18年ぶりに横須賀へ。シェンムーと母子相姦の話。
- 2018/11/19
- 04:36
「シェンムー1&2」がPS4で今秋11月22日に発売される。
そんな衝撃的なニュースを聞いたのは今年の春だったでしょうか。実際に秋になり、11月に入ってからはもう指折り数える日々です。いよいよ今週の木曜日ですね。

ドリームキャストで出た「シェンムー」は1999年に1が、2001年に2が発売されました。しかし、PS2に比べればマイナーなドリームキャストで開発費用に見合った売り上げが出なかった事とセガの経営不振に伴って、3の開発は霧散。そして20年近い年月が経過しました。
ドリームキャストの発売不振とセガの経営難は連動していましたが、その中でも開発費70億円と大々的に宣伝されていた「シェンムー」は半ば戦犯のような扱いを受け、PS2やPS3に移植される事も無く、ファンとしては「龍が如く」シリーズに亡き面影を見て心密かに涙を流していたものです。
ご存知の無い方も見えるかもしれないので、改めて説明します。
シェンムーは今でいうオープンワールド型ゲームのプロトタイプとも言われ、リアルなグラフィックで緻密に再現された町並やゲーム内の時間経過や天候で変化する風景、そし全ての登場人物に固有の顔と声(フルボイス!)が実装されていて、しかも彼らは固有のタイムスケジュールに沿って生活をしている、というとんでもないものでした。商店街には各店主やその家族が住んでいます。町には学生や会社員らが往来していて雨が降れば傘を差しますし、朝には通勤通学し夕暮れ時になれば家路を急ぐ訳です。さらに言えばゲーム内の町にゲームセンターがあり、そこに行くと実際にアフターバーナーなどかつてのセガの名作ゲームが遊べたりもしました。
1では横須賀が、2では香港が舞台となりそれらの町並みの作りこみに感動したものです。今、私も連載で「母子相姦のある風景」を書いていますが、現実感ある風景の再現に大変イマジネーションの影響を受けたものです。あ、ちなみにシェンムーはゲーム内で1986年~1987年を舞台としていますので、風景が余計に懐かしいんですよ。
「母子相姦のある風景」の舞台ってたとえばどんな町?といえば、シェンムーの中にあるといっても過言でないくらいです。
「圧倒的に(無駄に)リアルな作りこみ」それがシェンムーの個性そのものでした。だからこそ表題の18年ぶりに横須賀へ、という表現も決して大げさでないと思えるんですね。



ドリームキャストは日本の家庭用ゲーム機としては初めてインターネット接続を可能としていて、かつて「近親相姦研究所」に投稿してた初期の頃はこれで行っていました。文字もキーボードを持っていなかったから、テレビ画面に出る疑似キーボードで打ってたんですよ。おまけにあの頃の掲示板は文字数制限が厳しくて、3000字くらい打つと投稿ミスして、画面をバックしてきたら文章が消えている、なんて事もザラでした。
さらに言えばネット接続も電話回線によって行ってたから繋がりにくいし、長時間やってると電話代がかかって仕方ないし、なんてあの頃悩まされました。後、ペアレンタルコントロールっていう年齢認証のシステムがあり、(ハードの設定上デフォルトでされていて、解除するにはクレジットカードか何かで年齢確認を行わないと出来なかったんです)、サイトがなかなか見れなかったりもしました(裏技を使えば実質無効化出来た)。
そのため「近親相姦研究所」の記憶って、ドリームキャストを経てテレビ画面で見たのが印象深いんですよ。読みにくかったなぁ、パカパカ光るパナーの読み込みも遅くて……。
当時あったサイト「快適な母子相姦」も「母子相姦の仲間」もしばしばドリームキャストで閲覧していました。私の中で「母子相姦」とドリームキャストは薄い線で繋がっているような感覚がありますね。
個室ビデオ屋でのパソコンから閲覧したり投稿してたこともありますが、あの頃はパソコンでもとにかく回線が遅くて遅くて、ドリームキャストの方がまだ早かったくらいです。
ドリームキャスト自体はハードとしては完成度が低かったと思います。読み込みもうるさいし、ビジュアルメモリーっていう記録媒体も割高ですぐ電池が切れてピーピーうるさいし、何度も本体が壊れたし(実働3年で3,4回修理に出しましたよ。全部無料でしたけど)、何よりあんまり売れなかったし。けど「シェンムー」に出会えた唯一無二のハードでしたね。
昔からどうも現実的な風景や世界をゲーム内で再現したものが異様に好きでして、同じドリームキャストでは「東京バス案内」っていうバス運転手のシミュレーターにドハマリしていました。PS2でも移植されていましたが、こっちもまた新作出ないですかね。あのまったりとした時間が流れるのが何とも言えなくて。
いい年こいてゲームの話なんて、とも思ったのですが、20年近くも前に未完のままだった物語の続きを見られる事に期待に胸躍っています。あの日、あの石切り場を出た二人はその後どうしたのか、遂に知ることが出来るんです。見ることが出来るんです。その感動は興奮は待ってた者にしか分からないんですよ。
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