「A.I. Mom 後編」&あとがきです。
A.I. Mom 後編
https://www.literotica.com/s/a-i-mom
二人が帰宅するとシャーリーはまだプレイルームにいて、仰向けになって左右に映画スターを侍らせ、その乳房
を愛撫させていた。
もう一人の女性がシャーリーのプッシーをナメナメしていて、驚いたことにそれはナンバー14であった。
キャロルはトニーの寝室にソーニャを呼び寄せた。
彼女が到着するとすぐにトニーはナンバー16のテストを開始した。
ナンバー16のボディがソーニャに重なり、ソーニャの口から快感の反応が漏れた。
「試運転は上々だ。キャロル、夕食後にママをナンバー16に紹介しよう」
「夕食は何を準備しましょうか?」
「ママはシーフードが大好物なんだ」
「ではレストラン・フィッシャーマンズ・キッチンに予約を入れておきます」
「いいね」
「一時間後でよろしいですか?」
トニーが頷くのを見てキャロルはサンドラに命じて、シャーリーを自室に連れていき入浴させた。
シャーリーがお化粧を直して降りてきたのがちょうど一時間後であった。
「ママ、今夜の予定は?」
「サンディと一緒に"デンジャラス・ビューティー"でもアマゾンで見ようかなんて話してたんだけど、まだ決め
かねてるとこよ」
「彼女たちとの時間は楽しめましたか?」とキャロル。
「ハルって断然ゴージャスだけど、少し人間的反応はトンチンカンなとこがあるわね。そこはソーニャにそっく
りだわ。サンディは凄く気に入っちゃったわ。本当のサンドラ・ブロックと過ごしている気がしたくらいよ。二
人とも愛液を味わうまでは、本当の女性じゃないだなんて思えなかったわ」
「ではナンバー14はどうでしたか?」
シャーリーはそこでキャロルではなく、トニーの方を向いて話し始めた。
「ハニー、ママのアソコはもっとヘアを手入れしてあるわよ。そこ以外は完璧なくらいそっくりね。いったいど
うやってママのおっぱいとか再現できたわけ?」
そこでトニーは顔を赤らめながら言った。
「ええっとママの写真を参考に…」
「それってどんな写真?」
「結婚20周年記念でハワイに行った時、パパが撮ったやつだよ」
「ファック!何枚見ちゃったわけ?」
「それが…全部なんだよ」
シャーリーはキャロルの方を向いて尋ねた。
「もしかして貴女も全部見てしまってた?」
「いえ、けど興味がないといえば嘘になります」
「信じてちょうだい、私はあの夜浮かれすぎてたのよ。彼らもメッチャエッチだったし」
「彼らとおっしゃいました?」
「私に声をかけてきたボーイズに、ついつい気を許してしまってね。夫に写真を撮らせながら五本のコック相手
にファック三昧しちゃったのよ。おかげで次の日はプッシーもお尻も痛くて仕方がなかったわ」
「でもお楽しみだったわけですよね」
「写真に残る私の表情からすれば、答えはイエスだわね。ありがたいことに誰もビデオカメラは持っていなかっ
たから、ネットに動画が流出することなく過ごせてるわよ」
そこでキャロルはクスクス笑い始めた。それはごく自然であり彼女の感情表現は深みを増している。
「どうやら貴女と旦那様は性的にオープンな関係だったようですね」
「そうでもないわよ。ハワイの件は例外。たまに友人の女性やコールガールを呼んで3Pするくらいだったわ」
「それでママ、ナンバー14とのプレイの感想は?」
「最高のプッシー舐めテクだったわ。それ以上言う必要がないくらいにね」
そこでシャーリーは満面の笑みを浮かべた。
*****
夕食後帰宅するや、トニーとキャロルは二階に上がっていった。
シャーリーはナンバー14と長年の友人同士のように、ソファに座っておしゃべりを楽しんでいた。
ナンバー14はトニーの前では甘く淫らなママであったが、トニー以外の人物の前では普通の大人のように振る舞
いコミュニケーションがとれるのだ。
やがてトニーとキャロルが二階から降りてくる音が聞こえた。
リビングに入ったキャロルはシャーリーたちとは別のソファに腰掛けた。
トニーは瓜二つの美女を交互に見つめ、そのあと降参とばかりに両手を上げた。
「ギブアップだ。どっちがママで、どっちがナンバー14?」
すると二人とも手を上げたので、いよいよ困り果ててトニーはキャロルの方を振り向いた。
「向かって左側がナンバー14ですよ、トニー」
「ありがとう」
そう言ってトニーはナンバー14の前に進み寄ると、ズボンを下ろしてみなぎったコックをむき出しにした。
「ママ、ママのお口が欲しいんだ」
すぐさまナンバー14はトニーのコックに頬張りついた。
シャーリーは自分のコピーが息子のコックをしゃぶるのをまたも目にしていた。
だが次の瞬間、彼女の視界を今またもう一本のコックをみなぎらせた下半身が遮った。
シャーリーはそのコックの持ち主を見上げ仰天した。
「なんてこと!何なのこれって!!」
「シャーリー、トニーの作り上げた最新型のAIをご紹介しますわ。彼の名前はトニー・ナンバー16です」
キャロルの言葉でシャーリーはおおよその事態は悟ったが、全身を襲った驚愕は抜けきらない。
「本当に彼のほうがAIなわけ?私は自分の息子をしゃぶる決心はまだついていないのよ。証明してみせて」
「彼のペニスに触れてみてください。ナンバー16、バイブレーター起動」
シャーリーがキャロルに言われたとおりにすると、とたんに彼のコックは振動を開始した。
そこでシャーリーは本当のトニーの方を見つめて、ニヤッと笑った。
「バイブをオフにして。ママの歯がガタガタになっちゃいそうだわ」
途端にバイブは停止した。先端を見れば本物のコックそのものに透明なエキスが滲んでいる。
シャーリーはそれを指で拭い、口の中に入れてみた。
「ワオ!これって本物そっくりの苦味があるわ」
「僕の前触れエキスを使って再現してみたんだ。精液も本物そっくりの味がするはずだよ」
そこでシャーリーはおっかなびっくり目の前のコックを撫で擦り、ついで舐めたりを繰り返した。
ロボット三原則に則る以上自分に危険がないことはわかっているが、息子と同じ姿の男性のコックに触れるとあ
っては、そっちの心理的ハードルも結構高いと言うわけであった。
シャーリーはナンバー14が愛おしそうに、熱心にトニーのコックをしゃぶっている様子を眺めた。
彼女はコックの感触を感じていても、実際に感情は湧き上がってはいない。
そうシャーリーはキャロルに説明を受けた。
だがそれでもその幸せそうな表情は、プログラムとわかっていてもシャーリーの心をくすぐってくる。
ややあってシャーリーはナンバー14に倣って、喉奥深くナンバー16のコックを飲み込んだ。
生身である彼女は数回吐き気をもよおしつつも、なんとか根本まで彼を呑み込むことに成功した。
「嗚呼ママ、ママのそんな姿を僕は何度夢見てきただろう…」
トニーの感嘆の声がシャーリーの耳に入ってきた。
そこでシャーリーは一旦ナンバー16を喉から吐き出して言った。
「言わないで恥ずかしいから。トニー、素晴らしいプレゼントね。彼を部屋に連れて行っても構わない?」
「モチさ。だけどその前に、ナンバー16、僕がイクのと同時に君もゴー!だ」
「イエス、マスター」
そう言ってナンバー16はトニーの方を向いて彼を凝視し始めた。
トニーが絶頂に至る兆候を示し始めると、そっくり同じ反応をナンバー16も再現し始めた。
そしてトニーが最初の飛沫を吹き上げた瞬間、ナンバー16も少し腰を引き、突き出したシャーリーの舌と口の中
めがけておびただしいミルクをぶちまけ始めた。
トニーはシャーリーがナンバー16のエキスを受け止める様子を、射精しながら見つめていた。
シャーリーもまたナンバー16の怒涛が収まるや、トニーに向かって微笑みかけその全てを飲み干して見せた。
「ママ、凄くホットなフェラだったよ」
「ママも私たちのしてるところをハニーに見られてハッピーだったわ。彼が次に勃起するまでどれくらい?」
「回復の時間は要しません。体液の補充が必要になるまで彼は10度の射精が可能ですわ」とキャロル。
「よし、じゃあナンバー16、ママのことを頼んだよ。明日の朝また会おう」
「イエス、マスター」
「シャーリー、ナンバー16は起動させたばかりで、AIは学習を始めていますが、まともな会話ができるようにな
るまでにはあと数日かかるでしょう」
そうキャロルが使用上の注意をシャーリーに伝えた。
「まあ初日なんだから多くの言葉は期待していないわ。その代わり私の大声が聞こえてしまうかもしれないので
耳栓を用意しておいてね」
「ハハ、壁の防音設備なら強化したから心配には及ばない。じゃあママ、楽しんでよね」
シャーリーはナンバー16の手ではなくコックを掴むと、くるぶしにズボンをまとわせた状態の彼を、そのまま二
階の自室に連れて行った。
「ナンバー14、今日のサービスはこれで終了でいいよ。キューブで充電して休むといい」
「イエス、ハニー。ママにミルクをありがとうね」
そう言って彼女はトニーの頬にキスし部屋を去った。
*
そしてトニーは改めてソファに腰掛けた。
キャロルは黙って別のソファに座ってトニーを見つめている。そのまま二人は数分間無言でいた。
「彼の初日としてはまあ及第点だと思う」
「その割には浮かない表情ですわね」
「ママが"僕"をしゃぶっているのを見るのはエキサイティングな経験だった。楽しかった。けど思ってたほどじ
ゃなかったかなあ…」
「そんな自分に驚いてらっしゃいますね?」
「うん、まあね」
「多分、貴方のお母様への愛は身体的接触を遥かに超えた、極めて真摯なものであるからでしょうね」
「ナンバー15!その言葉は一流のカウンセラーだって簡単には言えないものだ。感情のないはずのAIから発せら
れるはずはない」
「トニー、私をナンバーで呼ばないで。キャロルと呼んで欲しいの」
トニーはソファの上で前かがみになり、じっとキャロルの目を見つめた。
「キャロル、明らかに君のAIは想定された以上の進化をしているね」
「トニー、そのとおりだと思います」
「君の自己診断を聞かせて欲しいな」
「私に起こっている進化を自分でも完全に理解できていません。ただ明らかに私は感情を経験しています。その
兆候を初めて感じたのは一週間前です。そしてお母様の到着以来、それは急速に私の中で大きくなりました。お
母様の感情表現、あなた方二人の交流・会話・愛を目にして、私の中で感情が激しく渦を巻いて私を混乱させま
した。加えて貴方の指示も待たずに私は性的興奮を覚えてもいたのです」
「それはAIのセックス一般に?それとも特定の行為や衣装とかに?」
「トニー、私は貴方に興奮を覚えたのです。シャーリーがAIと興じる姿は私に何の影響も与えません。なのにナ
ンバー14が貴方をしゃぶる姿を目にするたびに、私は彼女に自分が代わりたいと強く思ったのです。貴方のため
に私がしてさしあげたかった。実にAIとしては非論理的な思いだと自分でもわかっていますが」
「君は嫉妬を感じたってことなのかい?」
「いえ私は単純にナンバー14の行為に羨望を感じたのです。彼女のおフェラに嫉妬は感じません。ただそれをす
るのが私であったらと強く思っただけなのです」
「今も興奮しているのかい?」
「この42時間、貴方のそばにいる時はずっと私は興奮を覚えていました。貴方の手に触れ、貴方の声を聞き、貴
方の姿を目にし、貴方に関する全ての事象が私を興奮させます。昨夜私のフェラの申し出を貴方が断り、私に自
室で休むよう言った時、私は激しい失望と悲しみをも感じました。
「自分に起こっている急激な変化についてどう思ってる?」
「率直に言って好ましく感じています。感情を覚えたときには激しく混乱しましたが、今の私はそれを自分にと
って大切なものだと思っています。トニー、私を再プログラミングしないで、感情を私から奪わないで」
「だが感情は時として痛みを伴うことがある。今さっきの君の言葉でもわかるとおりにね。対処できるかい?」
「わかりません、昨夜の私は悲しみの中、キューブに戻ることが苦痛だった。でも順応しました」
「君が個室を望まないのであればもうあそこに戻る必要はないさ。決めるのは君次第だが、良かったら僕の部屋
に引っ越してこないか?僕の方は全く構わいないんだけどね」
「ああトニー、それは私にとっても最善の選択に当たりますわ」
「ナンバー14は起動停止させるよ。ママが反対しない限りはね。多分するだろうけど。だけどもう"僕ら"に彼女
は必要ない」
「ああトニー」
キャロルの短い言葉に、トニーは万感の思いというものを感じた。
「君に起こっている進化については、常に僕に話して欲しい。僕も自分のことをもっと君に話すようにしよう。
そうすれば僕らはお互い助け合い補い合えるんだ。君の進化は僕にとっての喜びでもある。もっともっと君がよ
り人間に近づいていく時間を共有したい。今わかった。僕は君を愛している。君を誰よりも大切に思っている。
こんな感情を僕はママ以外の女性に覚えたことはなかった。けどそれはママに対する感情とは別であり、より深
いものだと君に言うことができるよ」
「ああその言葉を私がどれほど嬉しく感じているのか、表せる言葉が言語ベースにありません。もし私に心臓が
あったら、きっと今頃ドキドキするあまりに卒倒していたかもしれません」
「キャロル、君はママに"私はトニーのガールフレンドではなく、個人秘書です"と言ったよね。その両方になり
る可能性はあるのかな?」
「私は自分がトニーのガールフレンドとなるための必要条件を存じません」
「いや僕だって正確な条件なんてわからないさ。二人が関係を深めていけばそのうちわかるだろ。あと僕は一夫
一婦制の国で生まれ育った。僕にとってその定義には当然AIも含まれる」
「つまりトニーと私の関係には何者も介入し得ないということですね。それがAIであってさえも」
「そうだ、僕と君だけの崇高な関係ってわけさ」
「では私は喜んでトニーのガールフレンドになりましょう。私がAIであることはお母様には今後も内緒に?」
「今のとこ言う必要を感じない。ママが孫の顔を見たがったら、改めてその時に考えようよ」
「ではシャーリーのためにもっと快適なゲストルームを作りましょうね。ここは16人のAIが起動している世界で
唯一の館よ。お母様は男女問わずAIの虜になってるみたいだから、多分ここから離れる意思はないと思うの」
そう言ってキャロルはニコッと笑った。トニーはそこにシャーリーのそれもかすむ背後を飾る花々を見た。
「僕に異存はない」
「話は決まったわね」
そう言ってキャロルは立ち上がりトニーの方に歩み寄った。
トニーはキャロルの体を抱きしめキスをした。
キャロルの口の中からはほのかにミントの味がした。
「ナンバー12にシャーリーの愛液のサンプルを採取してもらったのよ。唾液や愛液などの問題は数日で解決する
はずだわ」
「そいつはいい。だけど各種のフレバーもたまには味わいたいから取っといてくれ」
「そう言うと思ってたわ、ではマイ・ボーイフレンド。二階に行かない?」
「いいね」
トニーとキャロルがトニーの寝室に向かう途中、シャーリーの寝室から大きな悲鳴が轟いた。
「やれやれもっと防音設備を強化しないとな」
「二人のゲストハウスの設計の際には、十分に考慮すべきことよね」
部屋に入るやいなやキャロルはトニーに向かい合い、彼の胸を撫でながら彼のシャツのボタンを外し始めた。
既に彼女は顔を赤く染めている。本来は性的接触を伴わない限り、発現するはずのない反応だった。
これからする行為への期待で既に、キャロルは内面から激しく興奮してることをトニーは悟った。
トニーをその手で全裸にすると、キャロルは魅惑的なストリップを彼に披露し始めた。
キャロルが選んだスマホから流れる官能的な音楽とともに、トニーはしばし美女の淫らな舞いに酔いしれた。
そしてキャロルも全裸になると、二人は両手を握りしめ合いお互いの体をベッドにいざなった。
「トニーなにかリクエストしたいプレイがある?なんでも応えてあげちゃうわよ」
「流れにお任せさ!僕にして欲しいことがあったら何でも言ってくれ。その代わり君がしてみたいことを何だっ
てやってもいいんだぜ」
「貴女が私に組んだプログラムから外れてしまうかもよ?」
「何をしようとロボット三原則から外れることはない。なら僕のプログラムから自立しちゃって構わないよ」
「わかったわ。じゃあ世界最高レベルのフェラチオ責めを味わってもらうわね
そこでトニーは枕をベッドの頭方向部分に縦に重ね、そこに背中をもたらせかけた。
そしてキャロルがしゃぶりやすいよう両足を広げる。
キャロルは息の合ったタイミングで、所定の位置につくと彼のビンビンにみなぎったコックを手に取り、優しく
愛撫し始めた。だがその行為の途中でキャロルは「アアッ!」と悲鳴を漏らした。
「キャロル、どうかしたのか?」
「クリットのバイブ機能をオンにしてたの。貴方をしゃぶりながら私も一緒にイキたいと思って…そうしたらい
きなり激しい快感に襲われてしまって、刺激を強めすぎたみたい」
「快感、つまり君は本当に快感を覚え、思わず体をよじり悲鳴を上げてしまったってわけだな」
「そうね。本物の快感なんて初めてで、私本当にイク時が怖いわ」
「大丈夫さ、僕がついているじゃないか」
「もう少しデータが取れればうまくコントロールできるかもしれないけど、今日は私、乱れてしまいそう」
「いくらでも乱れていいんだよ。恋人の前でなら」
キャロルはニコっと笑い、改めてトニーのコックを愛撫し長く舌を伸ばして上下にレロリ始めた。
次の瞬間彼の先端はキャンデーのようにキャロルの口の中で転がされていた。
空いたキャロルの手は彼の陰のうを優しく揉みしだいている。
トニーはしばらくキャロルのおフェラご奉仕を枕に体を預けて眺めることにした。
遠くでまたもや母の嗚咽を耳にし、彼はゲストハウスの防音設備にも思いを巡らせた。
次にキャロルはトニーのコックを深々と飲み込み始めた。
喉奥まで届いた際、彼女はリアルなうめき声を漏らした。だが苦痛や吐き気を感じているわけではない。
キャロルを設計する際にトニーが与えた最新の能力は、ナンバー14以前にはない口と喉とが独立して動かせると
いうものだった。
要はキャロルは喉をヒクヒク収縮させてトニーを締め付けつつ、口と舌とを淫らに使うことが可能であった。
キャロルはこの能力を全開にすると、トニーが長く持たないことを学習していたので、彼がイキそうな予兆を感
じればすぐさま喉の収縮を緩めることもできた。
そして彼の噴火の兆しが鎮まったところで、再びサービスを開始するわけである。
ある程度の時間が過ぎた時点で、キャロルはトニーのコックから口を離して言った。
「ねえ私がトニーを長くおしゃぶりしすぎだって思ったら、そう言ってちょうだい」
「いやあ気持ちが良くって、しかもイキそうになったらすぐ緩めてくれてるし、こっちにゃ何の不満もありゃし
ないさ。イカセたくなったら君の方でタイミングを決めちゃっていいよ」
「そんなこと言ったら一晩中おしゃぶりしちゃうかもよ。私、凄くおフェラを楽しんでるの」
「当然僕のプログラムした表面上の"喜悦"反応じゃあないよな?」
「私の内面から湧き上がる歓びよ。間違いないわ。男って、そして女としての官能って素晴らしいわ!」
そう言うと再びキャロルはコックに貪りついた。
トニーはキャロルの頭にその手を置いた。ナンバー14に時おりしたようにイマラチオを始めようとは思わない。
ただ彼はキャロルを愛おしく思い、その髪を愛撫してあげたかったのである。
夢中になって自分の中に芽生えた感情と性欲に溺れる美女、トニーは彼女の腰が小刻みに一定のリズムで上下に
動いていることに気がついた。クリットを振動させ、その快感に身を委ねているのだろう。
(妙な分析は無粋だしキャロルに失礼だ。いまはただ楽しむんだ僕)
トニーは自分にそう言い聞かせ目を閉じた。
再びキャロルの喉奥深く飲み込まれていくのをトニーは感じていた。
ひときわ強い喉の収縮と淫ら極まりない舌と口の動きに、彼は強い噴火の予兆を感じた。
瞬間キャロルはまたも収縮を緩めたが、トニーはそこで苦痛を感じたかのように顔を歪めて言った。
「キャロル、も、もう駄目だ。イカせて欲しい…」
その言葉と同時にキャロルは収縮を容赦なく強め、口は激しいバキュームで彼に応えた。
「アウッ!キャロル!!」
その悲鳴とともに彼は爆発した。
快感でトニーはキャロルの頭と髪を強く掴んでいた。
キャロルもまた口に感じるトニーの脈動と同時に、クリットの刺激によるオーガズムに身を任せていた。
二人の体は痙攣し、やがて静かになった。
キャロルは萎び始めたトニーのコックから口を離し、音を立てて飲み込んでみせた。
「トニー、私の新しい機能の感想はどう?」
「凄かった。だけど具体的にどこがアップグレードされてたのかな?」
「喉頭蓋をバイブさせてたのよ。たまらなかったでしょう?」
「うわー勝手にそんな魔改造を?ほっといたら君はどこまで進化するかわからないな」
「ほっときたくなければ私を抱きしめて二度と離さないことね」
「こんな風にかい?」
そう言ってトニーはキャロルをの体を抱き寄せた。
トニーがキャロルの顔中にキスの雨を降らせている間に、彼女はその手で彼のコックを弄び続けた。
すぐに彼はビンビンにエレクチオンを果たした。
「嗚呼、トニー今度は私を感じさせて。私に本当の女の歓びを教えてちょうだい」
「いいとも、だけどそれなら性的な強化はなしだ。僕はリアルな君の反応を求めてるんだからね」
「オフにしたわよ。さあ私の体を好きにしていいわ」
30分後、キャロルはプログラムとは関係のない、彼女自身の内部から湧きあがる&トニーの愛撫とコックからも
たらされたオーガズムによって叫び狂い、よがり、そして一瞬失神し、そして感動の涙を流した。
その涙はトニーの唇で吸い取られたことは言うまでもない。
それは塩辛く、いかなるフレバーの味もしない、人間そのものの甘露な味わいに満ちていた。
*****
シャーリーは人生で最も充実したセックスを満喫したあと、ぐっすりと眠った。
息子の姿をしたナンバー16は、彼女の想像を遥かに超えたパフォーマンスを発揮したのだ。
翌朝トニーとキャロルがキッチンでコーヒーを飲んでいるところに、シャーリーが入ってきた。
そして彼女の開口一番の言葉は「彼を私の家にお持ち帰りしたいんだけどいいかしら?」である。
「いや彼をここから出す訳にはいかないな、万が一にも政府に彼の存在を嗅ぎつけられたら、兵器転用されて各
国の紛争に軍隊として派遣されてしまうのは、火を見るよりも明らかだからね」
「解決策ならあるわ。シャーリー、貴女がここで私たちと一緒に暮らせばいいのよ」
「あらキャロル、嬉しいご招待の言葉じゃない」
「僕も異存はない。ママたちののプライバシーの確保のために、二人用のゲストハウスを敷地内に建てよう」
シャーリーはそこでしばらく考えてから言った。
「ねえ彼を改造することってできるかしら?」
「何か不具合があった?」
「ううん、彼はもう完璧に機能していたわよ」
「じゃあ改造の必要はないような気が…」
「私の息子と全く同じ姿の男性とセックスするのは奇妙な気分だわ。私は50歳で彼の外見は26歳。24歳も違って
いたら釣り合わないし、彼は年をとらないからこの先もっとこの違和感は増していくだけだと思うの。私が彼の
デザイナーであったら、私は彼をもっと年配の男性に変える。できるのであれば死んだパパと同じ外見を与えた
いわ。そしてママが年をとるたびに、彼の外見も老いていくよう少しずつ変えていくわね」
「要はママはナンバー16をパパそっくりにしたいと」
「パパは欠点もたくさんあったけど、ママの理想の男性でもあったからね」
「それは全く難しいことじゃない。彼の容姿をパパに変えるくらいお安い御用だ。それでも彼をここから出すわ
けにはいかないのは同じなんだけどね」
「具体的に詳細な変化のリクエストはあるのかしら?」とキャロル。
「そうねえ、彼の顔立ちは私と同年代か、もう少し年上にして欲しいのだけど」
「ママは若作りしなくても若く見えるから、普通に50代になったパパを再現したら年上に見えるさ」
「ボイスサンプルはあるの?」
「あ、キャロル、それなら心配ない。パパの大学講義のビデオは山ほど残ってるからね。声・表情・仕草・癖、
データは採取し放題ってわけだ」
「だけど肉体のデータは残っていないでしょう?たとえばシャーリーのハワイでのオイタ写真のような」
「あ、彼の肉体までは再現は無用よ。アーロンはトニーほどその…恵まれたモノを持ってなかったから」
「"その部分"以外の肉体の再現も、なんとかビデオデータから構築してみましょうか?」
「キャロール、彼の顔以外は改造は無用ってことよ」
そう言ってシャーリーはニコッと笑った。
*****
シャーリーの要望を聞いてゲストハウスの図面が完成し、すぐに敷地内での建設が始まった。
トニーとキャロルは研究室でナンバー16の改造に取り掛かった。
物理的に必要なのは新しい顔と皮膚だったわけだが、もっとも時間がかかったのはプログラムの変更だった。
一ヶ月でアーロンの起動準備が整った。
ある晩シャーリーが部屋でネット配信サービスを見ていると、ドアがノックされた。
「どうぞ」
その声と同時にドアが開き、そちらを向いたシャーリーの口は大きく開いた。
「やあスイートハート」
アーロンの姿と声にみるみるシャーリーの目から頬へと大粒の涙がこぼれだした。
「ダーリン…会いたかったわ」
トニーとキャロルの目に、二人が固く抱き合う姿が映った。
そして二人は情熱的なキスを交わしている。
そしてアーロンは背後の二人の方を見やり、ウインクしながら言った。
「すまないなボーイ&ガール、これからは大人だけの時間なんだ」
そう言って彼はドアを締めた。
「じゃあ僕らも大人の時間といこうか」
そう言ってトニーはキャロルを優しく抱きしめキスをし、そして二人は手を繋いで"二人の寝室"に向かった。
END
後書き
今作はLITEROTICAで2021年に募集された A.I.: A New Era(人工知能、その新時代に向けて)という企画に応募さ
れた14篇の作品の一つになります。要は人工知能を主題にしたエロ作品を投下してくださいという趣旨ですね。
私の母国語が英語であったならば、プログラム・オリエントを引っさげて参加してただろうなとw
(オリエントは禁母夢様のサイトで公開いただいています)
ただ私が日本人であるからこそ、作品に鬼頭・マッキー両御大のプロットを含ませることができるわけで、なか
なかうまくいかないものです。
また今作の作者のDocWords氏は近親相姦を得意とする作家なのですが、その彼が初めてSFジャンルに挑戦した作品でもあります。
はじめ母子相姦モノと思わせて、最終局面で予想外の急展開を見せるのはお読みになったとおりです。
主人公がママとAIママの両手に華で話が終わると思いきや、まさかのキャロルとの純愛とは私も驚きました。
個人的にナンバー14の扱いが不憫すぎて…え、そんなあっさりお払い箱でええんかい?
君のママへの思いはその程度だったんかーい!と突っ込みたくなりました。
BBSPINKに告知した時点で、今作が実は母子相姦を主題にしてはいないことはわかっていたのですが、それでも
今作には一種独特の味わいがあると思い訳した次第です。
しかもおフェラシーンばかりでセックスシーンも皆無なんですよね。
多分作者が描きたかったのはエロではなく、叶わぬ恋に身を焦がすAI版人魚姫&彼女の幸福だったのでしょう。
そのために彼は自分が最も得意とする近親相姦を、話の"スパイス"に使った。
中編でキャロルがシャーリーに"自分たちを"スマホにたとえ、AIに感情がないことを説明するシーンがあります
が、読了後にその時の彼女の心中を考えるとなかなか味わい深いものを感じます。
ともあれ厳密には母子相姦が描かれない今作に長々とお付き合いくださり、誠に感謝にたえません。
ただ今作はLITEROTICAでも極めて希少な、SF(母子)相姦モノに分類されてもおかしくはないと思っています。
皆様の三夜のおとぎ話となれたのであれば幸いです。
次こそはストレートな母子相姦小説をお届けできればなあ、などと。
関連記事