突っ張らせて震え、我を忘れたように喘ぎ声を上げる。
やがて私の腕の中で母は激しく絶頂を迎えた。
昔からおとなしく物静かで全くそんな気配など見せたことも無かった母。
母は今、だらしなく両足を大きく広げて去った熱の余韻に呆然としている。
またそんな快楽を与えてきた私に母は女らしく少し照れた表情を見せて腕にしがみ付いて来た。
仄かに立ち上ってくるのは失禁した母の小水の香りだった。
訪れた絶頂と失禁は母にとって、頑なに守ってきた者を壊すきっかけだったのだろうか。
先ほどの戸惑いと遠慮の消えた母は私の体に凭れたまま、そっと手を伸ばして私の勃起に手を伸ばしてくる。
「…硬いわ…」
独り言のように聞こえるか聞こえないかくらいの大きさで、母は小さく囁いた。
今や母はこれを胎内に受け入れる想像をしながら触れているのだろう。
硬さと長さを確かめるように何度も手のひらが行き来する。
「楽しみですか?お母さん」
「…意地悪な人ね。年寄りに恥をかかせて…」
「楽しみなんでしょう」
「………」
その言葉に母は小さく頷いた。
母の了承を得た私は今まで感じた事のない充足感と満足感を覚えていた。
ずっと頭を押さえられるようなそんな感覚を味わってきた私にとって、それは初めて成し遂げた事のようにも思えたのだ。
母は私の体の下に居た。
礼儀作法に五月蠅く、いつも小言ばかり言ってきた母。
父の顔色を窺い、叱責してきた母。
その母が恥じらいながらも自ら両足を広げている。
両腿に手を当てもう十分に広げられていると思われた母の両足をさらに広げさせると、母は恥ずかしさのあまり顔を背けた。
母の表情にはもう興奮と期待しかなくなっているように見えた。
そのまま私は十分すぎるほど開いた両足の中心に向けて体重を掛けながら母の胎内へと深く押し込んだ。
「…入ってますよ、お母さん」
我慢出来ずに動きながらそう声を掛けると、母は激しく頷いた。
あぁぁ…!我慢出来なく成っていた私は、激しく義母の中に叩き込むように突き立てる。
「あっ…あぁぁぁ…!」
深く咆哮するような母の喘ぎ声を聞きながら私は母に何度も突き入れる。
母の尻に私の腿が激しくぶつかる音がして、部屋が軋む。
動くたびに何かが溢れて濡れて漏れたような音が母の股間から漏れる。
先ほどまでと違って母は欲しがるように私の腰を掴んで律動をねだるようだった。
畳の上で母の足を両脇に抱え込みながら何度も突き入れる。
「いいっ!いいっ!いいっ!」
不思議なほど肉の快楽を感じている事を伝えてくる母。
母の胎内深くに埋め込んでいると、感動も湧いてくる。
いつか母に頬を打たれて泣いた日も、理不尽に父に殴られて泣いた日もこの日のためにあったようなものだった。
全て報われるような気がした。
「出していいですか…っ?」
限界が近づいていた私は母に問う。
既に虜になりつつある母は何度も頷いた。
妊娠の可能性があるのか、無いのかも分からないまま。
「イッて…出して…っ!」
息も絶え絶えに母は言う。
その声に引っ張られるようにして性器ごと吸いつかれるみたいに母の胎内に精液を吐き出していた。
私の体の下の母はまだ体を震わせながら夢心地の表情で恍惚としている。
そんな母の髪を撫でながら再び口付けると、母のか細い腕が私の首に力強く巻き付けられてきた。
完
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郷里の母より手紙が届いた。
父の七回忌に向けて準備をして欲しい、という。
思えば母に任せきりだった故、止む無く休みの日に向かう事にした。
駅に降り立つと、広場は様変わりしておりバス乗り場が拡張されている。
電話ボックスから実家に掛けて今から帰ると伝え、歩き出した。
晩夏の暑い日の事だった。
汗を拭きながら舗装されていない道路の小石を避けながら、歩いていく。
踏みしめる路面は砂利のゴツゴツした感触が伝わってきて、幼い頃を思い起こされる。
小さい頃はよくこの辺りを走り回ったものだった。
路面の端には夏草が伸びており、その向こうには稲穂の伸びた田んぼが広がっている。
まだ家は遠い。
手土産にと用意した菓子折りが少し恨めしかった。
久しぶりに会った母は薄手の肩掛けを羽織り、見慣れた着物姿をしている。
「忙しいのに悪いわね」
懐かしい化粧水の匂いがした。
実家に帰ってきた、と改めて感じさせられる。
「いいんですよ、お母さん」
そう言って私は持ってきた菓子折りを母親に手渡す。
仕事先で購入した伊勢のものだった。
「わざわざ良かったのに…ありがとうね」
渡した手土産に母は笑顔を見せ、お茶を入れてくれる。
大正生まれの母は父が亡くなってからも気丈さを失ってはいなかった。
私が幼い頃から厳しく躾けられてきたのは海軍だった父の影響だけでなく、この母の影響も多分にあったのだろう。
ただ思えば父が生きていた頃は私にこのような柔らかな表情を見せる事は少なかった。
私が何かするたびに母には眉を顰め、唇を突き出して小言をよく言われたものだ。
それを思えば今の母は随分と伸びやかに世間並みに感情を出すようになった。
母が認める事はないが、父が早死にした事は重しが無くなったようなものではないかと思っている。
寺に仕出し屋に片づけに。
昼過ぎから始めた準備は夜までかかった。
仕出し屋は晩夏の今が忙しい時期で普段頼んでいる店に断られてしまい、三軒目でやっと受けてもらえた。
一通り終えるとようやく一息ついで、久しぶりに親子の夕餉。
薄っすらと化粧をしている母にはかつての憂いを帯びた表情は無く、どことなく女の色気が漂っている。
私にビールの酌をしてくれる母の甲斐甲斐しさに、父が生きていた頃なら許されなかった軽口も飛び出した。
「お母さんもまだ若いですね」
「何を言っているの、こんな年寄りを捕まえて。親をからかっては駄目よ」
言葉ではそう言いながらも満更でもないようで母は口元を手で押さえて笑う。
そのように母と語らったのは初めての事だった。
まるで少し年増の商売女と話しているようだと思った。
そう考えた途端、私の中で火が点いたみたいに母の肩を抱いていた。
たとえ母に拒まれたとしてもこの手は離さない、そんな私の気持ちが映ったかのよう強く。
一瞬はっとしたような表情を見せた母は、しかし拒むような事はせずに私に身を任せるように俯いた。
その従順な態度に私は記憶の中の母との相違に私は今までにない感情を覚えていた。
「親をからかっては駄目よ…」
もう一度母が言葉を吐き出した。
先ほどよりずっとか細く、悩ましい響きに聞こえる。
「からかっていませんよ。お母さん。私は本気です」
「…ならなおさら駄目よ、そんな事…」
肩に回された私の腕に母はそっと掌を重ねてきた。
しかしその掌には押し返すほどの力は全くなく、まるで寄り添わせるように。
半開きになったままの母の唇が力なく揺れている。
何を言い出すか、一寸だけ待つが言葉が紡がれることはない。
「本気ですよ。お母さん…私は」
(嫌なら今、拒んで下さい)
母の目を見てそう訴えると、小さな黒目の母の瞳は迷っているかのように定まらない。
着物の裾から手を入れ、直接腿に触れると温かな体温が伝わってくる。
「駄目、駄目よ…」
小さな声を漏らす母はまるで喘いでいるかのようだった。
小柄な母の体は私の腕の中から逃れる事は無く、また逃れようともしなかった。
腿を何度も擦り続けるうちに少しずつ股の隙間に掌を差し込むように広げていく。
初めは強く膝に力を入れて閉じようとしていたが、徐々にその強張りは失われていった。
母は当世風の下着を身に着けていないため、一度掌が内腿に入り込むとたちまちに股間に触れる事が容易になる。
指先をそこに這いまわさせると、遠慮がちだった潤いが増してくるのが分かる。
戸惑うような母の吐息が熱く荒く、どこか獣じみてくる。
「あなた…駄目よ。もう…」
そういう母の言葉にはかつての凛々しさは失われていた。
「いえ、お母さん。もう諦めて下さい」
そうはっきり言ったその時、母の瞳孔は急激に収縮して涙が眼球に満ちてくる。
哀しみではない。
母は歓喜しているんだ、と分かった。
私を拒めない状況が言い訳をせずに抱かれる事を期待している。
「嬉しいんですね。お母さん」
「…違うわ…違う…」
「なら…」
そう言いながら母の顔に近づくと、母の唇は直前まで何かを呟いている。
塞いでしまうように唇を包み込むと、もうそれ以上母は何も言おうとしなかった。
舌を突き出すように唇をこじ開けると、母もしずしずと舌を絡めてくる。
母の股間を弄り続けると、もじもじとしたように下半身をしきりに組み替えていた。
「お母さん、苦しいんですね」
「…嫌…駄目…」
「楽にしてあげますから。さあ…」
促すほどに母は従順になる。
私にでなく、おそらく自らの性に。
弄り続けた私の手がさらに広げようとすると、母は自ら両足をゆっくりと開かせていく。
広がった着物の裾を広げようと生地を手に取るとそっと私の腕を取って拒んでくる。
「諦めて下さいと言ったでしょう」
もう一度母の耳に唇を押し当てて囁くと、母は私の手の為すがままにされていた。
濡れは広がってきて尻の下の母の着物に染みが広がっていく。
気づけば母の掌はそっと私の服の裾を握りしめており、唇を噛みしめているのが分かる。
「我慢しなくてもいいんですよ」
「だってこんなの…私には…」
「いいんですよ。親子なんだから、気にしなくても」
そこまで言うと、母はそれに答えず、俯いたまま高い声を漏らし始めた。
「触って下さい」
そう言って母の手を取ってそっと私自身に触れさせてみる。
目を見開いた母はまるで初めて見るかのように大きくなったモノに目線を向けた。
母の掌が蠢く事は無かったけれど、もう拒むような様子はない。
「動かしてください」
そこまで言うと、母は一瞬羞恥の表情を浮かべたが遠慮がちに掌で擦るように撫で始めた。
思えば父の性格からしてこんな風に母と睦ぐような事はなかったと思う。
跡継ぎの私を作るための作業として母を選び結婚し、子供を為したんじゃないか、と。
旧家の生まれの母としてもそんな夫婦の在り方は違和感のある事じゃないんだろう。
だとすれば、それは昭和生まれの私からすれば不幸な事と映る。
母の反応からして性を謳歌するような事は遂に無かったのだとすれば納得出来る。
再び母と唇を重ねると、小さく開かれた母の唇から舌が伸ばされてくる。
「覚悟は決まりましたか?お母さん」
意地悪な私の問いに母は逡巡し、責めるような目で見てくる。
「決まってないなら、今決めて下さい」
「………」
そう言って私は母の下半身の中心から指で小さな突起物を摘まみ上げた。
母の反応は一気に激しくなり、私の腕の中から転げ落ちるように上半身を反らせる。
そのまま指先で何度も母の小さな突起物と入り口を往復するように擦り続けると、逃れるように腰を引こうとする。
快感を与えられること自体に慣れてないのだろう。
「駄目、止めて止めて…」
許しを請う様に母は涙声を漏らすが、強く母の腰を抱いて下がらせないようにする。
逃れることの出来ない快楽が自らの体に広がって登っていく感覚なのか、母は両足を突っ張らせて震え、我を忘れたように喘ぎ声を上げる。
やがて私の腕の中で母は激しく絶頂を迎えた。
昔からおとなしく物静かで全くそんな気配など見せたことも無かった母。
母は今、だらしなく両足を大きく広げて去った熱の余韻に呆然としている。
またそんな快楽を与えてきた私に母は女らしく少し照れた表情を見せて腕にしがみ付いて来た。
仄かに立ち上ってくるのは失禁した母の小水の香りだった。
訪れた絶頂と失禁は母にとって、頑なに守ってきた者を壊すきっかけだったのだろうか。
先ほどの戸惑いと遠慮の消えた母は私の体に凭れたまま、そっと手を伸ばして私の勃起に手を伸ばしてくる。
「…硬いわ…」
独り言のように聞こえるか聞こえないかくらいの大きさで、母は小さく囁いた。
今や母はこれを胎内に受け入れる想像をしながら触れているのだろう。
硬さと長さを確かめるように何度も手のひらが行き来する。
「楽しみですか?お母さん」
「…意地悪な人ね。年寄りに恥をかかせて…」
「楽しみなんでしょう」
「………」
その言葉に母は小さく頷いた。
母の了承を得た私は今まで感じた事のない充足感と満足感を覚えていた。
ずっと頭を押さえられるようなそんな感覚を味わってきた私にとって、それは初めて成し遂げた事のようにも思えたのだ。
母は私の体の下に居た。
礼儀作法に五月蠅く、いつも小言ばかり言ってきた母。
父の顔色を窺い、叱責してきた母。
その母が恥じらいながらも自ら両足を広げている。
両腿に手を当てもう十分に広げられていると思われた母の両足をさらに広げさせると、母は恥ずかしさのあまり顔を背けた。
母の表情にはもう興奮と期待しかなくなっているように見えた。
そのまま私は十分すぎるほど開いた両足の中心に向けて体重を掛けながら母の胎内へと深く押し込んだ。
「…入ってますよ、お母さん」
我慢出来ずに動きながらそう声を掛けると、母は激しく頷いた。
あぁぁ…!我慢出来なく成っていた私は、激しく義母の中に叩き込むように突き立てる。
「あっ…あぁぁぁ…!」
深く咆哮するような母の喘ぎ声を聞きながら私は母に何度も突き入れる。
母の尻に私の腿が激しくぶつかる音がして、部屋が軋む。
動くたびに何かが溢れて濡れて漏れたような音が母の股間から漏れる。
先ほどまでと違って母は欲しがるように私の腰を掴んで律動をねだるようだった。
畳の上で母の足を両脇に抱え込みながら何度も突き入れる。
「いいっ!いいっ!いいっ!」
不思議なほど肉の快楽を感じている事を伝えてくる母。
母の胎内深くに埋め込んでいると、感動も湧いてくる。
いつか母に頬を打たれて泣いた日も、理不尽に父に殴られて泣いた日もこの日のためにあったようなものだった。
全て報われるような気がした。
「出していいですか…っ?」
限界が近づいていた私は母に問う。
既に虜になりつつある母は何度も頷いた。
妊娠の可能性があるのか、無いのかも分からないまま。
「イッて…出して…っ!」
息も絶え絶えに母は言う。
その声に引っ張られるようにして性器ごと吸いつかれるみたいに母の胎内に精液を吐き出していた。
私の体の下の母はまだ体を震わせながら夢心地の表情で恍惚としている。
そんな母の髪を撫でながら再び口付けると、母のか細い腕が私の首に力強く巻き付けられてきた。
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- カテゴリ:母子相姦小説 短編
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