連載「母子相姦のある風景」第十六話「雑貨屋」
- 2018/08/13
- 03:27
お盆ですね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私も墓参りしまして、しんみりと……と思っていたら、DMM(FANZAなんて名前に改名しましたね、なんだそりゃ)でサークル「フリーハンド魂」の新作(伯母もの)が出たので慌てて購入しました。供養のち煩悩っていうのが人ですね。
なんていうか「フリーハンド魂」の相姦モノっていうのは背徳感うんぬんより明るく楽しくエロイ作風ですね。
全日本プロレス的というかなんていうか……好きだなぁ、と。
それはそうと「母子相姦のある風景」の新作「雑貨屋」出来ました。
モデルは家の近所の雑貨屋兼駄菓子屋で昔ながらの店なんですが、カードバトル用のテーブルも設置してありましてね。2018年だというのにまだ子供たちで賑わっています。
よくよく考えたら第五話「映画館」に出てきた男の実家も雑貨屋でかぶってますね……まあ、いいやと思い、完成させました。
何気にこの連載も十六話目(番外が二話あるので、実質十八話目)ですね。
連載式にすると「次を書かないと」って意識づけになるから創作意欲自体が継続的に湧いてきます。10年もやってて何ですが、もうちょっと早く思いつけばよかったなぁ…。
では、よろしければどうぞ。
下りたままのシャッター。
見上げれば文字が消された看板。
そんな状態になっておそらく数十年は経過しているだろう。
要するにとっくに潰れた店舗だ。
それでも建物の二階部分の窓や脇の玄関のガラスはまだ比較的綺麗なままだ。
かつての店主やその家族は二階か奥で生活を続けているんだろうか。
まるで人目を避けるかのように。
そんな光景はこの町では珍しくない。
実際店側の人間からすればたとえ潰れたってそこは自宅でもある。
商売がダメになったからと店舗兼自宅を売り払ったって、良い引っ越すあてがある訳でもないし。
だから寂れた商店街にはそういう建物が無数に広がっている。
ウチもそんな家の一つだ。
3年近く前までは雑貨屋をやってた。
簡単な日用品に加えて駄菓子屋兼文房具屋兼‥くらいの。
最後の頃は子供向けにカードまで売ってたんだ。
そしたら、わりかし子供も集まったもんでテーブルを置いたところ毎日のように夕方は小さな人だかりまで出来てた。
この辺じゃああいうのをやってる店がなかったから、地元の小学生には需要があったんだろう。
思えば最後の賑わいだったんだ。
もっとも経営をどうこうするほど売り上げがある訳じゃもちろん無かったけどね。
店は父の死をきっかけに締めくくったよ。
三年前だから……2015年末までだったね。
雑貨屋っていうのは今はなあんまり見なくなったけどこの町にも幾つかあったよ。
良く言えば小さなホームセンターみたいなもんだから。
だから寂れてく商店街の中でも割と根強く地元に必要とされたんだ。
客は子供と年寄りばかりだったけど、割と最後まで人は来てくれたしさ。
いくら大手のが安いっていっても、歩いてすぐ行けるとこにあるってのが良かったんだろうな。
今、ウチの下りっぱなしのシャッター前にもまだジュースの自販機が置いてあるよ。
昔は瓶だったんだけど、今はさすがに缶とペットボトルだね。
ずっと昔から設置してたもので、全部100円のやつ。
これだけが雑貨屋の名残だね。
こんなんでもわりと子供や住民が前を通る時に買ってくからか、そこそこ売れてるんだよ。
飲み物って小売店だと安売りするけど、定価で売れる自販機って未だにメーカーが力入れてるんだよね。
だから自販機って電気代が月三千円くらいで、それより売り上げれば儲けは一応出るんだよね。
たまにさ、子供が店の前のベンチに腰かけてジュース飲んでるんだけど、そん時は大抵店の看板を見上げてるんだよ。
何年か前にカードで遊んでた子らなのかなって思うんだけど、彼らなりに店での思い出に浸ってるのかな。
ちょっとは寂しいって思ってくれてるなら嬉しいね。
僕が子供の頃はすぐ近所にも薬局やらそば屋やら呉服屋やら本屋やら何でもたくさん店があったよ。
今は一個も残ってないけどね。
全部ウチみたいにシャッターが下りっぱなしになってるよ。
経営してた爺さん婆さんは亡くなってるけど、家族はそのまま住んでるよ。
たまに道で会うし、挨拶もするしさ。
でも昔店をやってた頃の話は全然しないね。
昔、家の近所に薬局があったって言ったじゃない。
今どきめったにないんだけど、そこ店の前にコンドームの自販機があったのよ。
子供の頃は飲み物とかタバコならともかく、何を自販機で売ってるんだろって不思議でさ。
小さい時に母親と歩いてる時に何の気なしにこれ何の自販機なのって聞いた事あるんだよ。
そしたらあからさまに絶句しちゃってさ。
まあ、子供に説明しにくい事聞いちゃったんだって分かって、そっからしつこく聞かなかったんだけどね。
大人になれば分かるんだけど、早朝でも夜中でも時間帯関係なく必要とする人間がいるからなんだよね。
昔はコンビニなんて無かったからさ。
実際に買ってる人見たことないんだけど、そりゃもちろん買う人はいたんだろうね。
ウチは雑貨屋も兼ねてたから年寄りはトイレットペーパーやティッシュ、紙オムツとかよく買ってたな。
みんな近所の住民だから買い物ついでに他の客や親父と話し込んだりしてたね。
良く来る人に腰の曲がった乳母車押してるお婆さんがいてさ。
よくあれこれ買い込んだ後、足が悪いからここは近くて助かるって言ってたね。
ウチが無くなったらあの人どこに買いに行くんだろうなって思ったよ。
まあ、年も年だからそう生きないと思うけど…。
子供の頃はいつか自分もこの店を継ぐんだって思ってたよ。
別に深い考えも無くて、何となくそうなるんだろうなって。
売り上げもそこまで悪くはなかったしさ。
でも何年かしてコンビニや大手のホームセンターがたくさん出来てさ。
それでこの店は父親の代限りだって感じになってきたんだ。
継いでまで続けてもしょうがないだろって言うのが父親の言葉だったね。
高校くらいの頃まではコンビニに改装すればいけるんじゃないかとか思ってたけど、まあ、無理だよね。
道も狭いし駐車場もないんだもん。
でももしそうしてたら店は続いたし、父は喜んだかなって思う時はたまにあるよ。
駄菓子がちょっとブームって言ったってさ。
駄菓子屋一本でやってけるほど売り上げを出すのはやっぱり無理なんだよ。
子供も減ってるし、駄菓子とアイスとカードばっかりで単価も安いしさ。
何とか店を続けて行けないかなって思ってた時期はあるよ。
コンビニでもしょうがないし、駄菓子屋一本だとしてもね。
父にはもう改装する気は全くなかったけど、ちょっとは僕はやる気があったからさ。
ウチは両親の年が一回り半も離れてて、いわゆる遅い子だったんだ。
父は子供の頃から既に爺ちゃんだったんだよね。
けど母親は割と若かったのよ。
父が先に死んだからって母の人生はまだまだ残るわけだしさ。
簡単に店閉めたら張り合いも無くなるって思ってね。
結局諦めちゃったんだけど。
その代わりにというか母と僕がデキたのはその影響もあるかもしれないね。
母も僕も働きに出ることになってたけど、店閉めてからはちょっと時間が出来てたし。
一応、父の四十九日までは何も無かったよ。
忌中だし、そんなにすぐにはそんな気になれなかったしね。
でも何でもそうだけど、新しい暮らしが始まってしまえばそれなりに乗り越えられるもんなんだよね。
ちょっとずつちょっとずつさ。
悲しさとか寂しさとか、不安とかそんな色んなものが薄れていくんだよね。
四十九日って故人の魂が家を離れる日の事を言うんだよ。
それまではずっとどこかに残ってた親父が本当にあの世に行っちゃうって事なんだ。
一つの大きな区切りって事で、母親の手を取ってさ。
「新しく母ちゃんと生きていきたい」って言ったんだよ。
そしたら母は僕の手を握り返したんだ。
「あんたと……?」
迷っているように不安げなその言葉の割にずっとその手の力は温かくて心地よかった。
ずっとこの手は父のものだったんだなってそん時初めて気づいたよ。
何となく想像していた母を自分のモノにしたいって願望が現実になりそうだって思ったら、鼓動が早まって心臓が痛いほど苦しくなってきた。
それから毎日は互いに距離の測りあいさ。
親子とはいえ男と女だし、それでなくても長い付き合いだしさ。
改めて考えてみたんだけど、その時僕はまだ20代で母もまだ40代なんだ。
母の残りの人生寄り添ってやったって別に構わないってさえ思ったよ。
どうせ男は女より10年近く寿命が短いんだからさ。
母と初めてキスしたのは近所のスーパーで買い物した帰りだったよ。
本当日常の延長だったね。
それがなんていうか相応しい気がしたんだ。
美人っていうか大きめの鼻が愛嬌のある丸顔でさ。
若く見える……ってタイプでもないけど、童顔っぽいから若く見える時もあるかもしれないってくらい。
知りすぎるくらい見知った母が大人しく目を閉じて唇を重ねているとひどく興奮したよ。
たっぷりとした肉感的な体形の母がやけにしおらしく、本当に母も女を感じたよ。
今まで見たことのなかった母の一面を見ることになるんだって。
これが体を許す決心をした女かって思ったよ。
それで僕にも母を抱く決心がまとまった気がしたね。
下半身が一つに溶け合うと、母の肉体の温もりが伝わってくるんだ。
首をもたげた母はもう何度目かのキスをしたよ。
父と最後にしたのはいつなんだよって聞きたくなった。
なんでかはわからないんだけど、母の肉体を遂に自分のモノにした途端、何だか無性に肉体以外の母が知りたくなったんだよ。
母の膣内の熱量が自分のまだ知らなかった母の女の一面そのものなんだと思ったね。
熱が伝わってくるだけで全身まで汗ばむほど暑くなってきて、ろくに動かなくても射精しそうになった。
小さく震えながら母は上半身を少し反らせて喘ぎ声を上げていたよ。
遠慮がちだけど明らかにセックスの快楽の雰囲気の漂う母の声色に不思議な感動を覚えたね。
やがて腰を中心に痛いくらいに強烈な快感が起き始めると吸い取られるように射精し始めてたんだ。
膣内が小さく痙攣した時に母は声はあげなかったけど、充実したように上気した良い顔をしていたね。
快感と興奮と、感動と……母親とするセックスの独特の感覚に溺れそうだった。
女としての肉体の良さだけでなく、やっぱり相手が自分を産んだ母親だからここまで昂ったんだと思うよ。
一度味わうと抜け出せなくなるほどの感覚だって、実感したね。
それは母にとっても同じようなものだったんだと思う。
買い物から帰ってきてすぐだから最初は母もそんな気はなかったと思うけど、最後には母も凄く感じていたからさ。
何かが終わったって人生は続いていくんだよね。
親父の店と心中する訳にはいかないからさ。
でも何となくだけど、僕が母とこうなった事を親父が知ったとしても安心したんじゃないかな。
店の存続を諦めかけてた親父にとって、自分よりずっと若い女房だった母は父の最期の心配事だったと思うからね。
まあ、実際分からないけどね。
店舗のシャッターを上げることはもうないと思うけど、ウチの前を今も毎日たくさんの子供達が通ってくよ。
変わらないものと変わってくもので世の中出来てんだね。
完
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