高熱が落ち着いてからも唾も飲み込めないほど喉が痛むし痰が常時喉に絡んで肺もヒューヒューと弱っているので呼吸困難となりまして。危うく正月から救急車を呼ぶことになるかと思ったほどでした
「も、もう出そう……お、お母さん……っ……んぅう……あっ……あ……あぁぁ……!……ん……っ……」
しばしの沈黙の後で少年は呟いた。
「……ふぅ~……出たよお母さん……」
「……うん……」
掌に祐樹が出した精液を見ないようにティッシュで拭き取る美香。
しかし……
(な、何これ……!?)
美香は息子が出したばかりの精液を見て驚く。
夫のとはまるで違う、白濁した粘っこい液体。
そして鼻をつくような強烈な臭い……。それは今まで見たこともないものだった。
(これが……若い男の子の……? )
その瞬間、彼女の子宮の奥がきゅっと疼いた気がした。
「ごめんね、お母さん……こんな事させてしまって……」
「いいのよ……別に」
自室のベッドの上で頭を下げる祐樹に対し、普段通りの落ち着いた声で答える美香。
「じゃあ……私は部屋に戻るから、また何かあったら呼んで頂戴……」
「う、うん……」
「…………」
「あのさ、お母さん……」
立ち去ろうとした美香を呼び止める祐樹。
申し訳なさそうな表情で何かを言い淀んでるが、言葉が出て来ないようだ。
そんな息子の様子に気付いたのか、優しく微笑みながら再び声をかける美香。
「……どうしたの?」
普段あまり笑わない彼女だけに、その笑顔はとても魅力的だった。
そんな母親の表情に見惚れてしまった祐樹だったが、慌てて我に帰ると顔を赤らめ俯くようにしながら口を開く。
「え、えーと……そ、その、怒ってるよね……僕なんかのためにこんなことさせちゃって……」
美香の顔色を伺いながら恐る恐る尋ねる祐樹。
しかし、美香は彼の予想に反して穏やかな口調で答えた。
「大丈夫よ。思春期の頃なら誰だってあるわ……」
「……ほ、本当……?」
「だから気にしないで、いつでも私を頼ってくれて良いから……」
「う、うん……ありがとう、お母さん……」
祐樹はこういう変に気にする所があるからこそ息子を突き放すことが出来ず、放っておけなかった。
それに普段何かと大人びたところのある彼がこうして自分に頼ってくるのは自然と笑みがこぼれてくる。
それを見た祐樹も安心したようでホッとした顔になった。
美香が本当に怒っていないとようやく確信できたからだ。
「……じゃあ、僕は勉強に戻るね」
「はい、頑張ってね」
そう言って自分の部屋を出ていく祐樹を見送った後、美香はベッドに入ろうとする。
だがその時、彼女は先ほどの彼の出した精液を思い出し、心臓が高鳴った。
(あんなに濃くてネバネバして……指に絡みつくような……)
指先に付いた感触や鼻につく臭いを思い出すだけで下腹部がきゅんとなる。
美香は無意識のうちにさっきまで触れていた祐樹の幼いペニスを思い浮かべてしまい、頬を赤く染める。
祐樹のはまだまだ小さく貧弱で親指と人差し指だけで刺激できるほどだった。
けれど射精寸前の頃のあの硬さは……いけないと思いつつもつい考えてしまう。
彼女自身も夫も淡泊で普段は性欲などほとんど無い。
けれどその日に限っては何故か違った。
祐樹の射精を手伝っているうちに段々と下半身が熱くなり、自身が少しずつ濡れてきてしまっているのにも気づいていたのだ。
だからこそそんな自分の肉体への戒めと絶対に祐樹に悟られてはいけないと必死に無感情を装っていた。
きっと祐樹はその表情を見て、きっとよっぽど不機嫌にさせてしまったと思ったのだろう。
だから彼は何度も彼女に謝り続けていたのだ。
(でも……あの子はまだ子供……なのに……)
しかし、美香はそんな風に思いながらも……
いつの間にか右手をゴミ箱に伸ばし、さっき祐樹の精液を拭き取ったティッシュを手に取ってしまう。
祐樹の体内から吐き出されたばかりだったさっきと違い、既に冷たく乾燥しているそれを鼻に押し当てると、鼻腔一杯に広がる濃厚な青臭い。
(臭い……のに)
美香は嫌悪感と罪悪感を感じつつ、同時にはっきり自身の身体が疼くのを感じていた。
「あぁ……んっ……」
美香は思わず艶っぽい吐息を出し、そのままティッシュに染み込んだ祐樹の精液の残り香を嗅ぎ続ける。
すると次第に呼吸が激しくなり、全身に鳥肌が立つ。
臭いを嗅いでいるだけなのに、夫との性行為そのものよりもずっと強い興奮が脳内を占める。
元来オナニーの経験がほとんどない美香だったが、遂に堪えきれなくなった。
彼女は思春期の頃にまれにそうしたようにうつ伏せになって枕を両足の間に挟み込むと、股間に押し付けるようにして腰を動かし始めた。
枕の生地と下着越しに擦られるクリトリスと割れ目から得られる直接的な快感でなく、祐樹を想起するだけで背筋がゾクッとする。
美香より7歳年上の夫とのセックスでは味わえない背徳的な興奮も感じていた。
それが癖になりそうなほど、美香は無我夢中で腰を振り続けた。
(駄目…… 止まらない……)
額に汗を浮かべてハアハアと息を乱しながら一心不乱に行為に没頭し、やがて絶頂に達しそうになる。
だが、ここで美香はハッとなり、動きを止める。
自身のやっているあまりのおぞましさに我に返ったのだ。
(私はなんてことを……)
いくらなんでも実の息子を想って自慰するなど、正気ではない。
そう思うと急に情けなさがこみ上げてきて、泣きそうになる。
美香は手に取っていたティッシュを再びゴミ箱に入れ、上から消臭剤を掛けた。
これでもう臭いもしないはずだ。
一息ついて冷静になると、今度は自身に対する嫌悪が沸いてきた。
(どうして……なんであんなこと……)
息子は可愛いし、大切な存在だ。
だけどこんな事をしてしまうなんて……深い自己嫌悪に陥りながら、しばらく寝付けない夜を過ごした。
それから数日経って気まずい思いをした記憶も少しずつ薄れてきた、ある日のこと。
「ねえ、お母さん……」
夕食を終えてソファで寛いでいた美香の隣に座ってきた祐樹。
何か言いたいことがあるような、どこかモジモジした様子だった。
いつもとは違う息子の様子に気付いた美香は優しく、普段通り落ち着いた声で話しかける。
「どうしたの?」
「えっとね……その……」
しかし、なかなか続きの言葉が出て来ない。
美香はそんな息子の様子を見て、何となく察したが辛抱強く待つことにした。
しばらくしてようやく祐樹は決心がついたのか、少し恥ずかしげに話し始める。
「その……また……いい?……」
「……いいわ。じゃあ脱ぎなさい」
美香は一瞬戸惑ったが、平静を装いながら答えた。
「……ん……ごめんね」
祐樹はそう言うとパジャマを脱ぐ。
まだ未成熟なその身体は華奢で、胸や腹、腕などにはまだ幼さが残っていた。
そして露わになった祐樹のペニスは勃起した状態でも長さは約5cm程度で厚い皮をかぶった包茎が先端で余っている。
(こんなに見た目は子供なのに……ちゃんと反応してるのね……)
美香は息子である祐樹のペニスをじっと見つめると、祐樹は恥ずかしさからかすぐに俯いてしまった。
美香はそんな祐樹の様子を見て、つい笑みがこぼれる。
「じゃあ、始めるからね」
「う、うん……」
美香は祐樹の小さなペニスに親指と人差し指で挟むように軽く触れると、ゆっくりと上下に扱き始めた。
「あ……あ……あっ……!」
「どう? 痛くはない?」
「う、うん……きもちいい……」
「それは良かった……」
最初はゆっくり優しく、徐々に速くしごいていく。
「あぅ……ん……あ……ああ……お母さん……」
感じ始めた祐樹は切なげな声を上げて、頬を紅潮させる。
自分への声も反応も陶然とした表情も、美香の母性をくすぐる。
「お、お母さん……お、お願いしてもいい……?」
「何? 言ってみて……」
「そ、その……キスしていい?」
「……」
美香は予想外の要求に戸惑い、沈黙してしまった。
今まで祐樹の自慰を手伝った時は必ず手だけだった。
それに本当に息子が幼い頃ならともかく、今になってまさか自分の息子からキスを求められるとは思わなかった。
「ダメ……かな……」
「……別に構わないけど……」
あんまり恐る恐る顔色を窺ってくるので、美香は仕方なく許可を出した。
祐樹は嬉しさを隠し切れない様子で笑顔を浮かべると、顔を近づけてくる。
「ん……」
祐樹は美香の唇に触れるだけの軽いキスをした。
「ん……」
美香は思わず小さな声を漏らす。
普段夫ともたまにはキスをしているが、祐樹の小さな唇とはやはり全然違う感触だった。
「お母さん……」
「ん……ちゅ……」
唇を触れさせるようなキスしか祐樹は知らないようで、舌を差し込んでくる様子は無い。
しかし、それでも祐樹の荒い鼻息が感じられるだけで美香の鼓動が速まる。
「ん……ん……ふっ……あぁ……」
実の母親とキスしているというだけで祐樹は感極まったように甘い吐息をこぼす。
(これくらいでそんなに嬉しそうにして……)
美香は祐樹の過剰な反応に苦笑いしつつ、満更でも無かった。
少しだけサービスしてあげようと思い、軽く唇を開くと舌を口内に差し入れる。
祐樹の舌先が美香のそれと触れ合う。
「!?」
祐樹は驚いて目を丸くしたが、おっかなびっくりで美香の舌に舌を絡めてきた。
自分よりも小さな舌と絡め合わせているうちに、美香は感じた事のない心地よさと背徳感を同時に覚える。
「ん……ん……っ……ん……」
無意識のうちにか美香は祐樹の唾液を啜り込み、それを嚥下していた。
母親が喉を鳴らして自分の唾を飲んでいる事に祐樹は気づいた。
祐樹は自分の体液が美香の体内に入っていく本能的な興奮に目覚めていった。
なおも祐樹の唾液を吸い続ける美香に祐樹の興奮は高まっていく。
祐樹の幼いペニスはビクビクと脈打ちながら先走り汁を溢れさせ、気付かない内にか美香の下半身に押し当てられていた。
祐樹が腰を揺するとペニスの先端が下着越しに当たり、クチュクチュと湿った音が響く。
(こんなに硬くなって………入れて欲しい……)
美香は自分の太ももに当たる息子のモノがどんどん大きくなっている事に気付き驚く。
しかしそれと同時に自身の下半身も熱くなるのを感じていた。
布越しとはいえ互いの性器を押し付け合う行為の危険性は美香にも分かっていた。
(もう……これ以上は……止まれなくなる……)
美香は今の際どい状況に気付きながらも密かに期待してしまい、身体の奥が疼くのを感じていた。
「ん……ん……んっ……」
美香の股間に押し付けるようにして祐樹は腰を揺らし続ける。
その動きに合わせて美香の身体も前後に揺れる。
「んっ……ん……んっ……」
「あ……ん……ん……」
祐樹の興奮が伝染したのか、美香も自身の興奮を隠さずに声を洩らし始めていた。
(このまま擦り付けあってたら……)
お互いの興奮が高まっていき、一線を越えてしまうのではないか。
そう思ったが、動きを止めない。
美香は密かにソファと自分の体の間に片手を入れると、そっと腰を浮かせてパジャマのズボンを下着ごと膝まで下ろす。
「……」
互いに自分の意図を理解してくれたと思ったのか、さらに激しく動く。
美香も祐樹の動きに合わせ、彼のペニスに押し付けるようにして腰を動かす。
二人の腰は密着したまま小刻みに動き、こすれ合う性器同士はクチュクチュと卑猥な水音を立てる。
「あ……あ……あ……お母さ……ん……あ……あ……」
「ん……ん……ん……ゆ……くん……ん……」
二人は自然と互いの名前を呼び合い、夢中になって快楽を求める。
その時だった。
クチュクチュと忙しなく鳴っていた先走りが垂れる音がピタリと止まる。
(……あ……)
祐樹の体の一部分が美香の体の中に入り込んでいたのだ。
「あっ……! んんっ……!」
美香は小さく悲鳴を上げると、体を硬直させた。
(あぁ……信じられない……)
祐樹の小さなペニスが美香の膣の中に入り込んでいる事実。
「はぁ……あぁ……お母さん……」
「だ、大丈夫……」
美香は咄嵯に誤魔化すが、心臓はバクバクと鳴っていたし呼吸も乱れていた。
指先程度の感触に膣壁をこすられるだけで腰が浮き上がってきそうなほどだったから。
美香の胎内に挿入した祐樹も生まれて初めての感覚に戸惑っている。
しかしすぐに快感の方が勝ってきたようだ。
「あっ……あっ……ああっ……!」
祐樹は腰を揺らし始めると美香は必死に声を抑えようと歯を食いしばるが、漏れ出る声を抑える事が出来ない。
「あっ……あっ……ああっ……ん……んん……」
「あ……あ……あ……あ……お母さん……お母さん……」
美香は息子の切なげな声を聞きながら、自分の膣壁に亀頭が当たる度に電流のような刺激を感じる。
「あ……あ……あ……あ……お母さん……あ……あ……あ……」
祐樹は母親である美香の膣内の温かさと柔らかさに我を忘れ、ただひたすらに腰を振る。
「ああ……ん……ん……ん……ん……」
美香は祐樹のペニスが出入りするたびに子宮口を突かれるような衝撃を受ける。
(あんなに小さな……だったのに……)
忙しなく動くペニスの小さな感触を実感しながら一番奥を突き上げると、美香は反射的に膣壁を締め付けた。
(あぁ……すごく……気持ちいい……ずっとしていたい)
美香は思わず大声で喘ぎそうになるが、慌てて唇を噛んで我慢した。
「あ……あ……んぅ……あ……あ……」
祐樹は美香の膣内が気持ちいいのか、蕩けたような声を出しながら腰を動かしている。
美香はそんな祐樹の様子を見つめながら、無意識のうちに膣内を収縮させて祐樹のペニスを絞り上げていた。
「あ……あ……あ……あ……お母さん……すごくいい……」
祐樹は美香の膣内で感じている事を美香に伝えるように、何度も同じ言葉を呟き続ける。
その言葉を聞く度に美香は切なげな声を上げ、また祐樹のペニスを締め上げてしまう。
「ああ……お……お母さん……お母さん……もう出ちゃいそう……」
「えっ……」
祐樹の言葉に美香は一瞬動揺するが、突き放そうとはしなかった。
「ああ……あっ……あっ……」
「……」
祐樹は美香の膣内に精液を吐き出すと共に全身を痙攣させる。
熱い精子が胎内に広がっていくのを感じながら、祐樹を優しく包むようにして抱きしめる。
「ごめんなさい……」
しばし落ち着いた後で祐樹はすぐに謝る。
美香が怒っていない事は分かっていたが、それでも申し訳ないという想いからかすぐに謝罪の言葉が出てしまったのだ。
「大丈夫」
祐樹は母親の優しい声を聞いて安心したのか、深く息を吐いて脱力するとそのまま眠りに落ちてしまった。
「本当に、しょうがない子ね……」
肩に顔を寄せるようにして眠る息子の頭を撫でると、美香は静かに微笑んだ。
翌日。
いつも通り朝食を食べ終えた祐樹は、食器を洗う母の後ろ姿を見ていた。
「……どうしたの?」
美香が振り向くと、祐樹はモジモジしている。
「あのさ……昨日の事……」
「……昨日?それは夢よ」
美香は祐樹の言おうとしている事に敢えて蓋をする。
そんな彼女の反応に祐樹は落胆しながらも、同時に自分の行いが無かった事にされたような気がして、ホっとしたような残念な気にもなった。
「……夢かぁ」
祐樹は少し寂しげに呟いた。
「さ、早く学校に行きなさい」
「うん……」
祐樹は美香に促されると、鞄を持って玄関へ向かう。
「じゃ、行って来ます」
「はい、気をつけて」
祐樹は美香に見送られると、名残惜しそうに振り返った。
その様子に気付いた美香は祐樹がなんだか哀れにも思えたし、昨夜の事への罪悪感も消えていなかった。そして彼女自身の未練も。
外に出た祐樹がゆっくりとドアを閉じようとする際に一声だけ掛けた。
「祐樹」
「うん?」
祐樹は立ち止まり、隙間から顔を覗かせる。
「夢はね、夜見るものなのよ」
「えっ!?」
思わぬ言葉に驚く祐樹だったが、途端に嬉しそうな表情を浮かべた。
そんな息子を見てこの子はいつになったら大人になるんだろうかと苦笑いする美香であった。
完
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