KAYさん新作翻訳小説「ママと一緒に巣ごもり中」
- 2020/05/17
- 23:24
緊急事態宣言もほとんどの県で解除されましたね。
(とはいえ、当面はまだまだマスクは手放せませんが)
今回はKAYさんより新たにお預かりしたタイムリーな作品を掲載させて頂こうと思います。
「ママと一緒に巣ごもり中」と言いまして、この度のコロナウイルスによる自粛ムードを反映した作品です。
一連の騒動で帰省してしまったガールフレンドに会う事もままならなくなったエリックとその母親サラの物語です。
おっしゃるようにポルノ要素は少し淡泊かもしれませんが、この地球のどこかで現在進行形かもしれない母子カップルと思うと非常に興味深いですね。
時事ネタが持つリアリティの良い面ですね。
あとがきに触れられていますが、今回の騒動も社会の変わり目として一つのきっかけかもしれませんね。
この数か月間の混乱が今後社会にどう影響を与えるのか今はまだ分かりませんが、たしかに何かが変わる転機なんでしょうね。
古い映画を見ると、「今どきこんな風景や建物ないな」なんてよく思うのですが、もしかしたらマスク姿の人も今後はずっと増えるのかもしれません。
全然関係ないのですが、今年の2,3月頃からアクセス数が急に下がったと思いきや、5月の連休以後水準が元に戻ってきました。もしや訪問者の方々で患者さんが増えているのだろうかと心配していたのですが、ホッとしています。
まだまだ油断せず、身の回りの防御はしっかりしましょう。
ママと一緒に巣ごもり中
作者 SarahInTexas
原題 Sarah and Eric: Stay-at-Home Pt. 01
元URL https://www.literotica.com/s/sarah-and-eric-stay-at-home-pt-01
朝の八時といえば爽やかな朝を連想したいものだが、エリックは朝から既に憂鬱な気分でいっぱいである。
コロナウイルスによるパンデミックが始まって既に3週間が経過し、彼は気が滅入りそうな毎日なのだ。
彼の通う大学はとっくに閉鎖されていて当然講義もない。
スポーツイベントは軒並み自粛で行ったり見たりして熱狂することはできず、ジムで汗を流して健康な時間つぶしをすることもままならず、加えてガールフレンドも実家に帰省して会うこともできない。
それでもエリックは自分にとっての最善の道を模索した。
まず講義はオンライン授業で受けることに決め、彼の住まうアパートにはフィットネス施設もありそこでランニングマシーンなどを使って体を動かすことは可能だった。
だが彼を最も憂鬱にさせるのは彼女のエミリーに会えないことである。
授業で頭を使いマシンで汗を流しても、健康な心身から湧き上がる悶々としたものは決して昇華できない。
ただただエミリーの存在は彼の人生において不可欠なものなのだと再認識するだけだ。
一方彼の母親であるサラの事情は息子より大分マシなものであろう。
彼女の仕事は在宅勤務でも十分可能であり、寝室のスペースを少しだけ仕事用に改造するだけで事が足りた。
通勤する必要もなくなったことで一時間半ほどの時間が節約できたのだ。
仕事の打ち合わせ等テレビ電話で会話する必要がない日であれば、お化粧もスーツも着る必要がない。
たとえあった所でパジャマの上から品のいいブラウスでも羽織れば済む話だ。
上司にもクライアントにもサラの全身が見える必要はなく、見える範囲で仕事着が映ればそれで事足りる。
だがサラもまたジム通いは諦めねばならず、アパート内の設備で代用するよりなかったのは言うまでもない。
サラとエリックは仲良し親子だ。彼がまだ幼い四歳の頃から二人きりの家族である。
彼女はビジネスで十分な利益を得ていてマイホームを買う余裕もあったのだが、その維持に時間をかけるのが面
倒なたちだったため、ちょっと品のいい素敵なアパートを借りることにしたのである。
そして今サラはアパート内の器具で汗を流している。
ランニングマシンの上で息を弾ませながらここで十分運動は可能であり、わざわざジム通いするのは馬鹿らしか
ったわねなどと考えていた。
そこにエリックが入ってきてサラの思案は一度中断することとなった。
「ハイ、ベイビー」サラはマシンを降りて一人息子に挨拶した。
「ハイ、マム」
エリックはそうそっけなく返すだけだ。
サラは肩をすくめ首を左右に振った。
明らかに彼は意気消沈していて母親と楽しく会話する気分ではなさそうなのがわかったのである。
不要不急の外出は避けよと言う全米を覆う重苦しい空気が、いかに彼のバラ色の青春を台無しにしかけているの
かを母としてサラは理解してあげたかったが、サラは結構柔軟に対応できていたため完全にわかってあげられる
自信はあまりなかったのだ。
「いい汗をかいたらいいわ」
サラは息子が運動ショートパンツ姿でウエイトマシーンをセットする姿を見ながらそう声をかけた。
そのままずっと彼を見つめていたが、しばらくしてサラは改めて息子の肉体の変化に気がついた。。
エリックは体を動かすことが好きだ。彼はランナーだったが筋力とスタミナアップのためウエイトと水泳にも力
を入れていた。そこに来てこの騒動で彼はエミリーと会えなくなり、家に籠もるしかなくなった彼は運動メニ
ューを倍に増やしていた。その効果はてきめんで彼は一回り二回りと筋肉をつけ始め、ランニングマシンでの運
動も短距離中距離から、マラソン並みの長さに設定しても苦にしないようにさえなっていた。
サラも家に籠もってる以上、仕事以外では家事で時間を潰すようにしていた。
エリックが運動を始めたらまあ二時間か三時間そこらは帰ってこないだろう。
よってその間にできる家事は済ませておきたい。よって自宅というか自室に帰ったサラが最初にしたことはエリ
ックの部屋で彼の汚れ物を集めることだった。
まずはシーツだ、彼が運動しているうちにできるだけかき集めねばならない。
彼女の同僚の息子たちもけっこうだらしないらしいが、ロジャーは彼らよりはマシだろうか?
だが何年もサラは彼に自分で洗濯することを教え込もうとしたが、今は洗濯する時間も余りあるほどにあるので
口やかましくは言わず、こうして洗濯してあげるわけだ。
サラは掛け布団を折りたたんで椅子にかけ枕カバーを外し、シーツをベッドから引き剥がした。
そしてエリックのランドリーボックスにそれらを詰め込み、次に洗濯物の仕分けである。
彼女の住むアパートの洗濯機と乾燥機には仕分けのルールが有り、それに従い自分の汚れ物を選別したあとでエ
リックのそれに取り掛かった。
これらはサラが母親から教えられたルールでもあったが、それが本当に正しい洗濯物の分類方法なのかどうかま
では確信はなかった。
暗色、明色、そして白物にと汚れ物はそれぞれ山となった。
そこでサラはエリックのハンドタオルがシーツと混ざり合っていることに気づいた。
特に考えなしでサラはタオルを拾い、別の山に入れようとして握った途端それが濡れていることに気づいた。
彼女の母は「それが何で汚れたのかを知るのも大切なのよ」とサラに教えていたので彼女はそれを鼻の近くに持
っていって匂いを嗅いだ。
一瞬買おをしかめつつもう一度彼女は匂いを嗅いだ、さらにもう一度。
サラはそれが何の匂いであったのかを思い出すのに時間がかかってしまった。
その匂いを最後に嗅いだのは随分と前の気がする。
そして突然サラはそれが何の香りであるかを悟った!
彼女が嗅いだのは息子の精液の匂いであったのだ。
それに気づいてなおサラはタオルをその手に握りしめたままだった。
それは彼女の鼻先にあっていまなお彼女にオスのエキスの臭気を漂わせている。
「こんなのいけないことよ」
そう自分に言い聞かせたサラはタオルを顔から遠ざけた。
心臓がドキドキしまるでランニングマシンを使ったばかりの状態のようだ。
顔が羞恥で赤く染まっている自覚もある。
息子の精液の匂いを感じて体があろうことか火照っているのだ。
「マイガッ!」そうサラは心の中で叫んだ。
「息子の精液の匂いで私は興奮してるってわけ???」
サラにできたことはタオルをシーツの山に戻し、自室に駆け戻ることだけだった。
エリックはウエイトマシンを使いながら母への態度を後悔していた。
彼のさっきの不機嫌さと素っ気なさはサラを不快にさせてしまったかもしれない。
それを和らげようとしてくれていたサラに、自分はなんて傲慢な反応をしてしまったのだろうか?
だが仕方がない、鬱憤が体の内部から湧き上がってどうしようもないのだ。
この気持をサラは理解できるだろうか?
彼は母サラに異性とのデートなど男の影を感じたことがない。
一方エリックはエミリーと交際を始めてから四ヶ月の間、一度もオナニーする必要がないほど満ち足りた日々を
送っていた。だが今の彼のお相手はハンドタオルだけだ。
彼は毎日数回オナニーし、ハンドタオルにそれを叩きつけていたのだ。
そこでエリックは自分の顔が青ざめるのを感じた。
今日は母が洗濯をする日に当たる。もしかしたら自分の部屋に入りシーツなどかき集めたかもしれない。
彼はその日最初のオナニーをした時タオルを片付けるのを忘れたような気がする。
慌てて彼は自分の荷物を抱えると、母がシーツを漁って?ないことを祈りながらトレーニングルームを急いで飛
び出した。だがその願いも虚しく帰宅して数秒後、問題のハンドタオルが洗濯室のシーツの上にあるのを発見し絶望するよりなかった。
エリックはややしょぼくれ自室に向かった。
彼の部屋は廊下を挟んで母の部屋の真向かいにある、そのため彼は廊下を歩く時は静かに歩くよう心がけていた
が、この時彼は母の寝室から母の泣き声を聞いたのだった。
自分のオナニーが母を混乱させでもしたのかと思いつつ、エリックは静かにドアを閉めた。
実際の所サラは確かに泣いていたのだが、それはエリックに幻滅とかしたためではない。
サラは困惑して泣いていたのだ。息子の精液の香りに興奮してしまった自分に。
自室に駆け込むやベッドの上に突っ伏すとサラは自分の中に湧き上がる感情を整理しようと試みた。
男と一緒に暮らしていたのはかなり昔のことだ、それからというものサラは自分の体の疼きをオナニーすること
で発散してきた。そして十数年もの間それで十分であった。
(だけどあの匂いは…)
そう思いながらサラは寝返りをうち天井を見上げた。
熱い牝の卯月が彼女の内部から湧き上がってくるのを感じる。
サラは自分の胸を覆うスポーツトップスを見つめた。
乳首が張り詰め勃起しているのがわかる。
次に両足を動かせば、その中央部分が濡れそぼっているのもわかるのだ。
まるでオリンピックイベントでもあるかのように、サラは世界記録レベルでスポーツブラを引き上げ、下半身を
覆うスポーツパンツを引き下げた。左手でむき出しになったカチカチの乳首をまさぐり、右手で自分の股間をい
じくりはじめる。
体だけではなく彼女の心もまた淫らな考えに囚われ始めていた。
それはエリックの精液の匂いで火がついた以上、その精液の持ち主に向かって考えがどうしても及ぶ。
サラの長年押し隠してきたセックスへの飢餓は今やむき出しになって、エリックのことを考えていた。
息子のたくましい筋肉で覆われた肉体、彼のスポーツパンツが覆い隠すお尻の筋肉の躍動と、パンツの前のふく
らみ、それは中が見えずともサラには想像することができたのだ。
「ああファック…私あの子の匂いに負けてしまってる」
サラはそう思いつつ、自分の手が与える快感に身をよじらせていた。
右手は深く陰唇内をくじ入り、左手の指は勃起した敏感乳首をつまみよじる。
そして唐突にサラはイッた!
その後心身の静まりを感じながら、サラは心が混乱し泣き声をあげることとなったのだ。
一方エリックもシーツを剥がされたベッドの上に大の字になって状況を整理していた。
サラが彼のハンドタオルを見つけてしまったのは明らかである。
(ママはアレが何に使われて濡れたのか気づかなかったかもしれない)
最初の浮かんだのはそういうバイアスがかった考えであった。
彼は母が好きなスターウォーズにあやかった会話で、自分に笑って気にしないよう言い聞かせていた。
「タオルとは何のことだマム、タオルなどどこにも存在していない」
ジェダイ・エリックが母サラにそう言い聞かせている様子を思い浮かべる。
母がアレについて何も言わなかったならば、彼からも何も言う必要などないではないか。
あれこれ考えているうちに、運動の疲れかいつしかエリックは眠ってしまっていた。
サラは心身が静まるやすぐにシャワーを浴び、作業着、つまりは主婦の格好に着替えた。
まずは問題のタオルごとエリックの白物を洗ってしまうことである。
あれこれ悩んでいるよりもこうして体を動かしている方がいい。
そして洗い終わった物を乾燥機で乾かす。
乾いたシーツはまたエリックのベッドに敷けば済むが、このハンドタオルはどうしたものだろう?
ハンドタオルを彼の部屋に残すことは望ましくなかった、なぜならそれがわざわざ残っていてはわざとらしいか
らだ。だが部屋になければないでサラがそれに気づいたことをエリックに悟られてしまう。
あれこれ考えた末サラはタオルをエリックの部屋のトイレに置いておくことに決めた。
ついでにベッドメイキングをしようとエリックの部屋のドアを開けると、彼女は2つのことで驚くことになった。
エリックがとっくに帰宅していてベッドの上で大の字になって昼寝中。
ついでに彼のスポーツパンツが朝立ち?で雄々しくテントを張っているのを目にしてしまったのである。
(駄目よサラ!見つめちゃいけない!彼は貴女の息子なのよ!!!)
そう言い聞かせるのだが、彼女の視線はテントを凝視しそらせることができずにいた。
サラはセックスについて特に無垢なわけではなかった、ある意味それは不幸なことでもあった。
彼女の楽しみの一つにLiteroticaなるオンラインポルノ投稿サイトで小説を読んだり、寝室の壁一面を覆う65イ
ンチのテレビでポルノ動画などを見ることがあった。
近親相姦なるジャンルの存在は知っていたものの特に興味はなかった、エリックの精液の匂いを嗅ぎ彼のビン立
ちしたパンツに、そこに隠された固いコックを想像してしまうまでは…
サラはなんとかエリックを起こさずにタオルをトイレに置き、部屋を出ることができた。
彼女は感じていた、その感情の正体は未だ自分でもよくわかってはいなかったが、少なくとも普通ではない自覚
ならあった。サラはタブレットを手にすると自分の感情の揺らぎを見極めようと、積極的にネットから情報を集
め始めた。検索エンジンはサラを近親相姦の場に誘い、結果として彼女はLiteroticaにもそのジャンルがあることを今一度確認したのである。
彼女が以前そこで読んだのは一般的なポルノロマンスに加え、SM・覗き・盗撮などでありそれを読みながらワ
インを一本空にし二本目を開けるのが常であった
だが今彼女の手元にワインはない、サラはその日の後半自分に正直になることに決めた。
当初彼女はLiteroticaの相姦投稿は娘や姪に邪な気持ちを抱く男たちの妄想で彩られていると決めつけていた。
だが実際に見てみれば決してそのようなケースばかりではなく、今現在サリーを襲っている複雑な感情をリアルに活写した小説もまた多かったのである。
サラは家事をするのをやめ、オフィスに実際に行って少し仕事をしようと思い立った。
その帰りにワインを購入してくればいい。
(ありがたいことに酒屋は自粛しなくていいというお達しが出ていた)
エリックは昼寝から目を覚ました時、彼もまた二つのことに気がついた。
シーツと枕カバーが彼の椅子の上に畳んであった。ついでに彼のコックはビンビンだ。
頭がはっきりしてくると彼は状況を整理し始めた。
1 このシーツはさっきまで洗濯物の山の中にあった。
2 それがここにあるということは母がここに来て置いていったということになる。
3 うまりはサラはこのビンビンに勃起した自分の下半身を見てしまったはずだ
(こりゃ駄目だ、さっきより状況は悪化してるじゃないか)そう彼は考えた。
とりあえず着替えてからサラと出くわさないことを祈りつつドアノブに手をかけようとすると、母のメモがそこ
にあった。オフィスに仕事をしに行き帰りに買い物してくるとある。
サラは35分でオフィスに着いた。
コロナ自粛要請により、道行く人も車も少なく快適なドライブである。
出勤していた数人の同僚と会話して気を紛らわせ、仕事を済ませてからショッピングに出かける。
だがせっかく街中に来て何を買おうと考えるよりも、エリックと帰宅してからどういう態度で接したらいいかな
どとそのことばかりサラは考えてしまっていた。
彼はサラがハンドタオルで自分が何をしていたか知ったことで、もっと気難しくなっているかもしれない。
エリックは問題のハンドタオルをトイレで発見した。
洗って乾かされたタオルは通常の位置とは違う場所に置かれていたのだ。
エリックはもぅ一度母がタオルの用途に気がついていない可能性を考えてみた。
そこでエリックは唐突に気持ちを切り替えた。
あれこれ悩むよりは、より良き行動をすべきだ。
彼は自分の憂鬱を全てコロナのせいにして塞ぎ込んでいた。
だがもっと建設的な行動をすべき時だ、さしあたって彼が始めたのは寝室と浴室・トイレの掃除からであった。
エリックは母の帰宅に気が付かなかった。掃除機のバキューム音で母の音はかき消されていたのだ。
掃除機を切って振り向き、ようやく彼は母の存在に気がついた。
「あらあらいったいどういう風の吹き回し?らしくないことしてるじゃないマイサン」
サラの顔に微笑みが浮かんだ。
「ママの息子は心を入れ替え、アパートからチリ一つ残さず綺麗にしてやるって思ったみたいだよ」
エリックもまた笑顔でそう答えた。
サラはリビングなどあたりを見渡した。
「うんいいんじゃない。けどこれ全部綺麗にすることはなかったのに…頑張ったわね」
そう素直にサラは息子を称賛した。
「僕には時間は腐るくらいあるんだ。こんなのお安いご用さ」
そこで二人の心理的距離は元の親密な親子に戻り固くハグしあった。
息子の力強い腕に抱かれサラは感動で涙が出そうになりハグを解こうとしたが、エリックの力が強くてそれはで
きないままだった。
「ステーキと新鮮な野菜を買ってきたの、食欲わかない?」
その言葉でエリックはようやくサラの体を離し、サラはそのままキッチンに向かう。
エリックはサラの後ろ姿を見つめていた、なにか二人の関係に変化が起こったような気がしていた。
一つ確かなことはサラが実に素敵なヒップラインの持ち主である事実に気づいたことだった。
(おいおい母親になんてこと考えるんだ???)
そう自分にい言い聞かせるが、同時に友人たちがサラをいつも称賛していたことも思い出していた。
サラがいかにホットな女性であるかを、サラに一度お願いしたいと声を上げる悪友も実際多かったものだ。
「そうだね、ママよだれが出そうだよ」
だがそれは決してステーキについて語った言葉ではなかった。
気まずい雰囲気はさっきの会話で吹っ飛んだため、エリックとサラはお互いハンドタオルの件には触れないように心がけていた。同時にお互い考えるべきことがあったためそれは好都合でもあった。
夕食後エリックは友人宅ででゲームに興じると言ってキッチンをあとにした。
サラはサラでワインを飲みつつ、とある投稿サイトを読みたかったので何も問題はなかった。
******
翌朝目が覚めたサラは快適な気分でコーヒーを入れてそれを味わった。
結局昨夜は日本のワインを空にしたのだが二日酔いの兆候は全く感じられない。
サラは昨夜の"研究"で少なくとも三度のエクスタシーを味わったのだ。
研究の成果で何が学べたかまではわからずとも、それは実に楽しそうな世界だった。
まもなくエリックが階段を降りてキッチンに入ってきた。
「モーニン、マイサン」そうサラは叫んだ。
「モーニンマム」
「コーヒーを貴方もどう?」
「いや僕はジュースを貰うよ。カフェイン制限中なんだよ」
「今日なにか予定はあるの?ワークアウトの終わったあとでもいいから」
「それ以外ここでやれることなんか何もないじゃないか。ママにはあるってわけ?」
サラは少し微笑みをたたえながら言った
「そうね湖になんか行ってみない?散歩道なんかがあるとこがいいわね、エリックも一緒にどうかなって」
エリックにノーという選択肢はなかった。
そんな場所で二人っきりになれば否応なしにサラとの会話から逃れるすべがないことを意味する。
だがサラはエリックとともに行きたいのだ。彼は決心した。
エリックはもうすぐ21歳になる青年だが、ここは12歳のように朗らかに振る舞うことにした。
「うん!僕もママと湖に行きたいや!」
話は決まったが何から話すきっかけをつかむかまではサラは決めてはいなかった。
(うん、まずは天気の話から適当に始めるしかないわ)そう彼女は思った。
******
散歩には絶好の日和だった。湿度は快適で時折り吹く風が肌に心地よい。
などと天気の話はそれくらいにしてサラは話したい話題に迫ることに決めた。
だが先にエリックが助け舟を出してくれた。
「ごめんなさいマム」エリックは散歩道をぼんやり見つめながら言った。
「ごめんなさいって何が?」
サラはエリックの顔を見つめながら聞いた。
「僕昨日二回もオナニーしてしまったんだ」
サラはしばし無言だった。
だがオナニーくらいエリックの年齢なら当たり前だ、母親に謝る必要などない。
「そんなのいいのよ」
「僕は自分のタオルの始末にもっと注意を払うべきだったんだ。そうしたらママに見つけられるヘマをセずに済
んだんだからね」
タオルと言う単語を聞きサラの心臓の鼓動は跳ね上がった。少なくとも毎分10回は脈打っていただろう。
だが彼女はこの時点で彼に言うべき言葉が見つからなかった。
「エミリーが帰省してしまった今、僕は毎日悶々してるんだ」
「この街にはまだ女の子はたくさんいるじゃないの」
そこでエリックはしばらく立ち止まった。
「僕はエミリー以外の女性との交際には興味がないんだ」
サラは怪訝そうな顔つきで息子を見つめた。そしてエリックはまた歩き始めた。
そこでサラは唐突に全てを理解した、この空気を、タオルの問題を。
「ハニーごめんなさい。ママが愚かだったわ。貴方がセックスをしてるのをママが知らなかったからと言って、
それが貴方がセックスをしていないことを意味するわけじゃないのよね」
エリックはサラの言う言葉の意味がわからず、しばらく黙ったままだった。
「タオルのことも忘れましょう。理解はしたけどもうハニーが悩む必要なんかないんだわ」
「…まあともかくこのコロナ騒動がいつ収束するかは全くわからない。少なくとも大学も秋まで閉鎖されたまま
ってこともありうる。そしてエミリーは実家に近い大学への編入を考えてるんだよ」
そして二人はベンチに並んで腰掛けた。
「二人の仲はそんなに深刻だったのね…」
そして話は二人の間の問題に触れていく。
「昨日僕が昼寝してた時僕勃起してたのをママは気が付かなかった?」
「ええママは貴方の膨らみに気がついたわ」
それから二人はしばし無言のまま立ち上がって歩き始めた。
次に言うべき言葉が見つからなかったのだが、サラがその沈黙を破った。
「貴方がどれくらい大きいのかどうかよくわからなかったわ」
エリックはそれには返答しなかった。
「自分で処理してるわけよね?」
「うん、まあね…」
これは本来尋ねるべきことではなかったがサラの好奇心が、口に出させた。
「エミリーがいたらしっかり処理してくれてたのよね?」
「もうこの話はおしまいにして家で続きを話すべきじゃないかな?」
「なぜ?なにか問題?」
「それについて話すと僕はあそこが固くなって、またハンドタオルを一枚使う羽目になりかねないしさ」
エリックは公然と母親にオナニーをするかもと表現した。
「わかったわ、帰りましょう」
サラはエリックをもっと刺激するかもと考え、それ以上何も言わなかった。
本音ではもっと彼を興奮させたかったのかもしれない。
家で続きを話してもいいと彼は言った。それくらい待てない理由はない。
さらに彼について何を話し何を聞くべきか考える時間も彼女には与えられたのだから。
帰宅してサラはワイン一本とグラスを二つ用意した。
エリックはあまりアルコールを嗜まないことは知っていたが、とりあえず栓を抜き彼のグラスに注ぐと一気に彼
は半分を飲み干したのだ。
「どこまで話してたんだっけ?」そうサラは息子に尋ねた。
「エミリーが僕の悶々を処理してたかどうかをママが聞いたとこまでさ」
「そうだったわね、それで?」
「交際初めてしばらくしてからだったよ。そこで彼女が僕よりも経験が豊富だってことがわかった」
「彼女が貴方の最初の女性だったって意味?」
エリックはワインを飲み干すと、サラに注ぐ前に自分のグラスを先に満たした。
「いや彼女の前に二人経験はあった。一人目の時はスキンをつけたよ。二人目の時はあんまり満足できなくって
後で自分で悶々を処理するはめになったな」
「じゃあ三人目、つまりエミリーの場合は?」
「さっきも言ったとおり彼女は経験豊富だった、少なくとも僕はそう確信したな」
「なぜそう思ったの?彼女は自分でそう言ったわけ?」
サラは今や熱心に息子の女性経験について詳しく聞きたがり、この会話を楽しんでもいた。
エリックはサラの言葉と様子に少し苦笑をもらして答えた。
「いや彼女は自分の過去の経験については話そうとはしなかったよ。ただある日のこと、僕らはなぜかむちゃく
ちゃ興奮してしまってね。そしたら彼女は僕をソファにドンと座らせると猛り狂っったみたいに僕のズボンを膝
まで引き下げてさ、次に彼女がやったのはものすごくえげつないフェラチオだった。それが僕の最初のフェラ経
験だったんだ」
サラは目を大きく見開き彼の話に聞き入っていた。
エリックは母親に対して「ちょっとしゃべりすぎたかな?」と聞いた。
サラは立ち上がってキッチンへ行くと別のワインボトルを持って戻ってきた。
そして「いいえ、まだまだ聞き足りないくらいよ」と言って話の続きを促した。
「ハニー、もしかして今大きくしてる?」
エリックはイエスとうなずいた。
「貴方は素敵なコックの持ち主?」
もう一度彼はうなずいた。
「貴方は自分のママにそのコックを見て欲しいの?」
三度目のうなずきのあとサラはソファーから立ち上がり、エリックの側に近づいた。
彼がその場に立ち上がるのを助けシャツを脱がしズボンを緩め、それからソファに押し戻したのだ。
「ああなんて素敵なコックなんでしょう」
サラはうっとりとしてそうつぶやくと、エリックのそれに優しく手のひらをあてがい包み込んだ。
そしてそれを数分間愛おしげに愛撫したあと「あなたがそうしろと言うならママはこれをしゃぶってあげるわ」
とエリックに告げた。
「ママ、コックをしゃぶってよ、お願い」
「駄目そんな言い方、こう言うのよ、ママ!コックをしゃぶるんだ!ってね」
「ママ!コックをしゃぶるんだ!」彼は言われたとおりに繰り返した。
「言葉だけでは足りないわね」そう言いながらサラは彼の勃起から手を離すと彼の目を見つめて言った。
「ママの頭をひっつかみ、無理やりしゃぶらせながら言うのよ」
エリックは母をじっと見つめた。こんな視線で彼女を彼が見たのは初めてのことだった。
彼はポルノ映画さながらにサラの後頭部を掴むと「僕のファッキンコックをしゃぶれ!ママ!」と命令した。
サラが大きく口を開き一呼吸を置いてからエリックは母親の口に勃起しきったコックをねじこんだ。
サラの髪を掴み激しく腰を前後させるエリックに、サラは彼がポルノを何度も見てこの手の行為を妄想していた
に違いないと確信を覚えていた。
数分後エリックは母の顔を、彼女のよだれで濡れそぼったコックから引き剥がした。
彼は自分にここまでさせてくれるサラの態度に驚きを感じていた。
「ママの顔にぶっかけて」
エリックは床に膝をついたままで彼に命じたサラにすぐに従った。やや大きく足を開き、片手はサラの髪を掴んだままでしごきはじめたのだ。そしてもう一度サラの顔を勃起の側まで近づけた。
「タマタマを舐めんるんだ!」
サラはその時エリックの玉袋がきれいに無毛であることに気がついた。
そして息子の手に操られたままサラは舌を出してタマタマを舐め始めた。
そして唾液で濡れそぼったコックが彼の手でしごかれる様子を目の前で見つめ続けた。
「ママ、そのファッキンな唇を開くんだ!!!」
その言葉と同時に母の顔をめがけて大量の白い粘液がぶちまけられた。
サラはタマタマを揉みしだいてさらに多くのミルクがほとばしるようヘルプしていた。
現実はポルノ映画のようにはいかず、サラの顔のみならず体や床にも彼のエキスは飛び散ってしまったが、二人は大いにこの行為を満喫したのだった。
エリックはサラが手で顔や体に飛び散った彼のミルクを拭う姿を見つめながら、後ずざりソファに腰掛けた。
サラはほぼエキスをきれいにし終わると、満足げにエリックを見つめながらつぶやいた。
END
蛇足たる後書き
昭和の書院には息子のガールフレンドからの電話を息子に引き継ぎつつ、やきもきするシーンがあります。
昼休みに公衆電話に駆け込むOLなんてのもありました。
どちらも携帯・スマホが普及した21世紀ではありえない風景です。
ポケベルが登場した時、21世紀は近いよドラ○もん、と私は思ったのですが、今の子供達はポケベルもPHSも知
りません。という事は20年後スマホを知らない子どもたちが存在してる可能性さえあるわけです。
時代によって様々な文化が変わっていくのですが、小説は文字として固定された分変化し得ないわけです。
そこで小説は映像化された場合などで、細かい設定が変わるわけです。時をかける少女なんかがそうでしょう。
さて今現在人類を襲うコロナ、これが収束した後では多分地球規模で様々な文化が一変すると私は思います。
マスク文化の日本人を世界中が奇妙に感じていた時代は確かにありましたが、マスクをするのは犯罪者みたいな
通念があった欧米人でさえ今現在マスクをしてるわけですから。
さてここからが本題なのですが、今後小説が書かれた場合、いやあらゆるドラマなどフィクションがそうですが
それがコロナの前なのか後なのか、受け手は読んでて見ててすぐ判断がつく時代がやってくるのではないかと。
コロナ以前にはなかった文化が誕生し、コロナ以後消滅してしまう文化が世界規模で起こるのでないかと。
昭和の時代はタバコスパスパ当たり前のドラマだったように、マスク着用率が異様に高い街中の風景がある恋愛
ドラマとかが出現するかもしれません。
先日終了したサリーの登場人物たちにコロナの影はありません。
彼らがコロナを経験した後の時代の人たちであれば、多分それに言及する設定が出てきてしまうはずです。
悠長にモデルやスポーツ、リゾートやってる場合ではなかったはずですし、学業が大幅に遅れてしまったなどあ
ったはずですからね。
テキサスのサリー女史の今作品はその分水嶺を描いた作品かもしれないな…などと訳してて思った次第です。
蛇足、失礼致しました。
スポンサーサイト

(とはいえ、当面はまだまだマスクは手放せませんが)
今回はKAYさんより新たにお預かりしたタイムリーな作品を掲載させて頂こうと思います。
「ママと一緒に巣ごもり中」と言いまして、この度のコロナウイルスによる自粛ムードを反映した作品です。
一連の騒動で帰省してしまったガールフレンドに会う事もままならなくなったエリックとその母親サラの物語です。
おっしゃるようにポルノ要素は少し淡泊かもしれませんが、この地球のどこかで現在進行形かもしれない母子カップルと思うと非常に興味深いですね。
時事ネタが持つリアリティの良い面ですね。
あとがきに触れられていますが、今回の騒動も社会の変わり目として一つのきっかけかもしれませんね。
この数か月間の混乱が今後社会にどう影響を与えるのか今はまだ分かりませんが、たしかに何かが変わる転機なんでしょうね。
古い映画を見ると、「今どきこんな風景や建物ないな」なんてよく思うのですが、もしかしたらマスク姿の人も今後はずっと増えるのかもしれません。
全然関係ないのですが、今年の2,3月頃からアクセス数が急に下がったと思いきや、5月の連休以後水準が元に戻ってきました。もしや訪問者の方々で患者さんが増えているのだろうかと心配していたのですが、ホッとしています。
まだまだ油断せず、身の回りの防御はしっかりしましょう。
ママと一緒に巣ごもり中
作者 SarahInTexas
原題 Sarah and Eric: Stay-at-Home Pt. 01
元URL https://www.literotica.com/s/sarah-and-eric-stay-at-home-pt-01
朝の八時といえば爽やかな朝を連想したいものだが、エリックは朝から既に憂鬱な気分でいっぱいである。
コロナウイルスによるパンデミックが始まって既に3週間が経過し、彼は気が滅入りそうな毎日なのだ。
彼の通う大学はとっくに閉鎖されていて当然講義もない。
スポーツイベントは軒並み自粛で行ったり見たりして熱狂することはできず、ジムで汗を流して健康な時間つぶしをすることもままならず、加えてガールフレンドも実家に帰省して会うこともできない。
それでもエリックは自分にとっての最善の道を模索した。
まず講義はオンライン授業で受けることに決め、彼の住まうアパートにはフィットネス施設もありそこでランニングマシーンなどを使って体を動かすことは可能だった。
だが彼を最も憂鬱にさせるのは彼女のエミリーに会えないことである。
授業で頭を使いマシンで汗を流しても、健康な心身から湧き上がる悶々としたものは決して昇華できない。
ただただエミリーの存在は彼の人生において不可欠なものなのだと再認識するだけだ。
一方彼の母親であるサラの事情は息子より大分マシなものであろう。
彼女の仕事は在宅勤務でも十分可能であり、寝室のスペースを少しだけ仕事用に改造するだけで事が足りた。
通勤する必要もなくなったことで一時間半ほどの時間が節約できたのだ。
仕事の打ち合わせ等テレビ電話で会話する必要がない日であれば、お化粧もスーツも着る必要がない。
たとえあった所でパジャマの上から品のいいブラウスでも羽織れば済む話だ。
上司にもクライアントにもサラの全身が見える必要はなく、見える範囲で仕事着が映ればそれで事足りる。
だがサラもまたジム通いは諦めねばならず、アパート内の設備で代用するよりなかったのは言うまでもない。
サラとエリックは仲良し親子だ。彼がまだ幼い四歳の頃から二人きりの家族である。
彼女はビジネスで十分な利益を得ていてマイホームを買う余裕もあったのだが、その維持に時間をかけるのが面
倒なたちだったため、ちょっと品のいい素敵なアパートを借りることにしたのである。
そして今サラはアパート内の器具で汗を流している。
ランニングマシンの上で息を弾ませながらここで十分運動は可能であり、わざわざジム通いするのは馬鹿らしか
ったわねなどと考えていた。
そこにエリックが入ってきてサラの思案は一度中断することとなった。
「ハイ、ベイビー」サラはマシンを降りて一人息子に挨拶した。
「ハイ、マム」
エリックはそうそっけなく返すだけだ。
サラは肩をすくめ首を左右に振った。
明らかに彼は意気消沈していて母親と楽しく会話する気分ではなさそうなのがわかったのである。
不要不急の外出は避けよと言う全米を覆う重苦しい空気が、いかに彼のバラ色の青春を台無しにしかけているの
かを母としてサラは理解してあげたかったが、サラは結構柔軟に対応できていたため完全にわかってあげられる
自信はあまりなかったのだ。
「いい汗をかいたらいいわ」
サラは息子が運動ショートパンツ姿でウエイトマシーンをセットする姿を見ながらそう声をかけた。
そのままずっと彼を見つめていたが、しばらくしてサラは改めて息子の肉体の変化に気がついた。。
エリックは体を動かすことが好きだ。彼はランナーだったが筋力とスタミナアップのためウエイトと水泳にも力
を入れていた。そこに来てこの騒動で彼はエミリーと会えなくなり、家に籠もるしかなくなった彼は運動メニ
ューを倍に増やしていた。その効果はてきめんで彼は一回り二回りと筋肉をつけ始め、ランニングマシンでの運
動も短距離中距離から、マラソン並みの長さに設定しても苦にしないようにさえなっていた。
サラも家に籠もってる以上、仕事以外では家事で時間を潰すようにしていた。
エリックが運動を始めたらまあ二時間か三時間そこらは帰ってこないだろう。
よってその間にできる家事は済ませておきたい。よって自宅というか自室に帰ったサラが最初にしたことはエリ
ックの部屋で彼の汚れ物を集めることだった。
まずはシーツだ、彼が運動しているうちにできるだけかき集めねばならない。
彼女の同僚の息子たちもけっこうだらしないらしいが、ロジャーは彼らよりはマシだろうか?
だが何年もサラは彼に自分で洗濯することを教え込もうとしたが、今は洗濯する時間も余りあるほどにあるので
口やかましくは言わず、こうして洗濯してあげるわけだ。
サラは掛け布団を折りたたんで椅子にかけ枕カバーを外し、シーツをベッドから引き剥がした。
そしてエリックのランドリーボックスにそれらを詰め込み、次に洗濯物の仕分けである。
彼女の住むアパートの洗濯機と乾燥機には仕分けのルールが有り、それに従い自分の汚れ物を選別したあとでエ
リックのそれに取り掛かった。
これらはサラが母親から教えられたルールでもあったが、それが本当に正しい洗濯物の分類方法なのかどうかま
では確信はなかった。
暗色、明色、そして白物にと汚れ物はそれぞれ山となった。
そこでサラはエリックのハンドタオルがシーツと混ざり合っていることに気づいた。
特に考えなしでサラはタオルを拾い、別の山に入れようとして握った途端それが濡れていることに気づいた。
彼女の母は「それが何で汚れたのかを知るのも大切なのよ」とサラに教えていたので彼女はそれを鼻の近くに持
っていって匂いを嗅いだ。
一瞬買おをしかめつつもう一度彼女は匂いを嗅いだ、さらにもう一度。
サラはそれが何の匂いであったのかを思い出すのに時間がかかってしまった。
その匂いを最後に嗅いだのは随分と前の気がする。
そして突然サラはそれが何の香りであるかを悟った!
彼女が嗅いだのは息子の精液の匂いであったのだ。
それに気づいてなおサラはタオルをその手に握りしめたままだった。
それは彼女の鼻先にあっていまなお彼女にオスのエキスの臭気を漂わせている。
「こんなのいけないことよ」
そう自分に言い聞かせたサラはタオルを顔から遠ざけた。
心臓がドキドキしまるでランニングマシンを使ったばかりの状態のようだ。
顔が羞恥で赤く染まっている自覚もある。
息子の精液の匂いを感じて体があろうことか火照っているのだ。
「マイガッ!」そうサラは心の中で叫んだ。
「息子の精液の匂いで私は興奮してるってわけ???」
サラにできたことはタオルをシーツの山に戻し、自室に駆け戻ることだけだった。
エリックはウエイトマシンを使いながら母への態度を後悔していた。
彼のさっきの不機嫌さと素っ気なさはサラを不快にさせてしまったかもしれない。
それを和らげようとしてくれていたサラに、自分はなんて傲慢な反応をしてしまったのだろうか?
だが仕方がない、鬱憤が体の内部から湧き上がってどうしようもないのだ。
この気持をサラは理解できるだろうか?
彼は母サラに異性とのデートなど男の影を感じたことがない。
一方エリックはエミリーと交際を始めてから四ヶ月の間、一度もオナニーする必要がないほど満ち足りた日々を
送っていた。だが今の彼のお相手はハンドタオルだけだ。
彼は毎日数回オナニーし、ハンドタオルにそれを叩きつけていたのだ。
そこでエリックは自分の顔が青ざめるのを感じた。
今日は母が洗濯をする日に当たる。もしかしたら自分の部屋に入りシーツなどかき集めたかもしれない。
彼はその日最初のオナニーをした時タオルを片付けるのを忘れたような気がする。
慌てて彼は自分の荷物を抱えると、母がシーツを漁って?ないことを祈りながらトレーニングルームを急いで飛
び出した。だがその願いも虚しく帰宅して数秒後、問題のハンドタオルが洗濯室のシーツの上にあるのを発見し絶望するよりなかった。
エリックはややしょぼくれ自室に向かった。
彼の部屋は廊下を挟んで母の部屋の真向かいにある、そのため彼は廊下を歩く時は静かに歩くよう心がけていた
が、この時彼は母の寝室から母の泣き声を聞いたのだった。
自分のオナニーが母を混乱させでもしたのかと思いつつ、エリックは静かにドアを閉めた。
実際の所サラは確かに泣いていたのだが、それはエリックに幻滅とかしたためではない。
サラは困惑して泣いていたのだ。息子の精液の香りに興奮してしまった自分に。
自室に駆け込むやベッドの上に突っ伏すとサラは自分の中に湧き上がる感情を整理しようと試みた。
男と一緒に暮らしていたのはかなり昔のことだ、それからというものサラは自分の体の疼きをオナニーすること
で発散してきた。そして十数年もの間それで十分であった。
(だけどあの匂いは…)
そう思いながらサラは寝返りをうち天井を見上げた。
熱い牝の卯月が彼女の内部から湧き上がってくるのを感じる。
サラは自分の胸を覆うスポーツトップスを見つめた。
乳首が張り詰め勃起しているのがわかる。
次に両足を動かせば、その中央部分が濡れそぼっているのもわかるのだ。
まるでオリンピックイベントでもあるかのように、サラは世界記録レベルでスポーツブラを引き上げ、下半身を
覆うスポーツパンツを引き下げた。左手でむき出しになったカチカチの乳首をまさぐり、右手で自分の股間をい
じくりはじめる。
体だけではなく彼女の心もまた淫らな考えに囚われ始めていた。
それはエリックの精液の匂いで火がついた以上、その精液の持ち主に向かって考えがどうしても及ぶ。
サラの長年押し隠してきたセックスへの飢餓は今やむき出しになって、エリックのことを考えていた。
息子のたくましい筋肉で覆われた肉体、彼のスポーツパンツが覆い隠すお尻の筋肉の躍動と、パンツの前のふく
らみ、それは中が見えずともサラには想像することができたのだ。
「ああファック…私あの子の匂いに負けてしまってる」
サラはそう思いつつ、自分の手が与える快感に身をよじらせていた。
右手は深く陰唇内をくじ入り、左手の指は勃起した敏感乳首をつまみよじる。
そして唐突にサラはイッた!
その後心身の静まりを感じながら、サラは心が混乱し泣き声をあげることとなったのだ。
一方エリックもシーツを剥がされたベッドの上に大の字になって状況を整理していた。
サラが彼のハンドタオルを見つけてしまったのは明らかである。
(ママはアレが何に使われて濡れたのか気づかなかったかもしれない)
最初の浮かんだのはそういうバイアスがかった考えであった。
彼は母が好きなスターウォーズにあやかった会話で、自分に笑って気にしないよう言い聞かせていた。
「タオルとは何のことだマム、タオルなどどこにも存在していない」
ジェダイ・エリックが母サラにそう言い聞かせている様子を思い浮かべる。
母がアレについて何も言わなかったならば、彼からも何も言う必要などないではないか。
あれこれ考えているうちに、運動の疲れかいつしかエリックは眠ってしまっていた。
サラは心身が静まるやすぐにシャワーを浴び、作業着、つまりは主婦の格好に着替えた。
まずは問題のタオルごとエリックの白物を洗ってしまうことである。
あれこれ悩んでいるよりもこうして体を動かしている方がいい。
そして洗い終わった物を乾燥機で乾かす。
乾いたシーツはまたエリックのベッドに敷けば済むが、このハンドタオルはどうしたものだろう?
ハンドタオルを彼の部屋に残すことは望ましくなかった、なぜならそれがわざわざ残っていてはわざとらしいか
らだ。だが部屋になければないでサラがそれに気づいたことをエリックに悟られてしまう。
あれこれ考えた末サラはタオルをエリックの部屋のトイレに置いておくことに決めた。
ついでにベッドメイキングをしようとエリックの部屋のドアを開けると、彼女は2つのことで驚くことになった。
エリックがとっくに帰宅していてベッドの上で大の字になって昼寝中。
ついでに彼のスポーツパンツが朝立ち?で雄々しくテントを張っているのを目にしてしまったのである。
(駄目よサラ!見つめちゃいけない!彼は貴女の息子なのよ!!!)
そう言い聞かせるのだが、彼女の視線はテントを凝視しそらせることができずにいた。
サラはセックスについて特に無垢なわけではなかった、ある意味それは不幸なことでもあった。
彼女の楽しみの一つにLiteroticaなるオンラインポルノ投稿サイトで小説を読んだり、寝室の壁一面を覆う65イ
ンチのテレビでポルノ動画などを見ることがあった。
近親相姦なるジャンルの存在は知っていたものの特に興味はなかった、エリックの精液の匂いを嗅ぎ彼のビン立
ちしたパンツに、そこに隠された固いコックを想像してしまうまでは…
サラはなんとかエリックを起こさずにタオルをトイレに置き、部屋を出ることができた。
彼女は感じていた、その感情の正体は未だ自分でもよくわかってはいなかったが、少なくとも普通ではない自覚
ならあった。サラはタブレットを手にすると自分の感情の揺らぎを見極めようと、積極的にネットから情報を集
め始めた。検索エンジンはサラを近親相姦の場に誘い、結果として彼女はLiteroticaにもそのジャンルがあることを今一度確認したのである。
彼女が以前そこで読んだのは一般的なポルノロマンスに加え、SM・覗き・盗撮などでありそれを読みながらワ
インを一本空にし二本目を開けるのが常であった
だが今彼女の手元にワインはない、サラはその日の後半自分に正直になることに決めた。
当初彼女はLiteroticaの相姦投稿は娘や姪に邪な気持ちを抱く男たちの妄想で彩られていると決めつけていた。
だが実際に見てみれば決してそのようなケースばかりではなく、今現在サリーを襲っている複雑な感情をリアルに活写した小説もまた多かったのである。
サラは家事をするのをやめ、オフィスに実際に行って少し仕事をしようと思い立った。
その帰りにワインを購入してくればいい。
(ありがたいことに酒屋は自粛しなくていいというお達しが出ていた)
エリックは昼寝から目を覚ました時、彼もまた二つのことに気がついた。
シーツと枕カバーが彼の椅子の上に畳んであった。ついでに彼のコックはビンビンだ。
頭がはっきりしてくると彼は状況を整理し始めた。
1 このシーツはさっきまで洗濯物の山の中にあった。
2 それがここにあるということは母がここに来て置いていったということになる。
3 うまりはサラはこのビンビンに勃起した自分の下半身を見てしまったはずだ
(こりゃ駄目だ、さっきより状況は悪化してるじゃないか)そう彼は考えた。
とりあえず着替えてからサラと出くわさないことを祈りつつドアノブに手をかけようとすると、母のメモがそこ
にあった。オフィスに仕事をしに行き帰りに買い物してくるとある。
サラは35分でオフィスに着いた。
コロナ自粛要請により、道行く人も車も少なく快適なドライブである。
出勤していた数人の同僚と会話して気を紛らわせ、仕事を済ませてからショッピングに出かける。
だがせっかく街中に来て何を買おうと考えるよりも、エリックと帰宅してからどういう態度で接したらいいかな
どとそのことばかりサラは考えてしまっていた。
彼はサラがハンドタオルで自分が何をしていたか知ったことで、もっと気難しくなっているかもしれない。
エリックは問題のハンドタオルをトイレで発見した。
洗って乾かされたタオルは通常の位置とは違う場所に置かれていたのだ。
エリックはもぅ一度母がタオルの用途に気がついていない可能性を考えてみた。
そこでエリックは唐突に気持ちを切り替えた。
あれこれ悩むよりは、より良き行動をすべきだ。
彼は自分の憂鬱を全てコロナのせいにして塞ぎ込んでいた。
だがもっと建設的な行動をすべき時だ、さしあたって彼が始めたのは寝室と浴室・トイレの掃除からであった。
エリックは母の帰宅に気が付かなかった。掃除機のバキューム音で母の音はかき消されていたのだ。
掃除機を切って振り向き、ようやく彼は母の存在に気がついた。
「あらあらいったいどういう風の吹き回し?らしくないことしてるじゃないマイサン」
サラの顔に微笑みが浮かんだ。
「ママの息子は心を入れ替え、アパートからチリ一つ残さず綺麗にしてやるって思ったみたいだよ」
エリックもまた笑顔でそう答えた。
サラはリビングなどあたりを見渡した。
「うんいいんじゃない。けどこれ全部綺麗にすることはなかったのに…頑張ったわね」
そう素直にサラは息子を称賛した。
「僕には時間は腐るくらいあるんだ。こんなのお安いご用さ」
そこで二人の心理的距離は元の親密な親子に戻り固くハグしあった。
息子の力強い腕に抱かれサラは感動で涙が出そうになりハグを解こうとしたが、エリックの力が強くてそれはで
きないままだった。
「ステーキと新鮮な野菜を買ってきたの、食欲わかない?」
その言葉でエリックはようやくサラの体を離し、サラはそのままキッチンに向かう。
エリックはサラの後ろ姿を見つめていた、なにか二人の関係に変化が起こったような気がしていた。
一つ確かなことはサラが実に素敵なヒップラインの持ち主である事実に気づいたことだった。
(おいおい母親になんてこと考えるんだ???)
そう自分にい言い聞かせるが、同時に友人たちがサラをいつも称賛していたことも思い出していた。
サラがいかにホットな女性であるかを、サラに一度お願いしたいと声を上げる悪友も実際多かったものだ。
「そうだね、ママよだれが出そうだよ」
だがそれは決してステーキについて語った言葉ではなかった。
気まずい雰囲気はさっきの会話で吹っ飛んだため、エリックとサラはお互いハンドタオルの件には触れないように心がけていた。同時にお互い考えるべきことがあったためそれは好都合でもあった。
夕食後エリックは友人宅ででゲームに興じると言ってキッチンをあとにした。
サラはサラでワインを飲みつつ、とある投稿サイトを読みたかったので何も問題はなかった。
******
翌朝目が覚めたサラは快適な気分でコーヒーを入れてそれを味わった。
結局昨夜は日本のワインを空にしたのだが二日酔いの兆候は全く感じられない。
サラは昨夜の"研究"で少なくとも三度のエクスタシーを味わったのだ。
研究の成果で何が学べたかまではわからずとも、それは実に楽しそうな世界だった。
まもなくエリックが階段を降りてキッチンに入ってきた。
「モーニン、マイサン」そうサラは叫んだ。
「モーニンマム」
「コーヒーを貴方もどう?」
「いや僕はジュースを貰うよ。カフェイン制限中なんだよ」
「今日なにか予定はあるの?ワークアウトの終わったあとでもいいから」
「それ以外ここでやれることなんか何もないじゃないか。ママにはあるってわけ?」
サラは少し微笑みをたたえながら言った
「そうね湖になんか行ってみない?散歩道なんかがあるとこがいいわね、エリックも一緒にどうかなって」
エリックにノーという選択肢はなかった。
そんな場所で二人っきりになれば否応なしにサラとの会話から逃れるすべがないことを意味する。
だがサラはエリックとともに行きたいのだ。彼は決心した。
エリックはもうすぐ21歳になる青年だが、ここは12歳のように朗らかに振る舞うことにした。
「うん!僕もママと湖に行きたいや!」
話は決まったが何から話すきっかけをつかむかまではサラは決めてはいなかった。
(うん、まずは天気の話から適当に始めるしかないわ)そう彼女は思った。
******
散歩には絶好の日和だった。湿度は快適で時折り吹く風が肌に心地よい。
などと天気の話はそれくらいにしてサラは話したい話題に迫ることに決めた。
だが先にエリックが助け舟を出してくれた。
「ごめんなさいマム」エリックは散歩道をぼんやり見つめながら言った。
「ごめんなさいって何が?」
サラはエリックの顔を見つめながら聞いた。
「僕昨日二回もオナニーしてしまったんだ」
サラはしばし無言だった。
だがオナニーくらいエリックの年齢なら当たり前だ、母親に謝る必要などない。
「そんなのいいのよ」
「僕は自分のタオルの始末にもっと注意を払うべきだったんだ。そうしたらママに見つけられるヘマをセずに済
んだんだからね」
タオルと言う単語を聞きサラの心臓の鼓動は跳ね上がった。少なくとも毎分10回は脈打っていただろう。
だが彼女はこの時点で彼に言うべき言葉が見つからなかった。
「エミリーが帰省してしまった今、僕は毎日悶々してるんだ」
「この街にはまだ女の子はたくさんいるじゃないの」
そこでエリックはしばらく立ち止まった。
「僕はエミリー以外の女性との交際には興味がないんだ」
サラは怪訝そうな顔つきで息子を見つめた。そしてエリックはまた歩き始めた。
そこでサラは唐突に全てを理解した、この空気を、タオルの問題を。
「ハニーごめんなさい。ママが愚かだったわ。貴方がセックスをしてるのをママが知らなかったからと言って、
それが貴方がセックスをしていないことを意味するわけじゃないのよね」
エリックはサラの言う言葉の意味がわからず、しばらく黙ったままだった。
「タオルのことも忘れましょう。理解はしたけどもうハニーが悩む必要なんかないんだわ」
「…まあともかくこのコロナ騒動がいつ収束するかは全くわからない。少なくとも大学も秋まで閉鎖されたまま
ってこともありうる。そしてエミリーは実家に近い大学への編入を考えてるんだよ」
そして二人はベンチに並んで腰掛けた。
「二人の仲はそんなに深刻だったのね…」
そして話は二人の間の問題に触れていく。
「昨日僕が昼寝してた時僕勃起してたのをママは気が付かなかった?」
「ええママは貴方の膨らみに気がついたわ」
それから二人はしばし無言のまま立ち上がって歩き始めた。
次に言うべき言葉が見つからなかったのだが、サラがその沈黙を破った。
「貴方がどれくらい大きいのかどうかよくわからなかったわ」
エリックはそれには返答しなかった。
「自分で処理してるわけよね?」
「うん、まあね…」
これは本来尋ねるべきことではなかったがサラの好奇心が、口に出させた。
「エミリーがいたらしっかり処理してくれてたのよね?」
「もうこの話はおしまいにして家で続きを話すべきじゃないかな?」
「なぜ?なにか問題?」
「それについて話すと僕はあそこが固くなって、またハンドタオルを一枚使う羽目になりかねないしさ」
エリックは公然と母親にオナニーをするかもと表現した。
「わかったわ、帰りましょう」
サラはエリックをもっと刺激するかもと考え、それ以上何も言わなかった。
本音ではもっと彼を興奮させたかったのかもしれない。
家で続きを話してもいいと彼は言った。それくらい待てない理由はない。
さらに彼について何を話し何を聞くべきか考える時間も彼女には与えられたのだから。
帰宅してサラはワイン一本とグラスを二つ用意した。
エリックはあまりアルコールを嗜まないことは知っていたが、とりあえず栓を抜き彼のグラスに注ぐと一気に彼
は半分を飲み干したのだ。
「どこまで話してたんだっけ?」そうサラは息子に尋ねた。
「エミリーが僕の悶々を処理してたかどうかをママが聞いたとこまでさ」
「そうだったわね、それで?」
「交際初めてしばらくしてからだったよ。そこで彼女が僕よりも経験が豊富だってことがわかった」
「彼女が貴方の最初の女性だったって意味?」
エリックはワインを飲み干すと、サラに注ぐ前に自分のグラスを先に満たした。
「いや彼女の前に二人経験はあった。一人目の時はスキンをつけたよ。二人目の時はあんまり満足できなくって
後で自分で悶々を処理するはめになったな」
「じゃあ三人目、つまりエミリーの場合は?」
「さっきも言ったとおり彼女は経験豊富だった、少なくとも僕はそう確信したな」
「なぜそう思ったの?彼女は自分でそう言ったわけ?」
サラは今や熱心に息子の女性経験について詳しく聞きたがり、この会話を楽しんでもいた。
エリックはサラの言葉と様子に少し苦笑をもらして答えた。
「いや彼女は自分の過去の経験については話そうとはしなかったよ。ただある日のこと、僕らはなぜかむちゃく
ちゃ興奮してしまってね。そしたら彼女は僕をソファにドンと座らせると猛り狂っったみたいに僕のズボンを膝
まで引き下げてさ、次に彼女がやったのはものすごくえげつないフェラチオだった。それが僕の最初のフェラ経
験だったんだ」
サラは目を大きく見開き彼の話に聞き入っていた。
エリックは母親に対して「ちょっとしゃべりすぎたかな?」と聞いた。
サラは立ち上がってキッチンへ行くと別のワインボトルを持って戻ってきた。
そして「いいえ、まだまだ聞き足りないくらいよ」と言って話の続きを促した。
「ハニー、もしかして今大きくしてる?」
エリックはイエスとうなずいた。
「貴方は素敵なコックの持ち主?」
もう一度彼はうなずいた。
「貴方は自分のママにそのコックを見て欲しいの?」
三度目のうなずきのあとサラはソファーから立ち上がり、エリックの側に近づいた。
彼がその場に立ち上がるのを助けシャツを脱がしズボンを緩め、それからソファに押し戻したのだ。
「ああなんて素敵なコックなんでしょう」
サラはうっとりとしてそうつぶやくと、エリックのそれに優しく手のひらをあてがい包み込んだ。
そしてそれを数分間愛おしげに愛撫したあと「あなたがそうしろと言うならママはこれをしゃぶってあげるわ」
とエリックに告げた。
「ママ、コックをしゃぶってよ、お願い」
「駄目そんな言い方、こう言うのよ、ママ!コックをしゃぶるんだ!ってね」
「ママ!コックをしゃぶるんだ!」彼は言われたとおりに繰り返した。
「言葉だけでは足りないわね」そう言いながらサラは彼の勃起から手を離すと彼の目を見つめて言った。
「ママの頭をひっつかみ、無理やりしゃぶらせながら言うのよ」
エリックは母をじっと見つめた。こんな視線で彼女を彼が見たのは初めてのことだった。
彼はポルノ映画さながらにサラの後頭部を掴むと「僕のファッキンコックをしゃぶれ!ママ!」と命令した。
サラが大きく口を開き一呼吸を置いてからエリックは母親の口に勃起しきったコックをねじこんだ。
サラの髪を掴み激しく腰を前後させるエリックに、サラは彼がポルノを何度も見てこの手の行為を妄想していた
に違いないと確信を覚えていた。
数分後エリックは母の顔を、彼女のよだれで濡れそぼったコックから引き剥がした。
彼は自分にここまでさせてくれるサラの態度に驚きを感じていた。
「ママの顔にぶっかけて」
エリックは床に膝をついたままで彼に命じたサラにすぐに従った。やや大きく足を開き、片手はサラの髪を掴んだままでしごきはじめたのだ。そしてもう一度サラの顔を勃起の側まで近づけた。
「タマタマを舐めんるんだ!」
サラはその時エリックの玉袋がきれいに無毛であることに気がついた。
そして息子の手に操られたままサラは舌を出してタマタマを舐め始めた。
そして唾液で濡れそぼったコックが彼の手でしごかれる様子を目の前で見つめ続けた。
「ママ、そのファッキンな唇を開くんだ!!!」
その言葉と同時に母の顔をめがけて大量の白い粘液がぶちまけられた。
サラはタマタマを揉みしだいてさらに多くのミルクがほとばしるようヘルプしていた。
現実はポルノ映画のようにはいかず、サラの顔のみならず体や床にも彼のエキスは飛び散ってしまったが、二人は大いにこの行為を満喫したのだった。
エリックはサラが手で顔や体に飛び散った彼のミルクを拭う姿を見つめながら、後ずざりソファに腰掛けた。
サラはほぼエキスをきれいにし終わると、満足げにエリックを見つめながらつぶやいた。
END
蛇足たる後書き
昭和の書院には息子のガールフレンドからの電話を息子に引き継ぎつつ、やきもきするシーンがあります。
昼休みに公衆電話に駆け込むOLなんてのもありました。
どちらも携帯・スマホが普及した21世紀ではありえない風景です。
ポケベルが登場した時、21世紀は近いよドラ○もん、と私は思ったのですが、今の子供達はポケベルもPHSも知
りません。という事は20年後スマホを知らない子どもたちが存在してる可能性さえあるわけです。
時代によって様々な文化が変わっていくのですが、小説は文字として固定された分変化し得ないわけです。
そこで小説は映像化された場合などで、細かい設定が変わるわけです。時をかける少女なんかがそうでしょう。
さて今現在人類を襲うコロナ、これが収束した後では多分地球規模で様々な文化が一変すると私は思います。
マスク文化の日本人を世界中が奇妙に感じていた時代は確かにありましたが、マスクをするのは犯罪者みたいな
通念があった欧米人でさえ今現在マスクをしてるわけですから。
さてここからが本題なのですが、今後小説が書かれた場合、いやあらゆるドラマなどフィクションがそうですが
それがコロナの前なのか後なのか、受け手は読んでて見ててすぐ判断がつく時代がやってくるのではないかと。
コロナ以前にはなかった文化が誕生し、コロナ以後消滅してしまう文化が世界規模で起こるのでないかと。
昭和の時代はタバコスパスパ当たり前のドラマだったように、マスク着用率が異様に高い街中の風景がある恋愛
ドラマとかが出現するかもしれません。
先日終了したサリーの登場人物たちにコロナの影はありません。
彼らがコロナを経験した後の時代の人たちであれば、多分それに言及する設定が出てきてしまうはずです。
悠長にモデルやスポーツ、リゾートやってる場合ではなかったはずですし、学業が大幅に遅れてしまったなどあ
ったはずですからね。
テキサスのサリー女史の今作品はその分水嶺を描いた作品かもしれないな…などと訳してて思った次第です。
蛇足、失礼致しました。
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