短編「ラジオ」
- 2019/04/14
- 00:09
さて、短編「ラジオ」の公開です(前置きの時事ネタを思いつかなかった)。
最近はテレビを全く見なくなってしまったんですが、ラジオは今でもナイター中継用によく聞いてます。四半世紀ほど前なら(もっと前か?)ラジカセといえば中学か高校の入学祝の定番でしたね。私もそうでした。
そんな訳で、今回はラジオ。
ちなみに劇中のアイドルのモデルは中村あゆみで唯一のヒット曲と言えばもちろん翼の折れた例のあれ。本編では一応名称を伏せました。以上。
それでは宜しければどうぞ。
夜、ベッドに入ってから、枕元のラジオの電源を入れる。すぐにザーッとノイズに混じってボソボソと会話が流れてくる。少し待つと徐々に音がクリアになってくるのを待ってから、ようやく電灯を暗くして放送に聞き入る。部屋を暗くした方がより番組に入り込めるような気がしたからだ。あの頃テレビは居間で家族と見るもので、ラジオは自分の部屋に入ってから楽しむもののように何となく分類されていたような気がする。
ラジオでお笑い芸人や通好みの文化人がDJを務める番組を聞いていると、普段テレビでやらないようなマニアックな話や情報を聞けた。それだけで何か人が知らない珍しい事を知ることが出来る気がした。
その内に少しずつ暗闇の中で目が慣れてくると、ラジオの電源ボタンのすぐ上にある赤色LEDランプの微弱な光まで見分けられるようになる。その今にも消えそうな弱々しい淡い赤はいつの間にか夜の情景として馴染んでいった。
薄く赤く照らされた弱い光の中でも母の裸身がポヤっと浮かび上がった。赤と黒の陰影が濃く丸みを帯びた肩から豊かな胸、膨らんだ腰のラインを照らしている。見慣れた普段と違った見え方をするのは弱い赤色のせいなのか、それとも母が一糸纏っていないからか、それとも母の表情が女になっているからか、分からなかった。
ベッドに横たわって体を重ねながら母の肩越しに両手をつくと、母は体を捩らせて反らすように姿勢を整える。さほど美しくもないはずの母の体形がやけに女性的に滑らかで綺麗な曲線を描くように躍動し、実の母なのに異性的な魅力を強く感じた。
母の表情はまだ戸惑いが消えていなかったけれど、これからする事をもう受け入れているようにも見えた。母の手が導くように伸びて僕のモノを包み込んでくると、掌で硬さと熱量を感じ取っているように軽く握ってきた。導かれるように母のそこに引き寄せられると、本当に自然に僕と母は十数年ぶりに一つになっていた。
小さく母が何か呟いた。
「何?」
目でそう問いかけてみても、母は無意識だったようで何か唇が動いている。
母にとっても言葉にならない感覚と感情なんだと分かり、何だか不思議な共感を覚える。生まれて初めて体験する女の感覚だった僕にとっても本当に何とも言えなかった。
母の膣内は思っていたよりも余裕があってどれくらいの広さがあるのか確かめるようにゆっくりと動き出すと、もう一度母はさっきと違う言葉を呟く。何て言っているのかは分からないけれど、今度は明らかにセックスに反応している事は分かったので、試しに目一杯深くに押し込むと、先端がかすかに硬い骨のような個所に触れた。
「あっ、あっ……ん……」
ここが母の子宮口なんだ……と思った時、母はひときわ大きく声を漏らした。痛いのかと思ったけれど、何度も先端で母の子宮を突き続けると、その度に母は声を漏らし続けている。こんなに硬いのかと内心驚くほど母の子宮口は閉じ切っていたが、何度突き続けても母の声が途切れることは無かった。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……」
定期的な律動と母の呻くような声に本当に母親とセックスをしているんだと強く実感した。
子宮は閉じられたままだったけれど、母の膣口は感触で分かるほど濡れて柔らかく広がってきた。緩いくらいだった程の感触が徐々に狭まり、きつく締め付けてくる感触に変わってくる。
半開きの母の唇から舌が小さく伸びてきたので口づけて舌を絡め合わせる。
「気持ちいいの?」
「……すごくイイ……」
少し躊躇ったような表情に反して強く唇を押し付けてくるので、それまで遠慮がちに動いていた腰を激しく動かし始めた。
親子でも快感を感じ合いながらこんな風になれるんだと実感すると、強烈な下半身の痺れとともに母の膣内に射精し始めた。同時に僕を跳ね上げるように母の腰が高く上がり、初めて母の絶頂を目にした。
机の上のラジオからは古い歌が流れていた。小さなスピーカーを振動させるくらい甲高い声で30年以上前の女性アイドルの声が響いている。ぐったりとしていた母が何となしに言う。
「これ、好きだったの」
「ふぅん」
「これが唯一のヒット曲なんだけどね」
「そうなんだ」
母は軽く歌手に合わせて小声で歌いだす。存外上手い。
じゃあ、ちょっと覚えてみようかな。そんな事を思いながら、母の歌声に聞き入っていた。
完
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