連載「母子相姦のある風景」第十三・五話「コンビニ」
- 2018/06/17
- 12:25
めちゃくちゃミニサイズでエロも極薄ですが、外伝扱いで一つできましたのでアップします。
個人雑貨屋(ないし酒屋)兼コンビニっぽい店って最近は見なくなりましたね。
そういう店が地元にもありまして店員がおっさんで買いやすいので、昔はよく「ドルフィン」とか「家族姦係」とか一般書店では買いにくい本を買ってたものです。
酒屋も本当無くなりましたね‥‥時代の流れでしょうか。。
宜しければどうぞ。
追伸。
先月は無断で「母子相姦のある風景」をお休みしてしまいましたので、今月はこれと別に
もう一話アップしようと思います。
そちらも宜しければお願いします。
個人雑貨屋(ないし酒屋)兼コンビニっぽい店って最近は見なくなりましたね。
そういう店が地元にもありまして店員がおっさんで買いやすいので、昔はよく「ドルフィン」とか「家族姦係」とか一般書店では買いにくい本を買ってたものです。
酒屋も本当無くなりましたね‥‥時代の流れでしょうか。。
宜しければどうぞ。
追伸。
先月は無断で「母子相姦のある風景」をお休みしてしまいましたので、今月はこれと別に
もう一話アップしようと思います。
そちらも宜しければお願いします。
「コンビニ」
家のすぐ近くに線路が通っている。
電車が近づくかなり前からカンカンカンとうるさく鳴り響き続けるので、昔から電車を感知する距離がおかしいんじゃないかと疑ってる。
踏切近くには雑草が短く生い茂っていて、その草むらに隠すように予備の遮断棒が横たわらせてある。
子供の頃からずっとそこにある古い踏切だ。
それを越えたら無人駅があり、申し訳程度に郵便局や交番、小さな個人の雑貨屋が立ち並んでいる。
昔は商店街の方がずっと栄えていたけれど、今となっては電車もあって人の行き来も激しく賑わいを見せている。
家から歩いて5,6分のところで、たまに雑貨屋に買い物に行く。
その雑貨屋は半世紀も前に夫婦が開いた店らしく、今はその娘夫婦が経営を継いでやっている。
代を代わった時に地元のコンビニと提携したようで、その時に店名も経営者の苗字からチェーンストアのものに変わってしまった。
そのコンビニチェーンは県内では10数件はあるけど、他県では見かけたことがない。
やがてこの辺りにも大手のチェーンが来て、潰れてしまうと思われてたけど立地の良さからか未だに雑貨屋っぽいコンビニの状態で続いていた。
営業時間は24時間じゃなくて10時から午後6時。
ATMも無いし、雑誌も少ないし、けれど独自のスタンプカードはある。
提携のお陰か品ぞろえも少しは良くなったし、大手と違って賞味期限が近いと半額にするから重宝してる。
コンビニは建物自体は昔のままで普通の平屋建てだけど、手前の郵便局と交番に連なるように立っていて、何だかやけに収まりが良い。
見てて無人駅前の光景としてしっくりとくるというかな。
駐車場はわずか4,5台程度分なので少し入ったとこに屋根付きの駐輪場がある。
車で行くような距離でもないし、買う量も大したことないから大抵は徒歩でプラプラ出かけてる。
ある日の仕事帰り、先に買い物を済ませてこうと寄ってみると外壁にグレーの防音シートが貼られている事に気付いた。
潰れたのかと思って店の中を見てみると、改装の案内が自動ドアに貼られている。
やってきたチェーンを大手に乗り換える事にして、合わせて店内外を工事する事にしたようだ。
店としては顔も良く知っている経営者夫婦のままらしく、ガワと看板だけ変える形になるらしい。
何だかよく分からないけれど、それからそのコンビニに行かなくなった。
店の前を通るたびに知っていた店じゃなくなったような気になって、立ち寄る気になれなくなってしまったんだ。
割引サービスをしなくなったりスタンプカードも廃止された事もある。
24時間営業するようになって、もっと品ぞろえも良くなって便利になったはずなんだけど、行こうという気にどうしてもなれない。
通りがかる度に店内をチラッと覗き見ては通り過ぎていくようになった。
最近、車を買い替えた。
ようやくキーレスになり液晶テレビもついて色んな便利機能があるって話だったんだけど、実際に乗り始めたらがっかりしてしまった。
どうもブレーキ反応が悪いし、慣れていた操作感覚も馴染めないし、ラジオもない。
前の車はだいぶ調子が悪くなってクーラーも二年に一度は壊れてたけど、色と形が好きだった。
時間が経つほど色んなものが変わっていくし、無くなっていってしまう。
あのコンビニも元々雑貨屋で先代の経営者夫婦が始めたんだと教えてくれた母はもうとっくに死んでしまった。
母とは親子から夫婦みたいになって二十何年過ごした。
新しい店にも新車にも、母のいない暮らしにも慣れない。
完
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家のすぐ近くに線路が通っている。
電車が近づくかなり前からカンカンカンとうるさく鳴り響き続けるので、昔から電車を感知する距離がおかしいんじゃないかと疑ってる。
踏切近くには雑草が短く生い茂っていて、その草むらに隠すように予備の遮断棒が横たわらせてある。
子供の頃からずっとそこにある古い踏切だ。
それを越えたら無人駅があり、申し訳程度に郵便局や交番、小さな個人の雑貨屋が立ち並んでいる。
昔は商店街の方がずっと栄えていたけれど、今となっては電車もあって人の行き来も激しく賑わいを見せている。
家から歩いて5,6分のところで、たまに雑貨屋に買い物に行く。
その雑貨屋は半世紀も前に夫婦が開いた店らしく、今はその娘夫婦が経営を継いでやっている。
代を代わった時に地元のコンビニと提携したようで、その時に店名も経営者の苗字からチェーンストアのものに変わってしまった。
そのコンビニチェーンは県内では10数件はあるけど、他県では見かけたことがない。
やがてこの辺りにも大手のチェーンが来て、潰れてしまうと思われてたけど立地の良さからか未だに雑貨屋っぽいコンビニの状態で続いていた。
営業時間は24時間じゃなくて10時から午後6時。
ATMも無いし、雑誌も少ないし、けれど独自のスタンプカードはある。
提携のお陰か品ぞろえも少しは良くなったし、大手と違って賞味期限が近いと半額にするから重宝してる。
コンビニは建物自体は昔のままで普通の平屋建てだけど、手前の郵便局と交番に連なるように立っていて、何だかやけに収まりが良い。
見てて無人駅前の光景としてしっくりとくるというかな。
駐車場はわずか4,5台程度分なので少し入ったとこに屋根付きの駐輪場がある。
車で行くような距離でもないし、買う量も大したことないから大抵は徒歩でプラプラ出かけてる。
ある日の仕事帰り、先に買い物を済ませてこうと寄ってみると外壁にグレーの防音シートが貼られている事に気付いた。
潰れたのかと思って店の中を見てみると、改装の案内が自動ドアに貼られている。
やってきたチェーンを大手に乗り換える事にして、合わせて店内外を工事する事にしたようだ。
店としては顔も良く知っている経営者夫婦のままらしく、ガワと看板だけ変える形になるらしい。
何だかよく分からないけれど、それからそのコンビニに行かなくなった。
店の前を通るたびに知っていた店じゃなくなったような気になって、立ち寄る気になれなくなってしまったんだ。
割引サービスをしなくなったりスタンプカードも廃止された事もある。
24時間営業するようになって、もっと品ぞろえも良くなって便利になったはずなんだけど、行こうという気にどうしてもなれない。
通りがかる度に店内をチラッと覗き見ては通り過ぎていくようになった。
最近、車を買い替えた。
ようやくキーレスになり液晶テレビもついて色んな便利機能があるって話だったんだけど、実際に乗り始めたらがっかりしてしまった。
どうもブレーキ反応が悪いし、慣れていた操作感覚も馴染めないし、ラジオもない。
前の車はだいぶ調子が悪くなってクーラーも二年に一度は壊れてたけど、色と形が好きだった。
時間が経つほど色んなものが変わっていくし、無くなっていってしまう。
あのコンビニも元々雑貨屋で先代の経営者夫婦が始めたんだと教えてくれた母はもうとっくに死んでしまった。
母とは親子から夫婦みたいになって二十何年過ごした。
新しい店にも新車にも、母のいない暮らしにも慣れない。
完
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